Foreverプリキュア GENERATIONS   作:へりてぃじ

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1-Ⅰ

 

(私は…私は「何」…?)

(この力はこうする為に生みだしたんじゃないの…?)

グリップを握る手に力が入る。

思わず顔を覆う。

 

分からない。どうすればいいのか。

 

分からない。自分が何者なのか。

 

「わ、私は…」

 

噛みしめた唇から血が流れる。

 

止めどない感情が心の底から溢れてきた。

 

私は、混沌に刃を向けた。もう、終わらない。

 

蘇る、自分の世界がまたどす黒いモノで包まれる感覚。

 

「……っ」

 

グリップが私の感情に呼応する。

 

「うわああああああああッ!!!!!!!」

 

 

 

─雲の郷、風の郷。空の杜には2つの民族が暮らしている。彼女はその狭間で苦しんでいた。

苦しみは彼女の中からいつしか怒りを生みだし、その強大な力は“グリップ”となる。

 

「─目覚めよ。伝説の戦士、プリキュア─」

 

 

 

「!? な、なに!?」

グリップから剣が消えた…?

 

うっ…!!」

力が…グリップが暴走している…!?

 

まばゆい光を放つグリップの後ろに漆黒の空間が広がる。

 

まるで別世界へ誘うように。

 

「嫌だ…い、嫌だ!!!」

 

(こんなところで終わるなんて許さない…)

 

 必死でグリップに手を伸ばすが、虚しく指先を掠め飛んで行く。

 

少女の瞳はグリップ、─自身の力のすべて─を映していた。

 

そう、まるで取り憑かれたように。

 

「── 許さない!!!!!」

 

少女の憎しみは、淋しく暗闇に溶けていった。

 

 

 

 

 

・白鷺つばさ(しらさぎ-つばさ)

 鳳市の公立中学3年生。所属は軟式野球部。成績はいつも中~上位。活発であるが、周囲が良く見えている性格。家に代々伝わっていたというグリップで、伝説の戦士・プリキュアに変身し争いを鎮めるべく立ち向かう。

 

・渚鳥つぐみ(すどり-つぐみ)

つばさの幼い頃から従姉妹として白鷺家で生活している。なぜ白鷺家に来たのか本人もよく分かっていない。中学校ではつばさと同じクラス。成績はトップクラスを誇るらしい。人間界が空の杜の争いに巻き込まれてから、つばさの相棒として共に戦う。

 

・鳳市(おおとりし)

 つばさ達が暮らしている、海沿いの街。背後には山地が迫る。

 

・空の杜

 人間界とは別次元に存在している。雲の郷と風の郷、2つの国と民で営まれる小さな世界。時空の歪みで人間界と繋がる。

 

・ネメシス

 空の杜の、2つの民の間で生まれた。それ以外の出自は自分も分からないらしい。雲の郷と風の郷、狭間で苦悩する存在。

 

・ウインググリップ

 滅びによって世界を救うため、ネメシスが創り出した。使用者を伝説の戦士・「プリキュア」へと変身させるが、その絶大なエネルギーは計り知れない。

 

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