ひろがるスカイ!プリキュア 〜HERO ACADEMIA〜   作:ぎんすた

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遂に後編。0話もこれでラストです。

お気に入り登録&感想&評価してくださってる皆様ありがとうございます…!マジで感謝です…!

感想が寄せられる度に続き書こうって気持ちになれるし、励みにもなってます…!

今週のアニアカ、ジェントル&ラブラバ2人共MVPだ!!

あと今週のわんぷり、ソラちゃん達を久しぶりに見れて歓喜しました。


第0話 ソラ=ハレワタール:REオリジン 《後編》

数日後…

 

 

 

ースカイランド・青の護衛隊本部 隊長室前ー

 

 

 

雄英高校の入試を受ける決意をしてから数日…。

 

 

私は一度スカイランドへ帰り、青の護衛隊隊長《シャララ隊長》の元へ訪れることにしました。

 

理由は勿論、雄英を受けることにしたことを話す為です。

 

 

正直、護衛隊の仕事そっちのけでほぼ私情な理由で向こうの世界の高校受験に挑むので、許してもらえるかどうか…。

 

 

いつものように隊長室に入ればいいのに、全身の震えが止まりません…。

 

…きっとシャララ隊長なら、わかってくれる筈です。

 

 

 

「よし」

 

私は深く深呼吸をし、気持ちを切り替えて隊長室の扉をノックしました。

 

 

 

「シャララ隊長、ソラです。

隊長に大切なお話があってお伺いしました。

今お時間は大丈夫でしょうか?」

 

「ソラか、時間ならある。入っていいぞ」

 

「ありがとうございます。では、失礼します」

 

隊長に時間を取る許可を貰い、私は隊長室へ入りました。

 

 

 

ー隊長室ー

 

 

 

入ってすぐに出迎えたのは、美しい銀髪を金色の羽型のアクセでハーフアップに纏め、私達の制服よりも丈の短い制服にマント、下は白いニーハイブーツを履き、腰には剣を下げた、私の上司であり、憧れの人。

 

青の護衛隊隊長《シャララ隊長》です。

 

 

 

「ソラ、大切な話とは何だ?

 

ここ数日ソラシド市で何かがあったと表情から伺えるが、何があった?」

 

 

青の護衛隊・隊長

──ーシャララ

────個性『無個性』

 

 

 

「はい、実は…」

 

私はここ数日であった出来事を話しました。

 

ましろさん家に行く途中でヴィランに遭遇し、プリキュアの力を使って戦ったら警察に逮捕されたこと。

 

その時、あの世界のヒーローがどういうものか…現実を目の当たりにしたこと。

 

あの世界ではヒーローをやるには免許が必要で、その為にヒーローになる為の全てを学べる雄英高校を目指すこと。

 

 

 

そして…雄英高校ヒーロー科合格へ向けて勉強と鍛錬に専念する為、護衛隊の仕事を休むということを…。

 

 

 

「なるほど…大体の話はわかった。

 

あれから何度かあの世界に訪れることはあったからあそこの世界のヒーローが資格制なのは聞いてはいたが…。

 

その資格を得る為のことを学べる学科がある学校の試験を受ける為に、護衛隊の活動を休むということか」

 

「纏めるとそういうことになります」

 

シャララ隊長は一通り話を聞いて纏めました。そして、顔つきが険しくなり私を鋭く見つめました。

 

 

 

「そこまでして、護衛隊の任務を休止するというなら…

 

 

 

 

 

 

 

本気なんだな、ソラ

 

 

 

 

「本気です。そうじゃないとここまで言いません」

 

私は怯まず、隊長に雄英高校を受けるのが本気であることを示しました。

 

ですが、隊長は簡単には傾きません。

 

 

 

「彼処で自由にヒーローをやれないというならここでヒーローを続ければいい。

 

ここなら個性の使用制限もないし、例外を除いて個性持ちはほぼいない。

 

個性に縛られずヒーロー活動はできる筈だ。

 

 

 

それに、任務を休んで受験に挑戦するということは、三番隊隊長である君が私情でその責務を放棄するということになる

 

確かにその通りです。

 

私情を優先し、番隊長としての責務を放棄しようとしているのは承知の上なので動揺はしませんでした。

 

それに、プリキュアに変身しなきゃただ鍛錬を積み重ねてきただけの“無個性”である私にとっては青の護衛隊は恵まれた環境であるのは確かです。

 

 

だからこそ…。

 

 

 

「それでも、君は向こうの世界で敢えて茨の道に挑むというのだな?

 

はい!

 

私は隊長からの問いに強く返事をし、考えは変わらないことを示しました。

 

 

「確かに、護衛隊なら向こうで無個性の私でもヒーロー活動ができます。

 

番隊長としての責務を放棄してるのも承知の上です。

 

 

でもそれじゃ、向こうの世界で待ち受けている現実から逃げているだけで、何も変わらない…。ただの甘えにしかなりません。

 

茨の道なのはわかっています。

 

それでも、私は向こうの世界でプロヒーローになって、自分の意思で誰かを助けられるヒーローを目指します!!

 

これは揺るぎません!」

 

 

たった一日で決めたことだけど…叶えたい目標がある。

 

その為には茨の道を突き進む覚悟です。

 

 

 

「そうか…」

 

シャララ隊長はこの言葉を聞いてようやく納得し、表情が緩んだように見えました。

 

 

 

と、思っていたら次の瞬間また厳しい表情になり、こう言い放ちました。

 

 

 

「護衛隊で活動することが、向こうでの現実から逃げているだけで甘えになるというのなら、こうしよう。

 

 

 

 

 

 

 

ソラ、そのプロヒーローとやらになるまで、

君が護衛隊の任務に参加することを禁止する

「!」

 

プロヒーローになるまで護衛隊の活動への参加を禁止…。

 

てっきり、受験勉強と護衛隊の両立を言い渡されるのかと思ったので受験勉強に専念できるのは有り難いと思う一方、失敗したら護衛隊の方に戻ることも考えてはいたので、任務参加禁止…つまり無期限停職を言い渡されたのはちょっと想定外です…。

 

 

「話を聞くに、君は人助けという理由があるとはいえ、向こうの法を犯したのは覆らない事実だ。

 

本来なら解雇になってもおかしくない問題を向こうで起こして身内に迷惑をかけ、

更に私情な理由で任務を放棄しようとして隊に迷惑をかけようとする隊員を、そのまま放っておく程私は優しくない」

 

「つまり…」

 

「私は君の上司だ。

 

部下である君が問題を起こしたら、反省させる為に然るべき罰を、君にも与えなければならない義務がある。

 

これは君の願いを叶える策であると同時に、君に対しての罰ともいえる。

 

雄英でヒーローとは何なのかを一から学び直して、プロヒーローになった先で己の目指すヒーローになれたと思ったら、私の下へ戻ってこい

 

シャララ隊長は口角を上げ、優しい笑顔でそう言いました。

 

 

 

これはシャララ隊長からの罰でもあれば、餞別でもあり、優しさでも、激励でもある…。

 

 

 

「…はい!!」

 

隊長なりの優しさを感じた私は、思わず感極まり涙を堪えながら返事をしました。

 

 

 

「ならば今すぐ荷物を纏めて、護衛隊本部を出るように。

 

隊員への挨拶はしていいぞ」

 

「わかりました!失礼しました」

 

私は隊長室を出ると、部屋に戻り荷物を全て纏めて自室を去りました。

 

隊長室を出る際、隊長が何か言っていた気がするのですが…気の所為でしょうか…?

 

 

 

 

 

「…矢張り、雄英の名を知ったらそうなるか…。

 

自分で決めたのなら最後まで貫け、ヒーローガール。

 

 

もし、雄英に受かったらソラのことよろしく頼むぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

────────根津」

 

 

 

────────────────ー

 

 

 

荷物を纏め、護衛隊本部を後にしようとしたところ、入り口前で私はある人物に呼び止められました。

 

 

 

「ソラ」

 

「…!ベリィベリーさん!」

 

その人物は私よりも年上で少し背が高く、肩に届くか届かないくらいの長さまである赤い髪を2つに結い、青の護衛隊の制服を着用した私の先輩《ベリィベリー》さんでした。

 

 

 

青の護衛隊・隊員

──ーベリィベリー

────個性『無個性』

 

 

 

「話は聞いた。本当に行くんだな」

 

そういうベリィベリーさんの表情は少し悲しそうでした…。

 

私とよく任務でペアを組む彼女は、先輩として私を引っ張ってきてくれました。

 

私が本格的に護衛隊に復帰しておよそ半年、私を指導してくれて任務でも連携を取れてきた矢先、こうなってしまったのは少し悲しい気持ちもあります。

 

 

 

「はい…。急にこうなってしまい、申し分けありません」

 

「構わない。だが、短い間しか一緒に活動できなかったのは少し寂しいな」

 

「そうですね…。自分で決めたとはいえ、少し残念な気持ちも多々あります」

 

「だが…ゆうえいってところに入ってヒーローのことを学び直して来るんだろ?

 

 

 

勿論、その分強くなって帰ってくるんだよな?

 

「雄英に受かるかはまだわかりませんが…強くなって絶対戻って来る。これだけは言えます」

 

「それを聞いて安心した。

 

ソラ、向こうの世界で強くなって戻って来い。

その分、私もこの護衛隊でより強くなる為に鍛錬を重ねる。

 

 

いつかお互い強くなってお前が戻ってきたとき、どれくらい強くなったか確かめあおう。約束だ」

 

「…望むところです!!」

 

「…絶対だぞ、ソラ」

 

私はベリィベリーさんと約束を交わし拳を合わせると、ミラーパッドを開きトンネルを生成しました。

 

 

 

「行って来い、ソラ」

 

「はい、行ってきます!」

 

そしてトンネルをくぐり、青の護衛隊に一時の別れを告げました。

 

 

 

 

 

いつか、強くなって帰って来るその日まで。

 

 

 

──────ー

 

 

 

 

 

こうしてソラシド市に帰ってきた後、雄英受験に向けての勉強や鍛錬の日々が始まりました。

 

 

 

「虹ヶ丘エルです!みんな、よろしくね!」

 

ヨヨさんが私とエルちゃんを引き取り戸籍を作ってくれて、エルちゃんが学校に転向してきたり。

 

 

 

「ソラ〜ましろ〜ここわかんない〜!」

 

「エルちゃん、難しいからって最初から投げださないでください!

まずは問題をよく見るんです。基礎でやった数式を応用すれば解けますよ!」

 

「ソラちゃん…勉強に関しては厳しいね…」

 

「当たり前です!この程度でへこたれればヒーローになれないどころか、雄英に落ちちゃいます!」

 

一緒に受験勉強したり。

 

 

 

「はぁっ!」

 

「ソラちゃん!プリズムショットの応用のことで相談が…」

 

「どんな感じなんですか?」

 

個性伸ばしや、プリキュアの力伸ばしの鍛錬を重ねたり…。

 

 

 

「カンガルーにとっては、ジャンプが一番の移動手段なんです」

 

「さっすが少年!相変わらず良く勉強してる!」

 

息抜きにアニマルタウンのふれあいパークに出かけたりしました。

 

途中パークのある動物が洗脳されて暴れるトラブルがあり、あるプリキュアが静めたらしいのですが…それはまた別の話です。

 

 

 

「やった!!雄英の模試判定A!!」

 

「ホント!?この短い間で凄いよ!!」

 

「これで3人共筆記はA…!このペースで勉強を進めれば、筆記は大丈夫そうですね」

 

勉強と鍛錬を重ねていき模試の判定ラインは3人共Aを超えて、実力も夏の頃と比べると、だいぶついてきました。

 

 

 

 

 

そして、来たる2月26日。

 

 

 

 

 

ー雄英高校・校門前ー

 

 

 

遂に、雄英高校入試の日がやってきました。

 

私達3人は、沢山の受験生達が入っていく雄英高校の校門を見据えました。

 

 

 

「遂にここまで来ました…」

 

「やれることは全部やったよね?」

 

「その筈です。後は、全力を出し切るだけです!」

 

「絶対3人で合格しよう!」

 

「そうだね、ここまで来たからには3人共良い結果を残そう!

 

倍率なんて気にしない!ね、ソラちゃん!」

 

「勿論です!さぁ、行きましょう!」

 

私達はプロヒーローになる為の第一歩を踏み出すべく、雄英高校の校門に足を踏み入れました。

 

 

 

いよいよ…プロヒーローへの最初の試練が始まります…!

 

 

 

(毛ェ飲んだだけだけど、本当に授かったのかなぁ…)

 

どけデク!!

 

「…!かっちゃん!」

 

俺の前に立つな殺すぞ

 

おっお早う…がんバ張ろうね、お互ががい…

 

深緑色のもさもさ髪のそばかすの少年とクリーム色の爆発頭の目つきの悪い少年。

 

 

 

「…いよいよか」

 

白と黒のツートーンのツンツンヘアに空色の瞳、右目に黒い眼帯をしている少年。

 

 

 

私達はこれから彼らや、色んな人達と出会っていくのですが…それは、これからのお話です。

 

 

 

雄英高校に絶対受かってみせます!!

 

 

 

──────────ー

 

 

 

OP『ひろがるスカイ!プリキュア〜Hero Girls〜』2番ver

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ソラ「次回予告!
遂にやって来た雄英高校の入試…。やれることは全てやりました。
後は、全力を出すのみです!」
エル「全員で合格しようね!」
ましろ「勿論!」
出久「次回はいよいよ僕らヒロアカキャラも登場!
正直、ひろプリとヒロアカのクロスオーバーなのに僕、このまま出番ないのかなと思ってた…」
ソラ「そんなことないですよ!次回からよろしくお願いします!出久さん!」
出久「よ…よろしく…!」
お茶子「あの…私達まだ出会ってないよ?」
ソラ・出久「あ…」
?「後、俺もいるからな」
ソラ「すみません…眼帯の方、どちら様?」
?「『眼帯の方』じゃねーぞ、アホ。
ちゃんと俺にも名前あるし、まだ名乗ってないだけだ。
詳しくは次回を見ろ。
ほら、そろそろタイトル言えよ」
ソラ「…あ、はい!わかりました!

ひろがるスカイ!プリキュア
〜HERO ACADEMIA〜

『プロヒーローへの第一歩 波乱の入学試験!』」

ソラ・出久
「「更に向こうへ!Plus Ultra!」」


という訳で、次回からソラちゃん達がヒロアカ本編に参戦いたします。
そして、お待たせしました!ヒロアカ本編突入ということで、ヒロアカキャラも本格登場です。
そしてちらっと出たオリキャラも…。


今回は若干終盤駆け足気味だったかな…と思いつつ、スカイランドでの話と入試までの様子をダイジェストでお届けしました。

シャララ隊長やベリィベリーさんとのやりとりは元々書く予定はなかったのですが、執筆していく内にこのシーン絶対必要だって思ったので追加で執筆しました。
おかげでソラちゃんのこれからの護衛隊での処遇をはっきり書けてよかったです。

ソラちゃんの護衛隊無期限停職のところ、護衛隊との両立も考えたのですが、ソラちゃんの身体と精神面での負担がかなり大きそうなのでボツにしました。

それに護衛隊と両立してたら学校生活にもかなり響きそうなので…。

次回は入試編。
ソラちゃん達は無事試験でいい結果を出せるのか…次回もお楽しみに。
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