透き通る世界を照らす銀魂(ぎんのたましい) 作:時代に遅れている
遂に次回から戦闘スタート!!
時間かかるかもしれません。
ヴェリタス部室の薄暗いサブルームに、ホログラム越しのユウカの怒声が響いていた。彼女の隣にはノアが控え、静かにその言葉に耳を傾けている。
『アリスを誘拐して、ヘイローを破壊する? ふざけてるのかしら……そもそも会長、セミナーにも全然顔を出していなかったから寝耳に水状態だし、全く意味が分からないわよ!』
「さすがだなぁ、ロリコンイシヘ――」
銀時がぼそりと呟いた瞬間、ユウカの幻影がこちらを睨みつけたかと思うと――。
ドカァ!
ユウカのホログラムが銀時に向かってドロップキックを繰り出したように見える。
「な、なんだよこれ!? ホログラム越しでも蹴れるとか、セミナーの技術スゲーな!」
『違うわよ! これはただの表現だから!』
ドガドガドガドガ!
止めどなく銀時を蹴り続けるユウカの幻影に、ゲーム開発部のメンバーは目を丸くしている。
「……仮にも自分の先輩と銀さん相手なのに、容赦ないね……」
「ま、そういう所がユウカらしいよね!」
「た、頼もしい、かも……」
息を切らしながらホログラムのユウカが椅子に座り直し、デスクを叩いた。
『今回の一件はアリスちゃんの命が掛かっているのよ!? 幾ら会長だとしても、いや、それ以上の何かであったとしても――やって良い事と悪い事がある筈でしょう!?』
銀時は腕を組みながら、どこか気だるそうに言葉を返す。
「おいおい、怒るのも分かるけどよ、結局のところ、あいつらの動きがどこに繋がるのか分かんなきゃ、俺らもどうしようもねぇだろ?」
『そんな事分かってるわよ! だからこそ怒っているの!』
隣で金時が苦笑しつつ言葉を挟んだ。
「まぁ、怒るのは当然だよねぇ。おい兄弟、こういう時こそ情報を出してもらわないと。俺らの動きが遅れるだろ?」
「ったく、分かってるよ。データは既にツ受け取ってんだろ?」
ユウカはそのやり取りを聞きながら、苛立ちを押さえる様にデスクの端を叩いた。
『確かに受け取ってるわ。そのデータが正確なら、リオ会長がアリスちゃんを連れている場所が何となく掴めそうね』
ノアが静かに補足する。
『ただし、会長は普段から動きが読みにくい方です。隠された施設や移動手段も未知数ですから、足取りを完全に掴むには時間が必要でしょう』
「要するに時間稼ぎが出来るかって話だろ?」
銀時が言葉を漏らすと、ユウカが応じる。
『えぇ、それが重要よ。あと、可能なら内部の情報をもう少し掘り下げてみるけど……』
アスナが小さく呟く。
「……ちょっと思ったんだけど、リオ会長って、どうやって資金を調達してたんだろう?」
「資金?」ネルがアスナに顔を向ける。
「だってさ、部長が戦った時って無人機も一杯居たんでしょう? それにトキちゃん専用の武装まで用意してるんだよね。そんなの、普通に考えたら安物じゃないし、かなりお金がかかってる筈じゃない?」
ネルは少し考え込むように目を細める。
「あぁ、確かにリオの製造したAMASの数も尋常じゃなかったし、トキの武装も変な代物だった――あれだけ揃えるのに金が掛かってない訳がねぇ」
モモイがすかさずホログラムに向き直り、ユウカに問いかける。
「ねぇ、リオ会長ってお金持ちなの? ロボとかいっぱい作れるくらいの設備とか、拠点とか持ってるの?」
ユウカは腕を組み、少し言い淀むように答えた。
『それは正直、微妙なラインね。確かにリオ会長には設備を使う権限はあるけど、それを個人で負担するほどの資産があるかどうかは……』
『でもリオ会長がセミナーの予算を動かしていたとすれば――可能性はあるかもしれません』ノアが静かに補足する。
その時、銀時があくびをしながら呆れたように言った。
「おいおい、そんなの調べりゃすぐ分かるだろ。セミナーの金の流れってやつを追っかけりゃ、あの野郎がどんだけ勝手してたかも分かるんじゃねぇの?」
ユウカが銀時を見て溜息を吐く。
『……簡単に言うけど、それにはセミナー全体のデータベースを解析する必要があるのよ』
「まぁ、そこはお前に任せるってこった。会計の仕事だろ?」
「おいいくら何でも、雑過ぎるだろ……」金時が苦笑いしながら肩を竦める。
ユウカは渋々端末を操作し始めた。
『分かったわ。でも、時間がかかるかもしれないから、そっちはそっちで何か手掛かりを掴んでおいてよね』
ネルが力強く頷く。
「あぁ、頼むぜ、ユウカ。アスナの勘ってのは馬鹿に出来ないからな」
「えへへ、何だか褒められてる気がする!」
アスナが嬉しそうに笑う横で、カリンが冷や汗をかきながら呟く。
「褒めているのかどうか微妙ですけれど……まぁ、信じてみましょうか」
しばらくして、
『まさかと思ったけれど、本当に――』
「結果が出た!?」
モモイが勢いよく問いかけると、ユウカは困惑と怒りの入り混じった顔で頷いた。
『ええ……セミナーのデータベースを調べたら、妙に違和感のある取引記録が見つかったの』
「違和感のある取引記録?」
ネルが眉をひそめる。
『そう、確かに記憶にある取引だったのだけれど……記載されている金額が妙に大きかったの。それでログやバックアップを参照したけど、数字は一致していたから、最初は気のせいかと思っていたの。でも――』
ノアが続ける。
『議事録や紙媒体の記録を確認したところ、データベースの情報が意図的に改ざんされていた形跡が見つかりました。リオ会長がそんなことをしていたなんて……』
ネルが腕を組み、続きを促す。
「それで、何が分かった?」
『どうやらセミナーの予算が横領されて、それを利用していたようです。資金の流れが一部、不透明でした。そして、削除されていたデータを復元してみたところ――』
ユウカが指を動かし、ホログラムの表示を操作する。
『――アリスちゃんが連れて行かれたのは、ここよ』
ホログラムに映し出されたのは、衛星写真から撮られた一枚の画像だった。
それは拠点と呼ぶにはあまりにも大規模なものだった。高層ビルが乱立し、高架橋が都市全体を網羅するように広がっている。その中心には一際目立つ巨大なタワーが聳え立ち、都市の外周には高い壁が巡らされていた。
「これ……都市? いや、規模が違うだろ」
ネルが呟くと、他のメンバーも口々に驚きを漏らす。
「秘密基地とか拠点とか、そういうレベルじゃない……」
「で、でっかい……」
「これを建設するのにどれだけの資金が動いたのか……」
ホログラムの横に映るユウカが、苦々しい表情を浮かべながら説明を続けた。
『この都市の名前はエリドゥ……リオ会長が秘密裏に建設していた【終焉に備えるための要塞都市】よ』
『どうやらセミナーの予算を流用して作られていたようです。どれだけの金額が動いたのか、正確なところは分かりませんが……正直、この規模は常軌を逸しています』
ネルがホログラムの中央に映る巨大タワーを指差す。
「中央のタワーが中心地か?」
『ええ。このタワーが都市全体の機能を制御しているみたい。多分だけれど、アリスちゃんが連れて行かれたのもここよ』
「――アリスが、ここに……」
全員の視線がタワーに注がれる。その中にアリスがいるかもしれないという事実が、胸の奥に重くのしかかった。
ネルは視線をホログラムから外し、ユウカに問いかける。
「しかし、これだけの規模のものを建設するための資金……どうやって手に入れたんだ?」
それを聞いて銀時は
「あれじゃね?競馬とパチンコで当てたんだよ……例えばウマ娘でジャスタウェイに賭けて大勝したんだろ。俺も当ててねぇなぁ」
「それ銀さんだけだと思うよ。それにウマ娘にジャスタウェイは出てないから……」とミドリが銀時にツッコミを入れる
ユウカが口を開き、苦々しい表情をさらに深めた。
『セミナー全体のデータベースを調べて分かったんだけれど……リオ会長、予算会議の資料を改ざんしていたみたい』
ノアが頷き、続ける。
『予算会議で審議された金額と、実際に記録されていた金額に大きな差がありました。その差額がどこに行ったのか、詳しい記録は削除されていましたが……どうやらこのエリドゥの建設費に充てられた可能性が高いです』
アカネがふと何かに気付き、顔を上げる。
「もしかして……コユキが起こした騒動と関係があるのでは?」
『コユキ……!?』
その名前にユウカが反応する。
「セミナー名義で発行された債券、あれを巡って起こった事件だよね?」
『そうよ! あの事件の後始末で、セミナーの財政が混乱していた時期があったわ。その混乱に乗じて、予算を移動させていたのかも……!』
ネルが冷たく呟く。
「騒動に乗じて予算を動かしたってわけか。流石、リオ会長らしい合理的な判断だな」
「褒めてんのか、貶してんのかどっちだよ……」
ネルが苦笑いを浮かべる。
「だが、合理的な判断ってのも今回ばかりは行き過ぎだ」
銀時が席につきながら呟く。
「どれだけの理由があろうがな、予算を横領してこんな馬鹿でけぇ都市を作るなんざ、普通じゃねぇ」
「しかもその理由が、終焉の阻止……か」金時が腕を組む。
「まあ、本人にとっては至極真っ当な動機だろうけど――俺たちからすればただの暴走だな」
ネルが視線をタワーに向け、静かに言い放つ。
「――何にしても、アリスを取り戻すためにはあのタワーに行くしかない」
『エリドゥの位置情報を送るわ、確認して』
ユウカの言葉に、ハレが端末を操作する。
「確認した。位置は分かったよ」
『正直、私たちも一緒に乗り込みたい気持ちはあるけど……セミナーとしてはこれ以上は動けない』
「十分だ、助かった」
ネルが感謝の意を込めて頷く。
『みんな、アリスちゃんのこと……お願いね!』
「任せてよォ!」
モモイが力強く応える。
ホログラムが消え、薄暗いサブルームに静けさが戻る。
「……さて、アリスの居る場所は分かったけれど」
「問題は、一体どうやってこのエリドゥに潜入するか、という事ですね」
「う、うーん」
モモイが眉間に皺を寄せ、考え込むように呟く。
「場所は分かっているんだし、もういっその事、正面から突撃しちゃっても――!」
「――それはお勧めしない」
勇んで告げるモモイの声を遮るように、部室の扉越しに響いた声。続いて扉が開き、廊下側から差し込む光に顔を向けた面々は、思わず目を見開く。
「あん?」
「あら……」
「えっ、あれ!? エンジニア部!?」
「わわっ……!?」
「やぁ、失礼するよ」
現れたのは三人の生徒とカラクリ技師――エンジニア部のウタハ、ヒビキ、コトリと源外だった。廊下から差し込む光を背にし、三人は胸を張りながら訳知り顔で微笑む。
「立ち聞きですまないが、話は聞かせて貰った。全く、何やら学園全体が騒がしいと思えば――随分と大変な事になっている様子だね」
「……エンジニア部が、どうして……?」
戸惑いの表情を隠せないユズの声に答えるように、ヒビキが口を開く。
「今回の件、私たちも知ってるよ。アリスのことも、そして――」
「タマの事についてもだ……」
低い声で続けたのは、ウタハの横に立つ源外だった。
「おでこ……テメェ今どうして?って聞いたな。こちらとしちゃどうしても何もねぇよ。俺たちのタマを傷つけただけじゃなく、タマ……いや、カラクリの魂までも侮辱したクソ尼がいるって聞いたとあっちゃあな」
ウタハも頷きながら言葉を続ける。
「あぁ、それに私たちの発明品にも手を出したそうじゃないか?」
「発明品?」
ミドリが声を上げ、咄嗟にモモイを見る。暫し呆然としていたモモイだったが、ミドリの視線を感じて反射的に手を叩き、叫ぶ。
「光の剣スーパーノヴァ!」
「御明察」
ウタハが腕を組みながら頷く。
「うちのデータ実測の邪魔をするなんて、それは越権行為に他ならない。事実上、エンジニア部に向けた宣戦布告って訳さ」
源外も渋い表情で続けた。
「それにタマの件も黙っていられなくてな。タマはエンジニア部の大事なメイドであり、仲間だった。つまり実質的な家族と言っても過言じゃねぇ。あのクソ尼に抗議の一つでも入れねぇと気が済まねぇって訳だ」
思惑のすれ違い
「……ウタハ先輩も源外さんみたいに正直に話せばいいのに」
隣でぼそりと呟いたのはヒビキだった。その言葉に反応したウタハの頬に、サッと赤が差し、咳払いを挟む。
「んんっ、ヒビキ?」
「説明しましょう! ウタハ先輩の理論は次の通りです! 友達を助けに行きたいけれど、それを口にするのはちょっと恥ずかしい! だから物を奪われたことを口実に――」
「ちょっと、コトリ!」
赤裸々に全てを暴露しようとするコトリの口を、ウタハが手で塞ぐ。そしてそのまま必死に押さえ込み、真剣な表情で告げた。
「しーっ」
「ふぐっ、わかりまひた……!」
「……よし、これで秘密は守られた」
「ま、守られたの、かな……?」
「守られたんだよ」
「そ、そうなんですね……」
困惑気味のミドリが頷く。その光景を横目にしながら、ウタハは改めて口を開いた。
「とにかく、大事なのはアリスを連れ戻すことだ。是非協力させてくれ」
ウタハたちエンジニア部の参入が決まり、計画は再び進められることになった。
「それで、エリドゥに侵入する方法について何か策があるんですか?」
「会長なら恐らく対侵入者用の防御システムを構築しているだろう。馬鹿正直に侵入なんてすれば、『要塞都市』がどれだけヤバいか、身をもって知る羽目になるだろうね」
コトリがホログラムに映し出されたエリドゥを指差しながら告げる。その上で一同の意見を整理し、結論を導き出していく。
「防御システムの規模は想像以上だ。正面突破はやめた方がいい」
「じゃあどうすればいいのさ!?」
焦るモモイの叫びにも似た問いかけに、、ウタハが冷静に答えた。
「心配しなくていい。私たちエンジニア部がいる限り、無策で挑むようなことにはならない。防御網の盲点を探す――それが私たちの役目だ」
エンジニア部は都市構造の分析を始め、最善の侵入ルートを模索する。その姿を見て、ゲーム開発部やC&Cも再び決意を固めた。
「行こう――絶対に、アリスを助けるんだから!」
モモイが力強く言い放つ。その言葉は部屋全体に響き、全員の士気を高めるように感じられた。彼女の決意に呼応するように、仲間たちも次々と頷く。
「オッケー、やることは分かった。こっちの役割は潜入チームとして、アリスを救出することだね」
「私たちエンジニア部はバックアップに専念する。全システムのクラックと防御システムの無力化、得意分野だよ」
ウタハが腕を組んで言い切る。コトリもその隣で眼鏡を押し上げ、自信を示すように微笑んだ。
「防衛網のセキュリティに穴を開けるのは私達ヴェリタスの役目だね。敵の電子システムを突破するのは、ちょっとした挑戦ってところかな」
「クラック完了までには少し時間が必要だ。現場での時間稼ぎを頼むよ」
ハレとアカネが目を合わせて頷き合う。そして、ネルは最後に全員の顔を見渡し、彼女の役目を確認するように口を開いた。
「正面突破は私たちC&Cが担当する。連中の注意を引きつけて、全力で暴れてやる」
彼女の力強い言葉に、モモイが不安を抑えきれない表情で問いかける。
「で、でもネル先輩、本当に大丈夫なの? あのゼロフォーが出て来るかもしれないんだよ?」
ネルは口元を歪め、余裕を感じさせる笑みを浮かべながら答える。
「誰が来たって関係ねぇ。ゼロフォーだろうが何だろうが、奴らが『敵』である以上――潰すだけだ」
その言葉に、C&Cのメンバー全員が深く頷き、無言の決意を示す。その信念の強さに、他のメンバーも自然と安心感を抱く。
「しかし、陽動作戦もいいが、それだけじゃ足りないだろう」
不意に銀時がニヤリとしながら口を開いた。その瞳にはいつもの気怠げな色はなく、真剣な光が宿っている。
「銀さん、何か考えがあるの?」
ユズの問いに、銀時はニヤリと笑う。
「俺たち『先生』がいる意味、忘れてないだろ? 生徒を助けるために何でもやる、それが仕事だ」
「……そっか、銀さんたちが加われば――!」
金時もその隣で不敵な笑みを浮かべる。
「そうだね。俺たち兄弟がいれば、敵がどんなに強かろうと問題ないさ。力づくで突破して、ちゃっちゃと片付けてやろう」
「ちょっと金時くん、また出しゃばってんじゃねぇぞコラァ! 俺の人気がどんどん奪われてるんだよォ!」
「……落ち着けよ銀時。嫉妬に狂うのはあんまり格好良くないぞ」
二人のやり取りに、全員の緊張が少しだけ和らぐ。だがその直後、ネルが手を叩き、全員の注意を引いた。
「行こう――絶対に、アリスを助けるんだから!」
モモイが力強く言い放つ。その言葉は部屋全体に響き、全員の士気を高めるように感じられた。彼女の決意に呼応するように、仲間たちも次々と頷く。
「オッケー、やることは分かった。こっちの役割は潜入チームとして、アリスを救出することだね」
「私たちエンジニア部はバックアップに専念する。全システムのクラックと防御システムの無力化、得意分野だよ」
ウタハが腕を組んで言い切る。コトリもその隣で眼鏡を押し上げ、自信を示すように微笑んだ。
「防衛網のセキュリティに穴を開けるのは私達ヴェリタスの役目だね。敵の電子システムを突破するのは、ちょっとした挑戦ってところかな」
「クラック完了までには少し時間が必要だ。現場での時間稼ぎを頼むよ」
ハレとアカネが目を合わせて頷き合う。そして、ネルは最後に全員の顔を見渡し、彼女の役目を確認するように口を開いた。
「正面突破は私たちC&Cが担当する。連中の注意を引きつけて、全力で暴れてやる」
彼女の力強い言葉に、モモイが不安を抑えきれない表情で問いかける。
「で、でもネル先輩、本当に大丈夫なの? あのゼロフォーが出て来るかもしれないんだよ?」
ネルは口元を歪め、余裕を感じさせる笑みを浮かべながら答える。
「誰が来たって関係ねぇ。ゼロフォーだろうが何だろうが、奴らが『敵』である以上――潰すだけだ」
その言葉に、C&Cのメンバー全員が深く頷き、無言の決意を示す。その信念の強さに、他のメンバーも自然と安心感を抱く。
「よし、これで全員準備完了だね」
ハレが確認の声を上げると、ネルが頷きながら最後の指示を出す。
「目標はアリスの奪還だ。可能な限り無駄な争いは避ける――が、相手が仕掛けてきた場合、遠慮は要らねぇ。分かったな?」
「分かった!」
銀時が木刀を振り上げて不敵に笑う。
「さぁて、行くぞ、テメェら! あのクソ会長と勘違い主人公に、俺たちの決意を見せつけてやろうぜ!」
金時がその言葉に微笑みながら頷く。
「あぁ、だけどまずはアリスの安全を確保してからな」
ミドリが裏でコソコソしてるユズに尋ねる。
「ユズ何やってるの?」
ユズはゲーム画面のコメント欄に何かを打ち込んでいたがすぐに終わらせて電源を落とした。
「い、いや何でもないよ」
こうして、アリスを取り戻すための作戦が始まる。舞台はリオが築いた巨大な要塞都市・エリドゥ――そして、その中心にあるタワーへと向かう。
戦いはまだ始まったばかりだ――
次回 「カラクリの魂と人の魂」
〜透魂〜第一回キャラクター人気投票
-
銀時
-
新八
-
神楽
-
沖田
-
土方
-
山崎
-
高杉
-
桂
-
定春
-
エリザベス
-
ホシノ
-
シロコ
-
ヒナ
-
アコ
-
ミカ
-
ナギサ
-
セイア
-
ユウカ
-
ノア
-
近藤