転生者が掃除機で最強を目指す   作:青いタヌキ

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どうも、青いタヌキです。ここでようやくあのキャラのフラグを回収します。それではどうぞ!


第13話:槍使いを助ける!

―――帝都・アジト―――

 

 

 

俺は、怪我をしたマインとシェーレを連れてアジトに戻った。皆は血相を変えて2人の治療に当たった。マインは腕の骨を折っていただけだが、シェーレは胸の近くを撃ち抜かれ、さらに麻痺系の攻撃を受けたため、俺はすぐにドクターマリオで治療した。その甲斐あって痺れや怪我は治療できた。しかし、シェーレの帝具は奪われたこともあって、俺は回復に専念するように指示した。怪我した場所が胸の近くであったこともある。そのことをナジェンダに知らせたら、裏方の仕事に回るようにシェーレに言ったらしい。それは、しばらくの間は暗殺者の仕事をできなくなることを意味している。

シェーレは救えた。しかしその代償は大きかった。仕方ないと言えばそれで終わりだが………。

 

「………」

 

俺は考えていた。もう少し早く助けていたら……もう少し早く……もう少し……。

 

「ユウト」

 

俺の後ろから誰かが呼んできたので振り返った。そこにいたのはアカメだった。

 

「アカメか、どうした?」

 

「2人を助けてくれてありがとう」

 

アカメが俺に感謝の言葉をくれた。

 

「………仲間だから当然だろ」

 

「それでもだ。私の大切な仲間を救ってくれたんだ。お礼を言うのは当然のことだ。2人ともユウトには感謝していると言ってた」

 

「…………」

 

「ユウト、何を悩んでいる?」

 

「………やっぱり分かるか、アカメにも」

 

付き合いが長いためか何なのかは知らないが、俺はそういうところを女性陣に読まれてしまう性質らしい。

 

「もっと早く2人を救っていたらなって思って」

 

「それは結果論だ。ユウトがそんな姿じゃ私も悲しい。ボス、マイン、シェーレも悲しくなる。だから、悲しい顔をしないでくれ。救ったことを誇りに思ってくれ。ユウトか思ったようにやれば良い」

 

「アカメ………」

 

いつもは俺が励ますのに、今回はアカメに励まされたか。俺もしなくちゃいけないことをしなきゃな。

 

「………ありがとう。だいぶ元気が出てきたよ」

 

「そっか。ならよかった」

 

「あとアカメ。俺はしばらくここを離れる」

 

「どこかに行くのか?」

 

「ああ、俺のしなきゃいけないことをしに」

 

 

 

―――帝都近郊―――

 

 

 

「うしっ、ここだな」

 

ここでようやくスピアちゃんに会えるな。何年ぶりだろうな。とりあえず………どうしようか。ワンワンにでも見張らせておくか。テントで少し寝よう。

 

 

 

Side:スピア

 

 

 

私は父上と共に帝都に向かって旅をしています。

 

「命欲しさに隠居している場合ではないからな、国が滅ぶ。こうなったらワシはあの大臣ととことん戦うぞ!」

 

「父上の身は私が守ります!」

 

私はユウトさんに教わった技や訓練をずっと続けました。その成果を見てもらうためにも頑張らなくては!

 

「いい娘に育ったのう。勇ましすぎて婿の貰い手がないのが玉に瑕か……」

 

「そ、それは関係ないでしょう!」

 

それに私にはユウトさんという方が……!

……そういえぱ、ユウトさんは私よりも年上ですね。ということは今はもう誰かと、け……結婚とか……しているのでしょうか?

………ハッ!私は何を考えて……は……恥ずかしい……!!

 

そんなとき、盗賊らしき者たちが3人出てきた。

 

「今までと同じように蹴散らす!油断するな!」

 

私は槍を構えて相手の出方を待つ。

 

「ダイダラ」

 

「おう」

 

ダイダラと呼ばれた斧を担いでいる男が前に出てきた。

強い………明らかにこの場にいる護衛兵より強い。今の私でも敵わない相手かもしれない。しかし、数で押すことができれば勝てるかもしれない。私は負けない!ユウトさんに会うまでは……絶対に……!

 

「行くぞっ!!」

 

一斉に攻撃を仕掛けた。これは彼でも敵わないだろう。

 

『甘いなぁ。そういう考えが甘いんだよ、スピアちゃんは』

 

そのとき、昔にユウトさんと戦略に関する授業の出来事が脳裏を過ぎた。

 

『どうしてですか?数で押せば勝てるかもしれないんですよ?』

 

『確かにそうかもしれない。けど、戦いに絶対ということはない。ありとあらゆることを想定しなければいけない。なぜその状況なのかを考えなければいけない。たとえば………』

 

―――1対多数でのたたかいで、なぜ相手が1なのか……とかをね

 

なぜ1人なのか?それは…………私たちに勝つほどの実力があるから!!

 

『正解だ。そのことを忘れちゃいけないよ、絶対に』

 

『はい!!』

 

そうだ……そうでなければ私たちを相手にするはずがない!

 

「(いけない……!)皆、止まって!!」

 

私がそう言ったときには既に手遅れだった。

護衛兵たちは相手の斧で無惨に切られていた。私も脇腹と槍を切られてしまった。

 

「グッ……(う……強すぎる……ユウトさんに鍛えてもらった槍術が……)」

 

私の慢心で皆を死なせてしまった……ユウトさんに戦術は大切だと教わっていたのに……私は……!

 

「へぇ、お姉ちゃんやるねぇ。ダイダラの攻撃で死なないなんて。でも、これから起こることを考えると死んどいた方が楽だったかもね」

 

「な、何を言って……」

 

「お姉ちゃんはこれから僕に顔を剥がされてコレクションの一部になってもらうんだ」

 

「なっ……!」

 

「じゃあね……お姉ちゃん」

 

私の前にいる者がナイフを手にして近づいてくる。

 

(ユウトさん……助けて!!)

 

「まずはお前が寝てろよ、クソガキが」

 

「え……?」

 

何かで殴られるような音がして、気がついたらそこにはあの人…………私の好きなユウトさんがいました。

 

 

 

Side:End

 

 

 

「ガウガウ!ガウガウ!」

 

ワンワンが何度も吠えるので外をみると、チョウリとスピアが乗った馬車(猪みたいな生き物が馬代わりみたいだが)がやってきた。

 

「お、ようやく来たか」

 

このまま行けば原作通りの展開になるはず。そこに俺が登場する。今まで通りのやり方だ。それはなぜか?原作ブレイクの影響を最小限にするためだ。その影響でストーリー展開が変わっても困る。

 

「さて、はじめるかな」

 

どうせ薬で記憶を変えるのだから素顔を見せてもいいだろう。そう思って俺は仮面をつけずにワンワンを連れてテントを出た。

 

ちょうどダイダラとかいう筋肉バカがスピアちゃんたちを傷つけていた。護衛兵たちは皆一撃で死んだようだ。スピアちゃんはダイダラの強さに気付いて声をかけたようだ。講義も役に立ったってことかな。

スピアちゃんが怪我をして地に膝をつくと、ニャウとかいう悪趣味なフェイスマスクコレクションにしようとナイフに手をかけた。

 

「まずはお前から寝てろよ、クソガキが」

 

―――ワンワンなげ!!

 

「ぐふっ!」

 

俺の投げたワンワンが見事に命中。気絶はしてないみたいだな。だがこれはなかなかスカッとするな。今後も何回かやってみるか。まぁ、今はそんなことより……

 

「久しぶりだね、スピアちゃん。大人の女性らしくなって」

 

「ユウト……さん……ですか?でも、なんで……?」

 

あまりの出来事に状況の判断がつかないらしい。

 

「スピアちゃん落ち着いて。今はチョウリさんを助けないと」

 

「そうだ……父上!!」

 

「そこを動かないでもらえるかな?」

 

おっと……向こうはチョウリさんを人質にとったらしい。そんな手は通用しないのに。

 

「君はいったい何者かな?ただの通りすがりの旅人には見えないが」

 

「…………貴様等みたいな輩に教える名前なんてねーよ」

 

「こいつ生意気だな。俺の経験値稼ぎにもらってもいいか?」

 

「目的が達成されるならいいぞ」

 

「やらせねえけどな」

 

「あん?」

 

―――ワンワン、噛みつけ

 

「ガウガウ!」

 

ワンワンをダイダラに噛みつかせてやった。 もちろん、腕は噛みきらないように言ってる。

 

「なんだよこいつは!」

 

「犬だ。可愛いだろ」

 

「可愛いわけねえだろ!」

 

「そうか。ワンワン、もっと味わえっていいぞ」

 

「ガウガウ!」

 

「ダイダラ、そんなやつに……ん?」

 

「悪いが、チョウリさんは返してもらったぞ」

 

「ほう……」

 

今の騒動に紛れてチョウリさんをこちらに連れてきた。ま、一瞬だったからな。リヴァ……だったかな?そいつは俺を見て感心していた。

 

「ユウト君、なのか?」

 

「お久しぶりですチョウリさん。再会したのを喜びあいたいのですが、今はこいつら三獣士を始末してからにしますよ」

 

「なんだと?」

 

「さて、お掃除の時間だ」

 

その瞬間、俺はダイダラに噛みついているワンワンの鎖を引っ張った。

 

「ぐっ!」

 

「ほれ、まずは1人目」

 

ダイダラを意図も簡単に気絶させた。

 

「ニャウ、油断するなよ」

 

「わかってるよ」

 

「ワンワン、2人のことは任せたからな」

 

「ガウッ!」

 

さて、簡単に片付けるとするかな。

 

―――ユウト VS リヴァ&ニャウ―――

【BGM:スマブラXより『ボス戦闘曲1』】

 

 

 

「軽くいくか」

 

―――バキューム、オン!

 

「くっ!」

 

「な、なんだよこいつ!」

 

「だから言ってるだろ。通りすがりの旅人だって」

 

ウルトラバキュームを通常モードで起動している。

通常モードは人は吸い込まないが、パワーを吸収することができる。つまり、今は相手を弱らせている最中だということ。

 

「それなら……!」

 

ニャウが笛の帝具である軍楽夢想・スクリームを使おうとしている。俺には効かないがな。

 

「…………!?あいつの感情が操れない!」

 

そりゃそうだ。状態異常無効化のスキルがあるのだから。

 

「だったら、こらでどうだ!」

 

リヴァの帝具、水龍憑依・ブラックマリンで近くの水を操って攻撃してきた。

 

「ま、バキュームしちゃえば変わらないけどな」

 

スポン!

 

「なっ……!」

 

「どうだ?これでも勝てると思ってるか?」

 

「くっ……」

 

あとは簡単だった。2人に頭に拳骨をして気絶させた。簡単すぎて困ったが。

 

「さて、あとは薬で記憶操作して……」

 

チョウリと護衛たちを殺して任務達成したことにする。もちろん、俺と戦ったという記憶はなくなるようにした。スピアちゃんとはあそこで戦っていないことにした。

 

「2人とも、とにかく此処から離れましょうか。ここだといつアイツ等が目覚めても困るので」

 

「あ、ああ、そうだな」

 

 

 

―――帝都・Dr.M診療所―――

 

 

 

「では改めて………2人ともお久しぶりです」

 

「久しぶりじゃな。それにしてもユウト君はここで何を?薬などか置いてあるようだが……」

 

「そのことを踏まえて2人に説明しようかと」

 

………少年説明中………

 

俺は異世界から転生してきたこと、そして特別な力を持っていることなど、すべてのことを話した。

 

「というわけでして、俺はこの世界の人ではなかったんです」

 

「信じられない……しかし、今までのことから考えれば納得はいくか」

 

「ユウトさん……」

 

「スピアちゃん、俺は2人を助けたかった。そして、そんな2人だから真実を話した。それだけのことさ」

 

そう言ったのだが、スピアちゃんは悲しい顔をしていた。しかし、これからもっと大事なことを話さなければいけない。

 

「チョウリさん、あなたは生きているとはいえ、奴等の目を欺くために死んだことにしています。なので、これから隠居生活をしていただくことになります」

 

「そうか、それは覚悟していたことじゃな……ユウト君」

 

「はい」

 

「ワシと娘を助けてくれてありがとう」

 

「…………言ったじゃないですか、助けたかっただけだと」

 

チョウリさんには俺が事前に用意していた家に住んでもらうことになった。生活に困ることがないようにしているし、命を狙われる危険性はないから安心だ。

 

「スピアちゃん、君はどうするの?」

 

「私は………」

 

やはり、スピアちゃんにはまだ早い話だったのかもしれないな。いろんなことがありすぎたもんなぁ。

 

「私は……ユウトさんと一緒にいたいです。ユウトさんに会って、成長した私を見てもらいたかったから」

 

「…………それが危険なことだとわかっていても?」

 

俺の周りでは死ぬ人が多く出てくるだろう。いくらヒロインの称号があるスピアちゃんでも無理をさせることはできない。そう思って訊いてみた。

 

「………正直に言うと、全てわからないことばかりです。ですが、私はそれでも一緒にいたいです。その………ユウトさんのことが、す………す………好き……ですから」

 

恥ずかしさ半分、泣きたい気持ち半分のスピアちゃんがそこまで言うのだ。これはもう俺には止めることはできない。

 

「わかった。スピアちゃんにはここで一緒に働いてもらうよ」

 

「は……はい!!」

 

スピアちゃんは満面の笑みを俺に向けた。チョウリさんはそんなスピアちゃんを見て号泣していた。

 

こうして、俺とスピアちゃんとの再会は果たされたのであった。

 

 

 

「じゃあ、まずはこのナース服を着てね」

 

「えっ!?」

 

to be continued・・・




いかがでしたか?ようやくフラグ回収できました。原作では散々な目に遭いましたからね。これは最初から決めていたことでした。感想やコメントなどはいつでも受け付けています。それではまた次回!
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