シャングリラ・フロンティア~コミュ障ゲーマー、スタミナ全振りで神ゲーに挑まんとす~ 作:葛饅頭
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PN:ぶんぶん丸
LV:99
JOB:呪啓者
SUB:傭兵(片手剣)
167,345,400マーニ
HP(体力):10
MP(魔力):300
STM (スタミナ):630(1764)
STR(筋力):10
DEX(器用):10
AGI(敏捷):10
TEC(技量):10
VIT(耐久力):10(1550)
LUC(幸運):10
スキル
・
・如意自在Lv.MAX
・雷電霹靂
・
・穿孔発条Lv.MAX
・壊力無双
・遠当て
・ブルズアイ・スロー
・剣舞【紡刃】
・壊身の一撃
・壊刀乱魔
・戦極武頼Lv.MAX
・
・パンクラチオン
・フルスロットル・レーシング
・フリッカー
・フォーミュラ・ドリフトLv.7
・クーガーステップ
・回避術【走兎】
・回避術【登猿】
・回避術【隠狐】
・遮那王憑き
・フリットフロート
・
・ダートソニック
・ソニックカノン
・毒霧
・
・抗害の息吹
・呼返鹿遠音
・バーラエナ・スピリトゥス
・無尽活力
・完全燃焼
・ラットハート
・ハイエスト・エンデュランス
・ブラッドトランスフュージョン
・ロスタイム
・リセット
・
・パーシスタンド
・アクロバットLv.MAX
・メロスティック・フット
・ホバリング
・ロデオ・ライディング
・血戦主義
・キング・シザーズ
装備
右:
左:無し
頭:怨嗟の地獄犬面(VIT+450)
胴:地獄犬の胴衣(VIT+450)
腰:地獄犬の腰帯(VIT+350)
足:地獄犬の細袴(VIT+300)
アクセサリー:
アクセサリー:
アクセサリー:封卵の
アクセサリー:アロンカレスの
アクセサリー:黒死の
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「なんというか、怖いくらい強くなったな……」
新しい装備について気になることが多かったので色々と検証してみたのだが、だいぶバグじみた強さになっている。STMが2000を超えてるし、MPも普通の魔法使いレベルになってしまっている。魔法覚えてないのに。
黒死の
その後も何度も自殺しようと試してみた結果判明したことは、俺のHPが10しかないので、どんな攻撃であっても肉体が丸ごと消し飛ぼうが最大で10ダメージしか受けず、普通の攻撃によるHPの減少速度を上回る回復が常に行われているため、回復速度を上回る多段ヒット攻撃や継続ダメージ、即死などでなければどれだけ攻撃をくらおうが俺は死なないという完全に人間を辞めているとしか思えない結論に至った。
ただ当然無敵ではない。多段ヒット攻撃なんて珍しいものではなく、何度も噛まれる、踏み潰されて圧迫され続ける、何度も殴られる、燃やされるといったありふれた攻撃で死ぬし、破壊属性の攻撃で急所をやられても即死する。しかも大型のモンスターの攻撃は大体破壊属性がついている。
あと首が圧し折れることによる即死もあるし、割と穴が多い。
リジェネでHPは一瞬で全回復するが、破壊された部位の再生にはどのくらい破壊されたのかにもよるが完全再生に長くて十秒ほどの時間がかかる。それに封卵の
つまりかすりヒットや反動ダメージなどで簡単に死ななくなっただけで、死ぬ時はあっさりと死ぬということだ。そう簡単に無敵とはいかないらしい。
因みに「死亡判定を受ける度に」についてはやっぱり死にかければいいようで、適当に刃物をニギニギしていればものすごい勢いで三途の川を反復横跳びして楽に条件を達成できることが判明した。良いのかこれで……?
そして一番気になる
その漆黒の剣身で相手を斬りつけても手応えを殆ど感じないし相手もビックリするだけで何も起こらない……と思ったら状態異常の蓄積量も効果も跳ね上がっているようで、ハードラッグ・ライノを数回切ったらあっさり首が落ちた。マジョリティヘルハウンドなら若干のタイムラグはあるものの一発で首が落ちる。レベル99をこんなにあっさり倒せるのならレベル100越えにもある程度は通じるだろう。
検証を大体終えた俺は今サードレマに向かっている。目的は二つ、まだ攻略していないルートの攻略と、シャンフロで橘と会うためだ。
サードレマに訪れることを橘にリアルで連絡すると、向こうもサードレマまで来るとのことなので、待ち合わせの時間までにサードレマに辿り着くべく現在全力疾走している。会わせたい人達がいるとのことなので、余裕をもって到着しておきたい。
「フハハハハハ!慣れれば結構楽しいなこのスピード!」
今までプレイしてきたプレイヤーが高速で動くゲームの中でもトップクラスのスピードだ。レースゲームでもここまで速いのは中々ないぞ。
ちょっと躓いたらそのままミンチになる超スピードでモンスターもプレイヤーも振り切ってエリアを駆け抜ける。流石に街中は危ないので路地裏を通り、街を出たらまた走る。
それを繰り返してようやくサードレマに到着した。見た目が怪しすぎて関所でNPCの衛兵に呼び止められたが、急いでいることを伝えたら割とあっさり通れた。
因みに今現在の俺の姿はより禍々しさを増したスキルのエフェクトを全身に纏っていて、犬面の食いしばる牙の隙間から血がダラダラ漏れ出しているという不審者どころかモンスターと間違えられて殺されても文句を言えない見た目をしている。ムンクさんが親切心で首から血を噴き出しまくる俺のために犬面の首の部分を伸ばして傷口を塞ぐようにしてくれたのだが、出血量が多すぎてそれでも止まらず、マスクの中を血が逆流した結果、血がマスクの口から漏れ出してしまっている。現実だと窒息してそうだが、流石にゲーム的都合なのかマスクの中で溺れることはないようで助かった。
さて、待ち合わせ場所だが、どうやら人の少ない裏通りにNPCのカフェ「蛇の林檎」という店があるらしく、なんとPKをしたプレイヤーであっても入店可能なのだという。だから多分俺でも入れるはず……入れるよね?
「ここか。ほんと目立たない所にあるな……」
とりあえず入店。やっぱり裏通りのお店というだけあって客も強面の悪そうな感じの人が多いな。というかよく見れば殆どの客はNPCだ。プレイヤーの利用者は少ないのか?
スキンヘッドにサングラスに髭という見た目からして強キャラっぽいあの人がこのカフェのマスターのようだ。というかレッドネームであろうと受け入れる店のマスターをやっているという時点でマジでクソ強く設定されている可能性が高い。店員が強いのはゲームあるあるだ。
「……いらっしゃい、注文は?」
あ、凄い。俺みたいな完全な不審者でも普通に対応してくれるこのお店。ケーキあるじゃんケーキ注文しよ。
ちょっと予定より早く着いたので端っこの席でケーキを食べながら待つ。NPCからの視線が凄い。そんな時は目を合わせると向こうが全力で目を逸らしてくれるぞ。
NPCをガン見しながら犬面の口を手で開けてケーキを自分の口に運んでいると、頭の上にプレイヤーネームを浮かべている人物が店に入ってきた。
「オイカッツォ……違うな」
女性プレイヤーか?いや、ネカマの可能性もあるか。見た目女子学生の中身おっさんなんていろんなゲームで見てきたし、見た目で判断してはいけない。まあ極稀に見た目も声も立ち振る舞いも完璧に幼女なおっさんとか居たりするのがVRゲームの面白いところだが。
橘はネットやゲームでは大体コナツという名前を使用しているしシャンフロでもコナツという名前らしい。オイカッツォというプレイヤーから視線を外してケーキを食べ続ける。
「うわっ」
おい今こっちを見てうわっ言ったな。言われても何も文句言えない恰好している俺も悪いのだが。これだから人が集まる所には行きたくないのだ。
そういえばそろそろ夏休みシーズンか。学生のプレイヤーがどんどん増えてくる頃合いだろう。しかもシャンフロの大型アップデートも発表され、二週間後になんか色々と解放されるとかなんとかでそのタイミングで学生以外の新規プレイヤーも増えそうだ。
今のうちにやれることやっておかないと大量に増えた新規プレイヤーにモンスターと間違われて本格的に大変なことになりそうだ。こちとら初心者が相手でも一発殴られたら死ぬステータスしているから割と洒落にならない。
あ、またプレイヤーが……アーサー・ペンシルゴンか。あれも違うな。
というかあれ天音永遠か?いや流石になりきりとかモデルにしただけの別人とかで本人ではないだろう。キャラメイクって難しいから実在の有名人に似せるというのは珍しい話ではない。それにしてもめちゃくちゃ似てるなぁ……
「うわっ」
お前もか。俺今後ずっとこんなことすれ違った人から言われるんじゃないか?
どうやら遠くの席に座っているオイカッツォと待ち合わせをしていたようで、そっちへと歩いて行った。
なんかこっちを見て話し合っているようだが、まあ気にする必要は無いだろう。
それにしても美味いなこのケーキ。味は現実の本物と比べるとちょっと薄いような感じがするが、そこは量でカバーだ。ゲームだからいくら食ってもいいってのは最高だね。
「ねぇそこの君。コナツちゃんが言ってたぶんぶん丸君で合ってるかな?」
次は何を食べようかと悩んでいると、突然声をかけられる。
顔を上げれば肖像権とか色々と心配になるくらい天音永遠にそっくりなプレイヤー、アーサー・ペンシルゴンがそこに居た。
というかよく見たらこいつレッドネームじゃん。そしてコナツの名前を出したということは……
「えー、ティーアスちゃんを着せ替え隊の方?」
「コナツちゃんはそっちに行っちゃったけど、私は違うよ」
「あー、じゃあ阿修羅会の人……?」
「そういうこと」
ヤバい。目の前に居るのはPKクランのメンバーだ。となればきっと対人ガチ勢の筈だ。警戒を強める。
コナツの知り合いだろうか?少なくとも現在はクランが別のコナツから俺のことを教えてもらえるような関係ではあるようだが……
「……何の用ですか?」
「警戒されてるかぁ。私はアーサー・ペンシルゴン。コナツちゃんとは仲良くさせてもらってるよ、コナツちゃんから私のこと聞いてない?」
「……今日会わせたい人達がいるとは」
「それ私たちのことだね。まだ一人来てないけど、まぁ待ち合わせの時間までもう少し余裕があるから、こっちに来て一緒に待たない?」
ひえぇ、グイグイ来るよこの人……知らない二人と一緒に待つとか俺には難易度高すぎる……!
もうこうなったらここでスキル全盛りで威嚇して追い払うしか……と思考がヤバい方向へ向かい始めた時、また店のドアが開いてプレイヤーが入ってきた──
「あ、ペンシルゴンさんと……しの、ぶんぶん丸……!」
プレイヤーネーム「コナツ」。
俺は数年ぶりにゲームの中でだが幼馴染と再会した。
「……防具はつけなよ」
「ティーアスちゃんを着せ替え隊は基本半裸がユニフォームよ」
地獄か?
ようやく原作の流れに合流できました。長かった……
シャンフロのHPはゲージが徐々に減っていく方式な上にHPが受けるダメージの上限であるという仕様が完全に悪さして、HPの減少量を回復速度が上回り続けることで死なないというバグじみた方法で死を回避している主人公。なお、多段ヒットや全身にヒットする攻撃などでHPの減少速度が加速するので無敵ではないし、破壊属性の攻撃を急所にくらうと普通に即死したりと弱点は多いが、何気に攻撃の反動ダメージで自滅しなくなるのが主人公にとって一番大きい模様
特に封卵の
因みに傍から見るとHPの数値がバグっているようにしか見えないので何らかのスキルや魔法で鑑定されたら通報されかねない。そして「仕様です」と帰って来る
現在の主人公は信頼値が地の底にあるのに加えて、呪い値もカルマ値もヤバいし見た目補正もあってNPCからは目を合わせてはいけない、関わってはいけない奴という認識になっています。後もう少しで息を潜めて過ぎ去るのを待たなきゃいけない災害という扱いになります。主人公……?
コナツは主人公と真逆の最低身長女アバターを使用しているロリになったロリコン。ロリコンの隠れファンが存在する。ロリが好きでロリになったロリコンのファンのロリコン……地獄か?