【降りるか否か】
超魔生物迄が属する魔王軍残党が潜伏をしているから調べるべきとしているのだから調べる必要はあるので、深さを調べる為につるべを上げるが、普通よりかなり深い。シャトーが先に降り、安全と判断したので他も降りたが?
「何か普通の民家みたいね」
「はい、民家の近くには更に井戸です。これは珍妙な・・・・ですが、普通に視界が良いし民家には明かりが灯っています。ですが、メルルさんが近付かなければ微妙に暗い気しか感じられなかったなんて只事ではありません」
言うように、水は豊富だが近くに民家がある陸地、魔力での光が井戸からはもれないようにしてもある。
「ど、どうする?」
「ポップさんはこういうのは、いえ・・・・すみません」
「私達がやってたのは冒険やクエストとされるような事より、戦ってばかりだったしね、戦闘経験どころか訓練すら積んだ事が無いのに破邪の洞窟に入ったメルルの方が心構えでは冒険者らしいわよ」
言うように、自分達の魔王軍との戦いは冷静に考えれば勇者一向の大冒険と言うより【各地を回っての討伐や激闘】とすべきだったかもしれない、アバンの体験談を多少聞いたら益々そうだったとしている。要するに、謎解きや未知の事柄に向き合う知識や経験が実は無いに近いのだ。
「そ、それより秘密基地かもしれないけど邪気は無いようです。案外、まだ手を出す前だったとかでは?」
「じゃあ、私が普通に訪ねて。他は周りを警戒してるでどうです?」
「そ、そうね。シャトー・・・・頼んだわ」
普通にドアをノックした。そして、中から足音が聞こえたが?
「ぅ・・・・はいはい・・・・っ、ごほっ・・・・っぐ。失礼、お見苦しいところを見せた・・・・いえ、見せました」
ドアが開かれたら、パプニカの女賢者達のような服装で髪をボブカットにしたシャトーより年下な外見の少女が煙と一緒にむせながら出てきた。これには全員がポカンとさせられた。
「料理を焦がしてし・・・・てしまいまして、用は何ですか?」
とにかく、煙が外に出切った頃合いに家に入れて貰えたが、お茶すら録に淹れ方を知らない少女に変わってシャトーが簡単に食事を整えた。
「パプニカの賢者みたいな格好してますが、貴女は人間のようですね?」
「うる・・・・いえ、私は迷子なんです。何か魔王軍の残党が強力を要請にしてはうるさいやり方で迫って来たので従ったふりをしながら情報を集めてた」
「はあ、それはそれは・・・・小屋の周りにいた三名は私達が戦って倒してしまいましたが、とにく腹ごしらえして下さい【マルモ】さん」
シャトーが整えたのは、ありったけ購入した食材の中にあった中で良質なロールパンを使ったホット・ドックからサンドイッチに、保存食系のスープだけでは不足なのですり下ろしたレンコンを入れた即席ポタージュだった。相変わらず聞いた限りな魔界出身とは思えない手腕と料理の味だとする側と気に入ったのか夢中で平らげる側となった。
「私は、自分の世界に帰りたいのと卵を守りたいだけなの」
別世界で何があったかは知らないが、時空の歪みらしきものに巻き込まれたらしい、ある事情で【ロンダルギア】と呼ばれるオーザムのような寒冷地で過ごしていたらしいが、ある日に旅立ったのだと。
「成る程・・・・ところで、あの妖魔士団の残党からは何を要請されたのです?」
「帰り場所無いから、でも野心捨てられないとか言ったりしてた。何でも魔王軍で自分達の団長だった【ザボエラ】ってお爺さんが軍内で居場所が無くなった頃から【死の大地】って場所が吹き飛んだどさくさに紛れて逃げ出していたらしいわ」
【ザボエラ】
その名は覚えているし、マァム達には状況が理解出来た。ヒムに聞いた事を含めてまとめた際にマルモは尤もな事を切り出した。
「ねえ、それじゃ勝手に軍を動かしたザボエラも問題だけど、半死半生な勇者ダイを見つけて倒せてたチャンス台無しにしたって事?」
「ハドラーが自分でダイを倒したかった私情とする意味では確かにそうです。ですが、大魔王バーンとしては一皮剥けたハドラーへの褒美の一環でもあるようです。死の大地に乗り込んで来た勇者ダイパーティーをハドラーが堂々と迎え撃つのが軍としての決定事項です。そこにザボエラの入る余地はありません。仮にハドラーが何もしなくてもミスト・・・・ああ、ミストバーンがやっていたでしょう」
ヒムから聞いた事のように語るが、シャトーとしては自分の知るミストバーンの事を踏まえてな言い分だった。
現実的に考えれば、倒せる時に倒すのが一番なのだろう。だが、アバンの使途にとっては最後の瞬間に仲間となったハドラーの生き様を悪く言えはしない。
「軍の事は良く知らないから、私は深入りはしない・・・・けど、貴女は魔王軍側に肩入れしている割には邪気は無いし、目が真剣さしかない。おかしな人ね・・・・」
然り気無く、マァム達が思っていた事だ。大魔王の娘にしては邪気が無い。寧ろ、真剣な時のレオナに近い思考をしているのだ。シャトーにはやはり身の上から改めて聞きたいと思っていた時。
「これ、建物の近くの井戸を調べるなら使ってみて・・・・私は暫くここにいるから、お料理御馳走様だったわ」
託されたのは魔道書のようだが、見た事は無い類いであった。これをどう使うのかはわからないが、もう帰ってと言われてるのは理解出来たので退散をした。
「隠れてたけど、異世界とかについて何も聞かなくて良かったんか?もしも何か危険があったら・・・・」
「私よりはマシでは?」
ポップ達は魔界から来て未確定要素の塊な大魔王バーンの娘よりは確かにマシだろうとしたが、益々おかしいとした。暫定的な味方としたシャトーの社交性はクロコダイン並な安心感がある。であれば、シャトーは余程にそう感じる環境で育ったと言うべきなのか?と。
「それより、井戸よ。繰り返すけど、魔王軍残党迄が絡む場では万一な危険があるわ!」
「そ、そうだな!調べようか?」
そうして、最初の時のような流れで進んだ。今回は何か洞窟のような場が確認され、入った途端に違和感があったが?
「何だこりゃ?」
邪気は感じないし。何やら低い階段のある場から延々と続く【盤上】がある?
「ようこそ」
何やら商人らしき格好の男がいつの間にか出迎えてくれた。レムオルやリリルーラを使ったような気配が無いのにとしたら?
「ここは【旅人のすごろく場】です。すごろくけん一枚でご利用頂けますが、やっていかれますか?」
「すっ、すごろくとは?」
「おや、すごろくをご存じ無いのですか、この賽で出た目の数だけ進めるゲームで、途中には様々なポイントがあります。ゴールをしたら景品が出ますが・・・・」
「旅人よ、先ずはやってみればよかろう」
説明に困惑するシャトー達に声を掛けたのは知らない類いの服装をした女性であった。外見からの年齢はフローラ程であるが、黒髪を見た事のない形にまとめ、白い法衣らしき服装。勾玉と呼ばれてるとは知らないものの首飾りをしている。
「あ、貴女は誰ですか?」
「わらわは・・・・【ジパング女王のひみこ】と申す・・・・ここに来た経緯は一言で説明は出来ぬのだが、一度やってみて何かを掴むと良い、すごろくけんならば一つ譲ろう」
知らない世界、ゲーム、地名・・・・然り気無く戦闘力だけでは渡り歩けない【クエスト】にアバンの使途達と魔界から来た姫君は足を踏み込んでしまった。
戦ってばかりなマァム達とオリ主にゲーム内でのクエストらしき事態とゲストの洗礼回でした。