東方白竜記   作:アマザケ01

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さて、今回は始めての戦闘となりますが、戦闘って描写が難しいですよねー。ですからなるべくわかりやすくやっていけたら良いと思いながらやっていきたいと思います♪


第十三話 歯車の歪み

「いきなりだが、いかせてもらうぜ‼︎」

 

魔理沙は箒に乗って獣に突っ込みながらスペルカードを構えた。

 

恋符「ノンディクショナルレーザー」‼︎

 

魔理沙の持つ八卦路から熱を帯びた光線が獣に向かって降り注ぐ。しかし、獣は横に跳躍することにより、レーザーをあっさりとかわす。

 

「ちっ……速いな。あの獣……」

 

魔理沙はそう言いながらも飛んでいる霊夢の横に戻ってくる、霊夢は魔理沙の言葉に軽く頷きつつ、改めてその獣に目を向けた。獣は四本足で立つ狐のような姿をしており、尻尾の先には炎がちらちらと揺らめきながら存在している。

 

「狐っぽいけど……アイツの部下とかじゃないわよね?」

 

「アイツが幻想郷に害をもたらすなんてメリット無いだろ。それに、アイツの主が望むわけ無いしな」

 

霊夢と魔理沙はとある式の狐を思い出しながら苦笑した。

 

「となると容赦はいらないわね」

 

「おいおい霊夢、お前が妖怪に容赦とかなんの冗談だ?」

 

「あの獣がアイツの部下なら紫に関わるでしょ。紫には時々お茶菓子もらってるからつまらないことで面倒は起こしたく無いのよ」

 

「お前にとって森が燃えるのはつまらないことなんだな」

 

魔理沙は軽く苦笑しつつ獣に目を向けた。未確認の獣はグルルルと唸りながらも霊夢と魔理沙を見上げていた。

 

「さて、それじゃあさっさと倒して帰りましょうか。行くわよ、魔理沙」

 

「私も住む場所やら研究材料やらが燃えるのは困るからな。喜んで協力するぜ」

 

そう言いながら霊夢はお祓い棒を、魔理沙は八卦路を構えた。

 

「さて……あなたの罪を数えなさい」

 

「森を燃やした。ただ一つだな」

 

「いえ、二つよ」

 

「二つ?」

 

「私の自由時間を奪った罪よ」

 

「理不尽な理由だぜ……っと⁉︎」

 

霊夢と魔理沙が話していると、獣は二人に向かって火球をいくつも放って来た。二人は少し驚きつつも回避した。

 

「話してる最中に攻撃するなんて躾がなってないぜ」

 

「躾てあったら森を燃やそうとは思わないでしょ」

 

「ま、それもそうだな。さて、そろそろ行くぜ‼︎ しっかりやれよ霊夢‼︎」

 

「言われるまでも無いわ」

 

霊夢と魔理沙は勢い良く獣に近づきながら、霊夢はお札を、魔理沙はレーザーを獣に向かって放った。しかし、獣は口から火炎放射のように炎を放ち、二人の攻撃を焼き尽くした。

 

「おいおい……マジかよあの攻撃を簡単に防ぐってそこらの妖怪には無理だぜ?」

 

「……舐めてかからない方が良さそうね」

 

霊夢はそう言うと数枚のお札を霊力により針のように尖らせ、それを投げつけた。獣は先ほどと同じように火炎放射を吹くが、霊力によって強化された針は最後まで燃え尽きず、数本が獣の足に刺さった。

 

「グギャウ⁉︎」

 

獣は痛みを訴えたような悲鳴をあげる。

 

「お次はこっちだぜ‼︎」

 

魔理沙は獣に向けて八卦路を構えた。

 

恋符「マスタースパーク」‼︎

 

次の瞬間、魔理沙の八卦路から特大なレーザーが放たれ、獣を包み込む。

 

「グ……ギャ……」

 

獣はフラフラとしながらもまだ立ち上がった。

 

「しつこいわねぇ……これで終わりよ‼︎」

 

霊夢はそう言いながら人差し指と中指の間にお札を挟び叫んだ。

 

霊符「夢想封印」‼︎

 

七色の光の玉が獣を包み込み、爆発する。獣は勢い良く吹っ飛ばされ、その場に倒れた。

 

「ふぅ……終わったわね……」

 

「だな。今回は少し手こずったな。まぁお疲れ様だ」

 

「本当よ……早く帰って竜之助のご飯を食べたいわ……」

 

「おいおい、随分と竜之助に依存してるじゃないか」

 

魔理沙が苦笑いしながら霊夢に問いかけた。

 

「……そうね……なぜかしら。ただの他人なのに……」

 

霊夢はそう言いながら考える仕草をとった。そのとき——

 

「……っ⁉︎ おい‼︎ 霊夢避けろ‼︎」

 

「えっ?」

 

魔理沙の声が響いたと思うと、霊夢の視界がすごい勢いで揺れた。何があったのかを確かめてみると、魔理沙が霊夢に飛びついていたのだ。

 

「いつつ……いきなりなんなのよ……魔理……沙……」

 

霊夢が頭をさすりながら立ち上がろうとすると、先ほど霊夢と魔理沙が立っていた場所に文字通り凄まじい爪痕を残しながら倒れていた先ほどの獣がいた。しかし、先ほどの一撃が最後の一撃だったのか、もうすでに倒れて息絶えていた。

 

「……なによ……あれ……」

 

霊夢は傷跡を見ながら身震いした。

 

「(……あの一撃……下手したら死んでるわよ……⁉︎ここではどんな妖怪も弾幕によって戦うはずなのに……それに……よりにもよって博麗の巫女の私に……⁉︎)」

 

霊夢は今までの経験から、勝負という勝負は弾幕によって戦っていた。紅魔館の吸血鬼しかり、白玉楼の亡霊しかり、どんな戦いでも弾幕によって戦っていたそれゆえ怪我をするにしても大怪我という怪我もしなかったし、あっても打撲程度の怪我だった。それが死ぬかもしれないという攻撃を食らうのは初めてだった。それも、一般の人間であるならまだしも、博麗の巫女である自分にと、驚きを隠せないでいた。

 

「……イタチの最後っ屁ならぬ、狐の最後引っ掻きってかぁ……? タチが悪いぜ……」

 

魔理沙も今の一撃は死ぬかもしれないと思ったらしく、歯切れを悪く冷や汗をかいていた。

 

「……とにかく、もうこれで妖怪退治は終了よ。紫に報告しておかないと……妖怪の中に規律を守らない奴がいるって」

 

「だな……」

 

そう言いながら霊夢と魔理沙は飛び上がり、神社に戻って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先ほどの獣のいた場所には、小さな妖怪が横たわって死んでいただけだった……




お疲れ様です。今回は2000文字超えましたかー。バトルは苦手ですかね。今回も読んでいただきありがとうございます♪もし良かったら次回もゆっくり読んで行ってください♪
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