シャングリラ・フロンティア~コミュ障ゲーマー、スタミナ全振りで神ゲーに挑まんとす~ 作:葛饅頭
いつものように後書きに未来の設定をゲロりたいのですが、執筆が全然進んでいなくて先の方の設定がまだ固まっていません。なので実際に登場した時には設定が変わっているかもしれません。予めご了承くださオエーッ!
「死ねオラァー!!」
円形の大盾を構えたまま全速力で大百足と要塞蜘蛛にタックルし続けること数時間、頑張って調整した甲斐があって二体をほぼ同時に撃破することに成功する。
まあその直後におかわりが来るんだけど、素材を拾い集める時間は確保できる。
「ここまで長時間激しくガンガンぶつけても壊れない。素晴らしい頑丈さだ」
イムロンに作ってもらったこの鏡のような大盾の名は「冥鏡【死水】」。
冥王鯱の照鏡骨をベースとして作られており、その他にもポストイ・ツァーベリルや
この盾は【マフツノカガミ】という魔法を有しており、その魔法の効果はこの盾の鏡の部分に物理攻撃を当てた時、攻撃した相手の位置から見て鏡に映っている相手にダメージが移るというものだ。なので真っ直ぐ相手に向けることでダメージを跳ね返したり、別の相手にダメージを逸らしたりすることができる。
元からかなり頑丈な上に鏡へのダメージが相手に移る関係でかなり長持ちするし、その性質上この盾で直接相手をぶん殴ると二回分のダメージが発生する。
ただしこの魔法を使用するには俺のMPをダメージに応じた量だけ消費しなければならず、故に反射できるダメージ量には俺のMPという上限が存在するし、クールタイムも存在するので連続で使用することはできない。
なお、最近習得したMPの代わりにスタミナを消費するスキルを使用すると──
「おっと、もう次が来たか」
俺を挟んで新たな大百足と要塞蜘蛛が戦場に現れる。
要塞蜘蛛に向かって真っ直ぐ突撃する大百足。当然このままでは間に立っている俺が巻き込まれることになるが──
「自分と正面衝突しな!」
大百足に向けて構えた鏡とその縁の刻印が妖しく光り、そこに大百足が正面から突っ込む。
この鏡が映すのは真実の姿。故にこの鏡に映るものに傷をつければ、その傷は現実に反映される!
ズドォォォォオオオオン!!!!!
鏡に映る自分自身との正面衝突によって大百足が弾き返される。まるで列車の正面衝突事故のようだ。
俺の場合、MPの代わりにスタミナを消費することでこのように大百足の突撃さえも反射が可能になるのだ。
これを作ったやけにハイテンションなイムロン曰く、この盾自体が受け取った魔力を使って鏡の縁に刻まれた刻印を起動してなんたらかんたらうんぬんかんぬん……とのこと。
詠唱が必要ないというところだけ覚えておけばいいだろう。
また、物理ダメージ反射とは別に魔法攻撃に関してはMP消費無しで常時反射を可能とする。こちらはダメージではなく魔法そのものの反射となる。
蠍のビームも跳ね返せるが、正面へ跳ね返そうとすると耐久値が割とガッツリ削れるので注意が必要だ。
非常に強力な盾だが呪いの武器なのでデメリット効果が存在し、攻撃を受け止める度に盾の裏側から黒く蒼い靄が噴き出し、俺に熱ダメージと呪いの蓄積が発生するという盾としてそれはどうなんだと言いたくなる効果がついている……まあ余程長時間連続して被弾し続けるようなことがなければ俺にとっては大したデメリットではないが、誰かを守るのに使うとその人を巻き込んでしまう。
あとシンプルに重い。しかしこれは俺にとっては寧ろメリットだ。ぶつけた時に大ダメージを与えられるし、押されにくくなる。
現在のレベルは149。あともう少しなのだが、残されている時間もあと少ししかない。
最悪の場合ジークヴルムとの決戦には遅刻することになりそうだ。まあ一瞬で倒されるような相手ではないだろうが……
「邪魔だ邪魔だー!」
盾のスキルも結構習得したし、全て
特にこのスタミナを消費し続けて加速し続けるシールドチャージは移動にも攻撃にも便利でよく使っている。止まらないように連続で小蜘蛛を撥ね飛ばせると気分爽快だ。
小蜘蛛も数が多いので薙ぎ払えばそれなりの経験値になる。
こいつを倒すとドロップする緑色のゼリーみたいなやつは食べると一定時間獲得経験値量が増える。サンラク曰くウィンプの主食らしい。
俺はあんまり生では食いたくないのでリーダーに頼んでこれを経験値ポーションにしてもらっている。
それと爆薬としても使えるようで、リーダーはこれで爆弾の研究がもっと進むと喜んでいた。ニトロ製薬はどこに向かっているのだろうか……
……
…………
………………
「試練の時來れり……」
え、何急に?
死んでリスポーンして、戦闘終了により経験値が入ってレベルアップして……遂にレベル150だと喜ぼうとしたその時、急に目の前に誰かが現れた。
誰だっけこの人……どこかで会った気がするんだけど思い出せないぞ……?
「神秘、今ここに試練を課す。恩寵は反転し、逆位置を示す……」
神秘? 逆位置?
「試練を超えよ、黒く貶められた「真実」を見出せ。答えは常に汝と共に在る……」
……ああ、レベル99になった時に戦車のカードをくれた人か。完全に忘れていた。レベル150に到達したから出てきたのかな?
それだけ言ってその人の姿はぼやけて消えてしまった。言っていたことからしてカードに何か変化が……え?
・
AGI及びSTRを0.5倍にする
スタミナの消費速度が0.5倍になる
スタミナが0になった時、再行動可能までの時間短縮
「なんだこれは……神か?」
これアレだ。効果が逆転しているのだ。
しかもこれ、ジョブにセットしていなくても常時発動している。
オンオフできないことを考えると、確かに普通のプレイヤーからしたらこれは試練なのだろう。
しかし俺にとってこれは間違いなく祝福だ。多分オフにする方法とか戻す方法とかがどこかにあるのだろうが、これを失う可能性を考えると答えは放置が安定だな!
さて、逆位置ことは一旦置いといて、レベル150になったステータスを確認するとしようか。
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PN:ぶんぶん丸
LV:150
JOB:
SUB:呪律者
12,524,320,400マーニ
HP(体力):10
MP(魔力):500
STM (スタミナ):2,215(11,075)(13,290)
STR(筋力):10
DEX(器用):10
AGI(敏捷):10
TEC(技量):10
VIT(耐久力):10(35,000)
LUC(幸運):10
スキル
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・霹靂閃電
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・鬼死壊星
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・
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・イーヴィルタッチ
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・剣舞【輪廻】
・剣舞【流転】
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・鬼壊千万
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・時の方舟
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・武蔵坊不退転
・熱血換
・
・走破万里
・ジェミニ
・回避術【不羈】
・韋駄天権現
・崩壊滅超共振音波咆哮砲
・獣竜王の咆哮
・飛竜王の熱息
・恐竜王の冷息
・海竜王の裂息
・蛇竜王の蝕息
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・溶岩噴射
・輝晶光線
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・
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・死面楚歌
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・バックドラフト
・仁王屹立
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・海神の加護
・ヴィス・ユガ
・軽易楽楽
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・九死一生
・蟷螂之斧
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・マキシマムチャージャー
・ウルティマ・スターミナ
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・
・
・
・
・
・
・
・
・
・大天狗羽団扇
・
・ヘリシェフ・ホーン
・ヘリシェフ・ファー
・ヘリシェフ・アイ
・ヘリシェフ・クライ
・ヘリシェフ・ボディ
・ヘリシェフ・ホーフ
・鳥の舞【小鳥遊】
・鳥の舞【風見鶏】
・鳥の舞【目白押】
・鳥の舞【鶻落】
・鳥の舞【鳶居鷹見】
・鳥の舞【燕雀鴻鵠】
・鳥の舞【羽休】
・
・墓守呪業【
・墓守呪業【
・呪業【狼影】
・天覇呪業【
・天覇呪業【
・深淵呪業【
・極限活力
スタミナゲージが一本増える
・完全再生
致命傷の判定が緩和され、HPの回復によって肉体の欠損も回復するようになる
・七転八起
HPが最大まで回復した時、一定時間与えるダメージがアップし、受けるダメージがダウンする
・不休不滅
スタミナが常時回復し、受ける割合ダメージと継続ダメージがダウンする
・逆境奮起
状態異常になった時、HPが一定時間回復し、スタミナの減少量が半減する
・一輝討千
ソロプレイ時、Mobを一体倒す毎にHPが一定時間回復し、スタミナの減少量が半減する
・鰥寡蟲毒
Mobが一体死亡する毎にHPが一定時間回復し、スタミナの減少量が半減する
自分以外からのHP回復、ステータス補正などの良性魔力干渉を無効にする
・悶絶躄治
HP・スタミナが常時回復する
HP・スタミナの回復中、全ステータスがダウンする
・鉄身石腸
鉱石素材を摂食可能になり、摂食時に素材に応じた追加効果が発生する
鉱石素材以外を食べた時に空腹値が回復しない
・不惜身命
状態異常になっている間、最大スタミナがアップする
状態異常になっている間、最大HPがダウンする
・猪突盲進
スタミナが0になった時、再行動可能になるまでの時間が短縮され、行動不能状態からの回復後一定時間最大スタミナがアップする
行動不能状態の時、肉体のVITがダウンする
・残忍刻薄
攻撃に破壊属性が付与される
カルマ値の上昇量がアップする
魔法
・怨嗟の言霊
・エンチャント :クロット
・
装備
右:冥鏡【死水】
左:リュカオーンの刻傷
頭:兇相の冥王犬面(VIT+8800)
胴:
腰:
足:
アクセサリー:
アクセサリー:
アクセサリー:
アクセサリー:
アクセサリー:金月晶の
アクセサリー:竜滅の
アクセサリー:封卵の
アクセサリー:封晶の
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「文字数が多い!!」
原稿用紙五枚分はあるんじゃないかこれ。スキルの詳細説明も含めたら読み終わる頃にはジークヴルムとの決戦終わってるわ。
とりあえず百足と蜘蛛と蠍相手に進化したスキルを一通り試してみよう。なんかもう既にスタミナゲージが一本多いというめちゃくちゃなことが起こっているのだが、これどういう判定なのだろうか?
……
…………
………………
スキルの試運転を一通り終え、旧大陸に帰還。そして一部のスキルを再び連結してからムンクさんの工房へとやってきた。
さて、盾は完成して……
「……んん?」
「来たか。頼まれていた盾はついさっき完成したばかりだ。そっちも仕上がったようだな」
そういうムンクさんの足元に横にして置かれているのは、ちょっと変わった形状の……盾……?
「ちょっと……いや、かなり……実際に目の前にすると想像していたよりもデカく感じるなこれは……」
一瞬テーブルか何かと見間違えそうになったそれは、プレイヤーの中でもかなり大きい体格をしている筈の俺のアバターが余裕で完全に隠れてしまうとんでもないサイズの漆黒の大盾。吸い込まれるような黒色でありながら、真珠のような美しい光沢を併せ持っている。
【
「そいつの名前は「
「持てるかなこれ……」
まずはそのまま盾の縁を掴んで持ち上げようとするが、全く動かない。傾きすらしない。この時点で最低でも百キロはありそうなんだけど、これ本当に盾なのか?
「よっと」
今度は封晶の
その広い面に空気の抵抗を感じるが、盾自体の質量は殆ど感じることなくひょいっと持ち上がった。
「おお……この大きさの物が紙よりも軽いというのはなんか不思議な感覚だな……」
「気をつけろよ。お前さんにとってはその盾は軽く感じるんだろうが実際は……」
持ち上げた盾を縦にして、試しに構えてみようと盾の下部を床に置いて……
ドゴンッ!!!
「あっ」
工房の床に盾の下部が深々と突き刺さり、巨大な亀裂が工房の床に広がる……
「……その盾は下の縁の部分が鋭くなっていて、そこを地面に突き立てることで即席の壁にもなる……ここではそれを絶対に立てて置くなよと忠告しようとしていたんだが、遅かったか……」
「すみませんでした……」
結構優しく置いたのだが、それでも床がこんなことになってしまう桁外れの質量……これでぶん殴ったら大体の相手はミンチになるだろうな。
これがあればヘヴィーウェザーにもジークヴルムにも勝てるという確信がある。
ぶっ壊れスキルとアクセサリーをフル活用した超質量の暴力を見せてやろうじゃないか!
これを書いたのが数か月前の自分なのでどのスキルがどんな効果なのか自分でも覚えていないのは内緒
新規習得したスキルを一部抜粋して紹介
『イーヴィルタッチ』……発動すると短い間片手に禍々しいオーラを纏う。この手で接触した相手に強烈なデバフ付与&呪いを蓄積する。相手を掴むのが一番効果的
どのくらいの効果が出るのかは隠しステータスの呪い値を参照する。勿論習得条件に呪い値が関わっているスキル
主人公が使用すると触れられた相手はとんでもない呪いを発症するし安い聖水じゃ解呪できないし解呪するまで回復を阻害される
『溶岩噴射』……なんで人間が口から溶岩を吐くんですか?
『輝晶光線』……当たった場所を水晶化させるビームを口から吐き出す。一応地属性のブレス攻撃
普段から水晶の釘を体にぶっ刺していたせいでなんか生えたスキル
『
明らかに染まってきている。変な釘刺すから主人公化け物になっちゃったじゃん。元からだったわ
『
『鳥の舞【鳶居鷹見】』……モーション補正効果を付与する舞。様々な動作がスムーズになる
立ち振る舞いが自然と優雅になり、別の舞もサポートしてくれる
『極限活力』……超絶シンプル。常時スタミナが二倍になるパッシブ効果。スタミナ全振りの極致
因みにスタミナを割合で消費するスキルや状態異常を受けた場合、ゲージ一本分と二本分、どちらで計算するかを選べるようになるズルい仕様も備わっている。なので主人公の弱点だった硬直でスタミナが全損してしまうのが半減で済むようになった
ここから先は感想300件記念のちょっとしたゲロです(ネタバレ注意)
『
発動から時間経過、または激しく動き回ることで体の表面に黄金に輝く魔力の膜を形成する
魔力の膜は効果時間中であれば何枚も重ねることが可能であり、膜を犠牲にダメージを軽減することが出来る
また、急加速することでその場に人の形を保ったままの膜だけを残して囮にする。急減速、急旋回して質量のある膜だけを高速で射出するなどの運用が可能であり、防御だけでなく撹乱から遠距離攻撃まで幅広い活用が可能なかなり汎用性の高いスキル
『
武器に特殊なエンチャントを施す魔法的なスキル。このスキルを施した武器で攻撃された相手は眠気の状態異常が蓄積される
最大まで蓄積した場合その場で眠ってしまう。この状態異常をアンデッド、または二号人類が発症した場合即死する(二号人類は寝る≒ログアウトであるため)
このスキルの効果は夜遅い時間であるほど、相手が寝ていない時間が長いほど強力になる
『
スキル、魔法などのマナの出力が4000%になる。発動すると基本死ぬ。死ななかったとしても物凄い勢いで酔いが蓄積して即泥酔状態になる。視界がグワングワン揺れて虹色に輝く
このスキルは加減が不可能であるため、死なずに使用するには別の何かしらの方法で自分のマナの出力を絞る必要がある