シャングリラ・フロンティア~コミュ障ゲーマー、スタミナ全振りで神ゲーに挑まんとす~ 作:葛饅頭
それは置いといてこの小説のユニークアクセスが10万を超えました!ここまで見てもらえるとは……拙い文章ですがこれからもよろしくお願いします
記念に何か設定をゲロりたかったのですが、時間が無くてまだ先の方の設定が作れていないので、出番が近いちょっとした情報になります。オエッ
クターニッドに勝利して無事?地上に帰還した翌日。シャンフロにログインした俺は現在ニトロ薬局フィフティシア本店の会議室にいる。
会議室だが目的は会議ではなく一対一の面談……というか尋問である。
「それじゃあ……お話しようか?ぶんぶん丸くぅん?」
「はい……」
相変わらず胡散臭い笑顔を顔に張り付けているリーダーが俺の正面に座っている。
笑顔とは時に攻撃的ななんとかかんとか……笑顔なのに威圧感がヤバい。
「ユニークモンスターの撃破おめでとう!……この流れ、前回と同じだねぇ?」
「ハイ……」
待ってほしい。今回の無断ユニークモンスター撃破に関しては完全に事故なのだ。
それにこちらには超重要な情報がある。これできっと許してもらえる……!
「こちらが今回のクターニッドの真理書なのですが、ちょっと先に言っておかないといけないことがありまして……」
「ほうほう?」
「クターニッドは再戦が可能です」
その言葉を聞いてリーダーの張り付いた笑顔が僅かに崩れたのを俺は見逃さなかった。
「この真理書は物凄いネタバレの塊なので、読むのは攻略後か、どうしても勝てない場合だけにしておいた方がいいと思います」
「……なるほどねぇ、全てのユニークモンスターが再戦不可ではないと……勿論、再戦の方法は知っているんだよね?」
「はい。クターニッド撃破から二週間経過し、そして嵐の日に海に船出するNPCのユニークシナリオを受注すれば行けるみたいです」
「ふんふん……それはつまり、最短で二週間に一度、1パーティしかクリアできない超大人気コンテンツ……この情報が広まったら嵐の日は大混雑間違いなしだねぇ……」
ですよねー……最悪の場合、嵐になる度にプレイヤーが殺し合う地獄の光景がフィフティシアで繰り広げられることになるだろう。
そうなると強いプレイヤーやクランがクターニッドへの挑戦権を独占して周回するなんてこともあり得る。あの聖杯周回要素っぽいし。
「ん-、そうなると
なんか俺が知らない間にサイガ-0が元居たクランを抜けてサンラクがいるクランに入ると宣言したんだとか。
まあゲームなんだしそこは自由にすればいいんじゃないの?と思うのだが、どうやらサイガ-0がクランの金で購入して持たされていた超高級マジックスクロールをクターニッド戦でガンガン使いまくったり、黒狼が倒したがっていたリュカオーンを先に倒しちゃったりだとかでめちゃくちゃ荒れているらしい。ネットの掲示板やSNSでもその話題で大騒ぎだった。
「今黒狼は大荒れでね、元々リュカオーン最優先派と攻略最優先派で若干割れてたけど、今回の騒動で完全に割れて暴走状態になってるみたいなんだよねぇ」
「へー……」
「で、ここからがぶんぶん丸君にも関係がある問題なんだけど……前々から黒狼とうちのクランで同盟を組んでユニークの情報を取引していたんだけど、今回の騒動がきっかけで強引に情報を持っていこうとしてる強硬派が大きくなりつつあるみたい」
「……つまり?」
「つまり……『弱小クランが調子乗ってるのが許せない。廃人クランである我々が出し抜いて二度もユニークモンスターを撃破したのが気に食わない』……って感じ?」
「ええ……」
そんなこと言われても……これで粘着とか出待ちとかされたらどうしよう……
現在我々ニトロ製薬が抱えているユニーク情報は結構多い。
隠し職業の呪啓者にユニークモンスターの情報三体分、バハムートとかいう何か……それとリーダー曰く錬金術のあれこれで色々とユニークを抱えているらしい。
一部情報は旅狼が抱えている情報と共通しており、そこでリーダーはペンシルゴンと手を組んで情報料を吊り上げたり利益を分配したりと色々とやっているそうな。
しかしそれらの大きな利益やアドバンテージを生み出す情報を強引に寄越せと黒狼は言っているわけだ。
流石にPKとかはしてこないとは思うが、PK以外にも嫌がらせの方法なんていくらでもある。
「……このまま俺がこのクランにいたら迷惑ですかね?」
「そんなことはないよ。ただこの問題にはなるべく早く対処しないといけない」
俺にだけ迷惑行為が来るならその時はほとぼりが冷めるログインしなければいいだけだが、このままでは他のクランメンバーに迷惑がかかってしまう。
しかしどうすればいいのだろうか?地道に運営に迷惑行為で通報とか?
「既に旅狼、もといペンシルゴンと黒狼の穏健派のトップと秘密裏に話は通してあるんだ。めんどくさい問題はうちに任せて、ぶんぶん丸くんはいつも通りでいいよ」
「いいんですか?」
「フフフ、いいのいいの。これからとっっっ……っても、面白いことになるからねぇ……」
「?」
リーダーが何を企んでいるのかはわからないが、あの笑顔からしてロクなことではないのだろう。
強硬派を一纏めにして爆弾で木端微塵の一網打尽にでもするつもりなんじゃないだろうか?
「まあそれはそれとして、一週間連絡が無かったわけだけど、どういう場所にいたの?」
「あー、ちょっとネタバレになるんですけど……海の深いところで、地上と同じように活動できる場所があるんですよ。でも魚は空を自由に泳いでいて……」
リーダーは深海のレアな素材が取り放題と聞いて即座に大量の小型爆弾の準備を始めた。
ルルイアスの反転空間で発破漁をするのは法律的にセーフなんだろうか?この世界の法律知らんけど。
……
…………
………………
性別反転の聖杯をゲットしたらまずやっておきたいことがあったのを思い出し、辺り一面毒塗れで誰も居ない参姿翠冥の地底迷宮の地上部分にやってきた。
たまに毒を飛ばしまくって来る鳥が襲い掛かって来ては刻傷の効果でビビッて逃げてゆくのはスルーして、インベントリから黒いクリスタルを取り出す。
これの名前は
「使う度に防具壊しちゃうのがちょっと不便だな……」
他にもこの装備は壊れない代わりに死んだら解除されるとか、常時デスペナ状態になるとか、回復アイテムが使えなくなるとか色々と気になる所はあるのだが、特に気になるのは即死判定の大幅ボーナスと、倒せば倒す程HPとMPが回復し、装備のステータスが強化されるという部分。
「スローターへのお仕置きモンスターのドロップアイテムが一番スローターに向いているのか……」
文章だけではちょっと効果が分かりづらい……というわけで、一回使ってみることにした。
実は先にニトロ製薬の女性プレイヤーに試してもらっているのだが、その時は一人一人少しずつデザインが違っていたが、みんな共通して顔を黒いヴェールで覆った喪服っぽいドレスみたいな格好になっていた。犠牲にした装備によって若干見た目が変化するっぽい?
因みにコレ、
性転換して全身の防具をクランメンバーに用意してもらった安物の布の服一式に変更。検証なのでこれでいいだろう。
で、確かこう……
「……変身」
その言葉を呟いた瞬間、全身の服が弾け飛ぶ。
クリスタルから泥のような靄のようなどす黒い何かが噴き出し、俺の体を這いまわって覆い尽くす。
「く、くすぐったい……」
こういうのちょっと苦手なんだ。あっあっあっ……
「……お?おお……ん?」
顔がヴェールで覆われて変身完了……と思ったのだが、なんかちょっと……ドレスのデザインに違和感がある。
「ヴェールももうちょい顔に近かったような……って、これ何?笠?」
手を上にあげようとして何かにぶつかり、それがヴェール……というか
「他の人が変身した時はこんなデザインじゃなかったと思うんだが……」
よく見ればドレスの横にウエストの位置まで深いスリットが入っている……チャイナドレス?いや、下に履いているからアオザイか……
別に犠牲にしたのは特別な装備では無かったはずなのだが、プレイヤーの何かを参照しているのか、それとも使用した
「見た目は置いといて……検証するか」
……
…………
………………
この装備の検証には兎に角沢山モンスターを倒す必要がある。
低レベルのモンスターだと刻傷で逃げられて面倒だったし、そもそも即死補正なんてなくても余裕で即死するので違いが分かり辛かったし、ステータスの変化を感じられるほどの数もいなかった。
レベルが高くて数が多い、そんなモンスターを探し求めて色々なエリアをうろうろした結果……
ドドドドドドドドド……
「やっぱり水晶巣崖が一番だな」
次々と押し寄せる水晶の蠍の群れ。性転換した体では一匹一匹がいつもよりも巨大で威圧感があるように感じる。
自分の身長よりも大きな
「一週間ぶりだな蠍ども!海の底から帰ってきたぞ!」
デカい声で叫べばその音に反応して地面からどんどん蠍が這い出てくる。
もはや水晶の粉砕機の如く暴れ狂う蠍の群れに呑み込まれないように蠍の背中から背中へと跳び移りながら
「んー?なんか……動きが若干変わっているような……あぶねっ!?」
飛んできた水晶の塊を回避する……今のは偶然じゃないな。あの蠍が鋏で水晶を切り取って投げてきたのか。
今までは適当にデバフをかけて後は逃げ回っていたらその蠍は他の蠍に轢かれて勝手に死んでいたのだが、AIに修正でもあったのか、弱っている蠍が群れからちょっと離れた場所へと抜け出して水晶を投げるようになっている。
運営が何が何でもここを高難易度エリアとするべく難易度の調整でもしているのか、それともこいつらが何か学習しているのか……まあ今の俺ならこれくらい何とでもなる。
「一匹、二匹、三匹……」
斬首の呪いで群れの中の蠍の首が次々と落ちてゆく。
今まで首に破壊が発生してもこいつら硬すぎて全然即死しなかったのだが、
そして殺す度にステータスにボーナスが入っているようで、上限があるのかはわからないがどんどんスピードが上がってゆく。
ちょっとミスって被弾しても
「これ強すぎでは?折角だしこのまま狩り尽くしてやるか!」
その数分後、超巨大な要塞のような蠍が突っ込んで来て俺は死んだ。
あらゆる攻撃がノーダメで弾かれるんだけどあれバグってない?
Q.なんでアオザイなんですか?
A.趣味です。かわいいですよねアオザイ。あと丁度作者がこのシーンを考えていた時に白虎野という曲にハマっていたので
主人公が知らない所で二十六による悪巧みが進行している模様
主人公は割とライトサイドなのでダークサイドにはあまり干渉しない。でも誘われたらちょっと首突っこんで何かしらしでかす
ここから先はUA100,000記念のちょっとしたゲロです(ネタバレ注意)
舞うように戦い、戦いながら舞う者。それはジョブであり流派でもある
呪啓者ギルドのメンバーである■■■■■に弟子入りするユニークシナリオの開始と同時に就職することができる隠し職業の中の隠し職業
ジョブとして呪啓者との直接的な関係はないが、実質的に呪啓者への就職が就職条件の一つとなっている
ジョブとしては舞い踊るようなスキルの習得とモーションアシストに補正がかかる。サブジョブにセットすれば舞う際に型に応じてキラキラとした光や燃え盛る炎、吹き荒れる風や迸る雷などのお洒落なエフェクトが発生するようになる。メインジョブにセットすればこれらのエフェクトに攻撃判定が付与される(MP消費あり)
武器や魔法の補正は広く浅いので他のジョブで補う必要がある
流派としては少し特殊で、沢山存在する舞系スキルの中からそのプレイヤーのプレイスタイルに合うものを師匠からオススメされるので、それを練習して習得してゆく形になる。ジョブ専用スキルではないのでジョブを変えても習得したスキルは自由に使用可能
最終的に七つの舞を選んでそれらを極めることにより奥義に至る。一度極めると舞の選び直しが不可能となる
奥義自体も特殊であり、スキルとして習得するものではない。その性能は「晴天大征」に似ているが正確には【
舞と武を両立させようとするその姿は一見奇抜に見えるが、隠し職業にしては舞以外の変な条件が特に無いのでかなり扱いやすい部類
基本的には身軽な軽戦士と相性が良いが、ヘイトを集める舞や体幹を高める舞、更にはMPを持続回復させる舞や魔法の詠唱を体の動きで代用可能にする舞なども覚えられたりするのでタンクや魔法使いにもオススメ
中には剣聖や
兎に角舞わなきゃならないが、目の前で悠長に舞っているのを敵が許すはずもなく
故に舞うように戦い、戦いながら舞う。舞と武を両立する術こそが
一流の使い手であれば戦いの中であっても流れるように全ての舞を繋げ、その全ての効果を途切れさせぬまま攻めも守りも可能とする
それこそが