透き通る世界を照らす銀魂(ぎんのたましい)   作:時代に遅れている

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生放送後の銀さんたち

銀時「いやぁマリー卑しかったな相変わらず。」

神楽「そうアルな。私も露出に頼らずあんな卑しさ出してみたいネ」

銀時「辞めとけってただでさえ俺の方が限界なんだから」

銀時「それにしてもコラボ今回なかったな。あれ?新八どうした?」

神楽「新八にヒビでも入ったアルか?」

新八「なんで?なんで?なんでアイドルでお通ちゃんが出てないんだァァァァ!」

銀時「諦めろって今までコラボ企画でお通ちゃん来たことなかっただろ?それにあんな下ネタしか吐かないアイドルと今や全国のファンがいるブルアカの卑しいマリーアイドルどっちが需要があるかなんて分かりきった話だろ?」

新八「下ネタなんてハナコさんみたく隠せばいいでしょう!」

銀時「いやそれじゃあさ。もう歌の意味がなくなるわけだし」

神楽「銀ちゃん読者が待ちきれなくなってるアル」

銀時「それじゃあぱっつぁんのことは置いといて本編を楽しんでな」

神楽、銀時「どうぞ!」

新八「ねぇお通ちゃ」ブチッ


ポロリ編2
第四十訓 将軍は民の仕事を知らなければ アビドス編


シャーレ

 

いつものように、銀時はだらけた生活を送っていた。そんなとき、家のインターホンが鳴った。

 

ピンポーン

 

「今留守で〜す」銀時は寝転んだまま気だるく答えた。

 

ピンポーン

 

「は〜い、今留守してま〜す」再び銀時は同じように応じた。

 

ピンポーン ピンポーン ピンポーン

 

その連打に、ついに銀時の顔が引きつる。

 

ピキッ「… うるせぇー!! 本人が留守だって言ったら留守なんだよ!!」銀時は声を荒げた。

 

その時、アルが飛び込んできた。

 

「銀さん!」

 

「なんだよ。日曜日の生放送でアイドル実装されなかったって愚痴でも言いに来たの?だめだよ〜、運営への怒りを銀さんにぶつけたって何も解決しないから。YouTubeの音楽デビューで我慢しとけ」銀時は冗談めかして言った。

 

「そうじゃなくて!」アルは焦りながら銀時に事情を説明しようとする。

 

しかし、銀時は全く聞く耳を持たない。

 

そんな様子を見かねたカヨコは冷静に提案した。

 

「社長。このままじゃ埒が明かない。直接見てもらったほうが早いと思う」カヨコ

 

「確かにそうね」アルは同意した。

 

その瞬間、ムツキが元気よく声を上げた。

 

「じゃあ、将ちゃーん!」

 

「え?今、将ちゃんって言った?」銀時の表情が一変した。

 

便利屋の面々は無言で頷いた。

 

「ま、まさか…」銀時はゴクリと息を呑んだ。

 

ざっ… ざっ… ざっ…

 

「マジものの……」銀時は震える声で呟いた。

 

「また会ったな。我が友人よ」突然、目の前に現れたのは、なんと将軍だった。

 

「しょ、しょ、将軍かよォォォォ!!」銀時は驚愕の声を上げた。

 

ムツキは大笑いしながら、「アハハ見て!銀ちゃんの顔、驚きすぎてておもしろ〜い!」と言う。

 

カヨコは少し冷静に、「いや、あれが普通の反応だと思う…」と呟いた。

 

銀時は慌てて、動揺を隠そうとした。

 

「ちょ、ちょーっと待ってください。将軍様、今お部屋の準備をするので…」銀時はその場から飛び出した。

 

ビュン!

 

銀時は超人的なスピードで部屋を片付け始めた。

 

ガタガタッ!ドカァァァァァ!ドンドンドン!ピカァァァ!

 

そして、部屋が一瞬で整い、銀時はドアを開けた。

 

「どうぞ」銀時は額に汗を浮かべながら、少し緊張した声で言った。

 

将軍が部屋に入った後、銀時はようやく落ち着きを取り戻し、問いかけた。

 

「で、何で将軍様とお前らが一緒にいるんだよ?」銀時は疑問をぶつけた。

 

「それはね…」アルが回想始めた。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

回想シーン

静かなサンクテュムタワー防衛室。片栗粉は椅子にだらりと体を預け、何とも言えない倦怠感に包まれていた。

 

「ねぇ、カヤちゃん。そろそろ休日を増やしてくれてもいいじゃない?」片栗粉がふと呟いた。

 

「片栗粉さん、それは無理ですよ。リン行政官の許可がない限り、もしくはそれと同じ位偉い人が許可しないと。」カヤは書類を整理しながら淡々と返事をした。

 

「そんなぁ〜、もうおじさん、爆発させちゃっても良いかな」片栗粉は眉をしかめ、半ば冗談交じりに言った。

 

「片栗粉さん、あなた防衛担当ですよ。そんなこと言ってどうするんですか。」カヤは軽くため息をつく。

 

その時、扉が開き、防衛室の内部に一人の男が姿を現した。堂々とした姿勢で入ってきたその男は、将ちゃん、徳川茂茂だった。

 

「片栗粉よ。」将軍の低い声が防衛室に響いた。

 

「おお!将ちゃんじゃないか!ちょうど良いところに来てくれた!」片栗粉は勢いよく立ち上がった。

 

「将ちゃん、俺を将長監督義務ってことで外に連れ出してくれないかっ?」片栗粉は待ってましたとばかりに頼み込んだ。

 

カヤは片栗粉の態度に呆れ、冷静に言い放つ。「将長さん、甘やかしちゃダメですよ。」

 

しかし、将軍は少し考え込むと、静かに頷いた。「いや、我もこの世界の民の暮らしぶりを観察したいと思っていてな。リン行政官からも許可はもらっている。」

 

「よ〜し!そういうことで後はよろしく!」片栗粉は勢いよくその場を離れようとする。

 

「あ、ちょっと待って!」カヤが制止しようとするが、片栗粉はすでに扉の外へと消えていた。

 

「はぁ〜…」カヤは疲れた様子で椅子に座り込み、ため息をついた。

 

サンクテュムタワーからの脱出に成功した片栗粉と将軍様

 

タワーを出た片栗粉と将ちゃん。街の中を歩いた。

 

 

「どこへ行くのだ、片栗粉。」将ちゃんは片栗粉に尋ねる。

 

「まぁ、とりあえずキャーバにでも寄るか?」片栗粉が提案する。

 

「それは江戸でも行ったな。」将ちゃんは軽く笑った。

 

「つれーねぇなぁ。とはいえ、俺もこの街については何も知らねぇ。知ってると言えば、娘の入学手続きに行ったトリニティーくらいか。」片栗粉は頭を掻きながら言った。

 

すると、片栗粉の目に一つのテントが映った。「ん?」

 

そのテントには「お金さえあれば何でもする便利屋68」と書かれた看板が掲げられていた。

 

「よし、こいつらに頼るとしよう!」片栗粉はテントに向かって歩み寄る。

 

便利屋68にて

 

「依頼頼むわ〜!」片栗粉がかがめ言いながらテントに入る。

 

「アルちゃ〜ん!依頼が来たよ〜!」ムツキが元気よく呼びかける。

 

「アルちゃんじゃなくて、社長と呼びなさい!」アルは少しイラッとしながらムツキをたしなめた。

 

それでもプロらしい笑顔を見せ、片栗粉に向かい合った。「ようこそ、便利屋68へ。今日はどのようなご依頼で?」

 

「実はな、今日はこの連れにキヴォトスの観光を頼みたくてな。」片栗粉が説明し、外にいる将軍に目をやる。

 

その瞬間、将軍がテントに少し顔を出して尋ねた。「片栗粉よ、入っていいか?」

 

「あぁ、すまねぇな。どうぞどうぞ入ってくれ。」片栗粉は慌てて将軍に席を譲った。

 

「お邪魔しよう。」将軍がゆっくりと中に入ってきた。

 

「さぁさぁ、どうぞ座ってください。」アルは戸惑いながらも席を勧めた。

 

その光景をハルカが遠くから見つめていた。

 

「あのぉ、アル様が接客している相手って…?」ハルカが不安そうにカヨコに尋ねる。

 

「うん、銀さんの世界じゃ将軍って呼ばれる凄い位に就いてる人物で、今じゃ連邦生徒会のトップクラスの権力を持つ方よ。」カヨコは小声で説明した。

 

片栗粉はニヤリと笑い、「いやぁ〜それにしても、お前さん、連れを前にしても普通に対応できるとは大したもんだ。」

 

「え?どういうことですか?」アルは不思議そうに片栗粉を見た。

 

「何って、おまえさんが観光の手助けをしようとしている相手はだな…」片栗粉はゆっくりと将軍に視線を送った。

 

「元征夷大将軍、徳川茂茂だ。よろしく頼む。」将軍が丁寧に頭を下げた。

 

「しょ、しょ、将軍様ですってぇぇ!!」アルは目を見開き、椅子から転げ落ちそうになる。

 

「あの〜、キャンセルとかは…」アルは恐る恐る聞くが、片栗粉は一瞬もためらわずに言った。

 

「う〜ん、仕方ねぇなぁ。じゃあ、3秒以内にお前らを血の海にしようかな?」

 

その言葉が終わるやいなや、テントの外から二人の男が入ってきた。一人はサングラスをかけた筋肉質なゴリラのような男、もう一人は冷酷な表情を浮かべたドSな男だった。

 

「ゴリラ13、準備完了。」近藤が冷静に言い、スナイパーライフルを構えた。

 

「ドS13、いつでも発射OKでさぁ。」沖田がにやりと笑いながら言い、同じくライフルを構えた。

 

そして、片栗粉は巨大なロケットランチャーを肩に担いだ。

 

「はいい〜ち!」片栗粉がカウントを始めた。

 

「やります!やります!すみませんでした〜‼︎」アルは涙目になりながら叫んだ。

 

「よ〜し、それでいい。後はよろしくな、便利屋。」片栗粉は満足そうに、テントを後にした。

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

シャーレ

 

「ってことなのよ」アルが一息ついて、回想を終えた。

 

銀時は信じられないといった顔で声を荒げた。「いや何やってんのォォォォ!あのジジイ、絶対に面倒くさくて手頃そうな奴に目ぇぇぇつけただけだろ!!というかお前らも、気づいた時にちゃんと止めるべきだっただろうがァァァ!!」

 

「いや〜ごめんね、銀ちゃん。でもさ、面白くなりそうだったんだもん」ムツキが悪戯っぽく笑いながら言う。

 

「何ひとつ面白くねぇよ!一歩間違えたらヤバイことになるんだぞ!切腹ものだよ!切腹もん!!」銀時は激しく手を振りながら大声で叫んだ。

 

カヨコは冷静に現実を見据え、「で、どうするの銀さん?このままじゃ何も変わらないけど…」と問いかけた。

 

その時、ハルカがふと思い出したように、将軍に話しかけた。「あの、将ちゃん様。何処か行きたい場所とかありますか?」

 

将軍は少し驚いたような顔をして、考え込む。「そうだな…任せっきりにするのは失礼だった。すまない。」

 

「行きたい場所…か。」将軍は一瞬考えた後、静かに銀時に視線を向けた。「友よ。」

 

「はい!将軍様!」銀時がびくっとしながら返事をする。

 

「トリニティとゲヘナは今は忙しいと聞く。その他の場所で頼む。一箇所だけでも構わない。」将軍は静かに言葉を選んだ。

 

銀時は一瞬、何かを考え込むように黙り込んだ後、ため息をついて言った。

 

「……仕方ねぇなぁ。じゃあ、行くぞ。」

 

「行くって一体どこに?」アルが不安そうに尋ねる。

 

銀時は振り返りながらニヤリと笑う。「行けば分かるさ。」

 

 

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どこかの屋上

 

片栗粉が高い屋上から下を見下ろし、背後にいる土方に声をかけた。「お〜い。なんで来なかったんだ、土方。」

 

土方は煙草をくわえながら、冷たく返した。「なんでって、突然仕事から逃げ出してきた奴の手伝いなんて、積極的に参加できるかよ!」

 

「それに、こっちはいつもエデンなんとかのデモ活動を取り締まるので忙しいんだぞ。」土方はイライラした様子で続ける。

 

その時、沖田がニヤリと笑いながら口を開いた。「仕方ねぇなぁ、土方さん。そんなに嫌なら、今すぐ激務から解放してやりましょうかい?」

 

「おい!お前のいう解放は人生からの解放だろ!そいつは頼んでねぇよ!」土方が即座に反論する。

 

「まぁまぁ、仲間割れはよせよ。」近藤が落ち着いた声で二人をなだめる。

 

「近藤さん、真面目に話してますかい?」沖田が茶化すように言う。

 

しかし、近藤は真剣な表情を崩さずに続けた。「今俺たちの仕事は、将軍様の安全を確認して、危険が迫ったら邪魔者を排除することだ。」

 

「そうだろう。」近藤が確認すると、みんなも黙って頷いた。

 

「近藤、カッコよく決めてるところ悪いんだが……」片栗粉が口を挟んだ。

 

「服を着ろ。」片栗粉が指摘すると、全員の視線が近藤に集まった。

 

「いや、着ていますよ。着てると言っても……」近藤が照れ臭そうに言う。

 

「光学迷彩下着セット、ですけどね。」近藤が誇らしげに説明する。

 

「これによって、どこへ行ってもカメレオンのように擬態が可能だ!どうだ、すごいだろ!」近藤は得意げに胸を張った。

 

土方はため息をつきながら突っ込んだ。「近藤さん、それを身に付けても素肌が見えるだけだからな。」

 

「え?そうなの!?」近藤が驚いて目を見開く。

 

土方は呆れたように言った。「まさか、知らずにミレニアムプライスで票を入れたわけじゃないよな?」

 

「そ、そんなわけないだろう!これは……あれだ。謝罪の時に使えると思って投票したんだよ!」近藤は必死に言い訳をする。

 

土方はさらに追い打ちをかける。「それじゃあ近藤さん、露出狂として認識されるぞ。」

 

沖田がにやりと笑って「へぇ、着ているのかそうでないのか分からないというエキセントリックな作品…か。なかなか使えそうでさぁ。」とつぶやく。

 

「総悟く〜ん、何を考えてるんだ?」土方が疑わしげに沖田を睨む。

 

片栗粉は頭を抱えながら、ぼそっと言った。「全く、こいつらに頼んじまったけど、本当に大丈夫かねぇ。」

 

「人様に頼んでおきながらよく言うぜ。」土方が冷たく返す。

 

その瞬間、土方が何かに気付き、「おい!あいつら、どこかへ向かってるぞ!」と叫んだ。

 

「分かった、今すぐに追うぞ!」近藤が決意を込めて言う。

 

「近藤、お前はまず普通の服を着ろ!」片栗粉が叱りつけるように指摘した。

 

「……はい。」近藤はしょんぼりと答えた。

 

 

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アビドス高等学校 校庭

 

「銀さん、なんでここに将ちゃんを連れてきたの?」アルが不思議そうに尋ねる。

 

銀時は軽く肩をすくめながら答えた。「将ちゃんは民の生活が知りてぇんだろ?」

 

「あぁ、そのとおりだ。民の上に立つ者として、民の生活を知らずに政を行うことは私にはできない。」将ちゃんは真剣な表情で答えた。

 

「へぇ〜、すごいね。普通は偉い人って、自分のことしか考えてない人が多いのに。」ムツキが感心したように言う。

 

その時、少し離れた場所からアヤネの声が聞こえてきた。「あっ、銀さん来てくれたんですね。」

 

セリカも銀時を見つけて、驚いたように声をかける。「今日のアルバイトはゴミ掃除だったから、絶対に来ないと思ってたけど。」

 

銀時は自信満々に返事をする。「あぁ、いつもの俺なら絶対に来ねぇ!」

 

「言い切るな!」セリカが鋭くツッコミを入れる。

 

「だが、今日は用事があったからな。」銀時が胸を張って言うと、シロコが不思議そうに尋ねた。

 

「ん、銀ちゃん。この人は誰?」

 

将軍が一歩前に出て、丁寧に自己紹介を始める。「私は、連邦生徒会の臨時で入った特別将長の徳川茂茂だ。将長だから、将ちゃんでいい。」

 

「連邦生徒会……」アカネ、セリカ、シロコは互いに顔を見合わせ、少し警戒するような目で将ちゃんを見る。

 

銀時は慌てて場を和ませようと、両手を広げて笑いながら言った。「まぁまぁ、将ちゃんは前の世界からの友達だから、信用して大丈夫だ。な?」

 

将ちゃんは銀時に同意して頷いた。「あぁ、以前いた世界で、プールでの遊び方やスキーを教えてもらったな。」

 

しかし、三人はまだ疑いの目を向けている。それに気づいた銀時は、さらに強引に話を進める。「それにほら、将ちゃんは俺とかと一夜過ごしたこともあるよなぁ。」

 

「そうだな、あの時は雪山で遭難して――」将ちゃんが思い出そうと話し始めた瞬間、セリカが割り込んだ。

 

「ねぇ!銀ちゃん、一夜を過ごしたってどういうこと?」セリカが目を細めて問い詰める。

 

「ん、奪い返さないと…」シロコは小さく呟き、銀時に視線を向ける。

 

アカネも眉をひそめた。「銀さんってそういう趣味だったんですか!?」

 

「違ぇよ!話はまだ終わってねぇし、誤解だって!」銀時は慌てて手を振る。

 

その時、遠くからノノミの声が聞こえた。「ホシノ先輩、起きてください!ゴミ掃除に行きますよ!」

 

ホシノはソファーにぐったりと横たわりながら、ぐずぐずとした声で返事をする。「うへぇ、もう少しだけ寝かせてよぉ〜。」

 

ノノミは優しく説得する。「今日は銀ちゃんも来てるらしいので、急いで準備を。」

 

その言葉を聞いた瞬間、ホシノは飛び起き、瞬く間に身だしなみを整えた。「準備OK!行くよ!」彼女の素早さに、ノノミは驚きを隠せない。

 

「ホシノ…先輩?」普段のぐだぐだなホシノとは違う彼女の行動に、ノノミは目を丸くしていた。

 

その後、ホシノとノノミは急いで校庭に向かい、銀時とセリカたちが口論している現場に到着した。

 

「うへぇ、ごめんね〜銀ちゃん。お昼寝しててさぁ。」ホシノが気だるそうに言う。

 

セリカがすかさずホシノに話しかけた。「ホシノ先輩、いいところに。今、銀ちゃんに問い詰めてることがあってさ。」

 

「ん、何を?」ホシノは少し興味を持ったように首をかしげる。

 

「銀ちゃんがね、以前いた世界でこの人と一夜を共に過ごしたって言ったのよ!」セリカが銀時を指差して言う。

 

「え?……そ、んな…」ホシノは目を見開いて銀時を見つめる。

 

銀時はため息をつきながら声を上げた。「おい!だから誤解だって言ってんだろ!」

 

ノノミが優しく銀時に微笑みかけながら言った。「銀ちゃん⭐︎、じっくり説明してくださいね?」

 

銀時は渋々と肩を落としながら、みんなに向けて手を広げた。「一旦落ち着けって!一から説明してやっから。」

 

それから銀時と将ちゃんは、雪山で遭難した時の話を丁寧に説明した。彼ら以外にも、真選組や桂、その他の仲間がいて、救助が来るまでの間、小屋で夜を過ごしたという話だ。

 

それを聞いたセリカたちは、少しずつ理解を深め、安心したように息をついた。

 

「良かった…まだ誰にも取られてない…」ホシノが小さくつぶやいた。

 

「私の銀ちゃんは誰にも渡さない。」ホシノが銀時に近づきながら宣言する。

 

銀時はため息をつきながら呟いた。「ちょっと待て!俺はいつからお前の持ち物になったんだ?誰の物でもねぇよ!」

 

アルがその場を仕切るように言った。「ま、まぁここにいても仕方ないし、ゴミ掃除があるんでしょ?私も手伝ってあげるから、さっさと行きましょ。」

 

「え?アンタたちも手伝ってくれるの?」セリカが驚いた表情で尋ねる。

 

カヨコが落ち着いた口調で答えた。「はぁ、仕事だからってこともあるけど、大勢でやったほうが早く終わるでしょ。」

 

「じゃあ、私はここで今日のバイト場所へのナビをしますので。」アカネはその場を見渡しながら、少しずつみんなの準備が整うのを待っていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

砂漠を延々と歩く真選組の班と銀時班。どちらも疲労が溜まりつつも、歩みを進めている。

 

「近藤さん、今どれくらい歩きましたかね?」沖田が尋ねる。

 

「さぁな……。何やら人数も増えてどこかへ向かってるみたいだが……」近藤は首をかしげながら周囲を見渡す。

 

「そういえば、とっつぁんはどうした?」近藤が土方に問いかける。

 

「あぁ、あいつなら自家用の運転手付き車で一飛びだよ」土方は苦々しそうに答える。

 

「とっつぁんの野郎……完全に部下の扱いが雑すぎるぜ」近藤は肩を落としながら、暑さに疲れ果てている。

 

「だから、ここに来ること自体反対だったんだよ……」土方が吐き捨てるように言うが、その疲れた表情からはもう諦めが見えている。

 

――――――――――――――――――――

 

一方、銀時班も砂漠を進みながら文句を言い続けていた。

 

「おい!今どんくらい歩いたんだ?」銀時が不機嫌そうにノノミに聞く。

 

「30kmぐらいですかね⭐︎ 地図上だとすぐ近くだったと思いますけど……」ノノミが明るく答える。

 

「それにしてもあっついわね!道間違えてるんじゃないの?」セリカが顔をしかめながら文句を言う。

 

「アルちゃん、大丈夫?」ムツキが心配そうにアルに声をかける。

 

「だ、大丈夫よ……それより、歩いた距離が30kmって、マラソン級じゃない……」アルは息を切らしながら必死に歩いている。

 

「こうなったのって、アルちゃんがついていくって言ったからなんだから、ファイト!」ムツキが励ますが、アルは疲れた表情を浮かべるだけだった。

 

「はぁ……またこのパターンか……」カヨコがぼそりとつぶやく。

 

「でも30kmぐらいなら……」シロコが平然と呟くと、銀時がすかさず反論する。

 

「何が30kmならだ!お前の基準だとみんな死にかねねぇんだよ、少し黙ってろ!」銀時が怒鳴る。

 

「うーん……」シロコは少し考え込むが、すぐに口を閉じた。

 

「おじさん腰が悪いし、もうこんな元気に強行軍できる歳じゃないんだけどな~」ホシノが冗談めかして言う。

 

「お前そんな歳変わんねぇだろうが!」銀時がツッコミを入れる。

 

「っていうか、こんなことになった原因、分かってる!?」セリカがイライラしてムツキに問い詰める。

 

「ぜーんぜん」ムツキがにこやかに答えると、セリカはさらに怒りがこみ上げる。

 

「アンタねぇ!元凶としてはアンタが通信システムに爆弾仕掛けたせいでしょ!」セリカが叫ぶ。

 

「あれ?あれって通信システムだったんだ、ごめーん」ムツキは全く悪びれる様子がない。

 

「ちょっとは申し訳なさそうな顔をして!!」セリカがヒートアップする。

 

「よせ、仲間割れはここですべきではない。今はアルバイト先の体育館とやらに向かわなくてはいけないのだからな」将ちゃんが落ち着いた声で仲裁に入る。

 

「明日の学芸祭のために、体育館に溜まってるゴミを掃除……というお話でしたよね?」ノノミが確認する。

 

「しらねぇよ!こっちはゴミ掃除としか聞いてねぇんだから!」銀時が呆れたように答える。

 

「もう!連絡取れないんじゃ、どうしようもないのに!」セリカは頭を抱えながら苛立つ。

 

「逆に考えると、アヤネちゃんに『やればできるじゃないですか!』って言ってもらえるチャンスかもよ?」ホシノがのんびりと提案する。

 

「せっかくなんだし、たまには私たちだけでもちゃんとできるってところを見せてあげなきゃ。」ホシノが微笑むが、やや疲れた顔をしている。

 

「……とは本当に思ってるんだけど、遠すぎる~。銀ちゃん、なんでもいいからおんぶして~。」ホシノが銀時に甘える。

 

「いやいや、銀さんがおんぶしたら誤解を招くから。そんな限界のところまでいくことになっちゃうから!」銀時が手を振りながら断る。

 

「あっ!あれ見てください!」突然、ハルカが指を差して叫ぶ。

 

全員の視線がその方向に向かうと、そこには目指していた体育館が、砂漠の果てにぼんやりと見えていた。

 

「やっと……見えてきた……」銀時は疲れた顔で溜息をついた。

ーーーーーーーーーーーー

違法改築された体育館

 

「おいおいなんだここは?体育館にしちゃあ、えらいつくりが堅っ苦しいな」と、銀時は汗を拭いながら周囲を見渡す。

 

「うへー、これが目的地の体育館……で合ってる?体育館っていうか、まるで軍事基地じゃん……」ホシノが驚いたように呟く。

 

その時、突然チンピラ風の女たちが現れ、彼らに向かって叫ぶ。「なんだお前ら!どこから来たんだ!!」

 

「何の用だ!もしかしてお前ら、この体育館の持ち主か!?」もう一人のチンピラも威嚇的な態度をとる。

 

「残念だったな、ここは俺たちが占領済みだ!ひどい目に遭いたくなければ、この体育館のことは諦めるんだな!」チンピラは高笑いしながら銃を構える。

 

「相手が誰であれ、こちとら容赦しないぜ!?げへへへへっ!」さらに凶悪な笑みを浮かべるチンピラたち。

 

「……な、何よあいつら?急に喧嘩腰で……」セリカは困惑しながら銀時たちを見つめる。

 

「なんか面倒なことになってきてるな。よし、ここは一度戻って……」銀時が逃げ出そうとしたその時――。

 

「そっかあ、そういうことか~」ホシノが不気味に微笑む。

 

「なるほど、私も理解した」シロコが淡々と爆弾を取り出す。

 

「し、シロコちゃん?なんで爆弾なんて物を取り出してるのかな?」銀時が必死に止めようとするが、シロコは無表情で準備を続ける。

 

「アハ⭐︎ 私も理解しました!」と、ノノミも同調する。

 

「なるほどねぇ。アルちゃん!」ムツキが振り返る。

 

「え?」アルが戸惑う。

 

「アウトローの見せ所だよ!将ちゃんにアルバイトの意味を教えてあげないと!」ムツキは笑顔でアルを煽る。

 

「そ、そうね……みんな!これから、体育館に蔓延るゴミを掃除するわ!行くわよ!」アルは覚悟を決め、大声で指示を出す。

 

「おー!」全員が声を揃える。

 

「はぁ……」カヨコはため息をつきながら、呆れ顔で続く。

 

「さぁさぁ将ちゃんも一緒に」ムツキが将軍を引っ張る。

 

「あ、あぁ……」将軍は戸惑いながらも、ついていく。

 

「おいィィィィ!何将軍様連れ出してんだ!!」銀時が慌てて叫ぶ。

 

そこにタイミングよく土方たち真選組が到着。「おい万事屋!」土方が怒りの声を上げる。

 

「おやおや鬼の副長さん、今回は俺の仕事の手助けにでも来てくれたのかな?」銀時がからかうように言う。

 

「んなわけねぇだろ‼︎お前一応『先生』だろうが!早く止めて来い!首が飛ぶ前に早く止めて来い!」土方が爆発に巻き込まれブリーフ一枚になった将軍を指さしながら苛立って言う。

 

「出来るわけねぇだろ!あいつらはもう前に突き進むだけの野蛮な獣だ!誰にも止める事は出来ねぇんだよ!」銀時は完全に諦め顔で肩をすくめる。

 

「面白れぇ……最近ガラクタ共しか粛清できてなくてウズウズしてたんでさぁ」沖田が嬉しそうに笑いながら、刀を構える。

 

「待て総悟ォォォォ!」土方が止めようとするが、沖田は既に突進を始めている。

 

「あれェェェ!鬼の副長殿も部下の指導ができないようだし、互いに口出しできねぇな!」銀時が挑発するように叫ぶ。

 

「おい万事屋!今回の騒動の落とし前はどうつけるつもりなんだ?」近藤が銀時に詰め寄る。

 

「だって元をいえばお前らが、トリニティでの乱闘を止めきれなかったからトリニティに案内が出来なくてこんなことになってんだろうが!俺の責任なんてないだろ、あぁそうか!」銀時が適当に話をそらそうとする。

 

「お前んとこのシスター、マリーだっけ?あいつが露出少ないのに卑しいから、将軍様の性癖を壊しかねないって断念したのか?じゃあ仕方ないなぁ」銀時がふざけた口調で続ける。

 

「違う!それにお前、一度もトリニティの生徒と会ってないだろうが!」近藤が苛立ちながら反論する。

 

「えぇ!何言ってんの?この世界は原作より四年も遅く始まってんだよ?事前情報やらなんやらで俺は知ってるんだよなぁ」銀時が飄々と答える。(ギャグ回のみシリアス編だと記憶が飛ぶ)

 

「それにサクラコさんだっけ?覚悟と称してハイレグの服着てるし、結構攻めた生徒だなぁ。トリニティって意外と変態の集まりだよなぁ」銀時はさらにふざけた口調で続ける。

 

「おい!これ以上『透き通る世界』の世界観を壊すなよ!俺たちが汚してるみたいじゃねぇか!」近藤が困惑した様子で銀時を睨む。

 

「いやいや、この生徒たちが銃を持って銃撃戦を繰り広げたり、汚い大人の手によって曇らされる時点で、俺たち以外のせいもあるだろ」銀時は肩をすくめ、呆れたように言う。

 

「おい!アンタまで何するつもりだ!?」土方が叫ぶ。

 

「もうストレスの限界だ!三秒以内にここを吹き飛ばす!はいいーち、……」片栗粉が爆弾を構えた瞬間――

 

ドカァァァァァン!

 

大爆発が響き渡り、砂漠の静寂は一瞬で吹き飛んだ。煙と砂埃が舞い上がり、辺りはカオスと化した。

 

「おいィィィィ!一体何やってんだァァァ!!」銀時の怒鳴り声が爆煙の中から響くが、もう誰にも止められない。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アビドス高等学校にて、アヤネが手にした報告書を見つめながら深いため息をつく。

 

「何ですかね?これ?」アヤネは怒りを隠しきれない様子で声を上げる。

 

その報告書には、恐ろしい内容が書かれていた――

 

『目的の体育館に現れずに違約金請求。過激派スポーツ団体「夜明けのラジオ体操推奨」と交戦していた。交戦中に、アビドス側のドローン爆撃や刀による損害で体育館全体が崩壊し、そしてロケランの乱射による影響で内外の施設や物品も全て壊れたことによる損害賠償請求』

 

「いやぁ、これは完全に間違っててさ……」ホシノは困った笑みを浮かべるが、誰もそんな説明に納得するはずがない。

 

「ごめん……」シロコが一言謝るが、その一言だけで済む問題ではなさそうだ。

 

「これ……ヤバいんじゃない?」ムツキが冷や汗をかきながら恐る恐る言う。

 

「おじさんが何もかも解決しておくから、安心していいよ」片栗粉が得意げに言うが、即座に土方の怒号が飛ぶ。

 

「オメェが一番被害を出してんだよ!」土方が拳を握りしめ、片栗粉を睨みつける。

 

その様子を見ていたアヤネは、ますます怒りを募らせる。「今から名前を呼ぶ人は残って。後の人は外へ……」冷たい視線を向けながら、アヤネが怒りに満ちた声で言い放つ。

 

「銀さん、セリカちゃん、将ちゃん、土方さん、近藤さん、カヨコさん」

 

「え?俺も?」銀時は驚いて口を開けた。「いやいや、先に怒るべき奴らがいるだろ?」必死に抗議するが、アヤネは無視する。

 

「そうだ!俺たちは今回の件に無関係だ!戦闘に参加してねぇから!」土方も続けて抗議するが、アヤネの視線は冷徹だ。

 

「ウホウホ」近藤は無意味な擁護の音を発するが、それも空しく響く。

 

「以外の方全員です」アヤネの言葉は完全に決定事項だ。

 

その後こっぴどく叱られた者たちの顔は顔面蒼白。

片栗粉はアビドスと被害があった場所にお金を支払い

月収が三ヶ月分減給となった。




次回

アスナ「銀ちゃ〜んお待たせ!ご奉仕の準備出来たよ!」

銀時「ようやく、ようやくパフェが食べれる」

店員「すいません今日はそのパフェあちらのお客様で完売してしまって」 

ハスミ「ダイエットは明日から〜」

銀時「明日来ねぇよコノヤロー!」

次回 ダイエットって甘い誘惑の最大の敵!

〜透魂〜第一回キャラクター人気投票

  • 銀時
  • 新八
  • 神楽
  • 沖田
  • 土方
  • 山崎
  • 高杉
  • 定春
  • エリザベス
  • ホシノ
  • シロコ
  • ヒナ
  • アコ
  • ミカ
  • ナギサ
  • セイア
  • ユウカ
  • ノア
  • 近藤
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