霊夢が夢想封印を放ち、眩い光が消えた頃、妖獣は地面に倒れ伏していた。
「…………」
霊夢は慎重になりながらその妖怪の様子を見極め、もう動く気配がないと思い立ったがすぐ、慧音と妹紅の方に身を向けて飛んでいく。
「慧音、妹紅、大丈夫⁉︎」
霊夢は地面に降り立ち、懐から数枚のお札を取り出して倒れている二人に駆け寄る。
「あ、あぁ、わたしはなんとか……だが、妹紅の方が……」
そう慧音から声が上がるも、二人ともボロボロであった。服は破れ、血が辺りに飛び散り、骨も幾らか折れていることであろう。慧音は自分で言うように、意識があるだけまだマシなのであろうが、妹紅は攻撃をモロに食らって、地面に叩きつけられたのだ。時間が経てば復活する不死人だからと言っても、あれでは暫くは動けなくなるのが普通である。
「ちょっと待ってて、少し痛むかもしれないけど……」
霊夢はそう言いながら手に持ったお札を妹紅と慧音に貼っていく。貼っている最中に慧音から苦痛の声が漏れるも、それを耳にしながら全て張り終える。
「……はっ‼︎」
霊夢が人差し指と中指を立てながら言葉を発する。すると、そのお札から緑色の光が漏れ出し、二人の傷をゆっくりと治していく。
「これは……」
「ただの応急処置に過ぎないけど、幾らかはマシになるはずよ。どうかしら、もう動ける?」
「あぁ、大丈夫だ」
そう言いながら慧音が立ち上がり、チラッと妹紅を見る。
「……ん……」
妹紅にも治癒の効果が働いたおかげか、ゆっくりと目を開けた。
「妹紅、よかった。無事……とは言えないけど、無事だったわね」
「あぁ……まぁ、私じゃなければ死んでたかもしれないけどね」
そう言って苦笑いを浮かべながら妹紅も立ち上がった。そして霊夢、慧音、妹紅の三人は先ほどの妖獣が倒れ伏した場所に向かって飛んでいく。しかし、そこに妖獣の姿はなく……
「大妖精‼︎」
うつ伏せに倒れ伏している大妖精がそこにはいた。慧音は霊夢と妹紅の二人から飛び出すように急いで大妖精の元に飛んでいき、様子を確かめるように腰をおろす。
「……よかった。外傷もないし、ただ気を失ってるだけみたいだ……」
慧音はそっと胸をなでおろすかのように息を吐き出した。その後に続くように霊夢と妹紅が近づいてくる。
「あぁ、二人とも。大妖精は無事だったよ。見たところ外傷もないし……」
「あぁ、それはわかるんだが……」
妹紅は少し言いづらそうに頬をかいて霊夢をチラッと見る。霊夢は妹紅の言葉を紡ぐように口を開きながらゆっくりと懐からお札を取り出して構える。
「……その子が今の怪しい妖怪になっていたのは明らかよ。慧音。だから……私、博麗の巫女である博麗霊夢が、その子を責任持って……始末させてもらうわ」
久しぶりに書いたので、自分ではどうなのかはよくわからないですが……まぁいいでしょう(
みなさんよろしければ次回もゆっくり見ていってください♪