支配されぬ王と青春物語   作:キメラ生物というより雑種らしい

1 / 35
どうも、作者でございます。
先日アマプラでジュラシックパークから新たなる支配者まで一気見した結果なんか書きてぇ~!となったので書きます。
何故ブルアカなのかは気分です。


第一話 怪物の誕生

学園都市キヴォトス。ここは数多の学園が存在しそれぞれが国のように成立している場所。

ある場所ではキヴォトスのために様々な活動がされている。

ある場所では学校の借金返済のために活動している人々が居る。

ある場所では当然のように銃声と爆発音が響き渡り、即座に制圧されている。

ある場所では人々が互いに研究した成果を発表し合っている。

ある場所ではドロドロとした腹の探り合いが起きている。

ある場所では生徒会長の座を奪わんとクーデターが起きている。

ある場所では2つの大きな組織がにらみ合っている。

ある場所ではお祭りの準備が行われている。

ある場所では...

そんな何気ない日常をそれぞれ送っていた。

誰も立ち入らぬ森の中で、制御不能の怪物が産声を上げたとも知らずに。

 

「ピギャーウ」

 

 


 

 

ん~...何処ここ!!

おっかしいなぁ、確かにオフトゥンで寝たはずなんだけど。

気付いたら真っ暗だったからオープンザドア(意訳)したら鬱蒼とした森の中。

しかも極めつけはこの見た目!逞しい二本の脚、後ろに伸びている長い尻尾、鋭い爪てか指四本しか無い。

人間じゃねぇなぁ。

見る限りはティラノサウルスに似てるけど...前足がデカイし体色もイメージと違って白いし、全体的にトゲトゲしてるからティラノサウルスではない。

じゃあなにかって訊かれたら恐竜に詳しい訳じゃないから何とも。

ただまぁ一つだけ心当たりがある。

恐竜を題材にしたかの有名映画ジュラシックワールド、それの無印にて登場したオリジナル恐竜。

本編では『恐竜ではない怪物』とまで呼ばれ、スペックだけ見れば『僕の考えた最強の恐竜』と言っても過言ではない存在。

 

インドミナスレックス

 

体色も、概ねの形状もほぼ記憶にあるのと合致する。

違う点もまだ幼体だからで片付く程度の差異である。

でもインドミナスは孵化装置で生まれたはずだし姉妹も居たはず。

間違ってもこんな森の中で1匹で生まれるような存在ではないはずなので確定ではない。

それこそ廃棄された幻の3体目!とかじゃない限りは。

とりあえずこれ以上考えるのは不毛なので飯と水の確保をしよう。

じゃなきゃ死ぬ。

飯は最悪その辺にいる虫とか食えばいいとして...水よなぁ。川の流れる音もしないし、取り合えず歩こう。

できれば牛とか豚とか生息してたら嬉しいんだけど。

そんな感じで周辺を探索した結果、川があった。

でも鳥以外の生き物が全然見当たらない。一応狐とかが掘ったであろう痕跡はあったけどそれだけ。

しゃーない。しばらくは昆虫食かぁ...あんましたくないんだけどなぁ。

下手に探索して人に見つかって即処分とかシャレにならないし。

あっ、そうそう。川の水で全体像が分かったんだけどまぁ予想通りザ・肉食恐竜ってフォルムしてたね。

それによって俺が知らない似た恐竜が居ない限りインドミナス確定な訳ですが。

えっ、死にたくないよ俺?炎の王国後とかならギリ生きれそうだけど...というかここはどっかの大陸なのか?イスラ・ヌブラル島だったりするのか?だとしたら恐竜達の痕跡が一切ないのが怖いけど。

取り合ず色々と警戒しつつ過ごそう。

 

 

 

▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼

 

 

 

という訳で恐らく数年の時が流れました。

この数年でいろんなことがありましたよ奥さん。

歯が急にポロポロ抜けてビビり散らかしたり成長するにつれてインドミナス確定したり

ドローンが飛んでて身を隠すのに必死になったりその結果体色を変えられるようになったりしました。

あと動物が全然見つけられない理由が分かったよ。全員ビビって逃げてんだ。

そもそも自然界では不要な戦闘は避けるに限るからどう考えても狂暴な気配を感じてみんな逃げてってた。

そら見つからんわけだ。まぁ今じゃ擬態したりして気配消すことで安定した肉の補給ができてるんですけどね。

やったぜ!成長する前は油断してる鳥を木に登って襲うしか食べる方法が無かったから進歩やでな。

そしてなんと言っても体長はほぼほぼ原作と同じになりました。周囲に明確に比較できるものが無いから多分だけど。

で、ここまで成長できたならもういいよね?この森から出ちゃいまーす!

わー!ドンドンパフパフ!と言っても当てがないのでこの自慢の健脚で爆走するだけなんですがね。

では行こう!はっはー!最高の気分だぜ~!

足音と咆哮で周りの生き物全部逃げてく~・・・これはこれで悲しいな。

まぁいいや!どけどけ~俺様のお通りだぞ~!うぇーい!

 

 


 

 

「全員付いてきているな~!」

 

先頭を歩く隊長であろう犬が足を止め、後ろに居る様々な動物たちへ確認を取る。

 

「問題ありませーん!」

 

最後尾を歩く猫からの返事を聞き歩くのを再開する。

彼らは数日前から発生した動物の大移動の調査をしに来た調査隊である。

といっても本格的な調査隊ではなく有志によるものであり少しでも原因発覚を早めるために近隣の集落が派遣した者達だ。

 

「いや~にしても何年か前の奴と言い一体何が起きてるんでしょうね?」

 

「それを調査するのが俺たちだろ?」

 

「それはそうですけど」

 

隊員の一人が言った通り数年前にも同様の事があった。

その時は直ぐに収まったためにこういった調査は早々に切り上げられ、残りの調査は貸し出された無人機で行われた。

 

「浅いところでは特に異常はなさそうだな。奥へ行くぞ~!」

 

「了解です!」

 

森の浅い部分はおおむね調査が終わり深部へと潜っていく調査隊。

何度か危険な場所はあったが負傷者を出すことなく調査は順調に進んでいた。

 

「隊長~そろそろキャンプ地決めないとやばいっすよ」

 

隊員の一人が空を見ながら意見する。

隊長はその隊員と同じように空を見上げ同意、周辺でキャンプに良い場所が無いかの探索を始めた。

暫くして隊員の一人が声を上げる。

 

「隊長!ここはどうですか?」

 

呼ばれた場所へ行ってみれば程よく開けており水場からも近すぎず遠すぎずの場所だった。

 

「うむ、では周囲の安全を確認し問題が無ければここをキャンプ地とする」

 

それからは無線で仲間を集め、周囲に問題が無い事を確認しテントを立てるなど一泊できるよう環境を軽く整えた。

持参した保存食を食べ、就寝する。もちろん交代制で見張りを行う。

幾ばくか時間が経過し深夜と呼んでもいいほど月が昇ってきたころ、音が聞こえた。

足音だ。それがだんだんと近づいている。テントの中で眠っている仲間を起こし状況を説明する。

 

「了解した。光を消し今すぐ隠れろ。匂い消しも忘れずにな」

 

隊長が無線で指示を出し、全員それに従い周囲の草むらや岩の陰などに身をひそめる。

少しずつ足音が大きくなってくる。

心臓がうるさい。何か嫌な予感がする。

本能が言っている、ここから逃げろと。

理性が言う、もう遅いと。

足音がこれ以上ないほどに大きくなり、止まった。

何事かと目を凝らしてみる。そこには怪物が居た。

その姿はまさしく狂暴そのものであり全体のシルエットは有名なTレックスと似ているが頭頂部から尻尾の途中まで生えたトゲや鋭い爪を携えた大きく力強い腕がそれではないと主張している。

その少し開いた口からは不規則に並んだ牙が見えておりより一層恐怖を駆り立てる。

そして何よりも恐ろしいのはその鈍い琥珀色の瞳がこちらを向いていることだ。

見た瞬間に分かった、少しでも存在を悟られれば死ぬ。そう思っていたのにすでにこちらを捉えている。

どうかそういう錯覚であってくれと祈り息を殺す。

一瞬か、それとも1時間か。緊張で時間など分からなかった。

怪物は首を数度振った後走り去っていった。

姿が完全に見えなくなったあとも足音が聞こえなくなってからも恐怖で体は動かず、まともに動けるようになったのは日が昇ってからだった。

正気に戻った隊長は直ぐに無線で集落と連絡を取る。

 

「推定12メートル!白い恐竜だ!今すぐ森を封鎖しろ!」

 

隊長が無線機に怒鳴る。通信相手は切羽詰まった様子の隊長を宥めながら返答をする。

 

『落ち着いてください。そんなサイズの生物がこの森に居るはずがありません。それに恐竜などと...正気ですか?』

 

「真面目も大真面目だ!さっさと封鎖しろ!」

 

『封鎖って...大げさすぎる』

 

「とにかく!奴をこの森から出すのは危険だ!」

 

『何かの見間違いでしょう。それより準備ができ次第帰ってきてください。正式な調査隊がもうすぐ到着するので』

 

一向に信じない通信相手をどう説得したものかと隊長が思案していると無線の向こうで何かが起きる。

 

『お~い?聞こえてま...なんだ?』

 

「どうした?」

 

『いや、いま何か・・・足音?』

 

「今すぐ逃げろ!」

 

瞬間、隊長は大声を上げた。

しかしそれは遅かったようで、無線の向こうでは通信相手が取り乱す。

 

『な、なんだあれは!?』

 

無線機が地面に落ちる音がした。恐らく通信相手が投げ捨てたのだろう。

そして何かの咆哮が聞こえる。それは無線機からではなく、調査隊が出発した集落のある方向から聞こえた。

 

「おい!おい!」

 

隊長は無線に何度も声をかける。しかし投げ捨てた衝撃であちら側の無線が壊れたのかノイズしか聞こえない。

隊長は悪態をつき、無線機をしまうと直ぐに帰投する。荷物をまとめろ!と指示を出した。

隊長が通信している間にほとんど荷物をまとめていたのでものの数秒で支度が終わり、集落へ帰還した。

集落の有様はひどく、無線用に建てられた仮設テントは潰れており、どころどころに抵抗したであろう住民が倒れている。

幸いにも息はあるようで応急処置を行い診療所へと運ぶ。

家の方は仮設テント近くの者を除けば損傷はなく、家の中に潜んでいた住民は怪我一つしていない。

当の怪物はというと周囲にそれらしい影はなく足跡からして森の外へ出て行ったらしい。

隊長は直ぐにヴァルキューレへ連絡を行い持っているあらゆる情報を伝え、追跡及び駆除してくれと頼んだ。

しかし、それ以降の進展はなく、あの怪物は白い恐竜としてネット上で存在が囁かれることになるのだった。




これを書くに当たってインドミナスについて軽く調べたんですけど...こいつ素でブルアカ市民並みの耐久力持ってません?
ライフルくらいじゃほぼダメージ無し、ロケランの至近爆発食らっても平気で走れる。
ほんとにびっくりですよ。
しかもこれで成長途中。成体になったらどんな化け物だったのか気になるところです。

そういえば調べてたらマムシのDNA入ってるから熱線感知できるよ~ってのがあったんですけどあれって小説版とかでそう言われてるんすかね?教えて偉い人。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。