「……ふわぁ……暇ね……」
竜之助が寺子屋に行ってる間、霊夢はいつも通り神社の居間でコタツに入りながら煎餅をかじっていた。
「……一人……か……」
霊夢はぼそりと一人でに呟いた。
「(……なにかしらね……今までずっと一人でこうしてたはずなのに……なんで……)」
と物思いに耽っていると、
「おい‼︎ 霊夢‼︎ 大変だぞ‼︎」
さっき出て行ったばかりの魔理沙が勢い良く障子を開けて中に入ってきた。
「……何よ……大変って……また紅魔館でパチュリーの本でも盗んで来たら咲夜が取り立てに来たとか?」
「あー、まぁそれは前にあったが……とにかくそういうのじゃないんだよ‼︎それに、盗んだんじゃなくて借りてるだけだぜ‼︎」
「あー、はいはい、それで?」
やれやれと軽く聞き流しながら煎餅を再びかじりつつ、コタツから出ようとしない霊夢。
「それで、さっき私がいつも通り紅魔館から本を借りて帰って来たんだが、そうしたら魔法の森に見たことのない獣が出たんだよ‼︎」
「……見たことのない獣……?」
霊夢は煎餅をかじりながら魔理沙に聞き返した。魔理沙は長い間魔法の森に住んでいて、その魔理沙が見たことのない獣がいるというのは霊夢にとっても奇妙な話であった。
「あぁ、今まで見た獣とは違ってた。炎をまとっていたんだよ」
「……妹紅のペットか何かかしら?」
「だとしたらなんで魔法の森になんかいるんだよ」
「そうよねぇ……で? その獣がなんだって言うのよ。特に害は無いんでしょ?」
「いや、こいつは魔法の森を結構な勢いで燃やしているんだ。このままだと近隣の村に被害が出る」
「……本当に……?」
ここ幻想郷では、妖怪と人間のバランスを保つため、人間側(主に霊夢が決めているが)と妖怪側のルールが存在する。妖怪側は必要以上に人間には手を出さないし、出した場合はその身を持って博麗の巫女に討伐される覚悟を持つなどといったものである。しかし、そんなことをすると言う妖怪を霊夢は見たことなかったため、呆気にとられたのである。
「こんなことで嘘はつかないぜ。とにかく、一応念には念をでお前にも見てもらいたくて来たんだ。とりあえず急いでついて来てくれ‼︎」
魔理沙はそういい箒にまたがり魔法の森に向けて飛んで行った。
「……やれやれ……仕方ないわね……」
霊夢は必要最低限な道具を持ち、魔理沙の後を追うように飛んで行った。
「見えて来たな……っと……やっぱりさっきよりも燃えてる範囲が広まってるぜ……」
霊夢と魔理沙が魔法の森に到着すると、魔法の森の二割はすでに燃え尽きていた。
「……まさかこんなになるまで……これをやった獣はどこかしら……?」
「えっと……いた‼︎ あそこだ‼︎」
魔理沙が森の一部を指差した。確かにそこには霊夢にも見たことのない獣が炎を吐きながら森を奥へ奥へと進んでいた。
「あれね……行くわよ。魔理沙。私の貴重な時間を消費してまで来た罪、償わせてやるわ」
霊夢はそう言いながらお札と15cmほどの針を多数持った。
「よく言うぜ。あれのどこが貴重な時間だよ」
魔理沙はからかうように言いながら、帽子の中から八卦路を取り出した。
「私の楽しみのお茶菓子の時間だもの。ゆっくりしていたかったしね」
楽しみということに自分でもやや疑問を思いながら霊夢は答えた。
「へぇへぇ、さて、それじゃあその鬱憤をあいつに晴らしてやるとするか‼︎」
魔理沙はそう言いながら獣に突っ込んでいき、霊夢もその後に続いて突っ込んで行った。
お疲れ様でした‼︎久しぶりなのでどのように書いていたか感覚を忘れていましたが、なんとかかけたと思います。これからも頑張って行きたいと思います♪