転生者が掃除機で最強を目指す   作:青いタヌキ

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どうも、青いタヌキです。今回のメインはあの子です。それではどうぞ!


第19話:新人を励ます!

―――Dr.M診療所―――

 

 

 

「よし、今日の診察はこれで終わりだな」

 

「「「「お疲れさまでした~!!」」」」

 

ナイトレイドのアジトがチームスタイリッシュに襲撃を受けてから3日後、診療所は普段通りに営業していた。看護師4人と医師1人……の他にピンクのナース服を着た女性がいた。彼女の耳はとても大きかったため、子供たちに遊ばれていた。ある子には耳を引っ張られ、またある子にはナース服を引っ張られている。そんな彼女の顔は強張っていた。

 

「ねえねえ、なんでお姉ちゃんのお耳はそんなに大きいの?」

 

「ねえなんでなんでぇ~」

 

ワイワイ……ガヤガヤ……

 

「………どうしてこうなったんですか?」

 

彼女の声は子供たちの騒ぐ声に消されてしまっている。

 

(あの戦闘で喰われずに助かったのは感謝してますがね、なんでこんな格好をして此処で働かなければならないんですか!)

 

そう……彼女はスタイリッシュに人体改造され『耳』として偵察任務に当たっていたのだ。しかし、彼女以外は人間爆弾あるいはスタイリッシュが変貌したあとの栄養として喰われた死亡しているのだ。そんな彼女が生き残れたのは、ユウトのウルトラバキュームに吸い込まれたことで体内にあった爆弾が消えたのが大きいだろう。

そして、彼女が此処―――ユウトが勤める診療所で働くことになったのは昨日のことになる……。

 

 

 

………回想………

 

 

 

「人体改造、危険薬物投与、武器製造にその他諸々なんかを帝具もどきに改造していたっていうのは酷い話だな」

 

「………」

 

「しかも、全国から孤児を引き取っては暗殺者として育てる暗殺部隊から無実の罪の囚人を取引して実験に使っていた。その1人がアンタってことだろ?洒落にならないじゃないか」

 

ユウトはスタイリッシュの実験室などから発見した書類の束を見せた。そこにはあまりにも悲惨な罪状が書かれていた。それは明らかに偽装されたものだった。

 

「…………しょ」

 

「ん?」

 

「しょうがないでしょ!そうしないとすぐに死刑にするって言われて……何もしてないのに罪に問われて裁かれてしまって誰も耳を傾けてくれない……こうするしか方法がなかったのよ!!」

 

『……………』

 

「しょうがないでしょ……そうするしかなかったんだから……」

 

「つらかったんだな……」

 

「うう……」

 

過酷な日々を送っていた彼女。そんな彼女をユウトはそっと抱き締めた。

 

「ッ?!」

 

「「「「んなっ!?」」」」

 

4人はユウトの行動に驚く。

 

「でも、これからは俺が……俺たちがついてるから」

 

「はうっ……」

 

「「またですか……」」

 

「またやったみたいね」

 

「はは……」

 

これで彼女はユウトにメロメロになっただろう……そう思う女性陣であった。

 

「じゃ、これを着て働くってことで。あと、これからは耳だから……『ミミ』って呼ぶことにするか。あと、このナース服もな」

 

「え、ええっ!?」

 

ユウトはお決まりのようにピンクのナース服を見せて彼女に着用するように頼む。

 

「そしてこのパターンなのね」

 

「「「ハハハ………」」」

 

そして皆はこう思った。

 

『(名前が単純すぎるわよッ!!)』

 

 

 

………回想・終了………

 

 

 

(な、なんでこんな恥ずかしい格好を……!)

 

ミミはスカートの裾をギュッと握りしめた。

 

「おお、お姉さんは新しい子かのぉ」

 

そんな彼女を気にすることなく診断が終わったおじいさんに声をかけてきた。

 

「は、はい……ミミと言います」

 

「ほぉ……なかなかかわええ子じゃのぉ」

 

「えっ、いや、その―――」

 

「はいはい、おじいちゃん。出口はあっちだからユキさんに案内してもらいましょうね」

 

「ほいほい」

 

「おじいさん、向こうに行きましょうか」

 

慣れていない状況に戸惑うミミ。そんな彼女を助けたのはスピアだった。その様子に気付いたユキがスピアと話していたおじいさんを出口に案内していった。

 

「ミミちゃんはまだ始めたばかりだから慣れないことばかりよね」

 

「は、はぁ……」

 

「私も来たばかりだから一緒に頑張りましょうね」

 

そう言ってスピアは着替えをしに行った。

 

(ナイトレイドのメンバーにして診療所の医者って、どんな人なんですか……)

 

「よぉ、今日も大丈夫だったか?」

 

ミミの前にユウトがやってきた。

 

 

 

ミミはすぐ人気になった。とても良いことだ。しかし、名前はアレでいいと思ったんだけどなあ。

あとで耳という名は単純すぎると皆に言われて考え直そうとしたが、彼女にそのままでいいと言われてしまった。何か悪いことをしたな。

 

「それで、ここでの生活はどうだ?」

 

「まぁ、向こうの生活よりはまだマシな方ですね」

 

「そうかい」

 

それは良かった。助けた甲斐があるってもんだ。

 

「これからも頑張れよ」

 

俺はそれだけ言って彼女から離れた。これからのことについてユキちゃんに伝えなきゃいけないことがある。それはしばらくの間、俺は診療所に出る機会が減ってしまうことだ。武器やスキルなんかの強化をするために超級危険種のいるところに行くからだ。

そのことをユキちゃんに話したら「診療所のことは大丈夫ですから、そっちに専念してください」と言われた。これで安心して活動できるな。ちなみに、ユキちゃんたちには『どこでも電話』を持たせているので、何かあったらすぐに連絡が来る。

 

それじゃあ、行くとするかな。

 

to be continued・・・




いかがでしたか?ヒロインが増えてきましたが、これからどうしようか……もう少し増やす予定です。感想やコメントなどはいつでも受け付けています。それではまた次回!
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