透き通る世界を照らす銀魂(ぎんのたましい)   作:時代に遅れている

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すいません。第二話の途中で文章が繰り返しになっていたので修正しました。教えてくれた方本当にありがとうございます。次にこのようなミスがないよう気をつけます。
本編をどうぞ。


第三訓ツンデレはウソなんてつけねぇよ

翌日。
アビドス高等学校の教室には、いつもとは違う穏やかな空気が流れていた。
机は円を描くように並べられ、その中心には銀髪の侍が座っている。

「今日は、銀時先生は私たちのことを、私たちは銀時先生について深く知るための交流会です。ではまず……ノノミさん、お願いします」

ホシノの進行の声に、ノノミが笑顔で手を挙げた。

「はい♪ 銀時先生は、ここに来る前はなんて呼ばれてたんですか?」

「呼び方ぁ? 銀時とか銀ちゃんとか銀さんとか……そのへんだな。ま、好きに呼びゃいいさ。」

冗談めかして肩をすくめる銀時に、軽く笑いが起こる。

「ん、じゃあ銀ちゃんは……先生になる前は何をしてたの?」

質問をしたのはシロコだった。淡々とした声音の奥に、かすかな好奇の色がにじんでいる。

「 ……そうだな、何でも屋ってやつをやってたよ。犬の散歩から世界の命運を賭けた死闘まで、何でもござれってな。看板に偽りなし、がモットーでね」

「えっ……じゃあ、実際に世界を救ったことって……?」

アヤネが目を見開いて問うたその瞬間。
教室の空気が、ふっと変わった気がした。

銀時は一瞬だけ視線を落とし、言葉を探すように間を置いた。

「……ああ。まぁ、一応はな。だがな――俺ひとりで成し遂げたもんじゃねぇ。あの頃は……仲間がいた。新八、神楽、定春、そんで……街の奴ら。バカで、どうしようもねぇ連中ばっかだったけど、あいつらがいたから俺もやれた。だから、すまねぇけど……この話はここまでな」

目を伏せて語る銀時の横顔には、どこか遠い記憶に手を伸ばすような影があった。
その沈黙を破るように、ホシノが言葉を繋ぐ。

「じゃあ……他に質問がある人~?」

「うへぇ~。おじさんはもういいかな。みんなが聞いてくれたし~」

ホシノは手をひらひらと振って、ふにゃっとした笑みを浮かべた。

「……私、まだアンタのこと認めてないから」

その言葉は、セリカの口からぽつりとこぼれ落ちた。
静まり返る教室。視線が集まる中、彼女の瞳は銀時を真っ直ぐに射抜いていた。

「はぁ? ちょっと急に何、まさか俺のことが嫌いとか言い出すんじゃねぇだろうな? 傷つくわぁ〜。銀さん、ちょー傷つく。繊細な乙女心持ってんのに」

「き、嫌いなんて言ってないでしょ!? 確かにこの前の襲撃で学校を守ってくれたのは感謝してる。敵の本拠地を潰してくれたことも……ありがとう。でも、今までの大人だって最初は優しかった。信じたい。でも……信じられないの!」

セリカはそれだけを言い残すと、踵を返し、教室を出て行った。
その背中に、誰も何も言えなかった。

「……なんだぁアイツ。典型的なツンデレじゃねーか。あーいうの、世話焼くとすぐ懐くんだよなぁ。で、今までにこの学校に銀さんみたいな大人が来たことってあったわけ?」

銀時の軽口が、場に戻ってきた空気を少しだけ和らげた。

ホシノが小さく息をついて答える。

「……まぁね。最初は優しくしてくれるんだけど、結局は自分の利益だけ。土地を奪おうとしたり、私たちを金稼ぎの道具にしようとしたり……。だからセリカちゃん、信じたいのに信じられない。そういうの、たくさん見てきたんだよ」

「ん……でも、セリカ、ちょっと言い過ぎた」

「私もそう思います。先生、ちゃんと私たちのために動いてくれたのに」

小さな声で、アヤネやノノミが言葉を重ねる。
空気がまた少し静まった時、ふとアヤネが口を開いた。

「せっかくの交流会なのに……セリカちゃんがどこへ行ったか分かる人、いますか?」

「おじさんは知らな~い」

「ん、私も」

「じゃあ、尾行しませんか?」

「ん、面白そう」

「おじさんも賛成~」

「わ、私も……。銀時先生はどうしますか?」

視線が、一斉に銀時へと向かう。
どこかいたずら心を含んだその問いに、銀時はふっと笑って、

「賛成だ。俺はまだ、セリカの“ツン”と“デレ”のバランスを見極められてねぇ。これは尾行ってよりも、愛の探究ってやつよ」

「えっと……ツンデレの研究は後にして、尾行作戦、開始です!」

「「「「「おーっ!!」」」」」

こうして、銀時とアビドス対策委員会の“セリカ尾行作戦”が、ひそやかに幕を開けた。

尾行と聞くと、電柱に隠れたり新聞に穴を開けて覗いたりと、どこか古臭いスパイ映画のようなイメージがつきまとう。
だが実際は違う。
――複数人でチームを組み、ポイントごとに交代しながら人混みに紛れ、目立たぬよう、しかし確実に「標的」を見失わない。
それが“実戦”の尾行というものだ。

そして今、アビドス高等学校 対策委員会+1名による「セリカ尾行作戦」が静かに開始されていた。

 

ポイントA 担当:十六夜ノノミ 監視役:砂狼シロコ

「……ターゲット、ポイントAを通過」

シロコの静かな声が、インカム越しに全員の耳へ伝わる。遮るものが何もない通学路を、セリカが一人歩いていく。

「ターゲット追跡中。そのまま尾行を続けます♪」

ノノミは微笑みながら、セリカの数メートル後ろを距離を保って歩いていた。その表情には緊張感はなく、むしろゲーム感覚のような楽しさすら漂う。

 

ポイントB 担当:小鳥遊ホシノ 監視役:奥空アヤネ

「ターゲット、通過。老人の歩行をサポート……完了。その他、異常なし。このまま尾行を継続します」

ホシノは言いながら、近くにいたおじいさんの買い物袋を持ってあげたりしながら、自然にセリカの後ろへと滑り込む。

「了解しました。ポイントB、正常に機能中です」

アヤネの声はどこまでも真面目だった。

 

ポイントC 担当:坂田銀時 監視役:奥空アヤネ

「……こちら銀時。ツンデレに異常なし。どうぞ」

「先生、"ターゲット"って呼んでください。ツンデレじゃなくて。どうぞ」

「いやもう、どう見てもツンデレだからなぁ……お、ツンデレがラーメン屋に入りました。どうぞ」

銀時は小声でインカムに囁くと、ラーメン店の看板を見上げた。

 

「ここは……柴関(しばさき)ラーメン?」とノノミが首をかしげながら、店名を読み上げる。

セリカは中に入ってから、なかなか出てこなかった。

「大食いチャレンジでも始めたのかな~?」

「お腹空きましたし、ここでお昼にしましょう♪」

尾行とは……と誰かが内心で突っ込む間もなく、自然な流れで全員がラーメン店に足を踏み入れる。

 

「いらっしゃいませー! 柴関ラーメンへようこそー!」

威勢のいい声が、のれん越しに飛び込んできた。

ここはアビドス自治区の片隅にある名物ラーメン店「柴関ラーメン」。
この寂れた街にあって、珍しく他自治区からも客が訪れる人気店だ。スープは澄み、麺はコシがあり、店主の人柄もまた味の一部とされている。

「セリカちゃん、柴関ラーメン、出来たよー」

「はーい! お客様ー! 柴関ラーメンでーす! 熱いうちにどうぞー!」

威勢のいい声の主は、まさかの――セリカだった。

 

ガラガラッ!

扉が開き、例の5人が勢いよく入店する。

「いらっしゃいませー!……って、えっ!? わわっ!」

セリカが驚愕の声を上げた。カウンターの向こう、注文を捌く手が一瞬止まる。

「あのー♪ 5人なんですけどぉー!」

ホシノが満面の笑みで両手を広げる。後ろにはノノミ、シロコ、アヤネ、そして――

「……あ、ツンデレだ」

「ツンデレじゃないわよっ!! 眼科行け、眼科!!」

と、怒号が響いた直後。カウンターの一角に、死んだ目をした坂田銀時がいた。

ラーメン屋での尾行、完敗――とでも言いたげに。

 

「どしたーセリカちゃん? ……ん、見ない顔だな」

厨房から顔を覗かせたのは、一匹の柴犬だった。
その風格ある佇まいとエプロン姿――間違いない、彼こそがこの店の店主にしてセリカの恩人、柴 大将(しば たいしょう)。

「……俺ぁ坂田銀時。万事……いや、訳あって今は教師やってまーす」

銀時が面倒くさそうに名乗ると、大将は目を細めた。

「へぇ……あんたが、あの?」

「ん、俺が何したって?」

「知らねぇのか。最近、アビドスじゃ噂になってるよ。――“ヘルメット団の本拠地を、木刀一本で制圧した謎の教師”ってな」

その瞬間、対策委員会の全員の視線が、銀時へと集まった。

「いやぁ〜俺、そんなにすごいことやっちゃってましたかね?」

銀時は後頭部をかきながら、どこか気怠げな口調で言った。自分で言うなと言わんばかりに、ノノミとシロコがすかさず突っ込む。

「銀ちゃん、そういうのはね、もっと謙遜した方がかっこいいんだよ〜?」

「……ん。銀ちゃん、ちょっと浮かれてる。危険信号」

二人の少女に同時にたしなめられ、銀時は思わずむっとした顔をする。

「ねぇ、なんでお前ら、会って二日でそんなに銀さんに辛辣なの?もうちょっと敬意とか感謝とか……ね? ほら、拝むとか……土下座とか……」

「アッハッハッハ! 愉快な先生だな、お前さん!」
柴大将が豪快に笑い、厨房の奥から声をかける。「どうだい、せっかくだし、食べていってくれよ。あそこ、空いてるしな」

「ありがとうございます」
アヤネが丁寧に頭を下げる。

「へいへい、あざまぁ〜すっと」
銀時もつられて頭をぺこりと下げた。

「ほら、アビドスの生徒さんたちも、早くその席に座んな。……セリカちゃん、おしゃべりはそこまで。注文、取ってくれな」

「……っ、う、うん……はい、大将」

少し気まずそうに頷きながら、セリカは対策委員会の面々をテーブルへ案内する。
生徒たちが次々と着席していく中、銀時も自然とあとに続こうとする――が。

「じゃあ私はここで♪ 銀ちゃん、私の隣、空いてますよ〜♪」

ノノミがにこやかに手を振って席をポンポンと叩く。

「……ん。私の隣も空いてる」

シロコも静かな圧をまとって、目線だけで銀時を釘付けにした。

――これは…まさかの、選ばせるパターンか。

銀時の顔から一瞬にして血の気が引く。完全に読まれている。下手な選択をすれば、その代償は安くはない。

(ちょ、待て待て……ノノミを選んだら……シロコのロードバイクで“物理的に”三途の川へバタフライアウェイ!?
逆にシロコを選べばノノミの天使の笑顔から擁護を失って精神的にバタフライアウェイ!?)

(そうなる前にーーランナーウェイ!!)

銀時はこっそり椅子から離れようと、一歩……。

ガシッ。

「……ん」

「逃しませんよ♪」

ノノミの手が、逃走を試みた銀時の袖をがっちりと掴む。

「た、助けてくれぇーーーっ!!」

「と、とりあえず! 注文しましょうかっ!」

アヤネがなんとか場を取り成すように割って入り、セリカを見やった。

「ほら、注文はっ!?」

「……ご注文はお決まりですか、でしょー? セリカちゃーん?」
ホシノが妙に余裕の笑みを浮かべながら茶々を入れる。
「おじさんだってここによく来るからねぇ〜、接客の台詞ぐらい知ってるよ〜。ほらほら、笑顔で、親切に〜」

「う、うう……ご、ご注文は……お決まりですか……?」

耳まで赤くなりながら、セリカは絞り出すように台詞を言った。

その様子を見ていた銀時は、すでにノノミとシロコの“綱引き”によって目が虚ろであった。

「アッハッハッハ! 不良生徒には恐れられてるのに、女の子たちには頭が上がらねぇとは! 本当に面白い先生だな!」

柴大将の腹の底から出る笑いが、店の空気を和ませていく。

やがて、全員がそれぞれに注文を済ませ、あたたかいラーメンが運ばれ、麺をすする音と会話が交錯する、アビドスにしては珍しい、どこか穏やかな昼食のひととき。

……だがその平和な空気に、ぽつりと水を差したのは、ホシノの一言だった。

「ん……ところでさ、お金って、どうするの? またノノミ先輩が奢ってくれるの?」

「いいえ♪」
アヤネが微笑を浮かべたまま、軽やかに断言する。
「今回は私たちを選ばず逃げようとした“罰”として……銀ちゃんに払ってもらいましょう」

「はァァァァア!?!?」

銀時の絶叫が、ラーメン店に木霊した。

「まさかぁ、先生ともあろう人が、生徒に奢らせたりなんて……ないよね〜?」

ホシノがにこやかに、しかし目だけはまるで尋問官のように笑っていなかった。
その言葉に、銀時は苦笑いを浮かべながら箸を置いた。

「……まぁ、流石に先生って立場で連れてきた生徒からご馳走になろうなんて、そんなこと思っちゃいねぇよ。銀さんだってそこはちゃんと弁えてるから。払いますよ、ちゃんと――あの店員が」

「は?」

セリカの眉がピクリと跳ね上がる。銀時は涼しい顔で、さも当然のように続ける。

「いやぁ、やっぱりここは店員さんが、恩返し的な意味で“ご馳走します”って言う流れじゃないですかね? だから、ツンデレ娘……ゴチになりまぁす」

「……は?」

「ん、ゴチになる、セリカ」

シロコまでもが無表情で追従する。完全に乗っかった。
さらに――

「いや〜ありがとね、セリカちゃん♪」

ホシノまで悪ノリしてにっこり笑った。

「ちょ、ちょっと!? シロコ先輩まで!? ホシノ先輩まで何で乗っかってんのよ!?」

セリカは両手をバタバタさせながら、わかりやすく狼狽していたが、すでに誰も聞いちゃいない。
場はラーメンの香りに満ちていた。

「……お、うめぇ」
銀時が箸を滑らせる。唇に湯気をまとわせながら、ひとくち。
「ちょっとラーメンはキツいかと思ってたけど……ここのなら全然いけるな。もう一杯いけそう」

「うん、美味しい。スープ、濃いけどクセがない」

「うふふ、これは当たりだったね〜!」

対策委員会の面々も次々と箸を進め、ラーメンの器から立ち昇る湯気が、満ち足りた昼食の空気を包んでいた――

……はずだった。

「――離せぇツンデレぇ! 奢ってくれるって話だったろうがァァ!!」

「アンタの分は奢らないわよ!? あくまで奢るのは先輩たちだけなんだからっ!」

会計カウンター前。
満腹の幸福感が充満していたはずの店内は、もはや一転して言い争いの応酬会場と化していた。

「バカヤロォ! ここは恩人様にも“今日は私が出すね”って奢ってやるもんだろうが! 次はアナタが奢ってよ〜って、そういうやり取りで絆が深まってくんだよォ!」

「バカじゃないの!? それ絶対、次もタカる気満々でしょ!? アンタの考えなんて丸わかりなんだから!」

「人を信じろって言ってんだろうがぁ!! “疑うよりも、信じる方が簡単だ”って、言われることもあるだろうがァァァ!!」

「アンタの場合はその“普段の行い”が問題なのッ!!」

言葉の応酬はもはや漫才の域に突入していた。
銀時とセリカが掴み合うようにして揉めているその横で、他の生徒たちはというと……

シロコは箸を拭きながら、無言でジト目。

ノノミは笑顔を張りつかせながらも、明らかに目が笑っていない。

アヤネは気まずそうに視線を逸らし、ホシノは「まったく、先生ったら」と頬を掻いていた。

――空気は沈黙。誰も止めようとはしない。

だがその時。
厨房の奥から重たい足音が近づいてくる。

「……はいよ、坂田先生。お代、○○円ねぇ」

柴大将が涼しい顔で銀時の分だけピンポイントで請求してきた。

「………………」

銀時は静かに目を閉じ、財布の奥底からへそくりのようにくしゃくしゃの紙幣を引き出す。
どこか誇り高き戦士が敗北を認めるかのように、無言で差し出した。

こうして、銀時の『全力のもめ事』は――柴大将の『現実の請求』によって終焉を迎えたのだった。

 

夜――紫関ラーメン前

「お疲れ様でしたー!」

暖簾をくぐりながら、セリカは気怠げな声で一日を締めくくった。
紫関ラーメンの明かりが背後で滲む中、吐く息に微かな白が混じる。今日も、働いた。いや、今日という一日は……いつにも増して、めちゃくちゃに振り回された。

「……はぁ。やっと終わった……」

肩にかけたカバンが、いつもより重く感じる。
アスファルトの上を響く足音が、どこか空虚に響いていた。

「全く……騒がしいったらありゃしない。何よあの一団……先生とか、ホシノ先輩とか……柴大将まで……」

思い出せば思い出すほど、脳裏に蘇るのはラーメン屋での喧騒――銀時と長谷川が“奢る奢らない戦争”を展開し、柴大将が涼しい顔で銀時に請求書を突き出していたあの光景。
良い歳をした大人が、あんなことで騒ぎ立てる。ああはなりたくない。心の底から、セリカはそう誓った。

「ほんっと……働いてる身にもなってほしいわ。先生先生ってチヤホヤされて、本人もその気になってさ。あんなのが教師とか、正気の沙汰じゃない……」

苦々しく呟きながらも、柴大将の言葉が脳裏に蘇る。

――『面白い先生たちだったな、セリカちゃん。なんだか、今日のアビドスの皆、いつもより楽しそうに見えたよ』

(……楽しそうに、見えた?)

セリカの足が、ふと止まった。
夜の空気がひやりと頬を撫でる。確かに――騒がしかったが、皆の表情はどこか明るかったような……。

「……ちがう。気のせい。あれはただうるさかっただけ。そう、ただの騒音」

頭をぶんぶんと振り、余計な考えを振り払う。
思い出すのは、あの張本人――ホシノ。あいつのことだ、昨日のあれがあったから、わざと銀時を連れてきたに違いない。

「ホシノ先輩……! あの程度で私が折れると思ったら、大間違いなんだから」

ぶつぶつと文句を並べながら、住宅街を抜ける。夜の道は静かで、月が薄く雲に隠れていた。街灯がまばらに照らすその道に、セリカはひとりだった。いや――

ひとりではなかった。

セリカの後方、歩調を合わせるようにして、音もなくついてくる**“何か”**の気配があった。だが、彼女はそれに気付かない。

ふと、周囲の人気に違和感を覚える。

「……あれ。こんな時間に、こんなに人通り、少なかったっけ……?」

アビドスでも治安の悪化は常態化しつつある。けれど、それでもこんなに寂しい通りは珍しい。どこか、空気が淀んでいる。呼吸が、重くなっていく。

(いやな感じ……)

不意に、前方の路地から数人の人影が現れた。
光を鈍く弾くメタリックなヘルメット――カタカタヘルメット団。

「……何よ、あんたたち」

セリカの声が低くなる。
冷たい目でにらみつけると、男の一人が言った。

「黒見セリカ、だな」

「……まだうろついてるの? アンタたち……ちょうどいい。虫の居所が悪かったの。今日という今日こそ、懲りさせてあげる」

そう言って、制服の内側から銃を抜き出しかけたその瞬間――

パンッ!

突如、背後から銃声。鋭い破裂音が夜を裂く。

「う……っ!?」

強烈な衝撃が背中に走る。身体が一歩、二歩とよろめく。
肺から空気が抜け、視界が一気に白くなる。

(う、そ……背後にも……!?)

必死に振り向こうとするが、もう遅い。背後にも別のヘルメット団がいた。完全に、包囲されていた。

「とらえろ!」

男の叫びと同時に、セリカの耳に――金属が裂けるような音が迫る。

――ヒュン……ドォン!

何かが降ってきた。次の瞬間、大地が爆ぜた。

「っ……!」

爆風が彼女の体を無慈悲に吹き飛ばす。
アスファルトを転がる身体。皮膚を焼くような熱気。視界はぐらぐらと揺れ、世界が遠ざかっていく。

(対空砲……? ちがう、これは……Flak41改……!? こんな火力支援、誰が……?)

意識が、融ける。
焦点の合わなくなった目に映る、ヘルメットのシルエット。

(ま、さか……これは……やばい)

最後に微かに漏れた息とともに、セリカは闇の中へと沈んだ。

「……続けますか?」

「いや、生かさなければ意味がない。この程度で充分だ。車に乗せろ。ランデブーポイントへ向かう」

淡々とした声。
地面に伏せたセリカの体を、数人が手際よく抱え上げる。
抵抗もできないまま、セリカの意識は完全に沈黙した――。

そのまま、何も言わずに車のドアが閉まり、エンジン音だけが、夜の路地に消えていった。

アビドス対策委員会室──夜

静かな部屋に、壁時計の針が律儀な音を刻んでいた。
カーテンの隙間から入り込む夜風が微かに揺れるランプの灯りに影を落とす。そこに、ひとり――アヤネがぽつりと座っていた。

彼女の視線はずっと、閉ざされた扉の方を向いたままだった。
手元のスマホには、何度かけても応答のない番号。セリカの番号が表示されている。

(今日は……あの子、疲れてるはずなのに)

心配する理由は、山ほどある。
今日はいつになく人騒がせな一日だった。昼から銀時たちが来て、紫関ラーメンは大混雑。終業後はきっとぐったりしていたに違いない。だからせめて、愚痴を聞いてあげようと思って、部屋で待っていたのに――

「……遅い」

いつもなら、もうとっくに戻ってきている時間。
店はとっくに閉まっている。
大将にも連絡は取った。帰路についたセリカを目撃した証言も複数ある。
それなのに――彼女は、どこにもいない。

アヤネの脳裏に、嫌でもよぎるひとつの予感。
起きてほしくない、けれど拭えない悪寒。

そのとき、カチャリと静かに扉が開いた。

「……ただいま」

現れたのは、ほこりをうっすらまとった制服姿のシロコだった。
帰宅というにはあまりにも遅すぎる時間に、無言の空気が流れる。

「おかえりなさい、シロコ先輩。……どうでした?」

アヤネが問うた声には、すでに覚悟の色が滲んでいた。

「セリカの帰宅ルートを辿ってみたけど……何処にもいなかった。目撃証言は、紫関ラーメンを出てすぐの無人区域で途切れてる。……それに、そこに爆撃の跡があった」

「……っ!」

短く、鋭い息を飲んだアヤネは、言葉にならない衝撃を抱えたまま膝から崩れ落ちる。
胸が苦しい。何かを失ったような、ぽっかりと空いた不安が心臓を締め付ける。

「……あとはホシノ先輩と、銀ちゃんの情報待ち」

シロコの目も、いつになく沈んでいた。
あらゆる現場を見てきたはずの彼女ですら、今はただ静かに、手を握りしめることしかできなかった。

その沈黙を、にぎやかな声が破った。

「みんな、お待たせ〜」

勢いよく開かれた扉の向こうから、のんきな声が響いた。

「良かったな〜お前ら、ツンデレの居場所がわかったぜ」

「……本当ですか、銀時先生!?」

アヤネの瞳が見開かれる。
その隣で、ホシノがふわふわとした笑みを浮かべながら、報告する。

「セリカちゃんの端末から居場所を特定したんだよ〜。ねぇ? 銀ちゃん、連邦生徒会のセントラルネットワークに無理やりアクセスして情報抜き取ってきたんだよ〜? 始末書不可避だよ〜?」

「大丈夫大丈夫、バレなきゃ犯罪じゃないから、被害者は生徒会だけだから銀さんのキャリアにはなんの被害もないから」

「最悪の教師ですね……」

アヤネが呆れながら小さくため息をついた。

「で、セリカはどこに?」

「ここだよ」
ホシノが指差したマップには、砂漠化が進んだ市街地の端。
誰も寄り付かない廃墟地帯――不自然なほどに静かな、闇に沈んだ場所。

「このエリア、以前カタカタヘルメット団の拠点候補地として名前が挙がっていた場所です……。やはり、残党の仕業……」

「帰宅中のセリカちゃんを襲って、そのまま連れ去ったってわけね〜。さーて、どうやってお掃除してやろうかな〜♪」

「でもヘルメット団って、前に先生がかなり壊滅させたんじゃ……?」

「残党はしぶといもんだよ。潰しても潰しても湧いてくる。特にああいう組織はね、本拠地以外にいくつか隠し拠点を持ってる。今回もその一つから出てきたんだろ」

銀時は軽く木刀を肩に担ぎ、目を細める。

「とにかく、急いでセリカちゃんを連れ戻しに行きましょう!」

「おうよ。……ガタガッタヘルメット、とやらにお灸を据えに行くとすしようぜテメェら」

ぎらりと光る木刀の刃先が、灯りに反射した。

こうして――
銀時たちは、愛すべき仲間を取り戻すため、闇に包まれた砂漠地帯へと足を踏み入れる。
冷たい夜風の中、決意は一つ。

絶対に、セリカを取り戻す。

―砂漠地帯・移動中のトラック車内

ガタン…ガタン…

幌に覆われたトラックの荷台で、無機質な振動が体を突き上げてくる。
その震えに合わせるように、少女のまぶたがかすかに揺れた。

「…う、うーん……」

くぐもった声とともに、セリカはゆっくりと目を覚ます。
一瞬、どこにいるのかわからず、世界がぼやけて見えた。

「……!?ここ、どこ……!?」

瞬間的に飛び起きようとするが、鋭い痛みが頭を貫く。
反射的に頭を押さえ、呻くように声を漏らす。

「痛っ……!くっ……なにこれ、頭がガンガンする……。私、拐われた……?」

全身に走る鈍痛は、打撲だけでは済まなさそうだった。
引きずるようにして体を起こすと、荷台の端にある小さな隙間から外を覗く。

薄暗い景色。地平線まで続く砂の海。
そしてガタつく線路の上を走る音――

「……ここ、砂漠? 線路ってことは……郊外……!?」

蒼白になった顔で、制服のポケットに手を伸ばす。通信端末はあるが、接続は圏外。
発信も、位置情報の送信もできない。トラックの振動と砂嵐の中、希望はまるで掻き消されたようだった。

「だ、ダメ……ここじゃ通信も繋がらない……。脱出できても、校舎は遠すぎる。水も食糧もないし、銃も……」

腰に帯びていた愛銃を確認する。
――弾は抜かれていた。

「……はは。なにそれ、ダメなことばかりじゃない……」

セリカは力なく笑い、ぺたりと床に座り込んだ。
肩が落ち、張りつめていた気力が音を立てて崩れていく。

 

……きっと、みんな心配してる。

……でも、誰にも気づかれずに埋められたら、私はただいなくなるだけ。

……何も残せずに、街を去ったことになるのかな。

……裏切ったって、思われるんだろうな。

……あんな言葉を最後にして、誤解されたまま死ぬのかな。

……「死んじゃえ」って言ったまま、終わっちゃうのかな。

……「また明日」って、言ってくれたのに。

 

「……うっ、くっ……ぐぅ……う、うぅ……っ」

抑えきれなかった。
嗚咽が胸からあふれ、震える両手で顔を覆う。

涙は止まらず、かすれた声が夜風にかき消えていく。

「助けて……だれか……お願い……」

 

そのときだった。

 

――ガタン。
トラックが揺れた直後、運転席のほうから怒鳴り声が聞こえた。

「……ん?なんだあいつ……」

「えっ、あの!このままじゃ人、轢き殺しちゃいますって!!」

「構わん。この辺りで死んでも、どうせ砂に埋もれるだけだ……行け」

「……わ、わかりました……」

 

「……人……?」

目を細め、セリカが隙間から再度外を覗く。
そこには――確かに、人影がひとつ。

夕陽に逆光となったその姿は、まるで幻のように、砂の上に堂々と立っていた。

 

ブゥゥゥゥゥン――!!

エンジンが唸りを上げ、トラックが加速する。
砂塵を巻き上げ、トラックが直進してくる。
人影は微動だにしない。

 

「うわ、最悪だぁ……!俺、人轢くの初めてなんだけど!?」

運転手の部下が顔をひきつらせながら叫んだ、そのとき――

 

バンッ!!

 

金属音が爆ぜた。何かがエンジンに衝突し――

キィィィィィィィイッ!!!

タイヤが悲鳴を上げて止まり、トラックはガクンと大きく揺れた。

 

『――えっ……?』

「……止まった?」

誰よりもセリカが、その事実を信じられなかった。

 

トラックの目の前には、一本の木刀を肩に担いだ男――坂田銀時が、悠々と立っていた。

 

「な、なななななっ!?なにあれ!!?」

「すいませーん、ちょっと通りますよ〜」

「お、おまえは!!?」

 

トラックのリーダーが叫んだ次の瞬間、銀時は軽く頭をかきながら名乗った。

 

「どうもー、配達の受け取り人の坂田でーす。
……さっそくだけど、輸送中のツンデレ娘、返してもらうぜ」

 

その圧に耐えきれず、車内にいたヘルメット団の連中は蜘蛛の子を散らすように逃げ出していった。

 

 

「っ……な、なによ、これ……」

崩れそうな声を漏らすセリカに、声が飛ぶ。

「セリカちゃん発見しましたー!」

「こちらも確認。半泣き……いや、号泣状態のセリカちゃん発見!」

「ちょっ……シロコ先輩、やめてよぉ……!」

「なにぃ!?うちのセリカちゃんが泣いてただとぉ!?寂しかったの!?ママが悪かったわごめんねぇぇぇぇ!!!」

「ホシノ先輩うるさい!本気で殴るわよっ!?」

「泣かないでください、セリカちゃん!私たちがその涙、拭き取ってあげます!さぁ、私の胸へ!」

「ノノミ先輩!痛い!おっぱいが当たってる!痛いってばぁ!!」

 

ワーワーと賑やかに騒ぐ仲間たち。
その中心で、涙に濡れた頬を隠しきれないセリカがいた。

そして、銀時が静かに近づいてきた。
かつて彼を避け続け、冷たく当たっていたセリカの前に。

 

「……先生。……どうして……?あんなに……酷いこと、言ったり……」

銀時は敵に木刀を構えたまま、彼女に目を向けた。

 

「そんなの、いちいち気にはしねぇよ」

「……気にして、ないの?」

「お前のツンは、ステータスだからな」

「ば、バカじゃないの……っ」

涙でぐしゃぐしゃの顔を必死に隠すセリカに、銀時は軽く笑って言った。

 

「よしお前ら、ようやくコイツのデレシーンが拝めたんだ。たっぷりお礼してやりな」

 

「安心しろ、テメェらに何があっても、必ず俺が助けてやるからよ」

セリカの瞳が、わずかに見開かれる。
その言葉に、確かな力があった。

 

「よーし、みんなーっ!行くよーーっ!!」

ホシノの声が響く。

『おーーっ!!!』

 

アビドス対策委員会の生徒たちが一斉に走り出す。
アヤネはセリカの側に寄り添い、彼女を守るように構えた。

そして――
騒ぎに気づいたヘルメット団の残党が、武装してこちらへと向かってくる。

 

乾いた砂漠の地に、緊迫の空気が満ちていく。
銀時は木刀を軽く回し、にやりと笑った。

「さぁ、生徒指導の時間だ」

 

――戦いが、始まる。

銃声が闇を裂いた。
火花を散らす鉛弾が、夜風を引き裂く雨のように降り注ぐ。

だが――その雨の中、一人だけ、逆らうように前へと駆け抜ける者がいた。

「オラァァァァァ!」

銀時だった。

砂を蹴り、風を切り裂き、疾風のように敵陣へと突っ込んでいく。
狂気すら纏ったその猛進に、銃弾は追いつけない。
木刀が風を裂いて振り下ろされると、まるで紙人形のようにヘルメット団の兵士たちが吹き飛んだ。

「も、最早台風みてぇなもんじゃねぇか……!」

誰かが呟いたその言葉が、すべてを物語っていた。

銀時の背を追うように、ホシノ・シロコ・ノノミが駆け出す。
アヤネはセリカを守るべく、その場に踏みとどまり銃を構えた。

 

「おじさんの後輩に手を出して……ただで済むと思っちゃってるのかなー?」

「お掃除の時間です〜〜」

「ん…許さない」

 

戦闘が始まる。
銃声が再び鳴り響き、爆音と砂煙が戦場を支配する。

ショットガンが火を吹き、ミニガンが咆哮し、ドローンのミサイルが天から降り注ぐ。
敵はなすすべもなく、一人、また一人と倒れていった。

 

「くそっ…くそ!!やっぱあんな仕事受けるんじゃなかった!!」

「ど、どうするんですかリーダー!!」

「……決まってるだろ。あれで潰す!」

 

叫び声とともに、砂塵の奥から二台の戦車が姿を現す。
異様な改造が施されたその機体は、もはや戦車というより、怪物のようだった。

 

「!? なにあれ!?」

「戦車だね……おそらくどこかから盗んできたものを、あの子達が弄ったんだろうね」

「ん……どうする? 見るからに銃弾が通じなさそうだけど」

「やるしかないですよね〜」

 

一斉に銃撃が開始されるが、全弾が装甲に弾かれ、傷一つ付かない。

『全然効いてない……どうすれば……』

 

「う〜ん、銀ちゃんどうする〜? 流石に木刀で戦車を斬るってのは無理だよね〜?」

「ん、銀ちゃんなら大丈夫。きっとあんなガラクタ、三枚おろしにしてくれる」

「ちょ、なんで銀さんの事知った風な口で言ってんの? つーかなんで三枚おろし!?」

もはや会話が成立しているのかすら怪しいやりとりだが、銀時はすぐに悟る。
――援護など不要。むしろ邪魔。

「ったく、はいはいわーりましたよ。やりやぁいいんでしょ、やれば……」

「ん、決まり。銀ちゃんと私たち、どっちが早く破壊できるか勝負だね〜」

「だから勝手に指図してんのやめてくんない?一応お前らの先生だからね俺、立場上上だからね」

 

文句を言いながらも銀時は駆け出した。
再び砂を蹴り、今度は戦車に向かって一直線に。

――市街地ならば重厚な戦車が優位だ。
だが、ここは砂漠。開けた場所では機動力こそが全て。

銀時は砂を滑るように走り、縦横無尽に動き回ることで照準を狂わせていく。
追う戦車の砲身は、まるで獲物を見失った獣のように、あらぬ方向を指し続ける。

 

『くそ! ちょこまか動き回りやがって!』

「こっちはなぁ、一発喰らったら即アウトなんだよ! お前らみてぇに装甲に守られてねぇんだよ!」

 

口では軽口を叩きながらも、銀時の視線は獣のそれだった。
隙を見て、一気に踏み込む――

跳躍。
足が空を蹴る。
次の瞬間、銀時は戦車の車体に着地していた。

 

『戦車に乗られた!? 撃てねぇ……!』

 

銀時の木刀が振り下ろされた。
乾いた音とともに、戦車のエンジン部がへこみ、次の瞬間――

 

ドォン!!!!!

爆発音が砂漠に轟き、火柱が立ち上った。
直前に跳び退いた銀時は、爆風を背に悠々と着地する。

「よし、指導終了っと」

 

視線の先では、シロコたちの方の戦車も炎上していた。

「よぉ、テメェら。そっちも終わったようだな」

「ん、もちろん。銀ちゃんも終わったんだね」

「で、アヤネ。私たちと銀ちゃん、どっちが早かった?」

「ねぇ、銀さんの話聞いてた?通知表1にしてやろうかコノヤロー」

『えっと……ほぼ同時だったと思います。でも、驚きました。セリカちゃんたちは四人で戦車を破壊したのに、銀さんは一人で……』

銀時は視線をホシノにやった。
あきらかに“お前一人でもできるよな?”という無言の問いだったが、ホシノはのほほんとした笑顔で眠たげに返すだけだった。

「まぁ……本人がやる気ねぇならしゃーねぇか」

木刀を腰に差し、背を向けかけたそのとき――

 

「あ……あの、銀ちゃん……私、今まで……」

セリカのか細い声が、夜風に揺れた。

 

「気にしなくていいって言ったろ?」

「――っ」

「泣いてるのー?」

「な、泣いてないです!」

「かわいい〜」

「泣いてないってばー!!」

 

夜の砂漠に笑い声がこだました。
もう、誰も孤独じゃない。
誰も、取り残されていない。

 

その中心で、セリカはほんの少しだけ顔を綻ばせた。
ほんの少しだけ、心を許した。

 

 

 

 

 

プルルルル…

 

 

 

 

『―はい、便利屋68』

 

 

 

そして、もう一つの賭けが動き始めた。

 




次回予告
銀時「おいおい今度は何処の馬の骨が攻めてきたんだぁ」
???「さっきは世話になったわね。私たちはお金をもらえればなんでもやる何でも屋よ」
銀時「奇遇だなぁ。俺も昔は何でも屋を営んでたんだ。ちなみに金はお前たちと同じでいつも金はなかったがな。」
???「ななななんですってぇーー‼︎」
次回「何でも屋には金がない」

〜透魂〜第一回キャラクター人気投票

  • 銀時
  • 新八
  • 神楽
  • 沖田
  • 土方
  • 山崎
  • 高杉
  • 定春
  • エリザベス
  • ホシノ
  • シロコ
  • ヒナ
  • アコ
  • ミカ
  • ナギサ
  • セイア
  • ユウカ
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