メリークリスマス‼︎(大遅刻)
データがすっ飛んでぇ、内容もなんだったからわからなくなって、1から考え直して……すみませんでした。
「先生……この紙はなんだ?」
「サンタさんに届けるお便りですよ。それに欲しいものを書いてさんたんに届けると……何と書いたものをサンタさんがプレゼントしてくれるのです」
「な、何だと…⁉︎……で、では貰えるのか?妹たちが未来永劫私を姉さんからお姉ちゃんと呼ぶという事実を‼︎」
「サンタさんは神様じゃ無いので概念系はやめて上げてください、あとそれは本人たちにいいましょうね」
「何なら先生も!」
「未来永劫は勘弁です」
マッシュは生徒達がどんなプレゼントが欲しいのか事前に紙に書いてもらうことにした。それを枕元に置いてもらい、そのプレゼントを一冊の本にまとめ上げ、本番に日に一気に届ける気でいた。
「……とは言っても、困ったな。欲しいものと言われても…私には、それがよくわからない」
「何でもいいんですよ?些細なものでも、特大なものでも」
「………なら、これぐらいか」
「どれどれ……――なるほど、サオリさんらしいですね」
「個よりも全、よく先生がやる奴だ」
「こりゃ一本取られたな」
アハハ〜と軽い笑いが起きる二人、こういう何気ない時間がクリスマス前には必要なのだ……なぜならば
ドンッ!!!!
「あなた様〜♪クリスマスプレゼントの……ワカモ、です♡」
「子供の前で何を見せてるんだ!!」
「サオリさん貴女も子供ですよ」
「あら、いたのですかサオリ……なら貴女もこれを体に巻きなさい、全てはそこから始まるのです」
「始まらないだろ、全てが終わるだろ」
このワカモように、自分をクリスマスプレゼントですよと豪語する者がいるからである。面積がアコぐらいの服装+赤と緑のラベルで体を巻いて来たワカモ、男が見れば興奮のあまり鼻血ビューが起きるが。
「ワカモちゃん、そんな格好じゃ風邪引くよ」
「……貴方様のいけず」
「なんで」
マッシュはマッシュ、興奮のこの字もない。体に羽織っていた服を彼女に着せ、彼は部屋を出て行こうとする。
「先生、どこに行くんだ?」
「他の生徒達にも書いてもらおうと思って、んじゃ言って来まーす」
「ま、待て先生。それならネットで集めたほうが―――…言ってしまった……とりあえずお前はそれを脱げ」
「追い剥ぎですか? あらあら」
「そんな格好を妹達に見せるわけにはいかん、悪影響やトラウマが残ったらどうする」
「おい待ちなさい、トラウマとはなんですかトラウマとは、はっ倒しますよ」
「悪い、悪夢の間違いだったな」
「…………」
「……………」
その後、服がボロボロになっている二人が発見されたが、これは気にしないでもらおう。
――――――――――――――――――――――――
クリスマス当日・23:00
「……さて、いきましょうか黒服さん」
「本当にこの格好で行くんですね……」
「慣れれば結構楽しいですよ、黒――黒トナカイさん」
「なんで言い直したんですか?」
「まずはここ、アビドスからですね」
「今更ですが、よくそこに私を入れようとしましたね。暁のホルスにバレでもしたら私確定で殺されてしまうんですが」
「なので校舎には僕だけで行きます、気配遮断は最近頑張ってるので……あと黒服さんがいなくなったら作者が困っちゃうので」
アビドス自治区へと進入したサンタマッシュと黒服トナカイ。黒服の手には2冊の本、マッシュの手にはプレゼントが入っている大きめの白い袋、誰がどう見てもサンタである(な訳がない)
「まずはクリスマスの日はみんな一緒に寝ているみたいなので、丁度いいですね」
「あら微笑ましい」
「一ミリも思ってませんよね」
「さあ?……さてと、皆さんのプレゼントは……ふむふむ。『高くて綺麗な服』『アイドルのコスプレ衣装』『高性能パソコン』『先生』『鯨のぬいぐるみ』。クククッ、遠慮が………………ん?」
「黒服さん、なんでさっき僕の名前を呼んだんですか?」
「………あの、先生。ほしい物リストの中に先生の名が入っているのですが」
「見間違いじゃないですか? 先生の物とか、先生の私物とかだった気がすると思うんですけど」
「先生、それもそれでだいぶ問題なんですよ?……いや、でも、ここ」
黒服はリストを開きマッシュに見せる、そして上から順に、ゆっくりと、事細かく目を通していく。
「『高くて綺麗な服』『アイドルのコスプレ衣装』『高性能パソコン』『先生』『鯨のぬいぐるみ』………『高くて綺麗な服』『アイドルのコスプレ衣装』『高性能パソコン』『先生』『鯨のぬいぐるみ』…………シロコちゃん、そんなに僕のこと恋しいのかな」
「違う、先生違います。これ先生そのものの存在が欲しいって言ってますよ」
「まあ念の為に持って来た僕の人形で我慢してもらおう」
「なんで作ってあるんですか……」
プレゼントを持ち、アビドスの校舎へと進入するマッシュ。そしてアビドスメンバー達が眠っているであろう教室を発見すると、静かに、ゆっくりと入る。
(おお、寝てる寝てる……ひっつきもつき、あったかそう。――はっ、見惚れてる場合じゃ無い、今はプレゼントを届かないと)
息を止め、足音も鳴らさないようにそっと5人が眠っているところに近づき、枕元にそれぞれのプレゼントを置く。
(……良い夢を)
心の中でそう呟き、マッシュはその場から離れようと足を扉の方へと出す――その瞬間。
「‼︎」バッ!
マッシュの背中に向かって誰かが蹴りを入れようと飛んできた、マッシュはそれをすかさずジャンプし天井に手を突っ込む。
「っなに…⁉︎」
「ど、泥棒ですか!?」
「んっ……気付かなかった、相手は相当な……?」
「あら、あらあら……‼︎」
天井に手を突っ込んだ時の衝撃音で飛び起きたアビドス生徒四人、天井からぶら下がっているマッシュサンタの姿を見て、興奮して叫んでいた。
『サンタだぁぁぁ‼︎』
「――――フォ、フォッフォッフォッ、サンタクロース……じゃよ」
「本当にサンタがいるだなんて………?でもなんで天井からぶら下がってるの?」
「い、いや……だ、誰かに後ろから蹴られそうになって――なったんじゃよ」
「蹴られそうに……って危ない‼︎」
「わっぷっ」
誰かがぶら下がってるサンタマッシュの腹に向かって裏回し蹴りを放とうとするので、それをマッシュは足で防御。
「……うへぇ」
「ホシノさ――ちゃん、わしは怪しいものでは……んん?」
「…うへぇ…」
「……ホシノ先輩――寝てる…?」
「嘘でしょ⁉︎」
「寝ながらサンタに向かってあのパンチ打ったの⁉︎」
「ん、久々に見た」
「前にもこんなのあったんですか⁉︎」
「懐かしいですね〜、ホシノ先輩ったら、眠っている状態でもシロコちゃんと私を守れるようになりたいなーって思ってたら、この技術を身につけたみたいなんです」
「そんなことあ―っぶね」
サンタマッシュは天井から手を離し地面に着地しようとする、その瞬間眠っているホシノが上段蹴りを放ったのでそれを右腕で防ぐ。
(――やばい、ホシノさん本気で殴ってきてる)
「うへぇzzz」
「あぶねっ、あの、ホシノさ―ちゃん。わしはサンタで」
「うへぇ〜ZZ」
「だめだ起きる気配がない」
「ごめんサンタさん!ホシノ先輩が何しても一緒に寝ようとしないから、無理やり寝かせるために睡眠薬使ったの!」
「どれくらい?」
「コップ二杯くらい!」
「どれだけ寝不足だったんだ」
ホシノの右ストレートからの裏回し蹴り、からのアッパー。一撃一撃がマッシュが本気で避けるレベルで強いし早い、確実にやばい。
「ちょ、ちょっとホシノ先輩‼︎」
「だ、だめですよホシノ先輩!あれはサンタさんなんですから!」
「サンタさん、先生はどこ?」
「その人形で我慢して欲しいのじゃ」
「……ん、先生の匂いはするからオッケー……?そう言えばサンタさんからも、似たような『あーやばいそろそろ行かないと』あっ」
サンタマッシュは窓を開け、そこから飛び降りようとする。そしてホシノをなんとかして抑えているアビドス生徒達に向かって
「―メリークリスマス」
そう言い、窓から飛び降り去っていった。サンタにしてはアグレッシブな感じだなと思った一同……聞いたことのある声、何処か見たことのある者だが。
「――ま、まぁ。サンタさんが来てくれたってことで……よしとしましょう‼︎」
「そ、そうよね!サンタさんが来てくれたんだもの!」
「ん、この人形いい。ちょうどいいサイズ」
「プレゼント何が欲しい?って聞かれて、先生っていうのシロコ先輩ですよ」
「………ん?でもホシノ先輩だって、『先生と見に行くための水族館のチケット』がいいって言ってたけど、途中で変えたり…ででででっ…‼︎」
「ああホシノ先輩がシロコ先輩に腕十字固め仕掛けに行った‼︎」
「本能で動いてますね〜」
騒がしくも楽しそうにしているアビドスメンバー達、その様子をマッシュは双眼鏡で覗きながら
「――よかったよかった」
そう呟き、次の場所へ黒服と共に向かうのであった。