透き通る世界を照らす銀魂(ぎんのたましい)   作:時代に遅れている

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今回はかなり短めです。そして次回予告もタイトルのみです。
銀魂のアニメが大きい戦いの話の時はタイトルだけだったと思うのでそうしています。


第一二訓誓約書の中身はよく見ないと騙し取られることがあるから気をつけようね

銀時とホシノは急ぎ黒服のもとへ向かっていた。

そこまでの道中で何体ものオートマター兵が銀時たちの行方を阻むが、

 

ブゥゥン!ガシャン!

 

全てを跳ね除けていく。

ホシノも援護射撃をして先に進んでゆく。

そして黒服の部屋の前にたどり着く。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

少し前

 

キヴォトス内にある一つのビル、その部屋の中

 

 

「………遅いですね、そろそろきてもいいはずですが…」

 

 

 

 

 

 

そこに座っていたのは1人の人物

 

通り黒いスーツを着込んでおり、体は影の様に黒く無機質で、右目にあたる箇所には発光部があり、そこから顔全体に亀裂が走っている。

 

また、黒い手袋を着用しているが、手袋と袖の間の地肌のような部分にも同様に亀裂が存在している。

 

 

通称黒服、それが契約した小鳥遊ホシノを待っていた。

 そして銀時とホシノが入る

 

「おやおや、ホシノさんお待ちしておりました。」

 

「!?」

銀時が突然入ってきたため驚いたが、すぐに平静を保ち

 

「これは、銀時先生、はじめまして、私ゲマトリア所属の黒服と申します。」

 

「なんで俺の名前を知ってやがる?」

 

「それは今私はカイザーコーポレーションと協力関係にあるからです。」

 

 

 

「すいませんが、銀時先生この件から手を引いてください。手を引いてくだされば、残っているアビドスの生徒の安全、借金の全額取り消し、アビドス自治区でのカイザーからの支配を受けないようにすることをお約束させていただきます。」

勿論銀時は、

 

「悪いが引かねえよ」

 

「なぜです?あなたは侍という自分の信念を貫き通すお方であることは存じています。いまのアナタが抱えているものはアビドスの生徒ですよね?ならば、この書類にサインしているホシノさんはもうアビドス生徒ではない。つまりあなたは今アビドスの生徒ではないホシノさんを庇い学校に残るアビドスの生徒たちを危険にさらしていることになります。理解できない。説明していただけますか?」

 

「こちとら目の前のもん護るので手一杯だ それでさえ護りきれず によォ 今まで幾つ取りこぼしてきたかしれねェ 俺にはもう何もねーがよォ せめて目の前で落ちるものがあるなら拾ってやりてェただそれだけだ……」

 

 

「では仕方がありませんね」パチンッとゆびを鳴らした瞬間

ホシノは黒い霧に包まれた、銀時は瞬時反応し、ホシノを連れ出そうとするも、ホシノをすでに黒服が掴んでいた。

 

「離せ!」

 

「まぁ落ち着いてください。ホシノさん」

 

「銀時先生 私は試したくなったのですよあなたの言う侍t」

 

ドォォォン 

 

パラパラ

 

「いきなり暴力とは先生らしくな「うるせぇよ……」」

 

「先に手ェ出したのはそっちじゃねーか

気になる女に手ェだすのは小学生までって習わなかったのか?」

 

「習ってねぇなら父ちゃんにでも習っとけ」

 

「クックックッ……それは失礼しました。ところで銀時先生……あなたが持っているその木刀」

 黒服の単眼のような亀裂が、怪しく明滅し、銀時の腰にある『洞爺湖』の銘が入った木刀を見据えた。

「それは『妖刀星砕』ですね。実に素晴らしい。その木刀で何度死闘を潜り抜けて来たのか、私は興味がありますね」

(……いや、これ通販で買ったただの木刀なんだけど。星砕って何? 厨二ネーム?)

 銀時は内心でツッコミを入れたが、あえて無言を貫いた。その沈黙を「肯定」と受け取ったのか、黒服は満足げに頷く。

「ホシノさん、あなたの契約書は無かったことにしてあげましょう。貴女を縛る鎖は消えました。……貴女がこの『異物』と共にどう運命を歩むのか、その方が観察対象として興味深い」

 黒服は拘束していた手を解き、ホシノの背中を軽く押した。

 ホシノはよろめきながら、銀時の胸へと飛び込む。

「いい結果をお待ちしていますよ……『白夜叉』さん」

 銀時はホシノを片手で支え、黒服を一瞥もせずに背を向けた。

「……行くぞ、ホシノ」

「……うん」

 二人は足早に、不気味な気配が漂うオフィスを後にした。

          †

 ビルを出ると、砂漠の夜風が火照った体を冷やしていく。

 空には満月が浮かび、静まり返った廃墟の街を青白く照らし出していた。

「……ふぅ。終わった……のかな」

 ホシノが大きく息を吐き出す。

 契約書は破棄された。あの不気味な黒い男も手を引いた。

 重くのしかかっていた荷物が消え、隣には頼もしい先生がいる。それだけで、足取りが羽が生えたように軽かった。

「銀ちゃん、ありがとね。本当に……」

「礼には及ばねぇよ。……と言いてぇところだが、帰ったらイチゴ牛乳の一本でも奢れよ?」

「うへへ、奮発して二本奢っちゃうよ〜」

 いつもの軽口を叩き合いながら、アビドスへの帰路につこうとした、その時だった。

『――お帰りですか? 少々お待ちを』

 背後のビルのスピーカーから、ノイズ混じりの黒服の声が響いた。

 二人は足を止め、振り返る。

『銀時先生、ホシノさん。契約は破棄しましたが……一つだけ忠告をしておきましょう』

「……あぁ? まだなんか用かよ」

『勘違いしないでいただきたいのは、手を引いたのはあくまで「私個人」だということです。……私の協力者であるカイザーコーポレーションは、まだ諦めていませんよ』

「……どういうこと?」

 ホシノの目が鋭くなる。

『彼らの執着心は、利益のためなら手段を選ばない。……彼らは既に、砂漠の地下に眠る「アビドスの遺産」の起動コード解析を終えつつある。……近いうちに、今までとは比較にならない規模の「暴力」が、アビドスを襲うでしょう』

「遺産……?」

『ええ。かつてアビドスが砂漠を支配していた力の象徴……。それをカイザーが手にした時、木刀一本で止められるかどうか……見ものですね』

 プツン。

 通信が途絶え、ビルは完全な沈黙に戻った。

「……脅しか、それとも親切な忠告か」

 銀時はポリポリと頭をかいた。

「……なんだか知らねぇが、厄介な代物が出てくるってことだな?」

 銀時はニカっと笑い、不安げなホシノの肩をポンと叩いた。

「上等じゃねぇか。列車だろうが戦車だろうが、線路ごとへし折ってやるよ」

「銀ちゃん………」

 その頼もしすぎる言葉に、ホシノの瞳が潤む。

 だが、銀時は照れ隠しのように視線を逸らすと、ボソリと付け加えた。

「まぁ、その前に寄るべきとこがあるんだけどな」

「え? 寄るべきとこ?」

「ああ。……ちょっとした『忘れ物』を取りにな」

 銀時は不敵な笑みを浮かべ、夜の闇を指差した。

――――――――――――――――――――ー

 ゲヘナ学園・正門前。

 自由と混沌を愛し、常にトラブルと硝煙の絶えないこの学園の入り口に、二つの影が落ちた。

 月明かりに照らされたのは、気怠げな銀髪の男と、オッドアイの小柄な少女。

「うへぇ……。銀ちゃん、まさかここに来るとは思わなかったよ。ここ、ゲヘナだよ?」

「いいんだよ。ちょっと挨拶しに来ただけだ」

 銀時がポケットに手を突っ込んだまま、我が物顔で門へと近づく。

 その瞬間だった。

「ひっ、ヒィッ……!?」

 門番として立っていた風紀委員の少女――銀鏡イオリは、その銀色の天パを見た瞬間、全身の産毛が逆立つのを感じた。

 脳裏にフラッシュバックするのは、アビドス砂漠での地獄絵図。

 物理法則を無視した白い化け物。

 蹴り折られた(ような気がする)自分の足の痛み。

 そして何より、常識というものを木刀で粉砕してくる、この男の理不尽な強さ。

 イオリは反射的に愛銃『クラックショット』を構えた。だが、その銃口は生まれたての子鹿のように小刻みに震えている。

「あ、お前ら! なんでここにいるんだ!!」

 イオリの絶叫が、静かな夜の校門に響き渡る。

 それは警告というより、捕食者に遭遇した小動物の悲鳴に近かった。

「お、おい! 近寄るな! それ以上一歩でも近づいてみろ! 撃つぞ! 全力で撃つぞ! 私の後ろには風紀委員会の詰め所があるんだぞ! 警報鳴らすぞ!」

「うへぇ……銀ちゃん、すっごい警戒されてるよ。猛獣扱いだね」

「失敬な。せっかく銀さんがこんなに友好的な笑顔で近づいてるってのに。……よぉ、足舐めポニーテールちゃん。足の具合はどうよ? カルシウム足りてる?」

「誰が足舐めだッ! 誰のせいで骨にヒビが入ったと思ってるんだ! ……っていうか、まさかカチコミか!? 今度はゲヘナを更地にしに来たのか!? あの白い悪魔はどこだ! どこに隠している!!」

 イオリはキョロキョロと周囲を見回し、トラウマの元凶であるエリザベスがいないか必死に索敵する。その姿は、あまりにも涙ぐましい。

「落ち着けよ。今日はあのオバQはいねぇから。……」

 

 「じゃあ何しに来たんだ! ……あれか? アビドスを襲ったことに対しての報復か!? ならそれはゲヘナ全体じゃなくて、アコ行政官個人だけにしろ!!私らは別に関係ない!」

「あのヨコチチハミデヤンには用はねぇよ。おっぱいの大きさが戦闘力になるならスカウターが爆発するかもしれねぇが、あいつは戦闘力5のゴミだろ?悟空の兄貴にやられたおっさん並みなんだろ?」

「そこまで言ってない! ……とにかく帰れ! 今すぐ回れ右して、その足跡一つ残さず消え去れ!」

 イオリは銃を突きつけながら叫ぶが、銀時は柳に風とばかりに受け流す。

「そんなつれないこと言うなよォ。俺とイオリの仲だろ? 一緒に痴話喧嘩した仲じゃねーか」

「いつからお前と仲良くなったんだ! 私は一方的に追い回されて、骨折らされた被害者だぞ!」

 なかなか帰らない銀時に、イオリは業を煮やした。

 この男は常識が通じない。ならば、侍のプライドをへし折るような無理難題を吹っかければ、諦めて帰るかもしれない。

「……じゃあ、今からここで泣いて詫びろ」

「へ?」

「侍とやらは、護るモンのためなら命を懸けることもできるんだろ? なら、恥をかくことだって造作もないはずだ。……やれ! 今すぐここで、地面に頭を擦りつけて泣いてみせろ!」

(ふん、どうせ出来るわけがない。プライドの高そうな侍が、こんな敵地の真ん中で土下座なんて――)

 イオリが勝ち誇った笑みを浮かべようとした、次の瞬間。

 銀時はどこからともなく長机とマイクを用意し、いつの間にか髪を七三分けに整え、神妙な面持ちで座っていた。

「え?」

 そして――。

「うわぁぁぁああん!! 私はァ!! この度!! 自分の侍としての魂を優先しぃぃ!! ゲヘナの生徒に手を出してしまったんですぅぅ!!」

 耳をつんざくような絶叫。

 カメラのフラッシュもないのに、銀時は虚空に向かって手をかざし、涙(目薬)を流しながら号泣会見を始めた。

「それに加えてぇぇ!! 私は喧嘩を売ったであろう相手に!! 性懲りもなく顔を出してしまったんですぅぅ!! けど!! それの何が悪いんですかァ!? ケンカっ早くて!! 何がいけないんですかァァァ!!」

 往年の野々村議員も真っ青な憑依芸。

 あまりの熱演(狂気)に、イオリは銃を下ろすのも忘れて呆然と立ち尽くす。

「も、もう何を言ってるのか訳がわからないんだけど……」

「ここで皆様に申し上げたいことはァ!! こんな感じなんでぇぇぇぇすッッ!!」

 銀時は机をバンバン叩き、マイクがハウリングを起こすほどの奇声を上げた後、スッと真顔に戻って七三分けを崩した。

「……はい、今謝ったんで協力お願いしまぁす」

「ふざけんな!!」

 イオリの堪忍袋の緒が切れ、渾身のミドルキックが銀時の脇腹に突き刺さる。

「ぐはぁっ!! ……サ、サイコパスッ!!」

 銀時は大袈裟に吹っ飛び、地面を転がった。

「誰がサイコパスだ! お前だよ!! なんなんだ今の茶番は!!」

 イオリが怒鳴り散らしていると、その騒ぎを聞きつけたのか、校舎の奥から冷ややかな声が降ってきた。

「……なんの騒ぎ?」

「ひいぃっ!?」

 イオリが飛び上がるほど驚いて振り返ると、そこには不機嫌そうに、しかし冷静な瞳をした空崎ヒナが立っていた。

「いっ!? ……い、委員長……いつの間に……」

「ついさっきからよ。……凄まじい絶叫が聞こえたから来てみれば」

 ヒナはイオリを通り過ぎ、地面に転がっている銀時を見下ろした。

「……あなただったの?」

「どうも。……いやぁ、手厚い歓迎痛み入ります」

 銀時は砂を払いながら立ち上がる。ヒナは呆れたような、それでいてどこか感心したような目で彼を見つめた。

「さっき……あなた、生徒のために謝っていたわよね? しかも、あんな……なりふり構わず、泣きながら」

 ヒナの耳には、先ほどの号泣会見が「生徒を想うがあまりの慟哭」に聞こえていたらしい(どう解釈したのかは謎だが)。

「あぁ! 先生として当然だろ。生徒のためなら、俺のプライドなんて安いもんだ」

 銀時はビシッと親指を立ててカッコつける。

 その背後で、イオリとホシノが「え、あれで?」「あの茶番で?」という顔をしているが、銀時は気づかないフリをした。

「……まさか、自分のためじゃなくて、生徒のためにここまで頭を下げることができる大人がいるなんて……」

 ヒナが神妙に呟く。

 合ってるようで絶望的に合っていないその解釈に、周囲はツッコミを入れたくてウズウズしていたが、銀時の目は「そうです、私が聖人君子です」と言わんばかりに輝いていた。いつもの死んだ魚のような目が、今はピチピチの鮮魚のように生き生きとしている。

「……まあいいわ。信じてあげる。えっと、どういった用件で? わざわざこんな夜更けに」

 ヒナが改めて問うと、銀時は表情を引き締め、真剣な眼差しを向けた。

「ちょっと、頼みがあってな」

 その言葉に、ヒナの表情から眠気が消えた。

 

 

 アビドス高等学校、対策委員会教室。

月は天頂を過ぎ、深夜の静寂が校舎を包み込んでいた。

ガララッ――。

「ただいま戻りましたー……」

「おーい、留守番ご苦労さん」

銀時とホシノが教室の扉を開けると、そこには腕を組んで仁王立ちする桂と、同じポーズ(手はないが)で佇むエリザベスの姿があった。

「帰りが遅い中ずっと仁王立ちでスタン張ってました」

 

「ヅラ、エリ。無駄口叩いてる暇はねぇぞ。……今すぐ頼みてぇことがあってな」

銀時の瞳に宿る、鋭い光。

それを見ただけで、桂は事態が急変したことを悟った。ふざけた態度は霧散し、攘夷志士としての顔が覗く。

「……ほう。どうやら、いよいよ『大一番』というわけか」

「ああ。カイザーの狸どもが、砂漠の下からとんでもねぇオモチャを引っ張り出そうとしてやがる。……止めるぞ、総力戦だ」

「承知した。……ならば、我々も手駒を集めるとしよう」

桂は懐から端末を取り出した。

 

 

――――――――――――――――

 

 

ピリリリリッ……

深夜のオフィスに、電子音が無機質に響く。

デスクで突っ伏して寝ていた陸八魔アルは、ビクッと跳ね起きて受話器を取った。

『はい、こちら便利屋68です……ご用件は?』

ハードボイルドな女社長を演じようと、寝起きの声を必死に低く作る。

受話器の向こうから聞こえてきたのは、妙に礼儀正しい、それでいてどこか芝居がかった男の声だった。

『ご用件じゃない……桂だ』

「えっ……か、桂さん!?」

アルの背筋が伸びる。

あのアビドス砂漠で戦車を切り刻み、爆弾を雨のように降らせた「狂乱の貴公子」。彼からの連絡となれば、タダ事ではない。

『こんにちは、アル殿――』

「い、いや、今はこんばんはの時間帯なんだけど思いっきり挨拶から間違ってるけど……」

『細かいことは気にするな。……ちょっと、折り入って頼みがあってな。……ビジネスの話だ』

「ビ、ビジネス……!」

その言葉に、アルの瞳が輝く。

無法者からの依頼。それはつまり、ハードボイルドなアウトローの仕事。

『アビドスの未来を懸けた、少々荒っぽい仕事になる。……手を貸してくれるか?』

「……ふふ、面白そうじゃない。いいわ、便利屋68は依頼を断らない。……その依頼、引き受けたわ!」

アルは不敵に笑みを浮かべた。その横で、ハルカやムツキたちが「また大変なことになりそう……」と顔を見合わせていることにも気づかずに。

 

 

――――――――――――――――――――ー

 

 

一方その頃。

お嬢様学校として名高い、トリニティ総合学園。

その正門前に、白くて巨大な物体がヌッと立っていた。

深夜の静けさの中、パタパタと軽い足音が近づいてくる。

「あっ! エリザベス様!!」

お忍びで寮を抜け出してきたのは、補習授業部の阿慈谷ヒフミ。

彼女は目を輝かせ、その白い着ぐるみに向かって敬愛を込めて呼びかけた。

以前、ブラックマーケットでの騒動の際、ペロロ様と間違え(あるいはペロロ様の亜種だと信じ込み)、意気投合した奇妙な縁である。

【久しぶりペロ】

エリザベスがプラカードを掲げると、ヒフミは感激に頬を紅潮させた。

「お久しぶりです! まさかエリザベス様の方から会いに来てくださるなんて……! 今日は新しいペロロ様グッズの自慢大会ですか? それともモモフレンズの集会ですか?」

期待に胸を膨らませるヒフミに対し、エリザベスはスッと真剣な表情(に見える角度)で新しいプラカードをめくった。

【緊急事態だ】

【力を貸してほしい】

「え……?」

ヒフミの笑顔が、驚きへと変わる。

ただならぬ雰囲気。あのアビドスの「白い悪魔」が、直接助けを求めてきたのだ。

「何ですか、頼みごとって……。私にできることなら、何でも言ってください!」

ヒフミは表情を引き締める。

平和な学園都市に、再び嵐の予感が漂い始めていた。

「実は――」

エリザベス(の中のオッサンか、あるいは筆談)によって語られる、アビドスの危機。

それを聞いたヒフミの瞳に、迷いの色はなかった。

「……分かりました。友達が困っているのを、放っておくわけにはいきませんから! ……ナギサ様には怒られるかもしれませんけど、行きます!」

少女たちの絆と、侍たちの人脈。

アビドス防衛のため、種族も学校も超えた「連合軍」が、今まさに結成されようとしていた。

 

 

 




次回守るべきものはここにある前編

〜透魂〜第一回キャラクター人気投票

  • 銀時
  • 新八
  • 神楽
  • 沖田
  • 土方
  • 山崎
  • 高杉
  • 定春
  • エリザベス
  • ホシノ
  • シロコ
  • ヒナ
  • アコ
  • ミカ
  • ナギサ
  • セイア
  • ユウカ
  • ノア
  • 近藤
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