支配されぬ王と青春物語   作:キメラ生物というより雑種らしい

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アクセス分析見てると第閑話だけちょっと多いのおもろいな。
そんでまぁ展開に無理なところもあるかもしれませんがそこは温かい目で見ていただいて...ではどうぞ。


第二十六話 ちゃんと寝ろ。

「んん…」

 

それからどの程度時間が経ったのかは知らないが体にのしかかる妙な重みを感じ目が覚める。

視線を体の方へ向ければスヤスヤと寝息を立てている先生の姿が。疲れすぎて俺が居ることを確認する前に寝たのだろうか。

 

軽く辺りを見回してみると小物が入る机?の上にタブレット端末が置かれていた。

このままでは暇だし勝手に使わせてもらうかとタブレットを手に取り電源を入れようとする。

しかし電池が切れているのか画面が暗いまま動かない。

 

運が無かったなと思いタブレットを元の位置に戻そうとしたところである事に気付いた。

例の声がタブレットから聞こえているのだ。位置を動かしてみると明らかにタブレットから声が出ていると分かる。

こりゃ面白いと眺めていると声が焦り始めた。

 

『あわわ!先生早く起きてください!私食べられちゃいますー!』

 

俺を何だと思ってるんだこの声の主は……流石に無暗に食べたりしないわ。

さてどうなるかなと真っ黒なタブレットの画面を見ているとカツカツという廊下を歩く音が聞こえてくる。

おっ、来たか?と思っていたら仮眠室の扉が突然開けられ、紺色の髪をした少女が現れた。

第一声に先生のサボりを咎める発言をしていたが俺と同じベッド寝ている先生を見るや否や顔を赤らめ叫んだ。

 

「な、なな、何してるんですか!!!」

 

めんどくさっ……

 

 

 

 

「ややこしい事をしないでください!全く……」

 

なんとか変に騒がれる前に事の経緯を説明した俺はとりあえず納得してくれた少女に先生をどかすのを手伝ってもらった。

俺一人でやるとなるとかなり雑になり先生の睡眠を終わらせてしまいそうだったからだ。

まぁその配慮もタブレットからの声で台無しになった訳だが。

 

「"本当にごめん。眠すぎて人がいることに気付かなかったんだ"」

 

「今度から気をつけて下さいね!それと貴方も貴方よ、布団に人が入って来たのに気付かないどころか起きないってどういう事よ……」

 

起きた時には既に先生は寝息を立てて寝ていたという俺の話を聞いていた少女は頭を抱えながら言った。

ひと段落付いたというところで先生が俺に向かって口を開く。

 

「"それじゃあ自己紹介よろしくね"」

 

「えっ、知り合いじゃないんですか?」

 

「"あー……知り合いだけど改めて、ね?"」

 

「ヘイヘイヘイガニ。俺の名前はイン…んん!【百合園ミナス】。セイアちゃんの命により先生のお手伝いをしに来ました。以後よろしく」

 

「"よろしくね……百合園って事はセイアの親戚?"」

 

ぺこりと頭を下げると先生から当然の疑問が飛んでくる。

それにまぁそんな所ですと曖昧に答えると先生は分かったとだけ言ってそれ以上は触れなかった。

お手伝いに来たという事で先生の仕事を紺髪の少女改め早瀬ユウカと共に行う事になった。

 

「がんばるぞー」

 

(大丈夫かしらこの子…)

 

 

 

 

 

やっべ~半分くらいわかんね~!!

10年くらい恐竜で居たから人間の常識とか薄れてるしそもそも知らん単語だらけで意味わからん!

むむむ…と顔をしかめて書類とにらめっこをしているとそれを見かねたユウカちゃんが大丈夫かと声をかけてきた。

 

「正直半分くらい分かんないです。助けてください」

 

「やっぱりね。さっきから全然手が動いていなかったもの。いい?ここはね───」

 

マジで助かる。こうやってユウカちゃんに教えてもらいながらなんとか仕事を片付けていく。

書類の山はみるみるうちに減っていきようやく無くなった。

データ上の仕事もすべて終えたようで先生は伸びをしていた。

窓の外を見れば空が赤から黒く染まり始めており、時計を確認すると良い時間だ。

 

「"今日はありがとう二人とも。気を付けて帰ってね"」

 

そう言って俺たちを見送ろうとする先生。ユウカちゃんは礼を言って帰路に着いた。

俺も帰ろうかと少し思ったが保護観察云々だっていうのにこんな簡単に帰らせていいのかと思い先生に質問をする。

 

「俺は保護観察って話で来たんだが、簡単に帰していいのか?」

 

「"うん、私は信じているからね。でももし帰れない理由があるならシャーレに住んでもらっても構わないよ"」

 

「……いや、帰るとも。今日は世話になった、明日も頼む」

 

それだけ伝えて俺も帰路につく。結構久しぶりの帰還な気がする。

………そうでもないか。

 

 

 


 

 

 

『先生良かったんですか?』

 

寝るための準備をしているとアロナが話しかけてきた。

何が?と訊くとアロナは例の生徒さんの事ですと答える。

 

『あんな如何にも怪しい方を野放しにして……』

 

「いいんだよ。ミナスがどこの誰で、一体何をしているのか分からなくても。ミナスの事はセイアが身元を保証するって言ったんだ。私はそれを信じるだけだよ」

 

『ですが…』

 

「何かあった時は私が責任を取る。そのための私だ」

 

『分かりました。でも、無茶は厳禁ですよ先生!』

 

分かってるよと言って私は床に就く。

アロナの言う通り疑問は尽きないが今日接してみて害のある人物じゃない事は分かった。

今日、明日と徐々に交流を重ね、彼女の人となりを見極めていこう。




そういえば皆さんはswitch2買います?
私は買いたいんですが抽選に当たっていないのでワンチャン買えないです。
悲しいね。

ではではまた次回。

この後のストーリーどうする?

  • 実装順でパヴァーヌ2章してから最終章
  • とりあえずメインストーリー全部やる
  • さっさと最終章行っちゃおう!
  • イべストでお茶を濁そうじゃないか
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