Side:ユウト
スピアちゃんを家に送り届けたところ、彼女の父親(たしかチョウリとかいったっけ)に感謝され、しばらくの間お世話になることになった。
そして、彼からスピアちゃんのことを鍛えてほしいと頼まれたため、今は屋敷の外にいる。そこでスピアちゃんのステータスを見てみたらこんな感じだった。
名前:スピア 12歳
種族:ヒューマン
レベル:3
HP:100/100
MP:10/10
STR:50
VIT:30
INT:30
AGI:40
LUCK:10
スキル:
・槍術Lv.3
・剣術Lv.2
・料理Lv.2
SPスキル:
・なし
(※これはあくまで作者の「こうであろう」という想像ですのでご了承ください。)
なかなか高いステータスだな。これなら鍛えがいがある。
「よろしくお願いします、ユウトさん」
互いに挨拶をしたあと、俺はさっそくやらせてみたいことをスピアちゃんに言ってみた。
「とりあえず、スピアちゃんにはこれをやってもらうよ」
そう言って俺は1枚の紙を渡した。
「あの……これは?」
「これから毎日やってもらうことをメモしたものだよ」
―――スピアちゃんの強化プラン―――
1.槍振り1000回
2.剣振り1000回
3.瞑想
4.料理修行
5.実践訓練
―――これらを毎日行うこと!―――
「こ、これを全部やるんですか?」
「もちろん!」
これでスピアちゃんが成長した頃には良い女性になっているだろうなぁ……ハッ!?
「それじゃあ、まずは槍振りから!」
―――槍振り1000回―――
ーーー1時間後ーーー
「96、97、98………」
うーん、さすがにいきなり1000回はキツかったかな。とりあえず、スキル操作でバレないように補佐してみよう。スキル操作と念じてみると、スピアちゃんが取得できるスキルが出てきた。
――――――――――――
【取得可能スキル】
・身体強化Lv.1
・分析Lv.1
・HP強化Lv.1
【取得可能SPスキル】
・生存戦略
・皇拳寺槍術皆伝の達人(後に自動的に取得)
・フラグブレイカー
・掃除屋の加護【オススメ!!】
――――――――――――
取得できるスキル数が少ないな。あとSPスキルのところがネタに走ってるだろ!………まぁ、オススメと表示されているスキルを見てみることにした。
スキル説明:
・掃除屋の加護【オススメ!!】:あなたのハーレムを実現する上で必要だと思うよby神様。あなたのステータスの最大値の10%を自分のステータスにする。
おお!!これはなかなかいいな。コメントはともかく、これならバレずに強化をすることができる。さっそくこのスキルをスピアちゃんにつけた。
「あれ……何か身体が軽くなってきました」
さっそく効果が出てきたようだ。これならすぐに素振りは終わるだろう。
ーーーさらに1時間後ーーー
なんと、槍と剣の素振りが終わったのだ。俺の加護(?)のおかげみたいだからよかったよかった。さて、次は瞑想だな。
「なぜこのようなことをするのですか?」
「簡単に言うと、集中力の向上かな」
瞑想には集中力を高める他に、身体の感覚を向上させたり、対象認知などの効果もあるらしい。そのため、スピアちゃんにはこれを極めてほしいと思い強化プランに入れた。
「最初はただ目を瞑るだけでもいいんだ。そこからはだんだん無心になるように心を落ち着かせるんだ」
このようなアドバイスをしながら、瞑想の時間は過ぎていった。
―――料理修行―――
場所を台所に移して、俺は分厚い本をスピアちゃんに手渡した。
「はいこれ」
「………何ですか?これ」
「俺が作ったもののレシピが書いてある本。材料や調理器具に作り方、さらに美味しくなるワンポイントアドバイスまでついている世界に1つしかない本だよ」
「ユウトさんって料理できたんですね」
「何なら簡単なものでも作るよ」
「お、お願いします」
よし、じゃあ何にしようかな……ここはオムライスでも作るかな。
ーーー少年料理中ーーー
どうぞ、と言ってスピアちゃんの前に【ふわふわオムライス】を出した。
【解説】
ふわふわオムライス:初心者にオススメ!
砂糖を少々入れて半熟にしたトロトロの玉子をトマトケチャップと混ぜ合わせたご飯の上に盛り付けただけの簡単な御仕事。
ワンポイントアドバイス!
炊きたてのご飯に玉子をかけて、ケチャップなどをかけるとさらに美味しくなるよ。(ユウト作レシピ本より抜粋)
「……おいしそうですね」
「どうぞ、食べてみて」
いただきますと言ってからスピアちゃんはオムライスを一口食べた。
「ーーーー!?!?(な、なんて美味しいの!!ユウトさんの料理がここまで美味しいなんて!)」
「よかった。美味しいって顔をしてくれて」
「――――!!!」
料理の腕だけでも惚れてしまいそうなのにそのときのユウトの笑顔を見たスピアは完全に彼の虜になってしまった。
「じゃあ、これを全部作れるようになってね」
「は、はいっ!(うう……ユウトさんのその笑顔はズルいですよ……)」
―――実践訓練―――
「よし、どこからでもかかってきなさい」
「は、はい!」
最後に今までやって来たことのまとめとして、実際に戦うことにした。実践で得られることも多いからね。
まぁ、実践経験が少ない俺にアドバイスできることなんて少ないがな。なので、ここの場面は全部カットで。
ーーー少年・少女訓練中ーーー
「よし、今日の訓練はここまで!」
「あ……ありがとう、ございました……」
うむ、スピアちゃんはよく頑張った頑張った。さてさて、今日1日でどこまで成長したか見てみよう。
名前:スピア 12歳
種族:ヒューマン
レベル:5
HP:10/10300(200+10100)
MP:10/10120(20+10100)
STR:12060(60+12000)
VIT:10540(40+10500)
INT:18040(40+18000)
AGI:15050(50+15000)
LUCK:320(20+300)
スキル:
・槍術Lv.4
・剣術Lv.3
・料理Lv.3
SPスキル:
・掃除屋の加護
(※これはあくまで作者の「こうであろう」という想像ですのでご了承ください。)
さて、この調子でスピアちゃんを鍛えようかな。
――――それから半年後――――
早いって?そんなの気にするな。とりあえず、俺はみごとに成長したスピアちゃんのRPG風ステータスを見て驚いていた。
名前:スピア 12歳
種族:ヒューマン
レベル:30
HP:100000/100000
MP:100000/100000
STR:120000
VIT:110000
INT:180000
AGI:150000
LUCK:3200
スキル:
・槍術Lv.8
・剣術Lv.7
・料理Lv.8
・身体強化Lv.8
・索敵Lv.6
SPスキル:
・皇拳寺槍術皆伝の達人
・掃除屋のヒロイン1号
なんと、Luckを除くすべてのステータスが10万以上に達したのだ。1ヶ月くらい加護をつけた状態で修行をしていたら、付加分を含めたステータスと通常ステータスの区別がつかなくなってきたのだ。つまり、修行して上昇した分のステータスと一緒になったということだ。そのために加護を外したのだ。すると、新たなスキルが身に付いたのだ。
SPスキル説明
・皇拳寺槍術皆伝の達人:槍装備時、攻撃力と素早さが5倍アップ。
・掃除屋のヒロイン1号:ようやくヒロインのスキル(という名の称号)がついたね!やったね!原作に入って君が助けに行くと不老不死になるよby神様。Luckを除くすべてのステータスがアップ。
神様、なんてスキルをつけたんだよ!!しかも名前が適当すぎるなぁ、おい!
「どうしても行ってしまうのですか?」
そう……今日はこの屋敷を出ていく日だ。なぜなら、帝都に行き、そこで原作キャラたちに会いに行きたいためだ。スピアちゃんは目を赤くしていた。よほど俺と離れるとなると寂しいと感じて泣いたのだろう。
「あ、ああ……帝都に行ってどうしても会わなきゃいけない人がいるからな」
「そうですか……」
別れを惜しむスピアちゃんを俺は宥める。
「またどこかで会えるから」
「はい。それでは、また……」
こうして、スピアちゃんとの長くて短いような共同生活が終わった。
Side:???
―――元貴族屋敷・とある部屋―――
「はぁ、どうすれば良いのでしょう……」
私はユキといいます。この部屋の中で長い間1人でいます。なぜ1人なの、ですかって?それは、私が幽霊だからです。
えっ、私が本当に幽霊になのか、ですって?確かに、それは信じられませんよね。ですが事実なのです。私が幽霊になったのはもはや数百年も前に遡ります。私はこの屋敷のお嬢様として育てられていたのですが、流行り病にかかってしまい死んでしまったようなのです。えっと……そのときの記憶ははっきりしていないのかって?実はそのときの私は高熱だったために記憶が曖昧になっていまして……うそじゃないですよ!
そして、その後はなぜか幽霊としてこの部屋にいるのです。屋敷にいた両親や使用人たちもいなくなってしまって……。
ですが、最近お化けのようなものがこの屋敷に住み着き始めたのです。外見は丸い体に尻尾を持つという奇妙なお化けなのです。しかも、それが何十匹もいてイタズラばかりするので、さすがに私の手には負えないと思いこの部屋に身を潜めることにしました。けれども、この部屋を出たらたあのお化けたちがまたイタズラを……私はこれからどうすれば良いのでしょうか?
「誰か……助けてください……」
to be continued ・・・
いかがでしたか? なかなかチートになったと思います。まぁ、強化はしますけどね。感想などはいつでも受け付けています。それではまた次回!