透き通る世界を照らす銀魂(ぎんのたましい)   作:時代に遅れている

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今日小学校に通っている弟から授業の一環で書いた感謝の手紙をもらったんですが、まぁこれが僕を貶してるのか褒めてるのか分からない文章だったので載せますね。(弟が二人いる)

『兄は、いつもダメでだらしなくてスマホか銀魂を読んでばかりいて本当にダメだけど、地震が起きた時とかは、親がいなくてもいち早く行動して僕たちを守ってくれてとても素晴らしく思っています。
兄は口に出してまで自慢は出来ないけど、自慢の兄です。

あと体重42kgだからいっぱい食べて太ってください。いつも楽しくしてもらってるけど、たまにウザい、いやいつもウザいけど、その空気が好きです。いつもあざす。』

これ読んだ時思いました。

神楽が銀時に向けて書いたような手紙じゃねぇかァァァァ!!と

感謝はしてます。
許可も得ました。(載せる事)



桜花爛漫お祭り騒ぎ!~空に徒花 地に忍び 祭りはバカ騒ぎ~篇
第六十六訓 嵐の前に準備しとかないと痛い目に遭うよ


 

《銀さんからのお願い 部屋を明るくして画面から離れて読むんだぞォォォォ!!》

 

――夜、どこかのお屋敷にて――

 

月明かりが霞む静寂の中、年季の入った豪華な屋敷の一室に怒号が響き渡る。畳に敷かれた年季の入った絨毯が微かに揺れ、燭台の炎が揺らめいた。

 

障子越しに映る影は、猫のような輪郭を持ちながらも人の姿に酷似している。しなやかな手が勢いよく振り下ろされ、机の上の巻物が僅かに跳ねた。

 

「お前たち、何度失敗したら気が済むんだ!!」

 

声の主は、二足で立つ老猫。和服の袖が揺れ、眼光が鋭く光る。年老いたとはいえ、その威圧感は衰えておらず、部屋の空気を支配していた。

 

目の前で正座するのは、制服の着物をはだけさせ、さらしを巻いた女子生徒。彼女の尻尾は、緊張に耐えかねてピクリと動いた。

 

「も、申し訳ない!!」

 

その隣には、金髪の狐耳を持つ少女が座っていた。丈の短い着物がひらりと揺れ、天狗のお面が僅かにずれた。彼女は悔しげに拳を握る。

 

「でも、突然現れたアイツらがいるんじゃーー」

 

「言い訳なんて聞きたくないわ!!」

 

老猫の一喝が、部屋に重く響いた。冷えた空気が肌を刺し、誰もが身じろぎできずにいた。

 

黒のポニーテールを揺らし、女袴を身に纏った少女はひょっとこのお面越しに身を震わせる。

 

「ヒッ……」

 

その様子を冷たく見下ろしながら、老猫は低く唸った。

 

「新たに現れた奴らは聞くところによるとヘイローが無いようではないか。さっさと始末して今度こそ祭りを中止まで追い込むのだ。」

 

老猫は、灯りの下で鋭い眼を光らせながら、静かに吐き捨てるように続けた。

 

「どうせお前らのような問題児は元から祭りなんて楽しめないのだからな……失敗は許さん!」

 

「ハッ……はい!」

 

部屋にいた者たちは一斉に立ち上がり、襖を開けて駆け出した。廊下を駆け抜ける足音が屋敷中に響き、夜の静寂を乱す。

 

ドダドダドダドダ

 

老猫は彼らの背中を見送りながら、深く息を吐いた。そして、ふと眼を細める。

 

(とはいえ、あやつらがまた失敗するやもしれん。となればーー)

 

老猫はゆっくりと片手を上げ、パン、と手を打った。その音は、屋敷にどこか不吉な響きをもたらした。

 

すると、すぐに襖が音もなく現れたのは一人の少女。

 

暗がりに浮かぶ姿は、どこか幼いながらも確かな武を感じさせた。

 

ノースリーブのセーラー服の上から片肌を脱いだ鮮やかな花柄の着物が目を引く。赤いマフラーが風もないのに揺れ、太腿に装備されたクナイが鈍く光る。狐を模したような少女が、静かに一礼した。

 

「ハッ! 主殿、何のご用でしょう?」

 

老猫は静かに頷き、厳かに口を開いた。

 

「???よ。近々ここでお祭りが開催されるだろう?」

 

少女は軽やかに身を起こし、鋭い眼光を持ちながらも朗らかに応じた。

 

「はい。百夜ノ春ノ桜花祭ですね。皆、お祭りを良いものとしようと奮起しております!」

 

老猫は、燭台の火を見つめながら呟くように言った。

 

「実はその祭りを台無しにしようとする愚かな連中がいるのだ……」

 

少女の狐耳がピクリと動く。

 

「なんと!?」

 

「???よ。そいつらを先ほどの連中と共に退治してくれないか?」

 

少女は膝をつき、静かに頷いた。

 

「はい。???にお任せください!!」

 

そう言うや否や、彼女は両手を素早く印を結び、白い煙を巻き起こす。

 

「ニンニン!!」

 

ドロン!!

 

煙が晴れたとき、彼女の姿はすでに消えていた。

 

老猫は満足そうに喉を鳴らし、闇の中で含み笑いを漏らした。

 

「フッハッハッハ!!」

 

その笑い声は、夜の闇に溶けていった。

 

 

《好きなオープニング曲を流してくれェェェ!!》

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

夜風が静かに吹き抜ける公園の片隅。散りゆく桜の花弁が月明かりを浴びながら舞い、まるで星の欠片のように宙を彷徨っていた。

 

その中に、黒を基調とした和服のような制服を纏い、狐の面をつけた少女が佇んでいた。黒布の波間に流れる桜の模様が、夜闇に咲く幻の花のようにゆらめく。彼女の瞳は、窓の向こうに見える男の姿を鋭く捉えていた。

 

「ようやく見つけましたわ、あなた様」

 

静かに囁かれた言葉は、夜の静寂に溶けることなく、確かな決意を帯びていた。

 

出会いという運命の呪縛

 

「私は矯正局を抜け出し、あそこの地下室であなた様に会った時、一目惚れしたのです」

 

少女の言葉には、まるで千年の時を超えて再会したかのような熱が込められていた。

 

「あの何ものにも縛られることのない性格を表す天パ……」

 

まるで自由を象徴するかのように、無造作に跳ねる髪。

 

「実力をいざという時のために敵から欺くためにあえて死んだ様に見せるあの瞳」

 

油断を誘うように伏せられた瞳の奥に潜む、猛禽の如き狡猾さ。

 

「そして木刀一本で敵に立ち向かう勇敢さ」

 

武骨ながらも、何者にも屈しない強さを持つ姿。

 

「そのすべてに私は惹かれたのです」

 

それはまるで、長い冬を耐え忍んだ蕾が春の訪れと共に開花するように、彼女の心に根付いていた感情だった。

 

誘いの時、忍び寄る影

 

静かに、シャーレのドアの前に立つ少女。

 

「そして今日はついに——百夜ノ春ノ桜花祭にあなた様をデートに誘うのです」

 

ゆっくりと伸ばされた手が、ドアノブに触れたその瞬間——

 

シュッ——!

 

風を裂く音。

 

「何者!?」

 

少女は即座に反応する。背後から飛来したクナイを鋭く察知し、瞬時に銃剣(短刀)を抜いた。鋼が月光を弾く閃きとなり、振り向きざまに一閃。

 

静寂の中、夜風が桜の花弁を運び、淡い光が舞うように揺れた。その穏やかな景色とは裏腹に、不穏な気配が漂う。

 

ふいに、低く響く声が夜を切り裂いた。

 

「祇園精舎の鐘の声——」

 

言葉とともに、足音が近づく。

 

「諸行無常の響きあり。」

 

その声は、まるで運命の終焉を告げる鐘の音のように重く、静かに響く。

 

「娑羅双樹の花の色——」

 

月光の下に立つ影。

 

外道畜生、必殺の理をあらはす——!

 

その言葉と共に、指をボキボキと鳴らしながら現れたのは、一人の女。

 

「始末屋兼銀さんの恋人——さっちゃん、見参!」

 

不敵な笑みを浮かべながら、彼女は闇を裂くように堂々と立っていた。

 

「災厄の狐」と呼ばれた少女

 

「七囚人、ワカモ。」

 

「百鬼夜行連合学院所属、停学処分の後、矯正局へと入れられ……」

 

「さらにそこから脱獄した『七囚人』の一人。」

 

月影の中、狐の面をつけた少女が静かに佇む。その姿は、夜闇に潜む獣のように危険な気配を纏っていた。

 

「無差別かつ大規模な破壊行為により——『災厄の狐』と恐れられる少女。」

 

彼女は微笑を浮かべながら、静かにさっちゃんを見据える。

 

「銀さんを私から奪おうだなんて……」

 

「この始末屋さっちゃんが成敗してくれるわ!」

 

夜空を裂くように、さっちゃんの声が響いた。

 

狙う相手を間違えた女

 

「ちょっと! ちょっと! 狙った相手はここですよ!」

 

ワカモが軽く手を挙げる。

 

しかし——

 

「…………」

 

さっちゃんの視線は、まっすぐ相手を捉えて……いなかった。

 

窓に映る自分の姿に向かって構える。

 

「さァ覚悟しなさい女狐ェェェ!」

 

——それは、完全なる誤認。

 

ワカモは思わず頭を抱え、呆れたようにため息をついた。

 

「何しに来たというのですか、あなたは!」

 

眼鏡がないと何も見えない女

 

「あの、スミマセン……さっきのアレで眼鏡落としちゃって」

 

「ちょっと探してくれない?」

 

ワカモは一瞬沈黙した。

 

「………」

 

しかし、何を思ったのか、黙ってポケットから眼鏡を取り出し——

 

「はい」

 

さっちゃんに手渡した。

 

「……あ、スミマセン」

 

さっちゃんは受け取り、顔にかける。そして、ぼやけていた世界がクリアになったその瞬間——

 

「——あー見えてきた、見えてきた」

 

目の前には、カウントが0になった時限爆弾があった。

 

「……見えなきゃ良かった」

 

ドカァァン‼︎

 

逃亡、そして……消えた男

 

爆風が夜を裂き、瓦礫が宙を舞う。

 

その混乱の中、ワカモは素早く銀時を背負い、闇夜へと跳び出した。

 

「うふふ……さぁ、邪魔者も居なくなったところで——」

 

「これであなた様を——」

 

ワカモは銀時を抱えたまま、甘く微笑んだ——しかし。

 

「……あれ?」

 

背負っていたはずの銀時の感触が、消えていた。

 

ワカモの金色の瞳が慌てて辺りを見渡した。

 

「あなた様ァァァァ!?」

 

夜闇に響く彼女の叫び。焦燥が滲み、まるで迷子になった子狐のように落ち着きなく視線をさまよわせる。

 

だが——

 

「何してくれたんじゃクソ尼ァァァァ!!」

 

怒声と共に、銀時の飛び蹴りが闇を裂いた。

 

ドガッ——!!

 

まともに腹部へめり込んだ衝撃に、ワカモの小さな身体は弾かれ、無惨にも地面に顔を突っ伏す。

 

コロンッ

 

その拍子に、つけていた狐の面が地面を転がる。月光に照らされ、ひび割れた面が静かに揺れた。

 

怒れる銀髪の侍

 

「何なんだよお前は!!」

 

銀時は荒々しく息を吐きながら、寝起きとは思えないほどの剣幕で詰め寄る。

 

「人がぐっすり寝てたとこに爆弾仕掛けやがって——」

 

「テロか! テロリストですかテメーは!?」

 

彼の叫びは、夜の帳を突き破るほどの怒りを帯びていた。

 

「おかげで俺の家はーー」

 

だが、ワカモはその言葉を遮るように、消え入りそうな声で呟いた。

 

「……すみません」

 

銀時は眉をひそめ、聞き取れなかったのか苛立ちを滲ませる。

 

「え、何? 聞こえねぇよ。謝罪は誠意を持ってーー」

 

「ずみませぇぇぇん!!」

 

突如、ワカモは勢いよく銀時の袖にしがみついた。

 

涙の猛攻、抗う銀時

 

「はァ!?」

 

銀時の顔が引きつる。

 

「ちょっ、離れろよお前!!」

 

袖にすがりつくワカモの力は意外にも強く、まるで獲物に食らいついた野生の狼のように必死だった。

 

「俺はギャン泣きされても許さねぇよ!」

 

「某探偵アニメのライバルみたく優しくないからね銀さんは!!」

 

銀時は必死に引き剥がそうとするが、ワカモの力はますます強まる。

 

「これから、あなた様をがっかりさせないように努力いたしますので…!」

 

ワカモの声は震え、しかし瞳には決意の色が宿っていた。

 

「どうか…どうか!!」

 

銀時の服をぎゅっと握りしめる。

 

「ちょっ、待って!」

 

銀時は必死に抵抗するが、ワカモの力は信じられないほど強い。

 

「絵図がすごいから……すごいから離れてって!」

 

「力つよいなおい……服破れる破れるゥゥゥ!!」

 

夜の静寂の中、銀時の必死の叫びがむなしく響き渡る

 

ワカモは、静かに銀時の袖から手を離した。

 

「スッ……」

 

風が吹き抜け、夜の静寂が戻る。

 

銀時は大きく息を吐きながら、ヨレた服を直しつつ呆れたように肩をすくめた。

 

「ふうー……俺の大事な衣装が一つ無駄になるとこだったぜ。」

 

しかし——ふと目を向けると、ワカモは何故か正座をしていた。

 

「……ねぇ、なんで正座してんの?」

 

刃を前に、覚悟の狐

 

ワカモは背筋をピンと伸ばし、静かに座していた。

 

彼女の手には、自らの愛用武器である「真紅の災厄」。その先端に取り付けられた短刀が、ゆっくりと自分の腹の方へ向けられていく。

 

その動作には迷いがなかった。

 

まるで、すべての運命を受け入れたかのように。

 

——そして、その瞳から光が消えた。

 

「死ぬしかありません」

 

無機質な声が夜に溶ける。

 

銀時の背筋が凍った。

 

「待て待て待てぇぇぇぇぇぇ!!」

 

命を賭した狂気の押し問答

 

銀時は反射的に駆け寄り、ワカモの腕をガシッと掴んだ。

 

「何一人で切腹しようとしてんの!? 何勝手にハイライトオフにしてんだよ!!」

 

ワカモは銀時の手を振り払おうとしながら、必死に短刀を腹へと押し込もうとする。

 

「離してくださいぃ…!」

 

「代わりにその木刀で介錯を頼みます!!」

 

彼女の瞳には、死を厭わぬ決意が宿っていた。

 

「頼むなァァァァ!!」

 

銀時は顔を引きつらせながら必死に止める。

 

「今は時代が違うんだよ!!」

 

「介錯は自殺幇助って罪なの!! 銀さん犯罪者になっちゃうの!!」

 

ワカモはそれでも短刀を握る手を緩めず、銀時もまた全力でそれを押し返す。

 

お互いの力が均衡し、緊張した空気が張り詰める。

 

涙の訴え、焦る銀時

 

「あなた様に……愛している殿方に嫌われるなど……!!」

 

「絶望、もう生きてはいられません!!」

 

その言葉に、銀時の眉がピクリと跳ね上がる。

 

「大丈夫だって、お前みたいな面倒くさい女でも大事にしてくれる男は現れるって!!」

 

「というか何げなく俺に告白した!?」

 

予想外の展開に、銀時の動きが一瞬止まる。

 

さらに現れる“処刑人”

 

その隙を狙うかのように、背後から静かに忍び寄る影があった。

 

——さっちゃんである。

 

「銀さん、ここは私が」

 

銀時が振り向いた瞬間、すでにさっちゃんは刀を抜き、ワカモの首筋に鋭く刃を向けていた。

 

「始末屋の名にかけて、お望み通り殺してあげるから感謝しなさい、女狐」

 

その目は真剣そのもので、まさに処刑人のそれだった。

 

銀時の顔が青ざめる。

 

「お前は何勝手に介錯請け負ってんだ!!」

 

だが、さっちゃんは銀時の叫びを意に介さず、静かに宣告する。

 

「罪状は……勝手に私の銀さんを奪った罪よ」

 

銀時のツッコミが爆発する。

 

「そんな罪状ねーよ!!」

 

「というかお前の銀さんでもねぇ!!!」

 

夜の公園に響き渡る銀時の怒声。

 

爆破、切腹、介錯、告白——あらゆる要素が絡み合い、混沌と化した夜はまだ終わりを迎えそうになかった。

 

ようやくワカモの暴走を抑え、辺りには静寂が戻った。

 

爆破の衝撃でまだ舞い散る瓦礫や、焦げた木片が夜の風に揺れる。

 

そんな中、銀時は疲れたように肩を落としながら、事態を整理しようとする。

 

「つまりこの女は、第一話で一目惚れした俺を——」

 

「百鬼夜行連合学院ってとこで行われる祭りに参加させるために来たってのか?」

 

銀時は額を押さえ、現実を受け入れるのを拒むような表情を浮かべた。

 

ワカモは相変わらず真剣な眼差しで、静かに答える。

 

「ただ参加させるのではありませんよ」

 

「あなた様との愛を育むのです」

 

その言葉が響いた瞬間、さっちゃんの表情が一気に険しくなる。

 

「はァ!? アンタ銀さんにあんだけの迷惑かけといて、まだお近づきになろうとするなんて図々しいわよ!!」

 

「銀さんは私の物なんだから!!」

 

睨み合う女狐と雌豚。

 

銀時は二人を交互に見つめ、深いため息をついた。

 

「おい、女狐に雌豚」

 

「俺がいつ愛を育むって言ったよ」

 

「銀さんがいつ誰かのもんになったよ」

 

冷たい突っ込みを入れつつも、銀時の目は別の一点に向けられていた。

 

崩れ落ちた住処

「それにしても——どうすんだよこれ」

 

彼は指を伸ばし、荒れ果てたシャーレを示す。

 

爆破の衝撃で建物はボロボロになり、窓は吹き飛び、壁には無数の亀裂が走っていた。

 

「……あんな状態じゃろくに住めやしねぇや」

 

いつもの生活空間が一瞬にして瓦礫と化した光景を前に、銀時はどこか遠い目をする。

 

——その時、声が上がった。

 

「……あー、それなら何とかなるかもしれないわよ」

 

さっちゃんが腕を組み、意味ありげな笑みを浮かべる。

 

銀時はすぐさま反応した。

 

「ほんとか!?」

 

「えぇ、私たちの依頼を受けてくれたらだけど——」

 

「ん?」

 

銀時の顔が引きつる。

 

さっちゃんが懐から取り出した手紙を銀時に手渡す。

 

筆跡を見た瞬間、嫌な予感は確信へと変わった。

 

将軍家からの依頼、そして不吉な裏面

『シャーレの坂田ァ』

 

読み上げた瞬間、銀時の眉がピクリと跳ねる。

 

『突然の連絡だが、お前に将ちゃんからの頼みを聞いてくれや』

 

『実は、将ちゃんの妹のそよちゃんが今百鬼夜行連合学院で百夜ノ春ノ桜花祭ィの準備をしてるらしいんだけど、なんか邪魔者が多くて上手くいってねぇんだと。』

 

『まぁ、おじさんに任せてくれれば3秒以内に危ない奴らを吹っ飛ばしたんだけど、将ちゃん曰くそれは辞めてくれって言われたからオメーさんに頼むわ〜』

 

『報酬は弾むよ〜』

 

『あっ俺の部下に頼めってのは無理だから、よろしく〜』

 

銀時の顔が一気に曇る。

 

「あのジジイ!!」

 

怒りの声が響いたが、ふと手紙の裏面に違和感を覚えた。

 

「……ん? 裏に何か……」

 

彼の目に飛び込んできたのは、さらに厄介な一文だった。

 

『3秒にそこに行けじゃないとその天パ撃ち抜く。

私と結婚してェェェ!!』

 

プロポーズと共に始まるカウントダウン

銀時の手が小刻みに震える。

 

「………」

 

頭を抱えたくなる衝動を必死に抑えながら、手紙を睨みつける。

 

そして、絶叫した。

 

「面倒くせぇやり方でプロポーズすんなァウゼェ!!」

 

——が、それはもう手遅れだった。

 

「あっ銀さん。因みにその手紙は本物よ」

 

さっちゃんがさらりと付け足した瞬間、銀時の背筋が冷たくなる。

 

「……は?」

 

ギギギ、と機械仕掛けのようにゆっくり首を後ろへ向けると——

 

「はいいーち」

 

片栗虎が、すでにバズーカーを構えて立っていた。

 

ドカァァン!!

 

轟音が響き、爆風が吹き荒れる。

 

銀時は即座に状況を察し、目の前で戦闘態勢に入るワカモを一瞬で抱え上げた。

 

「走るぞバカァァァァ!!」

 

夜の静寂を引き裂くように、銀時の怒声と爆発音が響き渡る。

 

こうして、銀時の平穏な夜はまたしても理不尽に蹴散らされた——。

 

 

 

これから語る物語

それは——

 

華々しい青春の物語…… なんて聞こえはいいが、実際は汗と涙と鼻水まみれのドタバタ劇。

 

そして——

 

愉快な喜劇の始まり…… かと思いきや、気づけばギャグと汚職に金まみれのカオス。

 

——これは、

 

夢に向かって突っ走るも、道を間違えがちな忍びと——

 

祭りを守るために戦うはずが、いつの間にか破壊している女子達と——

 

ただの巻き込まれ事故で終わるはずが、気づけばバカ騒ぎの中心にいる破天荒な侍の物語である。

 

……まぁ、つまるところ、またしても銀時の平穏な日常はクソみてぇな運命に蹴っ飛ばされたって話だ。




次回 銀時「え、ここどこ?」

ワカモ「ここが百鬼夜行連合学院です」

???「お待ちしておりました。久しぶりですね」

銀時「ひ、姫さま!?」

さっちゃん「いつの間にかついてたみたいね」

???「なんじゃ主もこっちに来てあったのか」

さっちゃん「ア、アンタもアンタかいィィィィ!!」

〜透魂〜第一回キャラクター人気投票

  • 銀時
  • 新八
  • 神楽
  • 沖田
  • 土方
  • 山崎
  • 高杉
  • 定春
  • エリザベス
  • ホシノ
  • シロコ
  • ヒナ
  • アコ
  • ミカ
  • ナギサ
  • セイア
  • ユウカ
  • ノア
  • 近藤
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