Foreverプリキュア GENERATIONS 作:へりてぃじ
(私は…私は「何」…?)
(この力はこうする為に生みだしたんじゃないの…?)
グリップを握る手に力が入る。
思わず顔を覆う。
分からない。どうすればいいのか。
分からない。自分が何者なのか。
「わ、私は…」
噛みしめた唇から血が流れる。
止めどない感情が心の底から溢れてきた。
私は、混沌に刃を向けた。もう、終わらない。
蘇る、自分の世界がまたどす黒いモノで包まれる感覚。
「……っ」
グリップが私の感情に呼応する。
「うわああああああああッ!!!!!!!」
─雲の郷、風の郷。空の杜には2つの民族が暮らしている。彼女はその狭間で苦しんでいた。
苦しみは彼女の中からいつしか怒りを生みだし、その強大な力は“グリップ”となる。
「─目覚めよ。伝説の戦士、プリキュア─」
「!? な、なに!?」
グリップから剣が消えた…?
うっ…!!」
力が…グリップが暴走している…!?
まばゆい光を放つグリップの後ろに漆黒の空間が広がる。
まるで別世界へ誘うように。
「嫌だ…い、嫌だ!!!」
(こんなところで終わるなんて許さない…)
必死でグリップに手を伸ばすが、虚しく指先を掠め飛んで行く。
少女の瞳はグリップ、─自身の力のすべて─を映していた。
そう、まるで取り憑かれたように。
「── 許さない!!!!!」
少女の憎しみは、淋しく暗闇に溶けていった。
・白鷺つばさ(しらさぎ-つばさ)
鳳市の公立中学3年生。所属は軟式野球部。成績はいつも中~上位。活発であるが、周囲が良く見えている性格。家に代々伝わっていたというグリップで、伝説の戦士・プリキュアに変身し争いを鎮めるべく立ち向かう。
・渚鳥つぐみ(すどり-つぐみ)
つばさの幼い頃から従姉妹として白鷺家で生活している。なぜ白鷺家に来たのか本人もよく分かっていない。中学校ではつばさと同じクラス。成績はトップクラスを誇るらしい。人間界が空の杜の争いに巻き込まれてから、つばさの相棒として共に戦う。
・鳳市(おおとりし)
つばさ達が暮らしている、海沿いの街。背後には山地が迫る。
・空の杜
人間界とは別次元に存在している。雲の郷と風の郷、2つの国と民で営まれる小さな世界。時空の歪みで人間界と繋がる。
・ネメシス
空の杜の、2つの民の間で生まれた。それ以外の出自は自分も分からないらしい。雲の郷と風の郷、狭間で苦悩する存在。
・ウインググリップ
滅びによって世界を救うため、ネメシスが創り出した。使用者を伝説の戦士・「プリキュア」へと変身させるが、その絶大なエネルギーは計り知れない。