気を取り直したシャトーに聞いておくべき事はボラホーンの次に【ガルダンディー】がどうなったかとしたが、それは把握してない。ハッキリ言えば不味いのだ。ボラホーンが理知的に見えたくらいにイカれた性格だ。
聞いた限りでマァムも最低だと思ったが、当時のバランからした毒には毒だったとしたのかもとした。
「成る程、私も全て把握していたワケではありませんがね。そんなだからバランからしたら軍団長の一角になった際になんのかんので今までと真逆な環境で見掛けた武人肌なクロコダインを高く買うし、ヒュンケルには人間を氷のような心で憎む在り方を気に入ったとかですかね」
シャトーからしたら、バランはバーンの魔王軍が存在しない場合は二人を出来れば竜騎衆に誘いたかったのかもとしたが、それよりガルダンディーと言えば。出没するとしたらボラホーン同様にテラン周辺か、次の候補があがった。
「ベンガーナに行きましょう。ガルダンディーが襲撃した事あるに加えて、マァムさんに怒られた人達が気になります」
メルルの意見に他は賛成した。確かに気になるのでシャトーは一応以前のようにフードを被って向かった。
そして、ベンガーナでは。
「な、何だあの物々しい警備は!」
ポップが述べたように、ベンガーナの街が見えた辺りで警備の数が凄い。シャトーからしても以前のアイアンタートルの件があるにしても物々しいので、ここはとする流れで近付いた。
「お、おお・・・・マァム殿にメルル殿!ご無事でありましたか!」
アキームが二人を見掛けて、事情を話す為に接触して来たが、話された事情は新たな試練とすべきだった。
「一大事であります。恥ずかしながら、このベンガーナに【勇者アバンの元教え子と詐称して入り込んでいた不届き者】がいたと発覚したのであります!」
「な、何ですって!?」
アキームは信用し合っているし、事情を話してメルルがいれば内部から何かを感知してもらえるとしてベンガーナの街で宿を取った。
「ごめんなさいシャトー。私もそうだけど、先日の件があるから貴女は迂闊に・・・・」
「気になさらず。別にレムオル使いっぱなしなんかどうって事はありません。悪魔の目玉や水晶玉の心配は無いようですが、暫くこのままでいますね」
しかし、詐称等とはと考える内にルームサービスでコーヒーを運んで来た者はメルルに予め察知されていた。
「察知してるわ・・・・何者?」
「ふふ、流石に噂通りだな。だが?」
「そ、それはっ!?」
宿の従業員が取り出して構えたのはマァムに忘れようが無いものだ。
【魔弾銃】
使い手だったマァムは気を取られただけではなく近距離でもロクに狙いを付けずに撃ったので反応が遅れたが、当てる気は無い理由は直ぐに判明した。
「こ、これは・・・・メダパニ?」
しまったとした。初めて戦ったヒュンケルにマヌーサを放ったようにメダパニを着弾の余波だけで仕掛けた。攻撃呪文を受け付けない魔甲拳を持つマァムには正解な奇襲だ。だが、何かがおかしい。
「ふふ、違うわ。これは【毒蛾の粉】よ」
メダパニと同じ効果を持つが、例えばメタルスライムのようにメダパニが効かない敵にすら効果がある。やはりマァム相手には正解だ。
だが?
「マァム対策にしたら私も感心すべきな作戦でしたね」
姿を消していたシャトーが背後からラリホーを掛けた。アキーム達に引き渡された男は尋問により自分の正体と経歴を話したが、それを聞いたマァムは目を丸くした。
「【落第生】ですか?」
「は、はい。かの者はアバン先生の師事を受けたというのは事実で、マァム殿やこの場にいないアバンの使徒のような者と違い。アバンの印を受け取れなかった者と」
一旦、アキームには退室してもらった。ポップは思い当たる事があったのだ。
「け、結論言うぜ。俺、知ってたんだよ。落第生ってのがいるってさ」
やっぱり、自分はまだ勉強不足だとして落ち込んだ声色である。それについては、この場ではポップしか理解出来ない域だ。
「デルムリン島に着いた辺り迄で、俺は聞いてたんだ。ダイが途中まで受けた【スペシャルハードコース】をやりきれずに、つまりアバン先生に弟子入りはしたけどギブアップした意味で7日もたなかったのが何人もいたってさ」
そこからは悲哀すら宿っていた。押し掛け弟子となった後に自分はメラ系が得意で一年でメラゾーマを使えるようになったから弟子でいさせてもらった部分があったのだとしたが、実はアバンなりな失敗を繰り返し、弟子をじっくり育てる事を心掛けていた段階なのかもしれないと。メルルはそんな事は無いとしたが今までに聞いた限りでそうすべきとした。
「あいつがアバン先生の師事を受けてたのは多分本当だ。現に魔弾銃なんかマァムの使ってたのとは違う感じだけど持ってたしな。多分、独自に作ったとかかもな」
それにメルルやシャトーにマァムからしたらとんでもない見落としがあった。アバンの使途とされる者はミナカトールの件で5人目となったレオナを除き。
【ヒュンケル、マァム、ポップ、ダイ】
この時点で一つ気付くべき事があったのだ。
「・・・・少ないですね」
一言でまとめた。確かに魔王時代のハドラーを倒した後に13年だ。イメージされる程に弟子を多く育てられてはいない。
バーンの魔王軍との戦いが短期で終わったから他にいたと言えばいたのかもしれない。
又は、例えば話に聞いたカールのホルキンスのように戦死をしたかもしれない。バランに紋章の力を使わせる男のように、当時のダイ達ですら簡単に勝てないか下手をしたら負けるレベルの存在がそうなったからには可能性はある。自分達はやはり紙一重で生き残り続けたのだとした。
「それに、まぞっほさんの例があるから逃げ出して小悪党になってもおかしくないって事ね」
「マァム、はっきり言いましょう。仮に予想が当たってた場合。これは貴女達には対処は困難ですよ。落第生達からしたら、卒業出来た側が世界を救った形になるんです。ポップさんで言えばロモスで逃げ出したままの後にダイ達が逆転勝ちしてそのまま世界を救ったとしたらどんな心境かとか家族や隣人にどう扱われたかを仮想しなさい」
「そ、そうだな。俺はダイを探す事しか考えてなかったし、いきなり経験無い事なんか対応出来る程学んじゃいねえ、逃げかもしれねえけど」
ポップは改めて力不足が身に染みた。まぞっほに一喝されてダイとマァムがやられて自分だけが逃げるのは死ぬより格好悪いとするから踏ん張れた。それを更にスケールアップした体験をした者達だとしたら自分達の言葉は届かない。
『マァム殿、至急に城へお越しください。緊急事態であります!』
アキームが慌てて呼び掛けた事によりベンガーナ城。本になっているポップからしたら父ジャンクが仕えていた場だが、仮にジャンクが陰謀を動かそうとした大臣を殴らなければバランが制裁を下してかもしれないとして複雑な心境で王の間に通されたが、王を目の当たりにして全員が目を丸くした。
【ベンガーナ王、クロマッカVII世】
髭を蓄え、いかにも王とする外見な男は当初勇者に懐疑的で自国の兵器に絶対の自信を持つ傲慢な性格であったが、ダイの強さを目の当たりにして以来は一度バーンに惨敗した後も自分達に力を貸し続けくれた男だが、顔色からしておかしく痩せ始めていた。
「お、おお・・・・だっ、ダイ君の時もそうだが。アバンの使途達とはゆっくり話せなかったとしていた私の願いを天が聞き遂げてくれたかな?」
「お、王様・・・・」
「良いのだ。良いかねマァムさん、話によれば君はエルフの集まる場と大魔道士マトリフの故郷を探す旅に出ているのだな・・・・丁度良い。メルルさん、私の近くに来て私の身体をどこでも良いから触れて感じてみなさい」
メルルは言われるようにしたが、呪いか何かのようで違う。寧ろ光属性の力が王を蝕んでいたと理解した。これではマァムやシャトーに空の技やシャナクを使ってもらう手段は効かない。だが行くべき場所がメルルにはわかった。
「これも天罰だよ。私達人類は、このベンガーナも含めて話に聞く竜の騎士の制裁が降りる事をして生き延びた。大魔王の脅威が無くなった後にエルフや異種族に、今の私のような報復をされてもやむ無しだけでなく、人類間で争っていた歴史もあるしな・・・・」
やはりマァムやポップ達は自分達の甘さを痛感した。最強と言えど魔界の一勢力であるバーンを撃破した程度で平和になるなら竜の騎士等必要は無い程に負の遺産が多いのだと。
「私がこうなるのも代償の内さ・・・・私はこれから一生苦しむやもしれん、だが私は負けぬぞ・・・・身内がいるから言えるのだろうが、私は王なのだ。このベンガーナの・・・・王だからな」
「感謝します。貴方の心は決して無駄にはいたしません」
「うむ、行きなさい・・・・」
マァム達はアキームにアバンの元教え子とテランに現れた者達の事を任せてベンガーナを後にした。次の目的はガルダンディーを外で探しつつエルフの集まる場に向かうだった。
途中のは序盤のポップがスペシャルハードコースやり遂げられた者は一人もいないとする発言したの元にしたキャラです。