ひろがるスカイ!プリキュア 〜HERO ACADEMIA〜   作:ぎんすた

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デクくん達がひろプリの世界に転移するのはよくあるけど、その逆…ソラ達が雄英高校に入るパターンは中々無い…。

そう思って描き始めました。

よろしくお願いします。


プロローグ
第0話 ソラ=ハレワタール:REオリジン 《前編》


人類の約8割が超常的な能力“個性”を持つ世界。

 

そこに私は1年半前、とある事件を機に降り立ちました。

 

この世界は個性を悪用する敵(ヴィラン)に対抗するため、困ってる人を助けるため…様々な理由で個性を駆使して活躍するヒーローが立派な職業として認められている世界。

 

 

これは、私達が本当の意味でヒーローになって、最高のヒーローになるまでの物語。

 

ヒーローの出番です!

 

 

 

──────────────ー

 

第0話

 

ソラ=ハレワタール:REオリジン

 

──────────────ー

 

ーソラシド市ー

 

sideソラ

 

「ここに来るの…約1ヶ月ぶりですね!

ましろさんや、あげはさんも元気にしているでしょうか…」

 

 

ソラ=ハレワタール

──ー個性『無個性』

 

ダイシャークを打ち倒して、スカイランドとソラシド市が平和になって約半年…。

ここ最近忙しかった青の護衛隊の仕事が落ち着き、私は約1ヶ月ぶりにソラシド市に帰って来ました。

夏休みということもあってか、すっかり暑いですね…。

 

私の名前はソラ=ハレワタールといいます。

誕生日はまだですが、年齢は今年で15歳です!

この世界でいう中学3年生の年齢ですね。

 

普段はスカイランドという異世界で『青の護衛隊』というヒーローチームの一員として活動していますが、先程も言った通り、今日は久しぶりに時間が取れたのでソラシド市に遊びに来ちゃいました。

 

私は親友の『虹ヶ丘ましろ』さんの家である『虹ヶ丘亭』に向かうため、ワープ先であった路地裏を出て、リュックを背中に背負って街へ赴きました。

 

「それにしても、この街って本当にヴィランっていう悪い人達を見かけないですね…故にヒーローは少ないですけど…いつ来ても平和な街ですね」

 

ソラシド市は日本一ヴィランによる事件の発生件数が少なく、ヒーローは他の街よりも少数ですが、本当に平和な街です。

去年はアンダーグ帝国による事件が多発していましたが、逆にヴィランによる事件は数える程しか発生していませんでした。

それも、警察やヒーロー一人で対処できる程度のもの。

住みたい街ランキング上位にも入っているそうです。

 

「このまま何も事件が起きず平和が続いていけばいいですね…」

不意にそうつぶやきながら、穏やかな風が吹く街を見渡して歩きました。

 

このあと、この穏やかな風が様変わりすることも知らずに…。

 

 

 

 

──────────────────────ー

 

 

 

 

「きゃあぁぁー!!ヴィランよ!!」

遠くから聞こえる女性の悲鳴。それによって、穏やかな風は荒々しいものへと姿を変えました。

 

「…!ヴィラン!?」

私は悲鳴の聞こえた方向へ急いで走りました。

駆けつけた先には体長約2メートル位あり、顔をマスクで隠して右腕と思われる部分にはショベルカーのアーム、左腕にはロードカッターの回転刃が目立つヴィランが、3名の手下と共に宝石店で強盗を働いていました。

 

「酷い…しかも、でっかいヴィランですね…」

大きく鍛えられた体格が特徴のヴィランは、身体が大きいのを良いことに力任せにショーケースを破壊し、手下が割れたショーケースから宝石を奪っています。

 

ショーケースや扉のガラスは破れて破片があちこちに散らばり、店内はぐちゃぐちゃ。

はっきり言って悲惨な状況でした。

しかも、店内には店員とお客さんがまだ取り残されてる…!

 

「おい!こいつらの命が惜しけりゃ…とっとと金を出せぇ!!

出さなきゃどーなるかわかるよなぁ!?」

「ひぃ…!!」

 

「…!」

店の中をよく見ると強盗のリーダーであるショベルカーヴィランが、ロードカッターのアームを前に出しお客さんを人質にお店の店員さんに脅しをかけていました。

よく見ると、お客さんにも手下に銃を突き付けられてます…!

 

「た…助けてくれ!!」

「怖いよ…!」

お客さんの顔は怯えて青くなっている…。

このまま放っておけません…!

私は意を決して腰にぶら下げていた羽があしらわれた薄いピンク色のペン《ミラージュペン》、水色に縁取られ、ドームの中に水色のラインストーンとピンク色の太陽のシンボルが掘られた石《スカイトーンスカイ》を取り出し、前で構えました。

 

「ヒーローの出番です!!」

 

 

すると私の意思に呼応するかのようにミラージュペンの羽の部分が展開し、緑色の丸い光が飛び出す。

丸い光は透明な球体に変化し、ペンはマイクにもハンディファンにもみえるロッド《スカイミラージュ》へと変化しました。

 

 

「スカイミラージュ!」

そして私の衣装も青い光のワンピースドレスに変化すると、スカイミラージュを前に構えてスカイトーンの羽の部分を折り曲げました。

 

「トーンコネクト!」

スカイトーンをミラージュの白いくぼみ部分にセットすると、折り曲げた羽が上がり、シンボルが回転するのに合わせて球体の中のバーサライタも同時に回転して、中に緑色の光が灯ります。

 

「ひろがるチェンジ!スカイ!」

私はスカイミラージュを掲げてボタンを押し、そう叫びました。

 

視界いっぱいにドーム状の空間が広がると、髪はいつもの青い髪のサイドテールから毛先がピンク色に染まった水色の長いツインテールへと変わり、下の円盤に着地すると足元に水色のショートブーツが履かれました。

 

「きらめきHOP!」

ツインテールの結び目には、青いリボンがついた羽のヘアアクセサリーがつけられ、耳にはイヤーカフスと青い球体のイヤリングが取り付けられます。

そして、私は空間内にある青い足場を使ってまた円盤へと降りていきました。

 

「さわやかSTEP!」

青い光が走ったと思えば、次の瞬間白と水色のワンピースが身にまとわれ、脚には白いニーハイソックスが履かれました。

着々と変身が完了していく中、私は思いっきり円盤の床を蹴ってジャンプしました。

 

「はればれJUMP!」

両手をパンッと合わせると、ピンクのハートが描かれたオープンフィンガーグローブが装着され、左肩に手を添えると左肩辺りから青い光が伸び、光は赤と青のマントへと変わりました。

 

そしてドーム状の空間が晴れ、青い空間が広がると私はそこへ降り立ちます。

 

「無限に広がる青い空!キュアスカイ!」

最後はスカイミラージュと共にポーズを決めて名乗り上げです!

 

私は、無個性ではありますがプリキュアに変身することで、ヴィランに対抗する事が出来るんです!

 

《ソラ=ハレワタール。

個性は無個性だが、プリキュアに変身することにより超常的な力を扱うことができる。

本人の身体能力も高い為、その力はより強力になる!》

 

ただ、この時あることを失念していました。

この世界で変身するときは、あげはさんに一言連絡いれる』ということを…。

 

変身が完了すると私は地面を蹴って、宝石店の中まで一瞬で移動しました。

 

「お止めなさい!!」

そして、店員とショベルヴィランの間に入るとロードカッターの刃の部分を両手で受け止めました。

 

「何っ!」

「はぁっ!!」

 

SMASH!!

 

突然の私の登場し困惑するヴィランをよそにそのままアームを投げ飛ばし、そこにできた隙を逃さずヴィランの腹を殴り飛ばしました。

 

「ぐぉっ!ぐへぇ!!」

殴り飛ばされたヴィランは店の外を抜けて地面に激突し、体勢を崩して倒れました。

 

「リーダー!!この!!!」

この状況を見た手下の一人が此方にアサルトライフルを向けるのが見え、咄嗟に壊れたディスプレイを倒して盾にし店員さんの安全を確保して彼に弾が当たるのを防ぎつつ、乱射された弾を避けつつ隙を見て懐に潜り込みました。

 

「ダメじゃないですか!こんな危ないものを人に向けたら!

こんなの、こうです!」

懐に潜り込むと私は手下から銃を奪い壊して無力化し、手刀で気絶させました。

 

「ヒーローガール・スカイパンチ!!」

残り2人の手下に関しても、スカイパンチを盾代わりにして銃撃を防ぎ、

 

「貴方は…ヒーロー!?」

「皆さんは離れてください!はぁっ!」

 

SMASH!!

 

「ぐふぉっ!!」

 

お客さんには巻き込まれるのを防ぐために少し離れてもらい、拳に纏った青いオーラで銃を壊し、そのまま殴って気絶させました。

 

「…あ、あの…」

後ろを振り向くと、店員さんが地面に手をついてしゃがんだまま呆然としていました。

私は彼に近づいてしゃがんで声をかけました。

 

「大丈夫です、ここは私がなんとかします!

皆さんは今のうちに避難してください。

店員さん、お客さんの避難誘導をお願いします!」

「あ…はい!…お客様!こちらです!」

店員さんの誘導でお客さんの避難が完了すると、私は外に飛び出し起き上がっていたショベルヴィランと向き合いました。

彼が向けてくるのは、ランボーグやアンダーグ帝国の人達が向けてきたものとは違う憎悪の意志…。

でも、カイゼリンの殺気に比べればマシです!

 

「テメェ…ガキ…よくも邪魔しやがって!!」

「白昼堂々、個性を悪いことに使って人を襲っているからです!

工事現場で活躍できそうな素晴らしい個性を持っているのに…!それが残念でなりません…!」

 

個性持ち…個性を持っていない私からはその力が羨ましい程に輝いて見えるんです。

プリキュアになれなくても、修行を積めばプリキュアと同じように戦えて、オールマイトやエンデヴァーのように立派なヒーローとして活躍できる可能性を秘めているのに…!

 

それを悪いことにしか使わないヴィランの道を進んでしまうのが本当に残念としか思えないんです…!

 

うるせぇぇぇ!!ガキに何がわかんだよ!!

ヴィランは私に言われたことが気に障ったのか、怒りに任せて右腕のアームを下ろしました。

 

「…!」

私は咄嗟に避けてダメージを回避しましたが、アームが激突した衝撃で先程私がいたところの地面にひびが入り穴が空いてしまいました。

避けていなかったら今頃どうなっていたか…。

 

私は拳を握り、相手を見据えました。

相手の個性は、ショベルアームとロードカッターの複合型。

特に左腕のロードカッターの回転刃に当たったらただでは済みません。

左を避けて右を殴るか、正面突破は危険すぎます。

或いは…

 

 

…とにかく、このヴィランを止めないと!!

そんな想いで、地面を蹴ってヴィランに向かって走り出しました。

 

「そんなに死にてぇのか…?だったらお望み通り切り刻んでやるよ!!」

ヴィランは走り出してきた私を見て、笑いながら回転刃を回転させ接近してきます。

「そんなの、望んでいません!!」

「なっ!」

私は軌道を読んで回転刃を避けつつ回り込んで、刃のアームカバーの部分に拳を叩き込みました。

その衝撃で体勢が崩れ、回転刃は地面に沈みました。

 

「くっ…ふざけんなっ!!」

「それはこっちの台詞です!!はぁっ!!」

左腕が沈んで身体の身動きが取れなくなり、なんとか自由の効くショベルアームで殴りかかってきましたが、私はそれを掌で受け止めそこから青い衝撃波を放ち、宝石店の入ってるビルに激突させました。

 

今です!!

 

「私が望んでいるのは、貴方が罪を償うことです!!」

私は止めを刺すため一気に駆け出し、必殺技の体勢に入りました。

 

 

「ヒーローガール!!」

高く飛躍し後ろの雲を蹴って勢いをつけ、拳に青く輝くオーラを纏い、

 

 

「スカイパンチ!!はあああぁっ!!」

そして一気に跳躍するとそのオーラは私自身を包み込み、青い拳となってヴィランにストレートパンチをかましました。

 

SMASH!!

 

パンチを受けたヴィランは白い煙…キラキラエナジーを放出し、浄化されていきました。

 

「スミキッタ…」

 

浄化されたヴィランは力が抜けたように崩れ落ちて、スッキリした顔で気絶しました。

 

 

──────────────────────ー

 

 

キラキラエナジーのおかげで街は元通り。

めちゃくちゃになった宝石店や地面も元に戻って解決です!

 

後は警察にヴィランを引き渡すだけなのですが…。

 

「あ!来ました!!」

するとサイレンを鳴らしたパトカーが此方に向かってくるのが見えてきました。

後は警察の人にヴィランを引き渡して、軽い事情聴取を終えたらましろさん家に行ける!

そう思っていたのですが…。

 

「これは…もうヴィランが無力化されてる…。

やったのは君かい?」

「はい!助けを求める声が聞こえて、放っておけなかったので…」

私はパトカーから出てきた30代くらいの顎髭を生やし、スーツを着こなした刑事さんに事情を説明しました。

事情を聞いた刑事さんは、顔をしかめながら此方にあることを問いかけてきました。

 

「キュアスカイと言ったね…。すまないが、一つ聞いていいかい?」

「はい、何でしょう?」

「君、ヒーロー免許は持っているのかい?もしくはヒーローに許可を貰ってやったのかい?」

 

 

 

…へ?免許って何のことですか…?

そもそも、これは私の独断でやったことで…。この世界って誰でもヒーローやれる訳じゃないんですか!?」

ヒーロー免許…私は聞いたこともない言葉に思わず固まり、色々聞き返してしまいました。

すると、刑事さんからまたとんでもないことが返って来ました。

 

「君、そんなことも知らないでヒーローを名乗っていたのかい?

 

この国じゃ誰でもヒーローを名乗っていい訳じゃない。ヒーローをやるには免許が必要なんだ。

 

君のやったことは、確かに本来なら褒められるべき行為だ。だけど、それは免許を持っていたらの話。

免許を持たず、公共の場での無断で個性を用いた戦闘行為。

これは立派な法令違反、つまり犯罪。

 

君のやっていることは、我々の立場からみればヴィランと何ら変わりはない

 

「…!!」

やったことは正しかったとしても、ルールを破ればヴィランと変わらない。

その事実を突き付けられ、私は酷くショックを受けました…。

同時に、あげはさんとの約束である『変身する前に一言連絡を入れる』ことを果たしていなかったことを思い出し、更に固まりました。

 

「なにより、君自身からこの話を聞いたんだ。この状況といい無視しない訳にはいかない」

そして、刑事さんは無慈悲にもポケットからあるものを取り出し、それを私の手首にかけました。

 

「これは…手錠…!?」

「そうだ。ヴィランは勿論逮捕するけど、君にも来てもらう。

 

 

キュアスカイ、君を個性無断使用及び無許可での個性を使った戦闘行為の現行犯で逮捕する

「…!?えええっ!?」

 

ましろさん、すみません。今日は会えないかもしれません…。

 

ヒーローガール…まさかの逮捕です…。

 




ヒロアカとのクロスオーバーなのに、最初からヒロアカキャラいない&まさかの主人公逮捕END

というかあらすじで0話のネタバレしてる件。

作中でソラちゃんが異世界から来た故に『無個性』だと紹介されましたが、
ソラちゃんを『無個性』設定にした主な理由は、ソラちゃんの変身前のスペックが元から高すぎる上に、プリキュアの力に加えて個性持たせると絶対チートになってバランス崩れるなと判断したからです。

生身で岩を割れる&対人戦強い&7話の体力測定で無双したりしたからね…。

ましろちゃんやあげは姉さんは個性持ちです。

異世界から来たから身体の構造がそもそも違うだろうというのも理由の一つではありますが…主な理由はバランスの問題ですね…。

ソラちゃんの個性を期待していたファンの方々には申し訳ないですが…そこら辺はご了承して頂けると嬉しいです。

プリキュアの存在ってヒロアカ世界だと絶対問題になりそうだよな…。

特にひろプリ組、人助けとはいえヒロアカ世界だと法律に触れそうな力の使い方してる場面いくつかあるからな…。

そこら辺とかしっかり書きたいな…と考えています。

次回もお楽しみ。

わんぷり映画楽しみ。
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