ようやく最新話ができました。
それではどうぞ!
「ブラック、ユウトって……どんな冗談だよ」
ディメンションミラーは鏡に写った相手の悪の面を実体化させるものだ。そのため、鏡には巨大な力が秘められている。スタイリッシュはそのことを言っているのだろう。ステータスの値からスキルの能力まで俺と全く同じだった。
「ユウトが……もう1人?」
「どういうこと、ですか?」
俺に追い付いてきたユキちゃんとスピアちゃんも驚いている。
「とにかく、こいつは俺が相手するよ」
俺がウルトラバキュームを構えると、向こうもウルトラバキュームもどきを構えた。
「テキ、センメツ……テキ、センメツ……」
(まさか自分自身と戦うことになるなんて思ってなかったな。でも、なんで片言?)
―――バキューム、オン…
―――バキューム、オン…
お互いに掃除機のスイッチを入れて吸い込もうとする。すると、互いの掃除機の吸引力が強いため、強烈な竜巻が出来始めた。
「きゃっ!!」
「ユ、ユウトさん!!」
それに耐えられなくなった2人は俺に掴まってきた。しかしスサノオはその場に立っている。凄すぎるわ。
「こ、このままでは私たちが吸い込まれてしまいます!」
「ユウトさん、どうにかならないんですか!?」
「どうにかって言われても……ん、待てよ……」
そうか。簡単に終わらせる方法があった。
でもそれにはまず向こうの動きを止めてからだ!
俺は待機させておいた飛行船に指示を出して大砲で攻撃させまくった。えっ、なんで最初から攻撃させなかったのかって?
最初から使っていたら、先にそっちを片付けられていたかもしれないからだ。
すると、向こうの動きが僅かに止まった。
「ユキちゃん!そこら辺の石を持ってアイツに向かってトリックを使って!」
「は、はい!」
ユキちゃんがトリックを使うと、ウルトラバキュームもどきがユキちゃんの手に渡り、向こうの手には石が握られていた。
「ナニ……?」
「これで、仕舞いだぁぁぁ!!」
―――バキューム、オン!
スゥゥゥ……
「ム、ムネン……」
スポンッ!
瞬く間に偽物が掃除機に吸い込まれた。
「ふぅ……あっけない最期だったな。ついでにその鏡も没収な」
そう言ってすぐさまディメンションミラーを吸い込んだ。吸い込まれた鏡はすぐに分解されてステータス上昇の糧になる。これで悪用されることはないだろう。
「あらあら、もう終わりなの?なんだか呆気ないわね」
それはこっちの台詞だよ!それにしても最初は驚いたな。まさかあんなものが出てくるなんて思ってなかったし。もう自分自身とは戦いたくないな。
「こうなったらもう……腹をくくってえ!
切り札その3、危険種イッパツ!!これしかないようね!!」
スタイリッシュは注射器のようなものを自分に刺した。すると、みるみるうちに危険種の姿に変貌していった。
「きたきたきたあああああ!!これぞ究極のスタイリッシュ!!」
スタイリッシュというよりも……
「気持ち悪い……だよな、アレ」
「「ええ、まぁ……」」
2人も俺と同じ意見のようだ。
「私自らが危険種となることでぇぇぇぇ!!お前達全員を吹き飛ばす!!」
「おお、美しい……!」
「さすがはスタイリッシュ様……!」
ガッ!
「えっ……?」
スタイリッシュは男2人を掴む。
「貴方達は私の貴重な栄養よ!1つになりましょおおおおお」
バキッ……グチャ……ゴリッ……
あ、男2人が喰われた。何とも呆気ない最期なんだ。
「う……わ……」
おっと、『耳』がその場に座り込んでしまっている。彼女だけでも回収しておくか。何かの役には立つだろうし。バキュームモードを救助に設定してっと……
―――バキューム、オン…
「えっ、なにこれ……体が吸い込まれ……きゃあぁあああ!!」
スポンッ!
他の2人が喰われるというホラーな光景を見ていた隙をついて掃除機で吸い込んだので、すぐに回収できた。
「あらぁ、2人だと私の栄養が不足するわねえ。だったら…………アンタたちをいただくわああああ!!」
危険種と化したスタイリッシュは、俺に狙いを定めたようで、大きな腕を伸ばしてきた。
「俺は食べても美味しくないぞ」
俺は軽々と避けた。あんな動きをしていれば容易いことだ。
「しかしまぁ、図体だけでも大きいなぁ……俺も大きくなるかな」
「えっ、どうやってですか?」
「それはな……これだ」
俺は変身してクッパになったあと、ついさっき拾ったアイテム・"スーパーキノコ"を見せた。
アイテム説明:
・スーパーキノコ:『スーパーマリオシリーズ』に登場するキノコで、マリオたちがとると大きくなる。スマブラシリーズでは巨大化するが、一定の時間が経つと元の大きさに戻る。本作品ではスマブラシリーズの効果を採用するが、巨大化時間は長くなっている。1回の使用で約30分くらい。
「さらにここから、クッパの最後の切り札で……」
最後の切り札でギガクッパに変身した。すると、体長がスタイリッシュよりも大きくなった。
「私より大きくなったからってえええ、勝てるわけじゃないわああああ!!」
「はいはい、そういうのは聞き慣れてるから」
俺はバズゾー………スマブラでは下スマッシュ技になるな………をお見舞いしてやった。すると、額部分のスタイリッシュ本体以外のすべてを凍らせた。
「な、何よこれ!全然動けないじゃないの!」
「凍らせているから当然だろ。あとは……」
俺はジャンプしてスタイリッシュな上からヒップドロップした。
―――クッパドロップ!!!
ドスゥゥゥン!!
超巨大な体がスタイリッシュを押し潰した。危険種の彼よりも大きくなったのだから当然だな。
「うわぁ……あんなになっちまうのか」
「あんなふうにはなりたくないわね」
「とりあえず、とどめは刺しておいてくれよな」
「わかった」
俺は追い付いてきたアカメたちにそう言うと、アカメはスタイリッシュを帝具である一斬必殺・村雨で斬った。押し潰したが生きている可能性があるためにそう言ったのだ。スタイリッシュは完全に生き絶えたようだ。
「五体満足で死ねた分、お前はまだ幸せだろう」
アカメのその言葉が俺の心に響いた。
………数分後………
「よしっ、あとはコイツらに任せて大丈夫だ」
俺はゆうれいヘイホーたちに片付けを任せて家に帰ることにした。
「いろいろとすまないな、ユウト」
「気にすることはないさ。俺たちは仲間だろ?」
「フフ……そうだな」
「……やっぱり、ここから離れるのか?」
「ああ、いつここがバレても困るからな」
「そうだよな……あとで知らせてくれよな」
ナイトレイドメンバーはアジトがバレる可能性があるため、もっと奥の方―――マーク高地にしばらくの間潜伏することになった。
新メンバーに挨拶するのは次の機会にすることにした。新メンバーはチェルシーだと分かっているからな。さっきのフードがとれたときに顔が見えたのだ。原作を読んでいたこともあるけどな。
「ナジェンダ、そろそろ出発しないと」
「ああ……ではユウト、またな」
「うん、じゃあな」
そう言ってナジェンダたちはエアマンタに乗って出発した。
「……よしっ、じゃあ帰って寝るか!」
「そうですね。もう眠いですし」
「今日は診療所を休みにしてよかったわね」
「これで安心して眠れます」
「では、帰りましょうか」
こうして、長くて短い戦いが終わった。
to be continued・・・
いかがでしたか?戦闘はあっさりし過ぎているかもしれません。
……やはり戦闘シーンは難しいですね。うまくまとめた感じなのですが。感想・コメントなどはいつでも受け付けています。それではまた次回!