透き通る世界を照らす銀魂(ぎんのたましい) 作:時代に遅れている
ここが平穏だったのは今は昔の話。
かつてこの都市の均衡を保っていた連邦生徒会の生徒会長が行方不明になってからというもの、生徒たちによる暴徒化、
戦車やヘリの不法流通も、2000%増加と治安の悪化が進む一方だった。
そんな都市に、侍魂をもった男が一人が降り立った。その名は坂田銀時。
甘党&無鉄砲なこの男がひょんな事から先生として働くシャーレで、引き続き働く事になった僕、志村新八と神楽ちゃん。
僕ら万事屋……じゃなくてシャーレ三人で、腐った学園都市を一刀両断。て、そんな小説だっけ…。
とにかく今日は海に前日談、一体誰が来るのかな?
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澄んだ瞳が 呼び醒ます
忘れかけてた 正義感 正義感
酸いも甘いも しゃぶり尽くす
今日のテーマは 勧善懲悪さ
散文的な 口ぶりで
やたら嘯く エイリアン エイリアン
のらりくらりと 罪深き
桃源郷に グッドバイしたんならば
理想に 忠実な
uh 希望は まだ 捨ててはいけないさ
シーソーゲームは 続いてく
そうそう ぼくらも譲れない
真剣勝負に 病み付きで
もうどうしたって やめられ ないやいや
運命論なんて
ぜんぜん関係ない
一所懸命だ だ だ
“Sing the fight song, la la la, sing the fight song.
I just wanna listen to your singing out.
na na na na na na na…”
“何でもあり”の 世の中で
研ぎ澄ますのは 審美眼 審美眼
本音・建前 焼き尽くす
感じたままに 勧善懲悪さ
厚顔無恥な スタイルで
未だ蔓延る エイリアン エイリアン
かつて夢見た 美しき
桃源郷を ゲットバックしたいならば
理想に 忠実な
uh 希望は まだ 捨ててはいけないさ
シーソーゲームの 行く末は
そうそう ぼくにもわからない
真剣勝負の 暁は
もうどうしたって 勝つしか ないやいや
シーソーゲームは 続いてく
そうそう ぼくらも譲れない
真剣勝負に 病み付きで
もうどうしたって やめられ ないやいや
運命論なんて
ぜんぜん関係ない
一所懸命だ !だ! だ!
トリニティ――補習授業部の面々は、校舎裏で戦車を前にしていた。
砂埃を巻き上げて駆けつけたハスミの鋭い声が、空気を切り裂いた。
「そこの方々止まりなさい!!」
ハスミの視線は氷のように冷たい。すぐさまコハルも追いつき、息を荒げながら叫ぶ。
「ちょっと!何やってんのよアンタら!! 海に行く準備するって聞いてきてみれば、ただのテロ行為じゃない!!」
その抗議の言葉に、桂が両手を振って弁明する。
「違うぞ!コハル殿、盗んだ訳ではわけではない! ちょっとだけ借りて社会のゴミを潰してから、また元に戻しておこうってだけだ……」
だがその理屈を、コハルが一刀両断に切り捨てた。
「ソレただの窃盗行為!! アンタらの方が社会のゴミなんだから!!!」
事態の深刻さに、ヒフミが顔を真っ青にする。
「ど、どうしましょう……!? このままだと戦車を勝手に盗んで、校内を爆走した挙句に正義実現委員会のメンバーを何人も戦闘不能にした、ただのトンデモない悪党になっちゃいますよ……!?」
アズサは平然とした顔で、まるで何事もないかのように一言。
「? それで何も間違っていない」
「間違っているんですよぉ!」ヒフミは必死に否定した。肩を震わせながらうつむき、「うぅ、こ、こんな筈じゃなかったのにぃ……」と情けない声を漏らす。
だが、コハルは苛立ちを隠さない。
「というか普通に海に行けば良かったものを、どうしてわざわざ戦車が必要なのよ!?」
その「普通」という一言に、ヒフミの表情が変貌した。
「普通では、駄目なんですッ!」
机を叩く音が教室に轟き、彼女は前のめりに迫る。拳を震わせ、声を張り上げる。
「アズサちゃんは、海を見た事が無いんです! つまり、これが初めての海になるんですよッ! 初めてのっ、海ッ! 分かりますか!?」
「え、いや……うん」
迫力に押され、コハルは反射的に頷いてしまった。初めての海――確かにそれは一生に一度の大切な瞬間だ。だが、彼女の脳裏に疑問が浮かぶ。
「だけど、そのどこが、戦車に繋がるの?――」
ヒフミは息を吸い込み、目を爛々と輝かせる。
「折角の夏休み、シチュエーションとしてはこうです……照りつける陽射し、足を擽る砂浜、押しては引く波際、陽光に輝く水面――と、くればッ!」
再び机を叩き、声を張る。
「――戦車に乗っていくしかないじゃないですかッ!?」
「成程、理解しました」
冷静に響くハナコの声。その一言に全員が振り返る。
「え、どこが……?」
コハルは信じられない思いで彼女を見る。
だがハナコは涼やかな笑みを浮かべ、穏やかに語った。
「夏休み、輝く海、照りつける陽光に煌めく砂浜、友達と行く初めての海――そして、戦車から見渡すそれらの光景――確かにこれは外せませんね。海に戦車は付き物、浪漫とすら云えます」
「そうっ、そうッ! そうなんですよッ!?」
ヒフミは歓喜し、身を乗り出して頷く。その目は情熱に燃え、拳を突き上げた。
「そうなの?」
「そうなのかー……」
アズサは淡々と納得し、桂は相変わらず「人の趣味は人の自由」という態度で受け入れている。コハルだけが理解できず、頭を抱えるしかなかった。
「友情、海、浪漫、夏休み――即ちこれは」
ハナコは指先を天に向け、ゆるやかに宣言する。その声は静かだが、どこか確信に満ちていた。
そして――。
「青春だァァァァァ!!!!!」
桂の叫びと共に、戦車のエンジンが轟音を上げる。鉄の巨体が唸りをあげ、補習授業部の面々を乗せて校庭を突き抜けていった。
同じ頃――ティーパーティーのサロン。
豪奢なシャンデリアの下で、カップを傾ける音と落ち着いた香りが広がる空間で、ただ一人、ナギサだけがどこか落ち着かない様子を見せていた。
「どうしたんだい?ナギサーー」
セイアが紅茶を口に含みながら、涼しい顔で問いかける。
「また紅茶ガラの滝なんて作り出して」
ポタポタと机に滴る紅茶のしずく。ナギサはうつむき、膝の上で指を絡ませる。
『……実は……えっと』
その様子に、ミカが首を傾げた。
「……どうしたの?ナギちゃん、なんかヤバイことでもあった⭐︎」
ナギサは躊躇うように言葉を選び、声を細める。
『やばい……ええ、まぁ…やばいと言いますか……トリニティらしくない…と…言いますか………ぅ』
「ナギちゃん?」
ミカが覗き込むと、ナギサは胸を押さえた。
『ごめんなさい……少し胃の調子が悪くなってしまって』
その姿を見て、セイアは眉を寄せた。
「ふむ、この様子を見るに君の精神に相当なダメージを与える出来事があったと見えるね」
『……はい…実は』
ナギサは深呼吸し、覚悟を決めたように口を開く。
『……トリニティの生徒4名と教員一人と1匹がーー』
そこで一度言葉を詰まらせる。
『戦車を奪い、逃走、そのまま正義実現委員会と戦闘を行い殲滅、現在、リゾート地に向かって直進していると』
「…………??????」
サロンに奇妙な沈黙が流れる。
ミカは目を瞬かせた。状況は理解しきれなかった。ゲヘナなら分かる、あそこは日常茶飯事だ。だがここはトリニティ――少なくとも秩序が保たれているはずの学園である。
「え、トリニティの生徒にそんな子がいるの?」
『ええ……いたのです』
ナギサの表情は苦渋に満ちていた。
セイアがカップを置き、静かに問う。
「まぁ私は大方目星はついているが一応聞こうか、名前は?」
ナギサはしばし唇を噛み、絞り出すように答えた。
『………非常に言いにくいのですが』
「…?」
『―――補習授業部の皆さんです』
ミカの口が半開きになる。
「―――――――……え、ほんとになんで?」
『私が聞きたいくらいなんです……!』
涙声になりかけるナギサ。
ミカは額に指を当て、考え込んだ。あの子たちは根は良い。悪意があってのことではないのは分かる。だが「戦車を盗む」ほどの理由が――?
「戦車を盗むほどのこと……?」
その疑問が声に漏れる。
ナギサは鼻をすすりながら、胸の内を吐露した。
『わ、私は心配なのです……もしやヒフミさんが―私のヒフミさんが!グレしまったのではないかって!』
ミカは一瞬、冷めた目で見つめる。
「あの…ナギちゃん、いつからヒフミちゃんはナギちゃんのものになったの?」
『アズサさんもです!あの一件以来、彼女を見る目は変わりました……けれど、けれど!周りの影響を受けやすいであろう彼女も!ヒフミさんと同様にグレてしまったのではないかって……心配で心配で…』
「そんな子供がグレちゃった母親みたいな…」
セイアが小さくため息をついた。
そして立ち上がると、静かにサングラスをかける。
「仕方ないね、そんなに心配なら行こうか」
「え、行くってどこに?」
ミカが首をかしげる。
セイアは耳をぴょこんと動かし、片目を光らせた。
「決まっているだろう。海にさ!」
ーーーーーーーー
ゲヘナの風紀委員会室。普段なら資料と書類の整然とした匂いが漂う場所だが、今日は妙な緊張感に包まれていた。机の上には呼び出しの急報が並び、メンバーたちが怪訝な顔で集まっている。
「バカンスに行きます!」
アコが開口一番、まるで宣戦布告でもするかのように高らかに告げた。
「……はい?」
呆気に取られたようにチナツの声が響く。眉間に皺を寄せ、書類を持つ手がぴたりと止まった。
「バカンス……?」
イオリはその手を空中で止める。赤い瞳がアコを訝しげに細められる。
「……また急だね……?」
「あら……?」
乃は軽く首を傾げた。柔らかな笑みを浮かべつつも、その声色には探るような響きが混じる。
「反応がいまいちですね? 特に冗談ですとか、そういったわけではないですよ?」
イオリが呆れたように肩を竦めた。
「いまいちも何も……」
チナツは深いため息をひとつ。眼鏡の奥の瞳が冷ややかにアコを見つめる。
「緊急の呼び出しと聞いて、何のことかと思ったら……」
「バカンスに行かれることは構わないのですが……私たちには関係無いと言いますか、それを聞かされても困ると言いますか……」
「まあ良いけど」
イオリは苦笑混じりに問いかける。
「で、アコちゃんはどこにバカンスに行くの?」
「……はい?」
アコは瞬きを繰り返し、呆然と立ち尽くす。
「何を言ってるんですか、私の休暇の話ではありません!」
声が一段高くなる。頬を赤らめ、両手を振るアコ。
「と言いますか……もしかして私、ただ自分の休暇を自慢するために皆さんを呼び出したのだと思われていたんですか?」
沈黙。イオリとチナツの視線が交わり、乃が微笑を浮かべたまま黙している。
アコの目が揺れた。
「普段の私、そんなことをする人に見えていたんですか……!? ショックです……」
ぐっと胸元を押さえ、彼女は深呼吸する。そして、静かに言葉を繋いだ。
「まあ、それはさておき。今回の『バカンス』というのは、私たち風紀委員――いえ、正確には、委員長のバカンスのことを言っているんです!」
「……委員長の?」
イオリが目を細める。
「どうしてまた急にそんなことを……?」
チナツが怪訝そうに問う。
アコは小さく頷き、眉を寄せた。
「それは……最近、委員長の様子がおかしくって……。ストレスがひどくなったのか、つい心配になってしまうほどのご様子と言いますか……」
その声音には、隠しきれない不安と切実さがにじんでいた。
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「どういうこと?」
声は短く、刃のように部屋を切った。イオリは傍らの椅子にもたれ、眉を寄せてアコを見据えている。
アコの口元には—一瞬――赤く火照ったような色が差した。
「例えば今日の午前中、委員長の執務室を訪れた時に・・・・・」
アコの声は慎重だった。言い淀むようにぽつりぽつりと続ける。机の上には、まだ温かさを残すコーヒーカップの輪染みがあり、空気にコーヒーの香りが細く漂っている。
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「委員長。こちらに今週の日程についてまとめた報告書、置いておきますね。」
その所作は礼儀正しく、言葉も揺るぎないのに、ヒナの目は書類の向こうで一点を追っていた。アコは報告書をそっと差し出し、次にもうひとつの所作を行う。
「それからコーヒーを淹れてきましたので、よろしければどうぞ。」
「…・・・うん。」
その「うん」は、いつもの気配りではなく、かすれた確認だった。ヒナは紙一枚をめくる指先を止めることなく、コーヒーを差し出されたことに気づかなかったのか、それとも気づいていても手を伸ばすのを忘れたのか。
「先日、偶然良い豆を頂きまして」
アコは小さく笑い、缶の蓋を開けるようにして続ける。
「時間をかけてゆっくり淹れてみたので、とっても良い香りですよ。」
「......そう。」
ヒナの声は遠く、目尻に微かな影が宿っていた。アコは内心で「ほっとした」と思ったのか、――その表情はすぐに曇る。
ヒナは杯を持ったまま、ふと目を細める。次の言葉が、空気の色を変えた。
「ん……?ねえアコ、この「シャーレとのパトロール業務の提携に関する提案書」って……?」
「えっと……?ああ、こちらは今度の風紀委員会の定期パトロールについて、少しシャーレにお手伝いしていただくのが良いのではないかと思いまして。」
提案書を差し出したアコの手が、わずかに震えている。ヒナはページに目を落とし、指で都合の良い行を追うようにして頷いた。
「……シャーレと一緒に、パトロール?」
「は、はい。ただ、あくまで提案ですので、委員長がそんな協力なんて要らないと仰るのであればーー」
「……いや、そのまま置いといて。銀ちゃんがもし協力してくれるなら、それは風紀委員会にとって悪くないことのはず。」
アコの胸の中に、安堵の小さな羽音が戻ってくる。だが、次の瞬間――アコは慌てて自分のカップに目をやり、声を上ずらせる。
「
あっ、委員長……!?そちらは私の飲みかけの……!」
「……あ、間違えた。」
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その小さな間違いをめぐる時間は、他人には取るに足らない。しかしアコには、その「間違い」が示すものが刺さったのだ。彼女の表情が一瞬引き攣る。
「もう委員長ったら、そんな間違いをされるなんて珍しい……。」
「ちょっと待って。まさか委員長がおかしいって、それだけ……?」
イオリの問いは、部屋の空気を静かに震わせる。誰もが「それだけか」と思う。だがアコの瞳には、それ以上のものを見た怒りと心配が浮かんでいる。
「それぐらいの間違い、誰にだってあるでしょ。そんなに気にすることか?」
「私としても、特に問題だとは思いませんでしたが……?」
チナツの声は冷静だ。眼鏡の奥の瞳が、論理的に線を引く。だがアコは首を横に振る。その首振りに、必死さが滲む。
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「これで終わりではないんです!その後も……!」
言葉の切れ端に、アコの動揺が張り付いている。しかし、その直後、ヒナはふっと微笑みをこぼすようにして、カップの香りに顔を近づけた。
「……うん、それにしても」
ヒナは杯を軽く傾け、そしてぽつりと言った。
「やっぱり、アコが淹れてくれたコーヒーは美味しい。」
その一言が、場の空気を一瞬で和らげた。
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イオリは目を細め、チナツは書類に視線を戻す。アコは胸を抑え、震える唇を引き結ぶ。
「……もしかして私たち今、アコちゃんの感想を聞かされてる……?」
「あの委員長が、口に入れるものについて感想を言うなんて……。」
「アコ行政官、幻聴が聞こえるほど疲れてるのでしたら、少しお休みになった方が……。」
その言葉に、アコは顔を赤らめる。だがその頬の奥には、見過ごせない不安が固まっている。アコは必死に目を開き、強く首を縦に振った。
「違いますよ!?ちゃんとこの耳でしっかり聞いたことです、幻聴ではありません!」
イオリは一度ため息をつき、窓の外へ視線を移す。午後の陽光が窓枠に細く差し込み、生徒室の空気をゆっくりと揺らしていた。
「まあ、もし仮にそれが事実だとすると……委員長、相当疲れてそうだな……。」
部屋に静かな同意が生まれた。生徒たちの声はまだ幼さを残すが、そこには大人に似た心配が宿っている。未成年の彼らが、自らの手で誰かを守ろうとする、その小さな決意が、午後の光の中でしっかりと立ち上がっていた。
チナツが眼鏡の位置を指先で押し上げながら、冷ややかに言葉を重ねた。
「委員長が何かを言うこと自体は、今までに皆無だったわけではありませんが……本当に“美味しい”って言ったんですよね?」
彼女の声は淡々としているが、語尾には疑念が滴っている。
「そんなに悪くない」とか「飲めないわけじゃない」とか、あるいは「やっぱりカフェインが無いと」といった無機質な表現なら理解できる。だが――「美味しい」。その一言は、あの冷徹な委員長からは異質すぎる響きだった。
「やはり、行政官の聞き間違えなのでは……?」
するとアコの肩がビクリと震え、椅子をきしませて立ち上がった。
「もしかして私、今いじめられてるんでしょうか……!? 仮にもこの立場なのに……!」
潤んだ瞳が揺れる。小さな両手は机の端を掴み、まるで自分の存在を必死に支えているかのようだった。
イオリは腕を組み、半眼でアコを見つめながら短く呟いた。
「うーん、まあ取りあえず、アコちゃんが言ってることが本当に事実だとすると……」
その言葉にチナツが小さく頷く。
「……これは、かなり深刻な事案ですね」
アコの顔がぱっと輝いた。
「そうですよね!? やはり皆さんから見てもおかしいですよね!? 非常事態ですよ!! このままでは風紀委員会の存亡に関わります!」
イオリは片眉を吊り上げ、呆れたように返す。
「……え、どういうこと?」
しかしアコは怯まず、胸に手を当てて力強く叫ぶ。
「もし仮に委員長が過労で倒れてしまったら――その日のうちに、風紀委員会は壊滅してしまっても不思議ではありません!」
その必死さに、チナツが僅かに口を開く。
「えっと……?」
アコは一歩前に出て、声を張り上げた。
「パンデモニウム・ソサエティー! 委員長が不在の風紀委員会と聞いて、万魔殿が黙って静観しているとは思えません! ゲヘナにおける主導権を握ろうとして、嬉々として私たちを押さえつけにかかるはずです!」
その情熱は炎のように燃え上がり、彼女の頬を紅潮させていた。
「そうなったらこのゲヘナ学園は……いえ、キヴォトス全体が、史上かつてない混乱に陥ってしまいます!」
机に両手を叩きつけ、アコは宣言する。
「つまりこれは、キヴォトスの命運を賭けた事案なんです!」
イオリは額を押さえ、小さく溜息を吐いた。
「言ってることは、分からないでもないけど……」
だがアコの勢いは止まらない。
「とにかく! 何よりも今の委員長には、お休みが必要です……! ゆえにゲヘナ風紀委員の行政官たるこの私、天雨アコは、ここに宣言します!」
目を爛々と輝かせ、胸に手を当て、劇的に声を張る。
「全ては委員長と風紀委員会……そしてキヴォトスの未来のために! 風紀委員会の行政官として、ここに緊急特務命令を発令します! 何としてでも、あの忙しい委員長にお休みを!!」
イオリは椅子の背に沈み込み、呟く。
「そんな大げさな……」
チナツも小さく首を振り、眼鏡の奥で静かに瞬いた。
「アコ行政官は委員長のことになると、時々こうなりますよね……」
イオリは頷き、視線を横に流した。
「それ自体は賛成だけど、委員長が“そっか”って易々とバカンスに行ってくれるとは思えないな……今まで休暇を取ってるところすら、ほとんど見たこと無いし……」
「確かにそうですね。無理に休暇を取ってもらっても、数時間後には何故か学園にいますし……」
アコは悔しそうに唇を噛み、しかしまた拳を握りしめた。
「そうなんですよね……いくら休息の話をしても、いつも“休みなら取ってる、一日に五分くらい”って……! やはり非常事態です! このままでは風紀委員会の存亡に関わります!」
イオリは再び、同じ疑問を口にした。
「……え、どういうこと?」
だがその声は、もはや熱に浮かされたアコの耳には届いていなかった。
「委員長が不在の風紀委員会と聞いて、万魔殿が黙って静観しているとは思えません!」
机の上に広げられた書類の影が、揺れるように重くのしかかっていた。
アコは身を乗り出し、手にした資料を机に叩きつけるように置いた。
「……あいつら、どうせ計画書の粗を見つけて文句ばっかり付けてくるに決まってるんです!それでまた、とんでもないところに無理やり行かせようとして……!」
その声は苛立ちを隠せず、机上の書類が小さく跳ねた。
イオリは半眼のまま椅子にもたれ、手をひらひらさせる。
「去年みたいに、ヒノム火山に行かされるのだけは絶対に嫌だ……。なんで夏真っ盛りに、あんな灼熱の地獄に……」
その呟きには、灼ける岩肌と熱気に包まれた記憶が滲んでいる。
チナツはため息を吐き、机上の書類を几帳面に整えながら静かに言った。
「……でも風紀委員会として、無視することはできませんからね」
その冷静な声に、アコは深く頷く。だが瞳の奥は、ただの疲労ではなく策士の光を宿していた。
「そうですね。もともと今年の夏季訓練は、企画部と相談して“適当に戦術訓練でもしてお茶を濁そう”と思っていたんです。ですが……状況が変わりました。せっかくですし、これを利用しましょう」
チナツが眉をひそめる。
「……委員長を説得するということですか? 一体どうやって?」
アコは唇を吊り上げ、まるで勝利を確信したかのように人差し指を掲げた。
「その通りですよ、チナツ。万魔殿の面倒な言いがかりを逆手に取るんです! ――風紀委員会の“夏合宿”として正式にプランを立てましょう!」
イオリが首を傾げ、訝しげに問い返す。
「でもアコちゃん、訓練は訓練でしょ? 委員長を休ませるのとは、真逆じゃない?」
アコの瞳がキラリと光る。
「ふふっ。簡単な話ですよ、イオリ。今年の夏合宿は……“海”で行うことにしましょう!」
彼女の宣言に、イオリとチナツが同時に目を丸くした。
「海へ行って、委員長を海辺のホテルに――幽閉するのです!」
チナツの声が裏返る。
「……幽閉?」
イオリも額に手を当て、頭を抱える。
「どういうことだ……休暇の話はどこに……?」
アコは胸を張り、さらに高らかに言い放つ。
「いわゆる“ホカンス”ですよ、ホカンス!」
イオリがぽかんとした顔で繰り返す。
「ホカ……何て?」
チナツが眼鏡を直し、思い出すように呟いた。
「ホカンス……聞いたことがあります。“ホテルでバカンス”の略ですね。海や観光を楽しむのではなく、ホテルの中でゆったり休息を取る……新しい休暇の形です」
アコは嬉々として頷き、机を拳で叩く。
「はい、その通りです! まずは訓練という名目で委員長を海へ。到着したら即座にホテルへ押し込み、仕事は一切渡さない! 外出もさせず、徹底的に休ませる! これで完璧に――」
その姿はまるで“休暇の独裁者”。
イオリは呆れ顔でつぶやいた。
「アコちゃん……それ本当に休暇……?」
アコは机に身を乗り出し、まるで演説家のように指を振り上げた。
「そもそも誰だって、やることが無くなればボーっとして、ゆっくり過ごすしかないはずです! 無理やりその状態にすれば、委員長だって――寝てくださるはず!」
その目は輝き、机を叩く拳には確信の熱が宿る。
「それだけでも儲けものです! 委員長ったら、もう何日まともに寝てないことか……!」
イオリは腕を組み、半ば呆れたように目を細める。
「うん……まあ、だいたい話は分かったけど」
チナツは資料を閉じ、小さく首を傾げた。
「果たして、あの委員長相手にそんなに上手くいくでしょうか……?」
その懐疑的な視線を受けても、アコの口元は緩む。
「ふふっ、その通りですね、チナツ。ですから――ダメ押しの手段を用意しました」
彼女は一拍置き、空気を張り詰めさせてから高らかに宣言した。
「万魔殿の中の“まとも枠”! ろくに連絡のつかないあの天パ――とさえ繋がりを持つ! 佐々木異三郎さんです!」
その名が響いた瞬間、扉が開く。涼しい顔をした男性が現れ、制服の袖を整えながら足を踏み入れた。
「なるほど……エリートの私が呼ばれたので、どういう事態かと思えば……そういうことですか」
イオリは目を丸くし、椅子を軋ませて立ち上がる。
「えっ、はぁ? どういうこと……? どうして見廻組の局長がここに……」
アコは堂々と胸を張り、異三郎の存在を誇らしげに掲げる。
「彼には、ゲヘナ風紀委員会の訓練計画に助言・進言するだけの権利が十分にあります! なぜなら――」
瞳がギラリと光る。
「あのタヌキに言うことを聞かせることができる、数少ない人物だからです!」
イオリは絶句し、チナツは手元の資料を落としそうになる。
「つまり異三郎さんが上手く協力してくだされば、多少やりが入ったとしても――今回の訓練地を“無理やり海”にすることは可能なはず! それ以外にも、色々と無理が利きやすいのです」
イオリは深いため息をつき、額に手を当てる。
「彼にそんな権限があったのか……もう何でもアリだな」
その横で、異三郎は片眉をわずかに上げ、鼻で笑った。
「当然です。――エリートですから」
冷房の冷気よりも冷たい声が室内に響く。
そして次の瞬間、彼はまるで舞台俳優のように両腕を広げ、誇りを胸に刻むように告げた。
「皆さんのお話は理解しました。エリートの私に抜かりはありません。早速、行動を起こしましょう」
その姿に、イオリは小さく感嘆の声を漏らした。
「すごい……これがエリートの風格……」
室内に漂う空気は、まるで一枚の軍旗が掲げられたかのように、確固たる方向性を帯び始めていた。
ーーーーーーーーーー
「うん、分かった」
乾いた声であっさりと頷いたヒナに、アコは思わず椅子を鳴らして身を乗り出した。
「……えっ!? い、委員長、本当に大丈夫ですか……!? 行ってくださるんですか……!?」
ヒナは眼鏡の奥で視線を細め、淡々と答える。
「大丈夫も何も、夏季の合宿訓練は恒例行事でしょう? 断る理由は無い」
「そっ、そうですね! そうでしたね……!」
(しかしその表情は喜びよりも焦りに染まっている。自分の仕掛けた策が、まだ委員長には全く通じていないと痛感していた。)
チナツは眉間を押さえ、ため息を零す。
(はぁ……)
イオリは横目でアコを見やり、口元を引きつらせた。
(アコちゃん……委員長相手だと、何企んでるのか顔に出過ぎなんだよな……)
そんな二人の思惑をよそに、ヒナは書類をめくりながら平然と続けた。
「そういえば、今年の下見はもう済んでる。ゲヘナのヒノム火山94-13地区。麓にある山荘だ」
その名を聞いた瞬間、イオリが机を叩いた。
「またあの火山!? 万魔殿に強制されたわけでもないのに!?」
ヒナは涼しい顔で首を傾げる。
「……何か問題が?」
アコは血の気を失いかけた顔で口を開く。
「え、えっと、委員長? “下見”ということは……もしかして、既に計画を立てられて……?」
「うん。そろそろ万魔殿が言い出す頃かと思って」
(そんな……! こ、これでは全ての計画が水の泡に……! ど、どうすれば……!?)
その時、異三郎が静かに一歩前に出る。冷ややかな笑みを浮かべながら。
「仕方ありませんね。ここはエリートの私が手を貸しましょう」
片手にスマホを取り出すと、目にも留まらぬ速さで文字を打ち込み、軽やかに送信ボタンを押す。その所作は、まるで手品師のカード捌きのように無駄がない。
直後、ヒナのスマホが震え、通知音が室内に響いた。
「!!」
ヒナの瞳が一瞬だけ揺れ、そしてふとアコを見据える。
「……アコ」
「は、は、はいつっ!」
「今年は海に行くことにするわ」
その言葉にアコは耳を疑った。
「いや……ヒノム火山って熱――……え? 委員長、いま何と?」
「? だから今年の夏季合宿訓練は“海”に行くことにするわ、って言ったのだけど」
アコは椅子を蹴るように立ち上がり、声を裏返す。
「え? ほ、本当ですか!?」
ヒナは逆に怪訝そうに首を傾げた。
「何? 嫌なの?」
「いえ! すぐに準備します!!」
イオリは息を飲み、呟く。
「すごい……本当に成功した……」
チナツはじっと異三郎に視線を向ける。
「あの佐々木さん……ヒナ委員長に何をしたんですか?」
異三郎は涼しい顔のまま、ポケットにスマホを戻す。
「何、少々“乙女の青春”を後押ししただけですよ」
その微笑みは、誰にも読み解けないエリートの微笑だった。
ーーーーーーーーーーー
真選組屯所――夏の昼下がり。
障子越しに差し込む日差しはやけに白く、熱気を孕んだ空気が畳の上でゆらめいていた。汗ばむ襟元を指で弄りながら、土方十四郎が不機嫌そうに煙管をくゆらせる。
「はぁ? 海水浴だぁ?」
低く唸るような声に、対面に座る近藤勲がどっかりと胡坐をかきながら笑顔で応じた。
「ああ。このクソ暑い中じゃ悪ガキどもも参ってるだろうってな。お前らも海にでも行ってパァーっとして来いって、松平のとっつぁんがよ」
額の汗を拭いながら言うその顔は、どこか浮かれた遠足前の子供のように見えた。
土方は目を細め、眉間に皺を寄せる。煙草の灰が火皿に落ち、静かに燻った。
「どういう風の吹きまわしだ? 普段なら張ってでも仕事しろって怒鳴るおっさんだぞ。……どうにもくせぇな」
その猜疑心に、横で頬杖をついていた沖田総悟が口角を上げて割って入る。
「考えすぎでさぁ。俺たちはエデンからヤバイくらい登場回数が増えたんですぜ。人間性根も腐ると、人の親切も受け入れられなくなるんですねい」
にやりとした笑みに、土方は煙管を机に叩きつけるように置いた。
「魂まで腐ってるやつに言われたくねぇよ」
その一喝にも動じず、沖田は軽く肩を竦めて更に挑発する。
「そんなに行きたくねぇってんなら、近藤組と土方組で隊を分ければいいじゃねぇですか。土方さんならきっと一人でも、トリカス共の治安を守ってくれますよ」
意地の悪い笑顔を浮かべながら、さらりと言い放つ。土方はギリ、と歯噛みした。
「何で土方組だけ土方さん一人? 何で居残り決定されてんの?」
押し問答を横で聞いていた近藤が、苦笑交じりに両手を宥めるように広げた。
「行きましょうよ。ゴリラにだって海水浴は必要ですよぉ」
「いや、俺ゴリラじゃないし……」
自覚のない否定が虚しく屯所に響いた。畳の上で空気が一瞬凍り、次の瞬間には沖田の含み笑いがまた火をつける。
真選組屯所に、唐突な破裂音が響いた。
ドンッ!
畳の上に重たい音を立てて、近藤勲が崩れ落ちる。
「こ、近藤さん!」
思わず立ち上がる土方。その視線の先、硝煙を漂わせながら姿を現したのは、片手に拳銃を持った男――松平片栗虎だった。
鋭い眼光の下、口元にはいつもの不敵な笑み。
「水眠愚(スイミング)しねぇってんならここで永眠しろ〜」
「牙を収めることすら知らん獣に、この夏を乗り越えることなんざ出来ねぇ……」
「と、とっつぁん!」
銃口がなおも煙を上げたまま、ゆっくりと向けられる。
「オメ〜だけならいい〜……だが! お前は群れを率いるゴリラ〜」
倒れ込んだままの近藤は、冷や汗を流しながら内心で叫ぶ。
「あっ、危ねぇ〜!」
片栗虎の足音が、畳を軋ませながら一歩ずつ近づく。
「オメーの判断一つで群れは海の底に沈むゥ……それでもそのひび割れた牙で拒もうものなら〜」
「俺がいまここで〜その牙を折る!」
鋭い言葉と共に、銃口がぐいと突きつけられた。
「甘ーい眠りにつくか、明日のない眠りにつくか〜……いまここで三秒以内に選ばねぇとどたまぶち抜く」
「はいいーち」
ドン! ドン! ドン!
立て続けに銃声が響く。
「2と3は!?」
「しらねぇなそんな数字。漢は“一”だけ覚えときゃ生きていけるんだよ〜」
そして、ゆっくりと土方に銃口を向ける。
「おいトシ! テメェはどうなんだ? 休むのか死ぬのか、はっきりしろ、ハキハキしろ!」
呆れたように土方は、吐いた。
「俺は残るよ。誰かが近藤さんの穴埋めなきゃだからな」
次の瞬間、銃声が再び轟く。
「ダメだ〜オメーも休め」
弾丸が髪を掠める。土方は紙一重で頭を逸らした。
「どこまで休ませてぇんだ、テメェは」
すぐさま銃口が土方の額へ押し付けられる。圧が、畳を軋ませるほど重く感じられた。
「おじさんはオメェらを労ってるだけだ! 何の他意もねぇって言ってんだろ!」
土方
「とても労ってるようには見えねぇけどな」
そのやり取りに、場の空気が一気に張り詰める。だが片栗虎は、急に高らかに宣言した。
「よぉし、全員参加で決定だなぁ! さっさと支度しろ〜」
「やった! とっつぁんいいとこあるじゃねぇか」
陽気に拍手を送る沖田を横目に、土方はぐったりとため息をつくしかなかった。
その頃、屯所の外。
重厚な装甲車が、厳重な警備のもとゆっくりと門を潜り抜ける。エンジン音が静かに止むと同時に、扉が開かれた。
「ああー! あとなお前らに伝えねぇといけねぇことがあるんだが〜」
「お前らの旅行について行きて〜なんて言ってる奴がいてな〜」
「まぁ〜そんなに手のかからん奴だから、適当に面倒をみてくれたまえ!」
そう言い放つ彼の声を背に、車の中から降り立った「御人」が、柔らかく微笑んだ。
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そして当日…
僕たちは知る由もなかった。
ただの海水浴が怒涛の嵐を呼ぶことになることをーー
次回予告、
銀時「ついに来ちまったな……海」
「で?」
「お前はここで何をしてんだよ?バカイザーPMC」
バカイザー「何って……再就職でライトセイバーをしてるんだろうが、っていうかバカイザーってなんだァァァァァ!!?」
次回、欲に溺れることあれど水に溺れること勿れ
〜透魂〜第一回キャラクター人気投票
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銀時
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新八
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神楽
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沖田
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土方
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山崎
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高杉
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桂
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定春
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エリザベス
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ホシノ
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シロコ
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ヒナ
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アコ
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ミカ
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ナギサ
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セイア
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ユウカ
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ノア
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近藤