現パーティーは、外見レオナなオリ主にマァムにメルルに本になったポップ。迫力無いな(汗)
【掛ける言葉が無い】
聞き出せただけでもシャトーの秘密は想像を絶した。今いる場とヒミコとの戦いの影響の流れで自分達も目にした【枷】が外れたのは何かの拍子な程度だろうとした。ドルオーラ以前にシャトーの放ち始めた闘気で彼女の話が真実とわかる。
【竜闘気(ドラゴニックオーラ)】
特にポップはバランと対峙し、ダイとは何度も共闘して特に身に染みているのでシャトーの放ったものが本物と一瞬で確信した。
「青い事はさておき、今の内に聞きたい事は聞いておきなさい。帰ってからだとまたおかしくなりそうですし」
「そ、そうね。じゃあ貴女のお母さんはどうなったの?」
「私を産んでから魔界で植物人間状態ですよ。ヴェルザー並に強力な封印の中でですから心配無しです。出生については育ててくれた女、義理の母として私に接した御方が長年記憶と意識の修復を兼ねた試みたとかで知れた事です」
「バ、バーンは自分が手を出した女が元竜の騎士なんて知ってたのか?」
「父が知ったのは面倒になる前に私から会いに行って領地の一部を頂く事と母や周りへの不干渉を頼んだ際です。知る限りで約束は守ってくれてます」
「あ、あのバーンがかよ、どうやってそんな流れになったんだ?」
「私がミスト共々に叩きのめして力づくで認めさせたからですよ。その日でしたね、私がシャトーって名前と大魔王の娘で姫の地位を頂いたのは、力が正義とか言う相手には力で価値を示すしかないんです。まあ、一辺ぶん殴ってやりたかったってのが本命ですが」
ポップ達は恐ろしい事を平然と述べるシャトーに青ざめた。
老バーンより強いと自称していたのは直接叩きのめしたからだとすると偽りが無い、ポップ達からしても少なくとも光魔の杖を使わないバーンに闇の衣を纏ったままなミストバーンをそうしかねない力があるから真実とした。
「まあ、秘密にしてくれたのはいずれ天界と戦う際に私を隠し球に使う意図があったのでしょうね」
ポップは最終決戦でのバーンとヴェルザーのやり取りを思い出した。
『天界に攻め込んで封印を解いてやろうか?』
アレは賭けに勝った宿敵に対する皮肉とも響いたが、そうする為の切り札を持っていたとすると意味合いが違う。次に改めて地上に来た理由をメルルが聞いた。
「今の立ち位置以上は別に望んでない、寧ろ魔界にある私の領地は気に入ってるんです。時間は掛かりましたが、地上のと変わらない食材が手に入るようにしたり料理するのはね。欲を言えば面倒が起きない手段が少しでも欲しいですね。まあ、話すべき事は以上。それから・・・・マァム!一応は大魔王の娘で姫として過ごしていた私を子供扱いとは感服しました。以前に忠告したのと違う形に人間界の外に興味があるなら、私の元に来るよう口説き落としてあげます!」
正面から見据えて述べたシャトーの目は真剣な色が浮かんでいたしとんでもない言い方にマァムがあたふたするが、ポップは必死に冷静になるよう努めた。
(マ、マァムを気に入ったとかに近いかどうかじゃねえけど・・・・口調以外が・・・・あれじゃあ、まるで記憶無くした時のダイ・・・・っ、やっぱり邪悪なんかじゃねえ)
真面目に考案してもダイやゴメ並な邪気の無さだ。この少女がもしも・・・・とした考えを振り切った。今はこのままが良いとして井戸を潜ると元の世界に戻った。マルモの家の中では彼女は勉強中だとして邪魔にならないように退散したが?
「な、何か凄く身体が重い・・・・」
近くに来た行商人の馬車に乗せてもらったが全員が疲労が多かった。ヒミコとの戦い以前に別世界に行くような代償は甘くなかった。
「少し眠っておきましょう、私が見張りをしてます・・・・」
後方を見ているシャトーに甘えたが、これからは何が起きるかわからなかった。ましてこれから向かう先はテランの民でさえ避けていたのかもと考えながらポップとメルルは見覚えのある場所に着いたと認識した。
「この湖がダイがバランと初めて会った場所ね」
竜の騎士を奉る湖、ポップは今でも覚えている。ダイがあの時に・・・・とした時にメルルが身を隠すように声を掛けて木の影に隠れたが、湖に祈りを捧げる少女に見覚えがあった。
「あの娘、ベンガーナでダイさんを怖がってしまった娘ですね。テランに移住して来たのでしょうか・・・・」
「いや、ここは深入りはよそうぜ。俺だって本当はあの時に軽くビビったんだしよ」
ポップも苦い思い出が浮かんだ。ベンガーナで超竜軍団のドラゴン数体とヒドラを倒したダイが守った人々から恐れを含んだ目を向けられた時、あの時のダイの鬼神のような戦い振りには自分ですら畏怖してしまった程だった・・・・その後に、この場でダイですら成す術が無かったバランの猛威に晒されたが、湖の奥にある神殿に行く前にダイに何か言ってやるべきだったとする後悔があった。
シャトーも敢えて触れないようにしながら簡単な説明を聞いて軽い皮肉を言ってやる事にした。
「メルルさんのお婆さんは、もしも竜の騎士に滅ぼされたら・・・・それは、人間が悪いんだと言ってたですか・・・・ふむ、確かに場合によってはそうなってましたね。人間はポップさんのお父様に感謝しないといけません」
唐突な言い方に対してシャトーの説明が始まった。ベンガーナ随一な名工だったが腰抜け大臣を殴って辞めた過去があるとはロン・ベルクから聞いてはいたが、シャトーが調べたのは想像を絶する真相があった。
「魔王を名乗ってた頃のハドラーがアバン先生に倒された戦いの後、各国が疲弊した隙を突いて勢力を伸ばそうとしていたなんて・・・・」
「ジャンクさんが大臣を大怪我させたり大臣派寄りなお偉いさん騎士の剣以上に心へし折ったのが実行しなかった理由かどうかは知りませんけど、戦争に発展なんてしたらタイミング次第で最悪でしたよ・・・・早期に鎮圧しない場合、竜の騎士の制裁がベンガーナに降ったかもしれませんね。ヴェルザーの戦いの後に怪我を治したバランのリハビリに丁度良かったってレベルです」
内容以前にシャトーの声色にはゾッとした。自分達が対戦した時のように筋違いに対する甘さを持ち合わせてはいない、寧ろ厳格なのだろうとはわかっている。そうして歩みを進める内にメルルの顔色が変わりつつ本になったポップを持つ手に力が込もってしまった。
「メルル。何か感じてんのか?」
「は、はい・・・・この近くに何かいけないものがあります」
なるべく穏便に言ったが、明らかに様子がおかしい。シャトーも目が鋭くなって来て気配の元に向かった。
「これですね。ジパングにあった簡単な人工物に似てますが、息を吹き替えしていますか」
シャトーは知らないが、お地蔵さんの社と言われるようなものがあった。他に感知できたものと目的地を簡単な地図のように紙に書いて見たらマァム達が驚愕をした。
「バ、バランの住んでいた家がこの先にあるけど、この妙な気配が出てるものが周囲に四ヵ所設置されてある?」
「えぇ、どうやらメルルさんのような普通の人間くらいな身体能力じゃ危険な負荷が掛かったり、上手く魔力が出ない類いの結界が張れるようです。マァムは考えたりしませんでしたか?【当時、アルキード兵達に囲まれたバランが何故ルーラとかで逃げたりしなかったのか】とかね・・・・これが答えでしょう。バランを魔物か何かと見なしていたから、迂闊に抵抗出来ない類いの術を使う事から始めたようで・・・・マァム、あの・・・・大丈夫ですから」
シャトーの手を取ってマァムは必死に目で駄目と訴えた。話は聞くべきだが、苛立ちからでもシャトーに暗黒闘気を出させるような事はしたくないのだ。
この日、十数年前とそれ以前からの謎解きが始まる。
バランの住んでた場辺りからの謎解き開始回でした。