透き通る世界を照らす銀魂(ぎんのたましい) 作:時代に遅れている
トップスリーのお祝い画像!
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深い不快足掻いて参上
苦い願い 砕いて無情
暗いCRY 湿っぽい現状
幼気な理想は一体どこ?
心の負傷
常にロードショー
夢と現実のズレで「チクショー」
そろそろでしょ?
反撃の狼煙上げましょう
したり顔する曲者たちを今度こそ返り討ちにしてやれ
LAI LAILA LAI LAI
どこまでも
LAI LAI LA LAI LAI
超えていけ
LAI LAILA LAI LAI
魂を
LAI LAI LA LAI LAI
燃やしていけ!
万の宴で舞い踊って
互い違い 迷ったダンジョン
伝え難い 孤高の焦燥
うざいくらい上がったテンション
「控えめに言って、マジ、神だね」
そう言われるほど斬新な
0点か100点のイメージ携えて切った張ったの浮世で
やんちゃに自分(おのれ)奏でましょうや
LAI LAI LA LAI LAI
どこまでも
LAI LAI LA LAI LAI
超えていけ
LAI LAI LA LAILAI
熱い血を
LAI LAI LA LAI LAI
たぎらせて!
破綻した思想を剥ぎ取る
爆ぜるか否か
覚悟を決める
その決意が本当の刃したり顔する曲者たちを今度こそ返り討ちにしてやろう
さぁさぁ皆の衆!
やっちゃって!
LAILAI LA LAI LAI
どこまでも
LAI LAI LA LAI LAI
超えていけ
LAI LAI LA LAI LAI
魂を
LAI LAI LA LAI LAI
燃やしていけ!
万の宴で舞い踊って
第百三十九訓 武装組織はみんな爆弾っ子
ヴァルキューレ警察学校の無機質で冷たい廊下に、カンナの凛とした声が反響した。
「先生、取り調べ時間は決まっています」
彼女の切れ長の眼差しは、目の前に立つ気怠げな男を射抜くように見据えている。
「くれぐれも無駄のないように」
釘を刺すようなその言葉には、一分一秒を惜しむ公安局局長としての重圧と、相手のふざけた態度に対する微かな呆れが滲んでいた。
対する銀時は、生返事とともに天然パーマの銀髪をボリボリと無遠慮に掻き毟る。
「へいへーい、わーってますよ」
極度の緊張を強いられるはずの警察機関の中枢にあって、彼の纏う空気はまるで近所のコンビニへジャンプを買いに行くかのように弛緩しきっていた。
鈍く重たい金属音を立てて、分厚い扉が開かれる。
薄暗い取調室。簡素なパイプ椅子に腰掛けていたのは、小柄ながらも研ぎ澄まされた刃のような鋭さを放つ少女——ミヤコだった。彼女はゆっくりと顔を上げ、部屋に入ってきた男の姿を認めるなり、そのウサギのような赤い瞳に警戒の色を濃くした。
「……あの時の」
絞り出すような低い声。それは過去の因縁を反芻すると同時に、目の前の理解不能な「大人」に対する静かなる威嚇でもあった。
そんな彼女の全身から放たれるピリついた空気を意に介す様子もなく、銀時は着流しのポケットに突っ込んでいた片手を軽く挙げた。
「よぉ、元気にしてたか?」
まるで旧友との再会を祝うかのような場違いなテンション。張り詰めていた取調室の空気が、彼のその一言で泥水のように濁り、気が抜けていく。ミヤコは微かに眉根を寄せた。
「おかげ様で……」
吐き捨てるように言った後、彼女はスッと背筋を正し、氷のように冷たく硬い声音で続けた。
「まぁ誰であろうと、私たちの答えは変わりませんが」
彼女の胸の奥底で青白く燃えているのは、誇り高きSRT特殊学園への絶対的な忠誠心と矜持だ。いかなる大人の理不尽な言葉であろうと、この鋼の信念をへし折ることはできない。
しかし、男は彼女の決意など端から聞いていなかった。
「あ、そうそう。お前らの話はもうアイツらに聞いたから」
銀時は欠伸を噛み殺しながら、ひらひらと手を振ってミヤコの言葉を軽薄に遮った。拍子抜けするほどの無関心さに、ミヤコの瞳に明確な不快感が宿る。
「だったら尚更、話すことなんてありません。私たちが望むべきはSRTの復活——」
自らの誇りを胸に、高らかに大義を掲げようとしたその瞬間だった。
銀時の、気の抜けたような、しかしミヤコたちの現状の核心を無情に突くような言葉が、冷徹に空気を切り裂いた。
「つまりお前ら、無職で暴れ散らしてるマダオってことだろ?」
「はぁ!?」
ミヤコの口から、怒りと困惑がないまぜになった素っ頓狂な声が漏れた。
「無職で暴れ……って、訂正してください!」
ミヤコはパイプ椅子から勢いよく立ち上がり、バンッと両手で机を叩いた。ウサギの耳のような通信インカムが怒りでピクリと揺れる。
「私は、私たちはそんなんじゃありません!」
エリートとしての誇りを泥足で踏みにじられた屈辱で、彼女の白い頬は朱に染まっていた。呼吸を荒らげ、鋭い犬歯を覗かせながら男を睨みつける。
「っていうか、マダオってなんなんですか!?」
「まるで・ダメな・女。略してマダオ」
銀時は鼻をほじりながら、一切の悪びれもなく即答した。そのあまりにも安直で無慈悲なラベリングに、ミヤコの思考回路は再びショートしかける。
「だったら尚更訂正してください!!」
取調室にミヤコの悲痛な叫びが木霊した。胸ぐらを掴まんばかりの勢いで身を乗り出す。
「大体、私たちがこうして捕まっているのも……すべてあなたたちのせいじゃないですか!?」
血を吐くようなミヤコの叫び。
そう、なぜ誇り高きSRT特殊学園の小隊である彼女たちが、こんな屈辱的な状況に甘んじているのか。
理由は明白だ。事の起こりは、少しばかり時間を遡ることになる——。
回想——
轟音と土煙が、キヴォトスの市街地を覆い尽くしていた。
「ドォォォン!!」「ギャァアアッ!」
あちこちで上がる爆発音と、ヴァルキューレ警察学校のモブ隊員たちの悲鳴が交錯する。瓦礫が散乱する戦場の只中で、公安局局長であるカンナは、コンクリートの遮蔽物に身を隠しながらギリッと歯噛みした。
「くっ……たかだか一小隊に、ここまで遅れをとるとは……!」
彼女の額を冷や汗が伝う。狐の耳を伏せ、不利な戦況に焦燥感を募らせるカンナ。
だが、そんな悲壮感漂う戦場の空気を、場違いなほど呑気な声がぶち壊した。
「情けねぇな、情けねぇよぉ。ほんと、情けねぇよぉなぁ神楽?」
「全くネ。でももう安心アル」
もうもうと立ち込める粉塵の中から、二つの影が悠然と歩み出てくる。
一人は木刀を肩に担いだ銀髪の男。もう一人は番傘をクルクルと回すチャイナ服の少女。彼らはまるで、絶体絶命のピンチに駆けつけた伝説の救世主のような、圧倒的な『強キャラ感』を醸し出していた。
「俺たち、万事屋が来たからな」
銀時がニヒルに笑い、キメ顔を作った——その直後。
「オイィィィ!! 何、助太刀に来た強キャラ感醸し出してんの!?」
後方から、丸いメガネをかけた少年——新八の鼓膜を劈くようなツッコミが炸裂した。
「こんな状況になったの、アンタらの寝起きが悪すぎて、**味方(ヴァルキューレ)を殲滅しちゃったから**でしょ!!」
新八の悲痛な叫びが、隠蔽されていた地獄の真実を暴き出す。
つい数十分前の惨劇。眠りを妨げられた銀時と神楽は、『ギャーギャーギャーギャー……』というけたたましい怒声と共に暴れ狂い、敵味方の区別なく蹂躙したのだ。
『やかましいんだよ(ヨ)! カスども(がァァァ!!)』
その理不尽極まりない八つ当たりによって、ヴァルキューレの包囲網は内側から見事に崩壊していた。
「戦況は刻一刻と変化してんだヨ」
自身の所業など完全に棚に上げ、神楽は酢昆布を齧りながら偉そうに鼻を鳴らす。
「モタモタしてたら市民の安全どころか、テメェの首まで飛ぶことになるアルよ、クズども」
あまりの理不尽さに、カンナはこめかみに青筋を浮かべた。
「良いですよね。そちらには、その変なチャイナ大砲がついてるんですから……少しはこちらの身にもなってください」
皮肉を込めて睨みつけるカンナに対し、銀時はやれやれと首を振って見せた。
「おいおい、ひょっとしてこれしきの小競り合いで早くもバテてんの? 君たち。やれやれ、戦はまだ始まってすらねぇんだぜ?」
銀時はわざとらしくため息をつき、安い挑発を並べ立てる。
「しかも相手は、たかがクソガキ数人。キヴォトス最大の警察部隊が聞いて呆れるな〜。あーそうか、お前ら全勢力かき集めても、俺たち万事屋単体にも及ばないと……そういうわけだな?」
チンピラ顔負けの安い煽り。しかし、それは誇り高き公安局局長の逆鱗に触れるには十分すぎる威力を秘めていた。
カンナの中で、何かがプツリと切れる音がした。
「…………突撃!!」
カンナの怒号が戦場を震わせた。彼女の瞳には、もはや敵を制圧することよりも、目の前のふざけた連中の鼻を明かしてやりたいという執念が宿っていた。
「生活安全局だろうがなんだろうが関係ない! 総員、協力して彼らより早く敵を殲滅してこい!!」
「了解です!」
いち早くその命令に呼応したのは、生活安全局のキリノだった。彼女は的外れな正義感に瞳をキラキラと輝かせ、銃を構える。
「必ずや、犠牲になった公安局の皆さんの仇を取ってきます!」
「おい、何勝手に私の部隊を死なせてるんだ。勝手に殺すな」
即座にツッコミを入れるカンナ。部下のポンコツ具合に頭痛がしてくる。すると今度は、キリノの相棒であるフブキが、ドーナツをかじりながら気怠そうに口を開いた。
「まぁまぁ、亡くなっちゃったものは仕方ないよ。私たちがすべきことは、しっかりと追悼の意を表して彼らを葬ってあげることだよ……」
フブキはゆっくりと後ずさりを始める。
「戦いに出ることなんかじゃなくて、ね」
「だから勝手に殺すなと言ってるだろ!」
カンナの怒鳴り声が再び響く。しかしフブキの後ずさりは止まらない。
「それに、さりげなく逃げようとしてるな!? 逃げる気だろ!任務放棄する気だろ、お前!!」
敵の制圧、傍若無人な万事屋の対処、そして言うことを聞かない部下の統率。
混沌極まる戦場とは別に中央では、クロノス放送局の無人ドローンが、耳障りな駆動音を立てながら低空をホバリングしている。
その無機質なカメラレンズが捉えるのは、公園の一角を占拠し、徹底抗戦の構えを見せる元SRT特殊学園・RABBIT小隊の姿だった。
「なんだ? アイツらは、私たちの事を馬鹿にしてるのか?」
ヘルメットの奥で、サキは忌々しげに舌打ちをした。眼下で繰り広げられるふざけた連中の惨状は、極限状態にある彼女の張り詰めた神経を逆撫でするには十分すぎる。
「くひひ……、まぁそこまで神経質になるなって」
対照的に、モエの口元には嗜虐的な笑みが浮かんでいた。彼女は手元の飴を弄りながら、ひどく冷めた瞳で状況を俯瞰している。
「アイツらもう諦めてるんだよ。今さら抗っても無駄だって……ふざけてたところでなんの問題もないでしょ」
彼女にとって、この状況すらも一種の退屈しのぎに過ぎない。モエはニヤリと笑うと、宙に浮くドローンのレンズへと小悪魔のように顔を近づけた。
「どうせなら、連邦生徒会の愚かさについて宣伝でもしてあげたら良いじゃん」
挑発的な視線がレンズを貫き、その向こう側にいるであろうキヴォトスの全住人へ、そして憎き連邦生徒会へと向けられる。
「てなわけで見てる〜? お前らの考えが間違いだったって、そろそろ分かったんじゃないか?」
「私たちがここにいる限り、SRT特殊学園は終わらない!」
モエの軽口に呼応するように、サキが高らかに宣言した。その声には、理不尽な廃校命令に対する怒りと、選び抜かれたエリートであることの強烈な自負が、青白い炎のように燃え盛っている。
しかし、そんな二人の熱情に冷水を浴びせる声があった。
「サキ、モエ。余計な挑発は慎んでください」
小隊長としての腕章を背負うミヤコである。彼女のウサギの耳のような通信インカムが、ピクリと冷静な角度を保っていた。
「私たちに必要なのは、戦闘を通じて交渉に有利な立場を手に入れること。それ以外の行為をする必要はありません」
その声音はあくまでも冷徹で、理路整然としている。感情に流されず、最小限のリスクで最大のリターンを得る。それこそがSRTの教義だと言わんばかりに。
「つまんないなぁ……ミヤコはいっつも真面目なんだから」
モエは唇を尖らせ、つまらなそうに肩をすくめた。
サキもまた、ミヤコの優等生的な正論に鼻を鳴らすと、鬱陶しそうに上空を睨みつけた。
「………ドローンの駆動音、目障りだな。そろそろ消し飛ばすとしよう」
「えへへ、サキ。面白いこと考えるね〜」
爆破という単語に即座に食いついたモエが、嬉々として同意する。しかしその直後、彼女はふと周囲を見渡し、首を傾げた。
「アレ? そう言えば誰か忘れてる気が……」
「……それって私のこと?」
どんよりと湿った草むらの陰から、消え入りそうな声が這い出てきた。
迷彩効果に優れすぎた狙撃手——ミユだ。彼女の周囲だけ、まるでそこだけ雨雲が立ち込めているかのような陰鬱なオーラが漂っている。
「なんだか……この辺り、虫が多くて湿っぽいし……」
ゴミ箱に身を潜めるのとは勝手が違う劣悪な環境に、ミユの精神ゲージはすでに底をつきかけていた。
「ミユ。SRTのエリートが、たかが虫のせいで泣き言を言うな」
サキの鋭い叱責が飛ぶ。妥協を許さない彼女の言葉は、まるで鋼の刃だ。
「いつまでもそんなことを言うなら、今からでもヴァルキューレに行けば良いだろ。不快なことも少ない毎日で、安穏と交通整理でもしてればいい」
それは、かつてキヴォトス最高の特殊部隊であったという矜持の裏返しだった。ぬるま湯に浸かる連中とは違うのだという、意地。
サキは銃のボルトを引き、冷たい金属音を響かせた。
「……それよりミユ、ドローンは見えてるな? 高度な測定ができたら教えてくれ、撃墜する」
「サキ、待ってください。不要な射撃は推奨しません」
すかさずミヤコが制止に入る。
「今は補給も期待できない状況なので、周囲を警戒しつつ……」
弾薬ひとつすら貴重な篭城戦において、単なる八つ当たりでの発砲は戦術的な愚行に他ならない。ミヤコは必死に論理で部隊をまとめようとしていた。しかし——。
「うるさい! どうしてお前が私に命令する!?」
サキの溜まりに溜まった鬱憤が、ついに爆発した。鋭い眼光がミヤコを射抜く。
突然の反抗に、ミヤコは僅かに息を呑んだ。SRTという絶対的な後ろ盾(システム)が消失した今、ミヤコを「小隊長(リーダー)」たらしめる明確な根拠は、すでに失われているのだ。
その残酷な事実に、モエが面白がるように塩を塗る。
「ま、もともと全員同じ一年生だしねぇ」
ケラケラと笑いながら、彼女は楽しげに核心を突いた。
「連邦生徒会もいないし、柵(しがらみ)も無くなったことだし、確かにもう命令を聞く必要は無いかなぁ」
「で、ですが………」
ミヤコの声が微かに震える。
頼るべき大人も、帰るべき学校もない。背中を預け合うべき小隊の絆すらも、今は脆く軋んでいる。
不毛な公園の片隅で、彼女たちの孤独な抵抗は、早くも内側から瓦解の危機に瀕していた。
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「全く、勝手なことばかり……」
公安局局長としての重責が、ずしりと両肩にのしかかる。カンナは深く、ひどく疲労の混じった溜息を吐き出しながら、ズキズキと痛むこめかみを指先で強く揉みほぐした。
眼の前では任務放棄を企む部下たち、そして向こう岸では指揮系統が崩壊しつつあるエリート小隊。どちらを見渡しても、砂上の楼閣のように脆く崩れ去っていく組織の惨状が広がっている。もはやまともな戦場とは呼べない有様だった。
「敵味方両方で仲間割れとは……」
そのカオス極まる光景を前に、レンズの奥にある新八の瞳は、もはやこの不条理な世界を半ば諦めと共に受け入れている。
「まぁ、『銀魂』ではあるあるな展開ですけど……」
息をするように飛び出したメタ発言。自らが属する作品の「お約束」をぼやきつつも、新八の顔には濃い焦燥の色が滲んでいた。
「これじゃあ、どっちに転んでも優位に立てそうにありませんね」
烏合の衆と化した味方陣営と、統率を失いかけた敵陣営。
不毛な泥沼の様相を呈し始めた戦場において、勝利の女神は呆れてどこかへ飛び去ってしまったかのように思えた。誰もがこのグダグダな膠着状態に頭を抱えていた、その時だった。
「いや、そうでもねぇよ……」
気怠げに天然パーマの頭を掻いていた銀時の動きが、ピタリと止まる。
普段は死んだ魚のように濁りきっているその赤い瞳に、ふと、底知れぬ鋭い光が宿った。
それは修羅場を潜り抜けてきた勝負師の直感か、あるいは、ろくでもない悪巧みを閃いたペテン師のそれか。銀時は、内紛によって生じた敵陣の「致命的な綻び」を絶対に見逃さないとばかりに、不敵な笑みを浮かべて口角をニヤリと吊り上げた。
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「よし、ターゲットロックオン……発射!」
サキの指がトリガーを引き絞る。
小気味良い反動と共に放たれた銃弾は、空気を切り裂き、上空で鬱陶しく旋回していたクロノス放送局のドローンに吸い込まれた。
ドォォォン!!
閃光と爆音。鋼鉄の残骸が黒煙を引きながら、弧を描いて地上へと墜落していく。
「やったか……」
硝煙の匂いの中、サキは銃口を下げながら満足げに口の端を吊り上げた。目的達成としての面目躍如たる、完璧な一撃だった。
「な、何をしてるんですか!」
しかし、横から飛んできたのは称賛ではなく、ミヤコの血相を変えた悲鳴だった。
「何って、邪魔なドローンを撃ち落としたんだ。それが何か?」
きょとんとするサキの腕を掴み、ミヤコは震える指でドローンの墜落地点——もうもうと立ち込める土煙の向こう側を指差した。
「見てください!!」
風が土煙を払うと、そこには絶望的な光景が広がっていた。
「銀ちゃァァァん!!」
悲痛な叫び声と共に、チャイナ服の少女——神楽が地面にすがりついている。
その腕の中に抱えられているのは、見事に白目を剥き、ピクピクと痙攣している銀髪の男だった。
「ゲホッ、ゴホォッ……」
銀時は口の端から(どう見てもケチャップにしか見えない)赤い液体を垂流し、あからさまにわざとらしい咳込みを見せている。そのあまりにも三文芝居じみた倒れっぷりは、見る者が見れば一瞬で「ヤラセ」だと見抜ける代物だった。
「先生! しっかり、しっかりしてください!」
何も知らないキリノが、本気で涙ぐみながら銀時の胸を揺さぶる。
そのただならぬ事態に、それまで余裕ぶっていたモエの顔からスッと血の気が引いた。
「ゲッ……ちょっと、やばいかも……」
そして次の瞬間、悲劇のヒロインを演じていたはずの神楽が、クルリと首をこちらへ向けた。その瞳には、獲物を逃がさない猛禽類のような、真っ黒な光が宿っていた。
「お前らァァァ!! ウチの身内に何やってくれたアルかァァァ!!」
まるで任侠映画から飛び出してきたかのような、ドスの効いた怒声。
「アナタたちのせいで、先生に流れ弾が当たっちゃったよ〜」
フブキまでが気怠げにドーナツを齧りながら、便乗して被害をアピールしてくる。
「ほんま、どう落とし前つけてくれるんやろか。どないしたろか、ほんま」
神楽はもはやエセ関西弁まで飛び出す始末で、肩で風を切りながら凄み始めた。
(あ、あ、当たり屋だァァァ!!)
ヘルメットの奥で、サキは内心絶叫した。
(今時見かけることもないほど、古典的で古臭い当たり屋だァァァ!! なんだそのわざとらしい吐血は! どう見てもドローンの破片すら当たってないだろ!!)
SRTのエリートであるサキの冷静な頭脳は、目の前で繰り広げられる寸劇が、自分たちを心理的窮地に追い込むための極めて低俗な罠であることを見抜いていた。
(バカバカしい。今時、こんな見え透いた三流の手に引っかかる奴なんて……)
「ど、どうしましょう……!?」
隣から聞こえた声に、サキはギョッとして横を向いた。
そこには、ウサギの耳を全力で伏せ、顔面を蒼白にして震える小隊長の姿があった。
「もし……もし一般人に怪我を負わせたとなれば、交渉で優位を取るどころか……完全に終わってしまいます……ッ!」
ミヤコは両手で顔を覆い、本気でパニックに陥りかけていた。彼女の真面目すぎる性格と、正義を重んじるエリートとしての純粋さが、この安っぽい詐欺を見事なまでに「真実」として受け入れてしまっていたのだ。
(居たァァァ!! こんなベタな罠に、身内がまんまと引っかかってるぅぅぅ!!)
戦場に響き渡る神楽の威嚇と、ミヤコの絶望の呟き。
サキの心の中の激しいツッコミだけが、虚しく空回りしていた。
「仕方ない……こうなったらミヤコなしに奴らを仕留めるか。モエ!」
パニックに陥り使い物にならなくなった小隊長を見切り、サキはヘルメットの奥で鋭く目を細めた。エリートの矜持にかけて、これ以上の醜態を晒すわけにはいかない。
「……オッケー、ってアレ?」
しかし、指示を受けたモエの間の抜けた声が、サキの決意の腰を折った。彼女の指先が、あるはずの虚空を空しく掻いている。
「どうした! 早く爆薬を——」
「ない。爆薬が……」
「まさか——」
サキの背筋に、冷たい嫌な汗が伝う。
その嫌な予感を肯定するように、土煙の向こうから、チャイナ服の少女がねっとりとした声色で語りかけてきた。
「良いアルか? お前ら〜。一般人に誤射した挙句、今度は——」
神楽が指差す先。そこには、つい先程まで『粉砕骨折で死にかけていた』はずの銀髪の男が、ピンピンした状態で立っていた。ただし、その全身にRABBIT小隊の備品であるはずの大量のC4爆薬を、まるで特撮ヒーローの装甲のようにガチガチに巻きつけて。
「爆弾っ子まで撃つつもりアルか?」
神楽がニヤァと、邪悪極まりない笑みを浮かべる。
「コイツがどーなっても良いアルか?」
「た、助けて〜。バックダーン!!」
銀時が両手をバタバタと振る。その声には一切の感情がこもっておらず、棒読みどころか大根役者すら裸足で逃げ出すレベルの、あまりにもお粗末な三文芝居だった。
(さっきと何も変わってないだろうが!! と言うか爆弾っ子ってなんだよ! 私たちが用意してた爆弾を勝手に身に付けてるだけだろうが!!)
サキの優秀な脳内で、処理しきれないツッコミが暴走を始める。しかし、事態は彼女の想像を絶する斜め下へと転がっていく。
「や、やめてくれぇ〜! 爆弾っ子ぉ、爆弾っ子だけは〜!」
悲鳴を上げたのは、あろうことか味方のモエだった。彼女は爆弾愛好家としての本能を刺激されすぎたのか、人質(?)にされた愛しのC4爆薬たちへ向かって、涙ながらに両手を伸ばしている。
「いや、おかしいだろ! なんで爆弾っ子がこんなところにいるんだよ! と言うかお前、さっき血吐いて倒れてただろ!!」
サキの渾身の叫びに対し、銀時は突如として被害者ヅラをかなぐり捨てた。
「うるせぇ!! 武装組織はみんな爆弾っ子だろうが!!」
先ほどの虚弱体質はどこへやら、ヤクザ顔負けの怒声を張り上げる。
「ごちゃごちゃ言ってっと、爆弾暴発させるぞコラァ!!」
「や、やめてくれぇ〜! 爆弾っ子は、爆弾っ子は……私のものだァァァ!!」
「なんでお前まで加害者みたいなテンションになってんだ!!」
モエはもはや小隊の任務など微塵も頭になく、ただただ己の欲望(爆弾)を取り戻すためだけのモンスターと化していた。サキは頭を抱えた。部隊は完全に崩壊している。
(と言うか、そもそもどうやって私たちの厳重な管理下にあった爆弾を——)
「え、と……確かに皆さんが、『ここに爆弾を運んで』って言ってたんですね……」
視線の端、草むらの陰から、ミユがオドオドと申し訳なさそうに指を擦り合わせながら現れた。
その隣では、丸眼鏡の少年——新八が、人の良さそうな笑顔でウンウンと頷いている。
「そうそう。『みんなで協力して、ここで仕留める準備をしよう』ってたから、ほらそこに爆弾を置いて」
(ミ、ミユ〜〜〜ッ!!)
サキはすべてを理解し、戦慄した。
目の前のふざけた連中は、決してただの馬鹿ではない。
モエの『爆弾に対する異常な執着』と、ミユの『押しに弱く、優しい言葉をかけられると断れない性格』。
SRTという強力な後ろ盾を失い、精神的に不安定になっていた小隊の「個人の弱点」を、この連中はたった数分の間に見抜き、言葉巧みに誘導したのだ。
『へっ、甘ぇんだよ』
喚き散らすモエと、パニックでフリーズしたミヤコ。そして絶望に顔を歪めるサキ。
その惨状を見下ろしながら、銀時は死んだ魚のような瞳の奥で、確かな勝者の優越感を滲ませてニヤリと嗤った。
(どんなに個人のスペックが高かろうが、集団として団結も出来てねぇんじゃ、全く意味がねぇんだよ……クソガキども)
阿鼻叫喚の地獄絵図と化した公園の惨状を見下ろしながら、銀時は腹の底で黒く嗤った。
個々の戦闘力では到底敵わないはずのSRT特殊学園のエリートたち。しかし、大人の狡猾な心理戦術と、彼女たち自身の内部分裂が見事に連鎖した結果、その無敵の牙城はあっけなく崩れ去っていた。
「午前8時30分!」
澄み切った朝の空気に、ガチャリと冷たい手錠の音が響き渡る。
的外れな正義感に燃えるキリノの、やけに明るく張りのある声が戦場の終結を告げた。
「RABBIT小隊四名、これより拘束します!」
圧倒的優位にあったはずの最精鋭部隊が、銃弾の一発すら交えることなく、万事屋の仕掛けた盤外戦術の前に成す術もなく敗北した。それが、彼女たちにとっての残酷な真実だった。
—そして、時間は忌まわしい記憶の底から、現在へと巻き戻る。
泥の匂いと火薬の残り香は消え失せ、ヴァルキューレ警察学校の無機質でカビ臭い空気が肺を満たした。薄暗い取調室の蛍光灯が、ジリジリと耳障りな音を立てて点滅している。
先程まで脳裏で再生されていた屈辱の記録に、ミヤコはパイプ椅子の上で限界まで身を乗り出していた。ウサギの耳のような通信インカムが、怒りと羞恥でわななき、彼女の白い頬は熱を持ったように真っ赤に染まっている。
「大体、私たちがこうして捕まっているのも……すべてあなたたちのせいじゃないですか!?」
薄暗い取調室に、ミヤコの悲痛な叫びが反響する。敗北の屈辱と、それを直視できないエリートとしての防衛本能が混ざり合った、血を吐くような責任転嫁だった。
しかし、そんな少女の魂の叫びを、男は小指で右耳をほじりながら鼻で笑った。
「はぁ? バカ言ってんじゃねぇぞ、アバズレ」
「ア、アバ……ッ!?」
エリート街道をひた走ってきた誇り高きSRT特殊学園の小隊長に対して、あまりにも直球で、かつ治安の悪すぎる罵倒。
温室で大切に育てられた純白のウサギに、泥水を頭からぶっかけるようなその一言に、ミヤコの優秀な頭脳は一瞬にしてフリーズした。ピーンッ!と、頭の上のウサギ耳が直立硬直する。それはまるで、彼女の脳内に浮かんだ巨大な感嘆符(!)のようだった。
(あ、アバズレって…………ッ!!)
「だ、誰がアバズレですか!! 女子高生に向かってなんて言葉を……訂正してください!」
数秒のフリーズを経て、顔面を真っ赤に沸騰させたミヤコがパイプ椅子から身を乗り出す。
「あ? なんだお前、ひょっとして『アバズレ』の本当の意味も知らねェでキレてんの? やれやれ、これだから最近の温室育ちのウサギちゃんはよォ」
銀時はほじっていた小指をフッと吹き飛ばすと、ひどく呆れたような、それでいて底意地の悪いペテン師の笑みを浮かべた。
「いいか、よく聞け。『アバズレ』ってのはな、由緒正しき略語なんだよ。アホで、バカで、ズレた、レンジャー部隊。略してアバズレだ。お前らのことじゃねーか」
「どんな無理矢理なこじつけですか!? しかもレンジャー部隊の『レ』以外、全部ただの悪口じゃないですか!」
ミヤコの的確なツッコミを涼しい顔で受け流し、銀時はさらに言葉の刃を鋭くする。
「そうだよ。あんな狭っ苦しい拠点に女数人で転がり込んで、夜な夜な缶詰すすりながら社会への不満を語り合う。それを世間じゃ『アバズレの集い』って呼ぶんだよ。ググってみろ、お前らの顔写真がトップに出てくるから」
「出てきません! そして私たちは野営訓練の最中であって——!」
「大体なァ、俺たちが何をしたって言うんだよ」
銀時は顎肘をついてまるで自分がいわれのない冤罪をかけられた悲劇の主人公であるかのように首を振った。
「俺たちはただ、寝て起きてただけだってのに……そしたらお前らが勝手に内輪揉め始めて、勝手に自爆して、勝手に手錠かけられてドナドナされていったんじゃねーか。俺たち、お前らに指一本触れてねェから。セクハラなんて一切してないから」
見事なまでの論点のすり替え。
「それは……っ! あなたたちが卑劣な罠を仕掛けて、モエやミユを言葉巧みに唆したからじゃないですか!」
「罠? 人聞きの悪いこと言うなよ。俺たちはただ、『あそこに落ちてる爆薬っ子を危ないから避難させた』だけ。それにマタタビを与えられた猫みてェに飛びついてきたのは、テメェの部下だろうが」
「ぐぬぬ……っ!」
正論(という名の極論)の連打に、ミヤコは奥歯をギリッと噛み締める。
「それを俺たちのせいにするなんて、完全な責任転嫁。いわゆるモンスタークレーマーってやつだろ。お前、今度からアバズレじゃなくて**『モンクレ・マダオ・ウサギ』**って名乗れよ」
「属性が渋滞しています! いい加減にしてください!」
バンバンッ!とミヤコが机を叩き、肩で荒い息をした、その時だった。
突如、取調室の隅に設置された無機質なスピーカーから、鼓膜を突き破らんばかりのノイズ混じりの絶叫が響き渡った。
『オイィィィィィィッ!! アンタ取調室で何バカなこと言ってんすか!!?』
別室でモニタリングしていたであろう、新八の渾身のツッコミだった。
『僕らのせいで彼女たちが捕まったって言われて、反論できなくなったからって適当な因縁つけるのやめてもらえます!?』
『そうアル! 銀ちゃんのパチンコ代のせいで、今夜のオカズはモヤシの炒め物(肉なし)アル! そのウサギ女の耳引っこ抜いて晩飯のダシにするヨロシ!』
真実(銀時の責任逃れ)を暴露する新八の怒声に被せるように、飢餓状態に陥った神楽の恐ろしい提案が室内に鳴り響く。
「だ、誰がダシですか! やめてください、触らないで!」
ウサギの耳を両手で必死に押さえ込みながら、ミヤコは本気の悲鳴を上げた。エリート特殊部隊の誇りも何もあったものではない。今や彼女は、獰猛な宇宙人に狙われたただの哀れな小動物だった。
「うるせェェ! 外野はすっこんでろ!」
銀時は立ち上がり、天井のスピーカーに向かって青筋を立てて怒鳴り返した。
「俺は今、この迷えるアバズレウサギに大人の厳しさを教えてる最中なんだよ!!」
「大体、その『SRT』って学校が、そんなに大事なわけ?」
先程までのふざけた態度はどこへやら。銀時はふと声のトーンを落とし、パイプ椅子に深く腰掛けたまま、ミヤコの赤い瞳を真っ直ぐに覗き込んだ。
その声には、茶化すような響きはない。ただ純粋に、目の前の少女がそこまで意固地になって守ろうとする『入れ物』の価値を問うていた。
「……当然です」
ミヤコは短く、しかし強い切実さを込めて答えた。
膝の上で握りしめられた白い拳が、微かに震えている。誇り、意地、そしてどうしようもない喪失感。それらすべてをごちゃ混ぜにしたような、泣き出しそうな、それでいて決して折れない芯の強さを秘めた瞳。
「私たちには……あそこしか、SRTしか、帰る場所がないんです」
それは、ただの学校への愛校心などという生易しいものではなかった。
選ばれたエリートとしての存在意義であり、自らを律する絶対的なルールであり、理不尽な世界で生きるための唯一の灯火。彼女たちにとって『SRT』とは、己のアイデンティティそのものだったのだ。
「……………」
その悲痛なまでの叫びを聞いて、銀時は何も言わなかった。
死んだ魚のように濁っていた彼の瞳が、ふと凪いだ海のように静まり返る。何かを思い起こすような、あるいは迷子になった子供の強がりを丸ごと見透かすような、深く静かな沈黙だけが取調室に降り積もっていった。
カツン、カツンと、冷たい廊下に足音が響く。
取調室から出てきた万事屋の面々を待ち受けていたのは、壁に背を預け、腕を組んで待機していたカンナだった。
「どうでしたか? 先生。取り調べの結果は……」
疲労の色が濃く滲む声で問いかけるカンナに対し、銀時は着流しの懐に手を突っ込んだまま、気怠げに首を横に振った。
「あー、ダメだダメだ。知らぬ存ぜぬのオンパレードだよ。何を聞いても『SRT』『SRT』って念仏みたいに唱えるだけで、こっちの言うことなんざこれっぽっちも聞く耳を持ちやしねぇ……」
「僕たちのところも同じです」
銀時の後ろから、新八が肩を落としながら歩み出てきた。
「手分けして他の子たちからも話を聞いてみたんですが……どうやら彼女たちにとって『SRT』という学校は、僕らが想像している以上に特別で、大事な場所みたいです」
溜息をつく新八の隣で、チャイナ服の少女——神楽が、口を飴でいっぱいに膨らませながら満足げにお腹をさすっていた。
「私と話した奴は、『飴』と『爆弾』が大事って言ってたアル。……美味しかったです」
「オイなんか一人だけ違う取り調べした奴がいるんだが?取り調べっていうか、味調べになってる奴がいるんだが!?」
カンナの狐の耳がピンと立ち、本日何度目とも知れない激しいツッコミ(頭痛付き)が廊下に響き渡る。
尋問対象の所持品(おやつ)を平らげるという警察機関への冒涜を前に、カンナの胃壁は限界を迎えつつあった。
「……で、なんだよ。その『SRT』ってのは」
神楽のやらかしを完全にスルーし、銀時はカンナに向けて面倒くさそうに問いかけた。
「さっきからウサギのガキが後生大事に抱え込んでるその名前、そもそも何処の何なんだ?」
「それは——」
カンナが口を開きかけた、その瞬間だった。
「——連邦生徒会長直轄の、特殊治安組織部隊」
廊下の奥から、ピンと張り詰めた、しかし酷く冷ややかな声が鼓膜を打った。
全員の視線が一斉に声の主へと向く。そこに立っていたのは、一糸乱れぬ制服に身を包み、計算し尽くされたような冷徹な笑みを浮かべる少女——防衛室室長、不知火カヤだった。
「『S』PECIAL(スペシャル) 『R』ESPONSE(レスポンス) 『T』EAM(チーム)」
彼女はコツン、とヒールの音を響かせながら優雅に歩み寄り、眼鏡の奥の瞳を細めて銀時を見据えた。
「略して、SRT特殊学園ですよ。……先生」
キヴォトスの中枢機関に身を置く者の、絶対的な自信と底知れぬ野心を隠し持ったその声が、冷たい廊下に静かに、そして不気味に響き渡った。
〜透魂〜第一回キャラクター人気投票
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銀時
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新八
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神楽
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沖田
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土方
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山崎
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高杉
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桂
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定春
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エリザベス
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ホシノ
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シロコ
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ヒナ
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アコ
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ミカ
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ナギサ
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セイア
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ユウカ
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ノア
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近藤