霊夢が決心を決めた次の日、霊夢は竜之助と一緒に朝食を作っていた。
「霊夢、お味噌汁はこれでいいかな?」
「どれどれ……うん、美味しいわね」
霊夢は小皿に汁を少し注ぎすすり、ニコリと微笑んだ
「えへへ。良かった」
竜之助は照れ臭そうに頬をかきながらニコリと笑みを返す。
「さ、早く食べて寺子屋に行きなさい? 今日もまた授業があるんでしょう?」
「うん。そうだね」
霊夢と竜之助はできた食事を居間に運び、そのまま食事を始めた。
「ん……あ、そうだ。霊夢、今日はちょっと帰るの遅れるかも」
「あら、そうなの? 何か用事でもあるの?」
「うん、ちょっとね」
「危険な場所なんかに行くとかじゃないわよね?」
「大丈夫大丈夫。ちゃんと寺子屋の中にいるからさ」
竜之助はもぐもぐとご飯を食べながら言った。霊夢は竜之助の用事に気になったが、帰って来てからでもいいだろうと思い、深くは追求しなかった。
「ご馳走様でした」
「はいはい。お粗末様」
竜之助と霊夢は食事を終え、竜之助は遅くなるからお昼に、と言って残ったご飯でおにぎりを作り、霊夢はコタツに入って温まっていた。
「それじゃあ霊夢、行ってくるね」
「ええ。気を付けて行ってらっしゃいね」
霊夢は竜之助を見送りつつもコタツから出ようとはしなかった。
キーンコーンカーンコーン
「では、今日の授業はここまでとする。みんな、気を付けて帰るんだぞ」
「「「はーい」」」
お昼になり、慧音のやっている寺子屋の授業が終わった。慧音は教室から出て行き、教室は授業が終わって帰る生徒、これから遊ぶ約束をする生徒など、様々な理由でたくさんの人がまだ残っていた。
「さてと、僕も行こうかな」
竜之助は席を立ち上がる。すると
「あ、竜之助君、これから暇かな? もしよかったらこれから遊びに行こうと思うんだけど、一緒に遊ばない?」
と同い年ぐらいの女の子が声をかけて来た。
「ゴメンね。今日はちょっと用事があってさ。また今度誘ってもらえるかな?」
「そっかー……うん。わかったよ。竜之助君またね」
女の子はニコリと笑いながら教室を出て行った。竜之助もそれに続くように教室を出て行った。
「……ここだったかな……」
竜之助はとある教室の前に来ていた。そこは、昨日ルーミアに連れて来て(連れて来られて)もらった教室だった。
「誰かいるかな…」
竜之助はゆっくりとドアを開けた。そこにはすでに昨日見た女の子達と、ルーミアがいた。
「あれ? 君は確か……竜太郎?」
ルーミアは首を傾げながら近付いて問いかけた。
「あはは、惜しいね。竜之助だよ」
竜之助は苦笑しながらも返答した。
「そーなのかー。それで竜之助はなんでここに来たのかー? 昨日忘れ物でもしたのかー?」
「いや、今日は違うよ。今日はね」
と竜之助が何かを話そうとすると、いきなり青い髪で氷のような羽の生えた女の子から声が上がった。
「わかった‼︎ あんたはアタイに挑戦しに来たチャレンジャーでしょ‼︎」
「え? ち、チャレンジャー?」
「隠さなくったってわかるよ‼︎ アタイがここに居ると聞きつけて、アタイに挑戦したくなったんでしょ‼︎ やっぱりアタイったらサイキョーね‼︎」
女の子は得意げに胸を張りながら満足気に頷いた。すると、今度は他に座っていた三人が声を上げた。
「た、多分違うと思うよ……チルノちゃん……」
と髪が薄緑色で、黄色と白の羽が特徴的な女の子。
「そうそう。それに私達がここにいるの知ったってそんな理由で今来ないと思うよ?」
とピンクの髪で鳥のような羽をした女の子。
「うん、何か用事があるんでしょ。もちろんチルノが言ったこと以外でね」
最後に緑の髪をして、マントのようなものを着ている女の子が声を上げた。
「むぐぐ……ま、まぁいいわ‼︎ そこの人間‼︎ 何の用件でここに来たのさ‼︎」
チルノと呼ばれた女の子は机を叩きながらやや興奮気味に言った。
「うーん……昨日来た時にここの人達はどういう人達なのかなーって気になったからなんだけど……」
「気になったのかー?」
「うん。妖精や妖怪って言ってたけど、怖そうには思えなかったし、それに僕も半妖だから仲良くなれるかなーって……」
竜之助は照れ臭そうに頬をかきながら答えた。
「なるほど‼︎ つまりはアタイの家来になりたいってことね‼︎」
「だから違うよチルノちゃん……えっと、竜之助さん……ですよね? 私は大妖精と申します。私は構いませんよ。こちらこそよろしくお願いいたしますね」
大妖精と名乗った女の子はペコリと頭を下げニコリと微笑んだ。
「私も全然構わないよ。私はミスティア・ローレライ。よろしくね。竜之助君」
ミスティアは服の裾を持ち上げるような仕草で軽くお辞儀をした。
「ミスティアなにやってるのさ。いつもはそんな礼儀正しくないでしょ。初めまして。リグル・ナイトバグだよ。よろしくね」
リグルは軽く苦笑した後にニコリと微笑んだ。
「そしてアタイがサイキョーのアタイ‼︎ チルノだよ‼︎ よろしく‼︎」
チルノと名乗った女の子はさっきと同じように胸を張って答えた。
「ワハー‼︎ そしてご存知私がルーミアなのだ‼︎ よろしくなのかー‼︎」
ルーミアは両腕を横に広げながらニコリと微笑んだ。
「ありがとう、みんな。こういう短い間だけだけど、よろしくね」
竜之助もニコリと微笑みながらルーミア達の輪の中に入って行った。
んー、みんなの輪に入るのが少し強引だと思いつつ、これでいいかなーと妥協しかけている自分がおります。……まぁ、温かい目でみてください。良かったら次回もゆっくり見て行ってください♪