支配されぬ王と青春物語 作:キメラ生物というより雑種らしい
じゃあどんどこ育成しよう!と思ったんですが...資材が足りねぇ!!!
という事で頑張りまーす。
後これからの展開は人を選ぶ気がする...どうでしょうか。
作者には分かりませぇん!!では第十五話どうぞ!
「・・・どこだここ?」
目が覚める。しかしそこは地下洞窟ではなかった。
最初に目に入ったのは生い茂った木の葉だった。その向こうでは太陽が燦燦と輝いている。
周囲を確認するため体を起こす。周囲に生えている木は熱帯に生えている様なものばかりだ。
地面を見れば土と木くずが混ざった不思議な地面をしており、何かの骨が散乱していた。
それだけでも驚きだが、更に目を引くのがかなりの高さがあるコンクリート製の壁だ。近付いてみれば軽く10メートルはあるだろうという事が分かる。
それを辿っていけば、八角形の形で完全に囲まれていることが分かる。
道中外部からの出入りに使うであろう扉と監視用であろう部屋の窓を見つけたが人の気配はなく、外には出られそうにない。
一周し最初の地点に戻ってきた俺は考える。ここは何処か、そしてなぜここに居るのか。
まずここは何処かという話だが...分からん。匂いや空が見える事から砂漠や地下ではないことは確かだ。
見た目はめっちゃインドミナスを収容してたとこに似てるんだけどな。
なぜここに居るのかも分からん。あのイカレクソゴミゲロカス以下のババアにドロップキックを食らわした報復になんかされたか?
そう考えているとパキリという枝が折れる音がする。音の出所を探るため俺は耳を澄ます。
パキッ、パキッ、パキッ。その音は段々と近づいてくる。
音のする方向のあたりを付けた俺はその方向に向き直り、覚悟を決める。
パキッパキパキパキ...大量の枝が折れる音と共に現れたのは、小さな少女だった。
もっと大きなものが居ると思った俺は拍子抜けし、呆けていると少女の口が開く。
「はじめまして。私はインドミナス・レックスです」
「は?何言ってんだお前。どっからどう見ても女の子じゃねーか」
「ここは所謂精神世界。ですので色々と現実とは違うんですよ」
「色々ってか全部違うけどな。仮にお前が本当にインドミナスだったとして何で少女の姿なんだよ」
「貴方と混ざった影響です。貴方にも元々無かったものがあるでしょう?」
そう言って少女は俺の尻辺りを指す。そこには俺の意思で動かすことのできる尻尾が生えていた。
「うわっ、なにこれ!?」
「気付いていなかったんですか?」
「あまりに自然についてるもんで気付かなかった」
その言葉を聞いた少女はため息をついてダメだこいつ...という表情になる。
しょうがねぇだろ!さっきまで尻尾のある身体使ってたんだから!
「まぁ、良いです。本題に入りましょう」
そう言うと少女は更に俺へ接近してくる。やっぱちっこいねぇ~!小学生かな??
膝まげて目線合わせてやろ。
「貴方は今、死の危機に瀕しています」
淡泊に結構衝撃の事実を伝える少女。いや、急展開が過ぎない?てか死にかけにしては元気だぞ俺
「色彩の影響を受け、あなたという存在が消えかかっているのです」
「えぇ...何それ怖い」
「しかし、それを私が肩代わりすればあなたは消えずに済みます」
「あそうなの・・・えっ、だから何?」
「鈍いというかバカですね貴方」
急に悪口言われたんだけど。酷くない?
「私が代わりに消えると言っているのですよ」
へぇ~...なんで???
「お前見ず知らずのアホ馬鹿丸出しの大間抜けに命かけれるってのか」
「それ自分で言ってて悲しくなりません?それと見ず知らずではありません。ずっと見ていましたから」
「はい?」
「私は檻に閉じ込められ、吊るされた肉を貪るだけの日々に飽き飽きとしていました。だから脱走を企てた。しかし、外は私の思っていた以上に未知のものが多く、恐怖のあまり必要以上に暴れてしまいました」
何だ急に自分語りし始めたぞこいつ。隙を見せた俺が悪いか。
「そしてついには殺され、私は一生を終えました。ここで私のすべてが終わったはずでした...しかしそうはならなかった。あなたと共にこの世界へ生まれたのです」
「あっそういう感じ?・・・待って、俺ご本人居るのにそれ差し置いて身体使ってたの?」
「私は外が怖くなっていました。だからここに閉じこもり、あなたを見ていたのです。知識の差もあったのでしょうが、あなたは如何なるものにも恐れず動き、私にはできない生き方を見せてくれました」
なるほどね~・・・遠まわしにお前は考え無しで動く馬鹿だって言われてる?
「私の別の生き方を提示してくれたのです。その恩返しとでも思ってください」
「いやいやいや、俺なんもしてないし」
他人を犠牲に出来るほど偉業を成し遂げた気もしないので断っていると少女はこめかみに血管を浮き上がらせて怒鳴る。
「さっさと受け取りなさい馬鹿!厚意には甘える物ですよ!」
そう言って少女は俺の肩に手を勢いよく置く。ちょっと痛い...
すると何か不思議な感覚が体を巡り始めた。その最中に少女は何気なく言った。
「そうそう。私が居なくなったら何か起こるでしょうが...まぁ頑張ってください」
「えっ何そr」
言い切る前に俺は意識を失った。
結局あの少女が本当にインドミナスだったのか、少女の言っていたことが本当なのか俺には一切分からない。
最初の構想とめっちゃ変わってて作者は驚きを隠せぬ。
インドミナスが味方側になっちゃった...最初は主導権を取り戻そうと躍起になってるつもりだったのに...なんなら今出てくる予定じゃなかったのに...でもまぁ楽しいからヨシ!