この妖怪(もしくは人など)と竜之助が会ったらどのようになるのか。
この人はこういう形の登場の仕方じゃないと嫌だ。
などと言ったものです。大まかなストーリーはできていますので、ストーリーに組み込んでいけるようなら組み込み、無理そうなら閑話休題と言った形でやって行きたいと思います♪些細なことでもよろしいので、よろしかったら是非♪
「……魔理沙、今何か聞こえた?」
「いや、何も聞こえなかったぜ。空耳じゃないか?」
「そうよね。ええ。どこぞのブン屋の声なんかしなかったわよね」
「しっかりと聞こえてるじゃないか」
魔理沙は苦笑しながら霊夢を見つめた。霊夢はいかにも怠そうにコタツの中でモゾモゾと手と足を動かしていた。すると、再び天狗の声が響き渡った。
「れーいーむさーん‼︎ りゅーのすけさーん‼︎ おりませんかー? 居留守なんて使ってたら文ちゃん悲しんじゃいますよー」
「あぁ言ってるぜ?」
「無視よ。無視。どうせまた新聞の……」
そう言ったところで霊夢は言葉を遮った。
「ん? どうした?」
「……仕方が無いわね……ちょっと行ってくるわ」
「お、おう……あ、ミカン食べててもいいか?」
「一つ100円ね」
「それじゃあ借りていくぜ」
「ミカンを借りるってどういうことなのよ」
霊夢は苦笑しながら玄関に向かった。
「(確か文は昨日、竜之助のことを記事にするって言っていた。つまり、今日の新聞には竜之助が……)」
霊夢は少し嬉しいような、また、悲しいような顔をしながら玄関のドアを開けた。
「いるわよー。用が済んだらさっさと帰りなさいよ」
「あやや、あって早々なご挨拶をどうも。これ、新聞です」
文は苦笑しながら霊夢に新聞を一つ手渡した。
「……博麗の巫女の元に小さな少年現る……少年って言ってるのに、小さななんて言ったらかなり小さなイメージ付くんじゃないかしら?」
「まぁ、そこはご愛嬌として。小さいのもまた事実ですから」
「まぁね」
霊夢は苦笑しながらその記事を読み出した。
「(彗星の如く突如現れた少年、芥河竜之助。彼は幼馴染の博麗霊夢と魔法の森に遊びに行き、白黒づくめの魔法使いの怪しげな取引現場を……)あんた、もうちょっとちゃんと書きなさいよ。合ってるのが竜之助が来たってことだけじゃない。昨日してた取材とやらはなんなのよ」
「あやや、面白みのある記事を書くことにより、購読者が増えるのですよ。こうしておけば竜之助さんに対して興味を持つ人が現れる。そうしたことで明日、昨日取材したことを記事にすれば興味を持った方々がさらに気になって買ってくれます‼︎」
「姑息な商売ねぇ……」
霊夢は苦笑しながら新聞を閉じた。
「さて、それじゃあもうあんたは帰りなさい。また明日、新聞を届けに来なさいよ」
「あやや、そんなこと言わずに竜之助さんに会わせてくださいよー。もう少しお話を」
ズキン
「……霊夢さん? どうかなさいました?」
「えっ、な、なにがかしら」
「いえ、あなたの顔がなんだか寂しそうな表情に見えまして」
ズキン、ズキン
「……なんでもないわ。朝だから眠くてそう見えたんじゃない?」
「うーむ……そうですかねぇ、仕事の立場上、人を見る目にはそこそこ自信があったのですけどねぇ……」
なんだろう、胸が痛い
「竜之助ならまだ寝てるわよ。朝早いもの」
「あやや、そうでしたか。一目お会いしたかったですけどねぇ……」
ズキン、ズキン、ズキン、胸が、いや、心が、痛い。
「……だからほら、もう帰りなさい」
「うむむ……それじゃあ竜之助さんの寝顔だけでも一枚」
「帰りなさいって言ってるでしょう‼︎」
霊夢は拳を握りしめ、俯きながら怒鳴った。辺りに居た小動物は逃げ出し、鳥は鳴きながら飛んで行く。
「れ、霊夢さん……? どうなさいました……?」
「いいから帰れって言ってるのよ‼︎ 早くしないと……‼︎」
霊夢は懐からスペルカードを取り出し指に挟み……
「霊夢‼︎」
技を発動させようとした瞬間、魔理沙が勢い良く玄関から飛び出し、二人の間に割って入った。
「落ち着けよ霊夢‼︎ 文‼︎ なにがあったって言うんだ‼︎」
「わ、私は何も……ただ、新聞を渡し、竜之助さんのことについて話していただけですが……」
「チッ、そういうことか……いいか霊夢、ひとまず落ち着いて」
「黙れ‼︎」
霊夢のその怒鳴り声に、魔理沙と文はビクッと体を震わせた。
「……お願い……今はもう、帰ってくれないかしら……」
霊夢は片手を前髪の辺りに添え、俯きながら呟くように言った。
「……おい文、いくぞ」
「えっ、あ、は、はい。わかりました」
魔理沙と文はそう言うと、神社の境内から飛び去り、姿を消した。
「…………」
霊夢は俯きながらフラフラとした足取りで玄関のドアを開け、誰もいなくなった神社の中に戻って行った。
はい、と言うわけで二十五話書き終わりました‼︎なんだかすごくシリアスな感じになってしまいましたね……(こうなるのはもっと後の予定でしたのに……)ま、まぁ、とにかく読んでいただいた方、ありがとうございました。全文で書いたリクエスト、募集してますので、良かったらコメントにでも書いていただけたらと思います。では次回もゆっくり見ていってください♪