「ち、ちょっと⁉︎ どこに連れていくの⁉︎」
竜之助は自分を引っ張っている金髪の子に尋ねた。
「だから教室なのだ‼︎ このままだと遅刻するのだー‼︎」
そう言いながらその女の子は竜之助を引っ張りながら慌ただしく廊下をかけて行く。少し行くと、ある教室の前で立ち止まった。
「到着なのだー‼︎」
そう言いながら女の子は勢いよく教室のドアを開けた。
「遅いぞルーミア。みんな待って……む? 竜之助? なぜルーミアと一緒にいるんだ?」
中に入ると朝と同じように慧音が教室の教壇に立っていた。
「さ、さぁ……僕の方が聞きたいです……」
「ふむ……ルーミア。なぜ竜之助を連れて来たんだ?」
「えっ? この子妖怪でしょ? てっきり新しい生徒なのかなーって」
そう言いながらルーミアと呼ばれた女の子はクルリと竜之助に向かって振り返った。
「あなたは妖怪でしょ?」
「ぼ、僕は半妖だよ。まぁ半分妖怪みたいなものだけど……慧音先生、これはいったい……?」
竜之助が教室の中を見渡すと、そこには人間とは思えない子供達がいた。水色の髪に背中から氷の羽が生えてる子、触角が生えていて、マントのようなものを着ている緑色の髪の子、鳥のような羽をしているピンクの髪の子、最後に綺麗な羽をした薄緑色の髪をした子、そしてルーミア。その五人が一つの教室に集まっていた。
「……実はな、こいつらは人間ではなく妖精や妖怪といった人外の子達で、人間の子達と一緒に授業を受けると、人間の子達が怖がってしまうと思い、人間と妖怪、時間を別々にして授業をしているということだ」
「じ、じゃあルーミア……も妖怪なの……?」
「なのだー。人食い妖怪なのかー‼︎」
そう言ってルーミアはニコリと笑う。
「そ、そうなんだ」
竜之助は思わず冷や汗をかいた。
「さて、ルーミア。話を戻そうか。なぜ遅刻をしたんだ」
慧音のその発言にルーミアはビクリと体を震わせた。
「そ、それは……その……」
「……寝坊か……?」
「……はい……」
「まったく……いくら闇の妖怪だからと言っても夜更かしして寝坊するなんて……しかも昼過ぎまで……」
慧音は苦笑した。
「ご、ごめんなさいなのだ……」
「け、慧音先生。ルーミアも反省してるようですし、ここは許してあげては……」
「……ふむ……本来なら罰と眠気覚ましということで頭突きの一発でも食らわせてやるところだが、竜之助に免じて許すとしようか」
「わ、ワハー‼︎ ありがとうなのだ‼︎ 慧音先生‼︎」
「こらこら、お礼を私に言ってどうする。言うなら竜之助に言いなさい」
「っとと、そうだったのだ。ありがとうなのだ竜之助‼︎ おかげで助かったのかー‼︎」
「うん。どういたしましてだよ」
竜之助とルーミアはお互いにニコリと笑い合う。
「さて、それじゃあ竜之助は早く帰りなさい。もうお昼過ぎだから霊夢も待っているだろう」
「は、はーい……またね。ルーミア」
「またなのかー‼︎ 竜之助‼︎」
竜之助はそう言って教室のドアを閉め、寺子屋を後にした。
うーん、寺子屋の終わり方が微妙な気が……でも、展開的にも急すぎるのもあれなので、ここまでにしましょうか(苦笑)さて、良かったら次回もゆっくりしていってください♪