支配されぬ王と青春物語   作:キメラ生物というより雑種らしい

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お久しぶりですわよ!
期間が開くことが多い!もうちょっと頑張りまーす。
では本編どうぞ~


第二十三話 まぁ、頑張っていこう。

「"一体何があったんですか?"」

 

先生は本日の当番であった小鳥遊ホシノと共にパトロールをしていたところ、爆発音を聞きつけ博物館近くへ駆けつけた。

警備をしていた者の話によれば何の前触れもなく博物館の地下で爆発が起きたのだという。

 

「もう通報はしましたし、少しすればヴァルキューレが来ると思います。なので先生は気にせずパトロールの続きを」

 

先生にそう伝えながらインカムで仲間と連絡を取っている警備員。

気にしなくていいと言われた先生は言われた通り気にせずパトロールに戻る……なんてことはせず

 

「"調査は早い方がいいです。先に私たちが行くので皆さんは外で警戒をお願いします"」

 

と伝えた。

警備員は渋々と言った様子で承諾しインカムを通して先生が調査に入る旨を伝え、先生たちを無事な入口に案内した。

地下の地図を渡し警備員は持ち場に戻ってゆく。

 

地下は爆発の影響か電気がついておらず薄暗く、長い廊下が続いていた。

二人は警戒しながら奥へと進んでいく。かなり入り組んでおり、地図が無ければ容易に迷ってしまうだろう。

T字路に差し掛かったところで突然、先導していたホシノの足が止まる。

 

「"急に止まってどうし「シッ!何か居る」"」

 

ホシノに促され耳を澄ますと確かにコンコンと硬いもの同士が軽くぶつかっている音が規則的に聞こえる。

ここの壁はむき出しのコンクリートであるため反響し、詳しい方向までは分からない。

ホシノは盾を構え、何処から来ても良いようにする。

 

数秒のことが何時間にも感じる緊張の中、ガタッという物音がした。

2人が即座にそちらへ視線を向けるとそこに居たのはネズミだった。マイペースに首を傾げT字路の先へ去るネズミ。

一安心したところでネズミの断末魔と肉の潰れる音が響く。

 

T字路の先から現れたのは一般的な人間の倍近くの体格を持ち、暗闇に紛れやすい黒の体色に黄色またはオレンジとも言える模様が特徴的な……そう、簡単に言うのであれば大きなトカゲだった。

 

そのトカゲは二人を視認するや否や咆哮を上げ突進をした。

ホシノは冷静に盾を構えるがその大きなトカゲは突進が当たる前に跳躍、二人の背後に着地すると近くの先生へと襲い掛かる。

 

しかし謎のバリアによって攻撃は失敗に終わり、ホシノによるショットガンの射撃を食らってしまう。

怯んだ隙にホシノは先生の前に出て盾を構え直す。

トカゲ…もういいやインドラプトルは先生は後回しで構わないと判断しホシノへの攻撃に集中する。

 

インドラプトルが噛みつこうとし、ホシノがそれを防ぐ。

ホシノがショットガンを撃ち、インドラプトルがそれを避ける。

一進一退の攻防が繰り広げられるが段々と動きの大きいインドラプトルの方に疲れが見えてくる。

このままでは負けると判断したインドラプトルは逃走を選んだ。

 

当然二人はそれを追いかける。

だが流石に人とラプトルでは足の速さが違いすぎる。疲れがあるとしてもインドラプトルの方が速いのだ。

それでも見失うほどの差はなく、とうとう逃げ場のない部屋にまで到達した。

 

その部屋は通路とは違い鉄製又はそれに近い素材で壁や天井が作られており、奥には何のためか大きなコンソールと幾つものモニターが置かれている。

もっとも、モニターの大半は電源が付いていないため何も映っていないが。

 

「大人しく降参すれば痛くしないよ~。言っても分からないと思うけど」

 

ショットガンを構えたホシノがインドラプトルへ警告する。

追い詰められたインドラプトルは最後のあがきに二人へ襲い掛かることはせず、尻尾で背後のコンソールを破壊した。

すると警報音と共にこの部屋唯一の扉が固く閉ざされ、部屋全体に何かの気体が充満し始める。

 

「"これは…!?"」

 

『麻酔薬です!それも強力な!先生は私が守っているので大丈夫ですがホシノさんは……』

 

アロナがシッテムの箱から語り掛ける。

ホシノの方は袖を口元に当ててなるべく吸わないようにしているがそう長くはもたないだろう。

この事態を引き起こしたインドラプトルは平然と立っており笑みを浮かべていた。

 

("耐性があるのか?いや、無くてもホシノとアレとでは体格の差で麻酔の周りが違いすぎる。私はアロナのお陰で大丈夫だけどいつまで持つか…")

 

先生が思考している間にも時は流れていき直ぐにでもホシノが眠ってしまうだろう。

何か打開策はないだろうかと先生が考えていると鉄を殴りつけるような大きな音が響いた。

 

「イッタ!?流石に鉄ぶち抜くのは無理だったか」

 

扉の外から声が漏れ聞こえる。

次の瞬間扉の隙間から指が生え、横に向かってひしゃげた。

 

「いやぁ、付いて行ってみて大正解。展示用の奴が1匹な訳ないよな」

 

そう言って現れた少女は先日、先生が出会っていたカツアゲをしていた少女だった。

彼女を視認したインドラプトルは先程までの余裕がなくなり、後ずさりをしながら威嚇を繰り返していた。

扉がこじ開けられたことで装置が壊れたのか麻酔薬の散布が止まり、扉から麻酔薬が出ていく。

 

空気中の麻酔が薄まったことでホシノも袖で口元を覆う必要もなくなり動けるようになった。

 

「うへ~、誰だか知らないけど助かったよ」

 

「うぇっ……あ~、恩を感じてるんだったら急に襲ってこないでくれよ?」

 

「うへっ!?おじさんそんなことしないよ~!」

 

地味にトラウマなんだよと訳の分からないことを呟きながらホシノとの会話を続ける少女。

インドラプトルは隙を伺っているが少女への恐怖からか上手く動けずにいた。

 

そこで先生が気付く。何かアナウンスの様なものが流れていることに。

耳をすませば『侵入者ノ無力化二失敗。侵入者ノ排除二移行シマス』という音声が流れている。

警報音が一層大きくなり壁だと思っていたものが横にずれていき部屋を大きくする。

 

壁の先に居たのは、恐竜好きでなくとも知っているであろう代表例であるT-レックスと酷似した姿の存在が左右1体ずつ居た。

 

「ティラノ…にしては全体的に薄いな。ギガノトかな?もう片方はちょっと小さいしアロサウルスとかその辺?」

 

3対3いや、先生は戦えないので実質3対2の圧倒的に不利な状況にもかかわらず少女は呑気に相手が何なのかを考えている。

 

「これはちょっときついかも…」

 

麻酔が入っているため普段強者側であるホシノも逃げる方向に思考をシフトしているが少女は違う。

3体の恐竜へ歩みを進めていく。ホシノはその姿を見て制止するが少女はそれを無視して3体へ近づき口を開く。

 

「悪いが皆殺しだ」




エイプリールフール特別話とかやってみたいですがねぇ…如何せん本編が進まんので。
まぁほんとゆるゆるとやっていきまっしょい。

この後のストーリーどうする?

  • 実装順でパヴァーヌ2章してから最終章
  • とりあえずメインストーリー全部やる
  • さっさと最終章行っちゃおう!
  • イべストでお茶を濁そうじゃないか
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