支配されぬ王と青春物語   作:キメラ生物というより雑種らしい

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お待たせしました。いつもよりちょっと早めに。
サブタイは元々あったプロットの名残です。
ではどうぞぃ


第十一話 トリニティピンクゴリラvsインドミナス・レックス

トリニティ総合学園のはずれにある建造物。

そこはここ最近「補習授業部」と呼ばれる人たちが活用しており、日々勉学に励んでいた。

しかし今日は様子がおかしい。いつもならば全員寝ているはずだが今は全員が起き、体育館へと集まっていた。

 

更にそこへ現れたのはガスマスクを着用した集団、アリウス分校と如何にもお嬢様という雰囲気を醸し出しているピンク髪の少女、聖園ミカだった。

彼女の思わぬ登場に先生たちは驚きを隠せない。

そんな彼女から語られたのは驚きの真実ばかり。トリニティの最高権力者であるティーパーティである彼女が真の裏切り者だったことや、様々な理由で足止めしているため助けは来ないことなど。

 

先生は思わず何故かと質問をした。その返答は至ってシンプル。

 

「ゲヘナが嫌いだからだよ」

 

たったそれだけだ。単純だからこそ道理が通っている。

その後もミカはゲヘナに対するヘイトスピーチや先生を騙していたことを謝罪したり、ことの経緯を話した。

そして最後に

 

「新たな武力集団を得て再編されたトリニティが、ゲヘナに全面戦争を仕掛ける。そう、これが私の計画!」

 

と締めくくった。

それを聞いた先生はおおよそ普段の様子からは想像できないほど恐ろしい目つきでミカを睨む。

 

「先生、そんなに怖い眼も出来たんだね...うん、先生が怒っていることはよくわかった。ごめんね?説明もなんだか急いじゃったし、雑だったよね?」

 

ミカの雰囲気が変わり、背後で待機していたアリウス生徒が戦闘態勢に入る。

 

「もっと丁寧にお話したいところだけど...まずは色々と邪魔なのを片付けてからにしよっか?」

 

「気を付けて先生、見ただけで分かる。聖園ミカはかなり強い」

 

「そうだよ。先生には前言ったけど、私結構強いんd」

 

ボカァン!

 

先生にアズサが忠告をし、それを聞いたミカが自慢げに話したところで突如体育館の壁が破壊される。

 

「何!?」

 

破壊によって生じた砂ぼこりの中から現れたのは自然界ではほとんど見る事のない石灰色の皮膚を持ち、不揃いな牙が少し開いた口から覗いている巨体の持ち主。

インドミナスレックスだった。

 

「ギャオォォォー!」

 

「"どうしてここに..."」

 

突然の登場と巨体から放たれる威圧感からアリウス生と補習授業部は思わず後退する。二度目の遭遇である先生や強者であるミカでさえ硬直を余儀なくされた。

そんなことは気にも留めずインドミナスは周囲を見渡し、ミカへと体を向ける。

 

「やる気?」

 

ミカが問えばインドミナスは返事をするかのように喉を唸らせる。

 

「そっか、じゃあ...死んでくれる?」

 

いい笑顔でインドミナスへと銃を撃つミカ。当然黙ってそれを食らう訳もなく三角に跳ぶことで回避しつつ接近するインドミナス。

体格の差から接近戦は避けたいと考えたミカはインドミナスから距離を取る。

ドシーンという音と共に先ほどまでミカの居た場所に巨体が落下する。

 

「危ないなぁもう!」

 

~星の呼び声~

 

怒りながらもインドミナスへと照準を合わせるミカ。すると上空から何故か隕石がインドミナスめがけて飛来した。

隕石と恐竜。何か思うところがあるのかインドミナスは少し制止すると体を回転させ、鞭のようにしならせた尻尾で隕石を打ち砕いた。

しかしそれは明確な隙でしかしかなく、力を込めたミカの攻撃をモロに食らってしまう。

 

出血が見られるがそれでもインドミナスはやる気な様子である。

先ほどの礼と言わんばかりにインドミナスはミカへと突進を繰り出す。

ミカは避けようと動くが腕を使ってシルエットを大きくすることで無理やり体当たりを命中させられた。

 

ミカが壁に叩きつけられ、勢いが殺し切れなかったのかそれとも追撃かそこに更にインドミナスの体当たりが命中する。

当然壁が耐えられる訳なく崩壊する。その先にあったのは

 

「プールっ!」

 

既に水が張られていたプールだ。

その存在を確認したインドミナスは空中で身動きが取れないミカを掴むとプールの中へ沈める。

一瞬の事だったがために少し水を吸い込んでしまう。

気道に入った水を出すためせき込み、結果さらに水を吸い込むことになってしまう。

 

「"ミカっ!"」

 

それを見た先生は一目散にプールへ飛び込む。補習授業部は少し慌てつつも先生をサポートするためにインドミナスへ発砲し意識を向けさせる。

それによりインドミナスの手はミカから離れ、先生がミカをプールサイドまで引き上げることに成功する。

 

「"ミカ!ミカ!"」

 

口の中にあった水を吐き出させ、肩を揺らして意識を確認するも返事はない。

仰向けに倒し、胸部と腹部の動きを見るが正常に動いていない。呼吸をしていないのだ。

それが分かった先生の判断は早い。すぐさま胸骨圧迫を行い、人工呼吸をするために唇を合わせる。

 

教員としては女性にやってもらうのが理想的ではあるが、四の五の言ってられる状況ではないため先生が行う。

しばらく行っているとミカが咽始め、水を吐き出した。

 

「なん、で...?」

 

不思議そうにそう小さく呟くミカ。その声を先生はしっかりと聞き取り優しい声で返事をする。

 

「ミカも私の大事な生徒だから。死なせないよ」

 

「でも、私はセイアちゃんを...セイアちゃんを!」

 

「セイアちゃんは無事です」

 

インドミナスの開けた穴から近付いて来たハナコがミカと先生の会話に混ざる。

何故セイアが生きているのに見つからないのか、今はどうなっているのか、なぜ生きているのか。それらを説明していく。

ミカはそっかぁ...良かった。と何かつきものが取れたような表情になり、力が抜け仰向けで倒れる

 

「もう、いいよ。好きにして」




はい。ちなみにアンケのするしないは人工呼吸でした。
真面目にそう言う主題ではないのに先生と特定の生徒が救命活動とはいえ接吻するのはどうなのかと悩んだのでアンケ取りました。
多分落ち付いたくらいでハナコにからかわれてコハルにエ駄死出されてますね。
それをインドミナス君が見ることは無いわけですが。
ではまた次回!
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