「……なるほどな。私の居ない間にそんなことがあったのか」
「ええ。あなたが居たらもっとややこしくなってたでしょうから居なくて良かったわ」
「悲しいこと言うなよ霊夢。私たちは友達だろう?」
「……やれやれ……」
魔理沙と霊夢はコタツの中に入りながら話していた。魔理沙は箒と帽子を取りコタツで暖まりながら霊夢の話を聞き、霊夢はいつもの巫女服姿で魔理沙と同じようにコタツに入って竜之助についての話をしていた。
「それにしても、竜之助がねぇ……」
「あの子にはあの子にとっての幸せがあった。私はただ、私のところよりもあの人達と一緒に居られる方があの子が幸せになれると感じただけよ」
「幸せ……ねぇ」
「……なによ。不満でもあるの?」
「不満はないが文句はある。竜之助はそれを本当に望んでいたのか? お前の自己勝手な判断で竜之助の意思を奪ったんじゃないのか?」
「そ、それは……」
確かに魔理沙の言うとおりだった。あの時の竜之助は、まだここに残っていたいという願望を持っていたように見えた。それを知りながらもあの家族と一緒にいた方が竜之助の幸せに繋がると考え、竜之助の意思を尊重せずに半ば無理やりあの家族と一緒にさせたのは、他の誰でもない。霊夢自身である。
「で、でも、こんなボロ神社にいて、生活していくよりもあの家族と一緒にいた方が……いくら慧音からお金を援助してもらってるって言っても……それに、慧音もあの家族は穏やかでいい人達って言ってたから……」
「……いいか霊夢、外の世界ではこんな言葉があるらしい」
「……なによ」
「お金では買えない価値がある。プライスレス」
「張り倒すわよあんた」
まさかここで茶化しに来るとは思ってなかった霊夢は思わずため息をついた。
「あはは、すまんすまん。だが、私はただふざけて言っただけじゃないぜ? 本当にそう思える価値のあるものもたくさんあるからな」
魔理沙は苦笑しながらコタツの上にあったミカンを取りむしっていった。
「霊夢はさ、竜之助とまだ一緒に暮らして居たかったんだろ? それに竜之助もそれを望んでいたと見える。なら無理に引き離すこともなかったじゃないか」
「それは……まぁ……」
「まぁでも、今更ながら竜之助を返してというのもなぁ……」
魔理沙は口にミカンを一つ放り込みながら呟いた。
「……もう終わったことよ。この話はやめましょう。竜之助はもう帰ってこない。それが今の現実で、これから先も変わらない未来よ」
「レミリアにでも聞いてみるか? その運命」
「後でめんどくさそうなお返しをされそうだからパス」
「だな」
二人は表面上では苦笑しながらも、内心では重苦しい物思い、否、者想いだった。そこに----
「あやややややや‼︎ 霊夢さーん‼︎ 竜之助さーん‼︎ おりますかー‼︎」
外から烏天狗の声が境内に響き渡った。
はい、ということで二十四話完結です♪これから本当に竜之助はどうなるのでしょうかね?まさかこのまま……?作者の私も詳しいところまでは実は決めておりませんので、これからしっかりと書いていきたいと思いますので、良かったらこれからもゆっくり見て行ってください♪