シャングリラ・フロンティア~コミュ障ゲーマー、スタミナ全振りで神ゲーに挑まんとす~ 作:葛饅頭
見てくれるだけでもうれしいですが、やはり反応が貰えた時が一番うれしいです。本当にありがとうございます!
そして私は嬉しくなるとつい設定をゲロっちゃうんだ……オエーッ!
クターニッドが大剣を振り回す度にまるで斬撃が飛んでいるのではないかと錯覚するほどの衝撃波が発生する。
今のコピー元のサイガ-0はシャンフロでもトップクラスのプレイヤーだ。洗練されたステータスと無駄のない動きを得た巨人がバフまで掛けて暴れ回っているとなれば、下手に手を出せば力尽くで真っ二つにされかねない。
「あぶねっ!?」
これ以上の出力でぶつかれば俺の体がバラバラになる。パリィは諦め、武器を
「喰らえブリッジスラッシュ!」
「うわぁ気持ち悪い!?」
ブリッジの姿勢で大剣を避け、そのままの姿勢でダッシュ。地面スレスレから
特に斬っている感触はしない、アンデッドではないようだ。となるとデバフと状態異常が通るかどうかだが、バフが通るならデバフも通って欲しいところだ。
「背中がガラ明きだぜクターニッド!」
サンラクの背後からの声に反応して振り返るクターニッド。だがそれと同時に左右から魔力の矢と魔法と忍具が一斉にクターニッドに襲い掛かり、一瞬クターニッドの動きが停止する。
やはり前の形態で殆ど食わせなかった影響なのか、最終形態の割にだいぶ打たれ弱いように感じる。
「「アポカリプス」……!」
このタイミングで装備の弱体化が解除されたというサイガ-0の「アポカリプス」がクターニッドに炸裂する。
リュカオーンの影さえも倒したあの「アルマゲドン」を再び放つべく、武器をハンマーから大剣へと持ち替え、前提条件である「アポカリプス」と「カタストロフィ」を交互に放つ。
俺達の役目はそのサポート。攻撃を耐えつつ、確実に隙を作り出す!
「また宝珠が……!」
「今度は弓!ルストだ!」
クターニッドの戦法が遠距離主体に変化し、次々と黒い矢がレーザーの如く放たれる。
しかしこちらには機動力に優れた前衛が俺含めて三人いる。ここはネフホロではないのだ、引き撃ちしながら速度は出せない!
「オラオラ当ててみろよクターニッド!的当てゲームの時間だ!」
「ぴぇえええ!?今矢が掠めましたわぁああああ!!?」
「こっちからしたら矢避けゲームですね!」
後衛組を狙う矢はシークルゥが竹を生やして阻止し、アラバは空を泳いでクターニッドの移動ルートを限定する。そしてエムルちゃんはサンラクの頭の上から魔法で支援。NPCも重要な戦力だ。
問題はスチューデだ。この場所はあまりにも危険過ぎる。タイミングを見計らってスチューデをこのエリアの外へ逃がしてやりたいのだが、それには少し時間がかかる。一先ずは竹藪の中に隠れていてもらおう。
「捕まえた!」
クターニッドの懐へ潜り込み、
骨が浮かんで見えるほどに細い腕を掴んで火傷を負わせながら強引に振り回す。
「サイガ-0さん!」
「「カタストロフィ」!」
勢いをつけてサイガ-0の方へと放り投げれば空中で「カタストロフィ」がクリーンヒットし、クターニッドが数回地面でバウンドしながら吹き飛んで行く。
しかしまだまだHPに余裕はあるのか、スッと立ち上がったクターニッドが弓を消して前方へ手を伸ばす。
『
「ん?アナライシス……スキャンし直し?」
再び出現したその表示と共にクターニッドの触手から分離した珠がまたみんなの頭上へ……あ、今度は俺の頭上にも来た。その代わりに今度はモルドの頭上に珠が来ていない。スチューデはまたスルーされようだ。
スキャンが行われ、再び触手に帰ってきた珠の内の一つが早速光りだす……アレ俺の頭上にあったやつじゃない?
クターニッドの掌にサイガ-0やアラバの物とも違う形状の両刃の大剣が握られる……うん、
「俺のコピーだ!多分飛ぶぞ!!」
「マジかよ……!?」
クターニッドの巨体がふわりと浮かび上がり、激しく点滅を繰り返しながら空中で急加速する。
あいつ、俺の浮遊して回避スキル連打まで再現できるのか!?となると
「ガードしちゃ駄目だ!!その剣は全てすり抜ける!!」
「ッ……!?」
クターニッドが振るった大剣がサイガ-0の大剣をすり抜け、鎧をすり抜け……咄嗟に回避行動をとったことでギリギリ鎧の中のアバターには刃が届かなかったようだ。
しかしこれ以上はマズい。無理な姿勢で回避したことで大きな隙を晒してしまったサイガ-0に追撃の死の刃が迫る。
アレが掠りでもすれば重戦士であっても普通の人間のVITでは一瞬で状態異常を発症してしまう。
もしクターニッドのレベルが100以上であれば、レベル差による即死も十分にありえる。
「レイ氏!!」
サンラクが横からクターニッドに斬りかかり、間一髪のところで追撃を中断させる。
しかしその直後、クターニッドが真上に跳び上がったかと思えば空中を蛇行しながら飛翔し、後衛組に急接近する。
「俺あんなキモイ動きしてたのか……よ!!」
「ブルズアイ・スロー」を発動してフルパワーで
しかしクターニッドはスキルによる軌道修正を振り切る機動力で空中を滑り、更に関節をグネグネと曲げてはいけない方向へ曲げて鉄鞭を回避してしまう。そんなところまで真似しなくてもいいから!
「ひっ!?」
「スチューデ!!」
マズい、あそこにはスチューデもいる。何が何でも止めないと……!?
「バフできたよ!」
「……そこ!」
ルストの魔法弓から連続で放たれた三本の魔力の矢。
一本目でルートを限定し、二本目で回避を誘発させ……三本目、スキルで強化されているのであろう本命の矢が見事にクターニッドの重心を捉えた。
大きくノックバックしたクターニッドがバランスを崩して不時着し、大きな隙を晒す。
「ナイスだルスト!」
「今の動き……「おおたけ丸」……?」
「おおたけ丸?」
「そういうプレイヤーがネフホロにいた。全身の装甲を外して関節を剥き出しにしたネフィリム「ディアベル」を操縦していて、関節をどの方向にも自在に曲げられる狂人」
「何それバケモンかよ……」
そう語るルストの視線が完全に俺に向いているが、俺は何も知らないよホントダヨ。
「これで、条件達成……です……!」
サイガ-0の五回目の「カタストロフィ」が怯んでいたクターニッドにヒットし、後は長い長い詠唱をしてクターニッドにブチ当てるだけとなった……が、その為には更にクターニッドの隙を作らなければならない。
「来い、クターニッド!」
起き上がったクターニッドが再び浮遊し、低空を高速で滑りながら接近して来る。
これは賭けだが……やってみる価値はある。
大体の物をすり抜けてしまう
では、
ゴッ!!
「ぐぅッ!?重い……?」
クターニッドが振り下ろした大剣を横から
どうやら
体格差によって上から叩きつけられる大剣を逸らしつつ、至近距離でブレスを浴びせてヘイトが他の誰かに移るのを防ぐ。
コピーした時の俺の動きをただ再現するだけなら、こっちはそれに合わせた戦闘スタイルを今から構築して対応すればいい。
「模倣ばかりでアドリブは苦手なのか?」
こうなってしまえばこっちのものだ、このまま畳みかける!
クターニッドの大剣を右手の
「動きは武器とスキル込みで模倣できるが、姿形が変わるところまでは再現できるのかな?」
ただの拳で殴りかかってきたところを水晶の鋏で手首を掴み、捻る。
反射的に屈んだクターニッドの顔面に
「サンラクさん!」
「「アガートラム」!」
怯んだ隙にクターニッドを振り回してサンラクにパス。
武器を拳武器に切り替えたサンラクの一撃がクターニッドにクリーンヒットして吹き飛ばされる。
「どんどん攻撃しろ!レイ氏の詠唱の時間を稼げ!」
「あの大剣には気を付けて……あ、武器が変わった」
「本?」
「アタシの本ですわ!?」
クターニッドの武器が本に変化し、本から光の鎖が放たれる。
鎖が伸びる先にいるのは……
「ッ……!」
「魔法なら斬れる!詠唱を続けて下さい!」
サイガ-0に向かって伸びる鎖を
詠唱はヘイトを集めるのか、隙あらばサイガ-0が狙われるな。
クターニッドにみんなの攻撃が集中している間にさっきぶん投げた
投げた方向……スチューデがいる方をよく見てみれば、スチューデが拾っていたようで鉄鞭を抱えたままオロオロしていた。
「スチューデ、怪我はないか」
「あ、あぁ……」
俺は回復アイテムをあんまり持ち歩かないからな。今渡せる回復アイテムが魚しかない。ダメージを受けていたら今ここで生魚を食ってもらうことになっていたが、その必要はないようだ。
「あの鎧の人の切り札が炸裂すればクターニッドも倒れるはずだ、それまでなんとか生き延びてくれ」
「ぼ、僕様は……」
「今は大人しくしていてくれ。巻き込まれるぞ」
「ッ……」
スチューデから
ムンクさんには申し訳ないが、人の命がかかっているんだ。武器の一本や二本、圧し折る気で行かないとな。
『攻撃の命中時、使用者のレベルから対象のレベルを引いた数値の確率で即死させる』
↑
ところでクターニッドってレベルいくつなんでしょうかね?因みにウェザエモンが200だそうです。
……つまり、主人公がザコ敵や二属性シャチをちゃんと処理していなかったら怯み耐性を獲得したクターニッドを止められずに即死確率100%越えの即死攻撃連発でパーティが半壊していた。
おおたけ丸……ネフホロに偶に出没する謎のプレイヤー。サンラクとは活動時期がずれていたので遭遇していない
装甲を引っぺがし、武装も最小限の超軽量ネフィリム「ディアベル」を乗りこなす
ランキングに偶に顔を出してはランカーにメタを張られてランク外にすぐ落ちてまた暫くログインしなくなるので知名度はそこそこ。しかし負けるまで機体を変更しないルスモルコンビはディアベルを完全にメタれないので毎回かなり良い所まで追い詰められている。まあ最後はルスモルコンビが勝つのだが
ネフィリムの関節が人間とは違うことを最大限活用し、機体を人間ではありえない方向へ折り畳んで攻撃を避けたり不意打ちをしたりと、一度遭遇したら忘れられないタイプ
稀に「くたばれ納期号」という名の重武装ネフィリムに乗って現れるが、数戦で満足して乗り換えてしまうので幻の機体扱いされている。犠牲者曰く、「姿が見えないのに四方八方からレーザーが飛んでくる」「アイツだけやってるゲームが違う」「気持ちはわかる」とのこと
うおおお感謝の二話連続設定ゲロだあああああ!!!(ネタバレ注意)
『モンスター
『討伐対象:金晶独蠍"
『エクゾーディナリーモンスターとの戦闘が開始されます』
・全身が黒い金晶独蠍。全体的に細く、とても貧相に見える
・全身の所々に通常個体には存在しない穴が空いていて、魔力が噴き出している
・メインシステム 戦闘モード 起動します ドヒャア!
『モンスター
『討伐対象:黒死の天霊"
『エクゾーディナリーモンスターとの戦闘が開始されます』
・大鎌ではなく大剣を携えた黒死の天霊
・見る人によって外見が異なる
・こんな夜遅くまでスローターなんかしてないでもう寝なさい
『モンスター
『討伐対象:アウロラカムイ"
『エクゾーディナリーモンスターとの戦闘が開始されます』
・新大陸付近の海上で確認されている荒れ狂う虹
・常に虹色に輝いているゲーミングカムイ
・深海の水うめぇwwwwwww