第5話:闇を斬る!
―――帝都・Dr.M診療所―――
帝都に腰を下ろして数年が経ち、副業も順調に軌道に乗ってきたな。これはいいことだな。
あ、これは俺がドクターマリオの姿(ドクターモード)で仕事をしているときのことだから。いやぁ、仕事をし始めたら好評で来る人があとを絶たない。何しろあらゆる病気がたちまち治るのだから来るに決まっているだろう。実は他にも仕事をやってるが、それは追い追い話していこう。そういえば、そろそろ原作に入るころだろうか。
「先生、次の患者さんです」
「うむ、頼むよ」
俺の目の前には、白のナース服を着たユキが立っている。えっ、幽霊だから一般人には見えないから怖がるんじゃないかって? そこはユキと瓜二つのロボットを作って、その中にユキが入って操作しているんだ。簡単にいうと、ユキがロボットに憑依しているといった感じかな。俺の力で生き返らせることもできると言ったんだが、本人に「このままでいいです」と言われたため、せめて彼女に普通の女性になれるようにと思い、このロボットを作ったというわけだ。
しかもこのロボットは防水性、耐火性、耐寒性などに優れていて、髪の手入れなども生前と同じようにできる。女性の重要なことができるようにしている万能型ロボットである。
……と、話しているうちに患者が診療室に入ってきた。うちの診療所は午前中のみの営業だから来る人も半端ないのだ。ああ、今日もいつも通り忙しい……。
「ユキちゃん、今日もお疲れさま」
「あ、お疲れ様です」
今日の診察を終えた俺は、診断書などの整理をしているユキちゃんに挨拶して彼女の手伝いをする。
「ユ……先生も大変ですね。毎日こんなに患者さんが来るとなると」
「そうだな。でも患者さんが良くなるならそれで良いけどな。あと2人の時はユウトでいいよ」
「は、はい……ユウト」
うん、なんかこうしてると夫婦みたいに感じるな……相手は幽霊なのにな。いや、それは関係ないか。あ、俺の素性とか能力とかは転生したこと以外すべて話してる。
「それじゃあ、他の仕事に行ってくるよ」
「気を付けてくださいね、ユウト」
「ああ」
さて、変身して次の仕事に行きますか。
―――帝都・訓練場―――
ガキィン!
「ま、まいり、ました……」
「どうした、貴様の力はその程度か!さらに素振りを千回追加だ!」
「は、はい!!」
帝国軍兵士に檄を飛ばす。今度の俺は帝国軍の部隊の指導官だ。この仕事は週に2回やっていて、今日はその指導日だったのである。
ちなみに、俺が今どんな姿になっているのか分かるかな?
「あ、ご苦労様です」
おっと、俺の教えている部隊の隊長さんがやってきた。しかも新しく入ったであろう新人を数名連れていた。
「うむ、今日も鍛練に励んでいるな」
「はい!!」
「あ、あの、隊長……この背が小さくて仮面を被っている方は?」
「ああ、お前たちは会うのが初めてだったな。彼は――」
「隊長さん、自己紹介は私がやりますよ」
「そうか、すまないな」
さっきまで動いていたせいか、そこで呼吸を整えそれから言った。さて、俺が誰に変身してるか分かるよな?
「君たちに剣技を教えることになる『メタナイト』だ。よろしく頼む」
それから数時間の鍛練をしたあと、俺はメタナイトの姿でいつも夕食をとっている店に立ち寄った。
「店長、いつものを頼む」
「おぉ、旦那! 今日は軍の訓練をしに?」
「ああ、なかなか鍛えがいのある奴らばかりだったよ」
「へへ、そうですかい。へい、いつもの焼き豚定食ね」
「おお、きたきた」
……うん、店長の料理は俺のものとは違う味がして良いんだよなぁ。
ん……あそこにいるのは、タツミだな。さっそくレオーネに金を騙し取られたんだな。
あそこに何時間もいたんだろうな。
しかも飯代まで払わされるとか……あいつも鬼だな。あ、タツミが文句言ってる。ま、しょうがないかぁ。
「店長、ここは私が払うよ」
「あ、旦那、いいんですかい? 代金のほうはこれくらいなんですけど?」
どれどれ……あ、あいつ……どんだけ呑み食いしたんだ。あとで請求してやるからな。
「ああ、大丈夫だ」
そう言って俺は勘定した。
「あ、ありがとうございます!」
「まぁ、今回はこれに懲りて帝都では人を信用しすぎないことだな」
「は、はい。あ、俺タツミって言います」
「私はメタナイトという」
「メタナイトさん、この御恩は……」
「いやいや、私はそのようなことのためにしたわけではないから気にする必要はないよ」
「でも……」
「まぁ、とりあえず宿をとってはどうかな? 私が紹介しようか?」
「い、いえ、そこまでしていただかなくても大丈夫です!」
「そうか。なら気をつけて」
「はい!!」
こうして俺は店をあとにした。
―――帝都・とある屋敷―――
さて、タツミに会ってから数日後、いよいよここから原作介入だな。ここでタツミがアカメと戦うんだよな。ていうか、もうすでに介入しているような気が……。
とりあえず、俺の掃除の依頼もあるし、お仕事モードでいくとするかな。
俺が仕事モード―――黒いコートを羽織り仮面を被っている―――で行くと、ちょうどタツミとアカメが戦っていた。やっぱり、タツミはここに来たのか。さて、その前に死体の掃除をするかな。
―――バキューム、オン……!
スポスポッ……
ナイトレイドが始末した死体4つの回収完了っと……そして、外にあった最後の護衛を回収した。こいつらは俺のステータス上昇の糧になってもらおう。
「ん……?」
「ちっ……」
レオーネがこっちに気づいたか。仕方ない、いったんここは透明になるか。
「あれ……? 誰かいたと思ったのに」
「ふぅ……これで一安心だな」
ここは黙って静観しよう。あとここでは重要なことが2つある。まず1つ目はサヨとアリアの回収。彼女たちは回収して損はないだろう。まぁ、サヨはいろいろ処置してやらないといけないし、アリアは性根を叩き直す必要はあるがな。そして2つ目は……。
おっと、ここでようやくタツミがアリアを斬ってイエヤスを見送ったか。
さて……そろそろ出るかな。
「ごきげんよう、ナイトレイドの皆さん」
『!?!?』
「なっ?! こいつ、どこから……」
「少しだけ試させてもらうよ…………タツミくん」
―――ユウト VS タツミ(1回目)―――
【BGM:スマブラ3DSより「戦闘!トレーナー(ポケットモンスター X・Y)」】
「さてさて、この攻撃に耐えられるかな?」
俺はウルトラバキュームでタツミを"極小モード"で吸い込み続ける。
「な、なんだよ、この力は!!」
「ちぃ、時間が押してるっていうのに……よりによってアンタに会うなんてね!」
「くっ……」
ほぅ、タツミたちはこれに耐えたか。少し強かったみたいだが……どれどれ、次は『ゲッコウガ』でいくとするか。もちろんコートは身に付けた状態でだ。俺はみずしゅりけんを最大に溜めたあと、タツミに向けて放った。
「お、なんか止んだ―――」
ヒュン!
「………は?」
タツミが体を少し動かした瞬間、彼の顔の横をみずしゅりけんが飛んでいった。
「あいつ、またやってきたな」
レオーネにはゲッコウガの技を1度味わってもらったからな。そのときのことを言っているのだろう。
(それにしてもタツミは運が良いな。みずしゅりけんをかわすなんて。それじゃあ次は……)
俺はみがわりを使った。すると、タツミたちの前に例のみがわり人形が現れた。
「お、おい、あいつが消えたぞ! どこに―――」
「あ、ま―――」
レオーネが何かを言おうとしていたが、それを知らないタツミが人形に近づいてきた。
そこに俺はタツミの顔面にキックを入れてやった。
【ゲッコウガ の みがわり こうげき!!】
「ぐふっ……!」
【きゅうしょに あたった!!】
「あちゃー……遅かったかぁ」
レオーネにも1発御見舞いしたやつだからな。しかしタツミは思ったよりも吹っ飛んだな。ククク……若干警戒心が少ないみたいだな。とりあえずデータ採取にはちょうど良かったな。ゲッコウガから元の姿に戻りタツミたちに声をかける。
「では、お遊びはこれくらいにして、そろそろ仕事をするからこれで失礼するよ」
「あ、待ちやがれ!!」
タツミの声を無視して俺は透明になって視界から姿を消した。
「き、消えた……」
「くそっ……またやられたか」
「………………」
ククク……レオーネは俺に"また"やられて悔しがっているようだ。アカメは無言で、タツミは不可思議な現象についていけないでいる。その混乱ついでに屋敷に残っていた金とサヨ・アリア、残りの遺体を回収する。これで
俺はユキの待ってる我が家に足を大きく進めるのである。
一方、レオーネに連れ去られたタツミは、さっきの出来事について尋ねる。
「そういえば、さっきのやつはいったい何だったんだ?」
「ああ、あいつはな"帝都の掃除屋"といわれている奴でさぁ、それ以外は謎が多いんだよ」
「謎って……どういうことだよ?」
「帝都の軍人に依頼されて死体の掃除をしてるとか、ナイトレイドの依頼で私たちを試してるとか、そんな噂があるんだよねぇ」
「……で、結局はどうなんだよ?」
「さっぱりわからん」
「意外とあっさりだな!」
「まぁ、そいつと親しいやつがナイトレイドにもいるから聞いてみるといいさ」
「ああ……って、だったらそいつに聞けばいいだろうがっ!」
「そいつは話したがらないし、無理に話させようとすると私らがやられるんだよ」
「やられるって……」
「そのままの意味さ。今は別の仕事でいないけど、会えば驚くぞ」
「そ、そうか……」
ところで、俺――――――これからどうなるんだ!?
to be continued・・・
いかがでしたか?戦闘描写はやはり難しいですね。戦闘は例のゲッコウガのPVを想像しました。スマブラキャラ変身もあと何人かはさせてみたいと思っています。感想などはいつでも受け付けています。それではまた次回!