サイキョー転生! 〜10人分の軌跡のお話〜 作:堕落と強欲の権化
ねぇママ、パパはどこにいるの?
パパはいつ帰ってくるの?
ねぇ、ママ__。
__浮いてる?……あ、吸い込まれ……る……。
私の他に8人。そしてお姉ちゃん。
私を含めた10人が吸い込まれる。模様に吸い込まれていく。
その時に見てしまった。
模様の上に__パパがいた。
私たちを睨むパパは、私を見ると……ニッコリ笑った。
なにもみえない。なにもきこえない。
ナニモ……ミエナイ。
「__うーん……あれ?」
俺は辺りを見渡す。見覚えのない町。俺が知らない町だ。ここは日本なのか?
俺の他にいたのは3人。
手元には、小さなスマホのようなものが落ちていた。
???「ん……あれ?ここは……」
???「いでで、どこなんだよここ」
???「うぅ……こわいよぉ」
……どうやら、俺たち4人は、どこかへ転送されていたようだ。
俺「あの、皆さん、大丈夫ですか?」
???「誰だ?」
俺「俺は飯倉龍樹。タツキと呼んでくれな」
???「おう、俺は鞍馬宗助。ソウスケと呼んでくれ」
???「私は小夜井瀬奈。よろしくな」
???「えと、私は麻生唯華です。お好きなようにお呼びください」
俺「一通り自己紹介終わったかな、ところでこれなんだ?」
ソウスケ「ん、なんこれ」
中にはアプリが入っており、「クトゥルフダイス」「キャラクターシート」「K-mail(クトゥルフメール)」「koogle」が入っていた。
瀬奈「なんだよこれ」
唯華「これ、クトゥルフのあれじゃないですか?」
ソウスケ「なるほど。つまり、『リアルクトゥルフ神話TRPG』ってことか」
俺「だとしたら、KPがいるはず」
瀬奈「おいKP」
KP『はい、なんでしょう』
唯華「ヒィ!?」
俺「なんかスゲーなこれ」
ソウスケ「驚いてる場合か!……なんてシナリオだこれ?」
KP『「師仁神村へようこそ」です』
俺「死神村?」
ソウスケ「ま、行ってみよ」
俺「そうだな。……まず「目星」振るか」
俺の目星は……55か。えい!
『55→22』
俺「はいキター!」
KP『では、あなたたちは遠くから人が歩いているのを発見します』
ソウスケ「話しかけるか」
瀬奈「そうね」
「うっ__」
頭が痛い。そして、同時に2つの記憶が流れ込んだ。
前世の記憶、今までの数年間の記憶__。
俺「……ハハ、まさか24歳から5歳になるとは」
確か今日、誕生日プレゼントとしてスマホを買ってもらえるんだっけか。
父さん「はい、これは奏多のだよ」
俺「わーい!ありがと…う……あれ?父さん?母さん?姉ちゃん?」
『ユニコーンアプリ__インストール完了』
俺「……ユニ…コーン?」
__リアルクトゥルフ神話TRPG__
ソウスケ「あのーすみません」
お爺さん「なんじゃ?」
ソウスケ「ここはどこなんですか?」
お爺さん「ああ、旅をしておるのかえ?そうじゃな、ここは__」
「師仁神村じゃよ」