ひろがるスカイ!プリキュア 〜HERO ACADEMIA〜 作:ぎんすた
先週はリアルの方で用事があり思ったより執筆時間が取れず、その結果前回より更新が遅れるという形になってしまいました…!
それと、今月下旬から来月にかけてリアルの方で更に忙しくなりそうなので更新ペースが下がるかもしれません。
楽しみにしていただいている皆様には大変申し訳ありませんが、どうか気長にお待ちいただけると幸いです。
さてと、今回から物語はヒロアカ本編へ突入!!&入試編!!
序盤からオリキャラがハッスルしてます。
わんぷり映画見てきました。
ひろプリ目当てってだけでも、見に行く価値ありです。
第1話 プロヒーローへの第一歩 波乱の入学試験!《前編》
ソラside
ー雄英高校・校門前ー
来たる2月26日。
遂に、雄英高校入試の日がやってきました。
私達3人は、沢山の受験生達が入っていく雄英高校の校門を見据えました。
「遂にここまで来ました…」
「やれることは全部やったよね?」
「その筈です。後は、全力を出し切るだけです!」
「絶対3人で合格しよう!」
ソラシド学園3年
──ー虹ヶ丘エル
────個性《マジェスティ》
「そうだね、ここまで来たからには3人共良い結果を残そう!
倍率なんて気にしない!ね、ソラちゃん!」
「勿論です!さぁ、行きましょう!」
私達はプロヒーローになる為の第一歩を踏み出すべく、雄英高校の校門に向けて足を踏み入れました。
いよいよ…プロヒーローへの最初の試練が始まります…!
と、思ったのですが…
「ねぇ、玄関に誰が一番につくか競争しない?
試験前の願掛けみたいな感じで!」
「「えっ!?」」
エルちゃんが突然玄関まで競争しようと言い出し、私達は困惑しました。
こんなに人がたくさんいるのに、ここで走るのは不味いです…!
「それはだ…」
「ほら!ぐずぐすしてると置いてくよー!」
私が注意する間もなく、エルちゃんは走り出し校門へ向けてかけていきました。
「…仕方ないです…!」
「エルちゃんを追いかけないと!」
私達は仕方なく、他の受験生にぶつからないようにエルちゃんを追いかけました。
これが原因でこの後、ある人物に出会うとは思いもしませんでした。
「あの3人…何やってんだ?」
OP『THE DAY』ポルノグラフィティ
──────────
サブタイコール:ソラ
第1話
《プロヒーローへの第一歩 波乱の入学試験!》
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ー校門前・同時刻ー
「っ!……!…」
個性の譲渡式の影響で時間が押し、譲渡された個性を試す暇も無かった僕は走った末、息切れになりながらも校門前に到着した。
「…はぁ…間に合った…」
折寺中3年
──ー緑谷出久
────個性『無個性』 ⇒ 『ワン・フォー・オール』
僕の名前は《緑谷出久》。
無個性だった僕はあの日、僕が母さんからずっと言われたかった言葉を…憧れの人《オールマイト》から言われた。
──────────
『君はヒーローになれる』
プロヒーロー
──ーオールマイト
────個性『ワン・フォー・オール』
──────────
と。
ずっと無個性だってバカにされて、ヒーローになれないって否定され続けてきた僕にとって、人生史上一番嬉しい出来事だった。
それ故に、思わず涙が溢れ出たのは今でも覚えている。
────────ー
『いいかい?少年。
私の“個性”を君が受け取ってみないかという話だよ!!』
────────ー
そして、オールマイトからの提案で僕は彼の個性『ワン・フォー・オール』を受け継ぐこととなった。
この10ヶ月、身体がワン・フォー・オールの器になれるようにオールマイトの考えたトレーニングをこなし、その傍ら自主トレや受験勉強もこなしてきた。
(オーバーワークを注意されたこともあったけど…)
そして、今朝僕はオールマイトから“個性”を譲渡され、今に至る。
試験まで時間が押していたので…譲渡された個性を試す時間は、勿論無かった。
だけど…
個性を受け継ぐって言っても、本当に授かったのかなぁ…。
何せ、髪の毛1本差し出されて…
────────ー
『食え』
────────ー
で、髪の毛飲み込んだからなぁ…。
曰く『別にDNAを取り込めれば何でも良いんだけどさ!』とのこと。
正直酸っぱかった。
僕は思わず髪の毛を飲み込んだ口を手で覆う。
本当に譲渡されたのか実感が沸かないよ…。
「どけデク!」
「…!」
口元を押さえながら歩いていると、聞き慣れた幼馴染の声が後ろから聞こえ、振り返る。
「かっちゃん!」
振り返ると威圧的な態度でかっちゃんがこちらに向かって歩いてきていた。
「俺の前に立つな殺すぞ」
折寺中3年
──ー爆豪勝己
────個性『爆破』
「おっお早う…がんバ張ろうね、お互ががい…」
僕は彼の放つ威圧的な態度に思わずビビってあたふたし、返そうにも言葉がままならなかった。
だけどかっちゃんはそれに言い返さず、無視して校門まで歩いた
《爆豪勝己》、僕の幼馴染で僕をずっといじめてきた嫌な奴。
だけど、心の何処かで嫌いにはなれない。そんな奴。
彼はヘドロヴィランの事件以来、何もしてこない。
何もしてこないけど…びびっちゃうの、これもう癖だ…!
安心して思わずため息を履いてしまう。
「…!よし!」
僕は気持ちを切り替えて、雄英への一歩踏み出した…
「ソラー!ましろー!早く行こうよ!!」
「待ってください!走っちゃダメです!!」
「エルちゃん、前の人にぶつかるし危ないよ!!」
「…へ?」
…え?誰か僕めがけて走ってきてない?
足を止めて振り返ると、やたらテンションが高い薄紫のウェーブがかかったハーフツインの女の子を先頭に、後を追ったっぽい僕からみて左サイドが短く右サイドが長く、アシメトリーな斜めの前髪が特徴的な青い髪を黄色いリボンでサイドテールに纏めた女の子と、サーモンピンクの髪をお団子のハーフアップで纏めた女の子がこちらに走って近づいてきている。
しかも全員同じ濃い青色の制服を着ているので同じ中学校みたいだ。
その3人が僕に走って近づいてきている…!
ハーフツインの女の子、走るのに夢中で明らかに前を見ていないし、他の2人も僕に気づいてないからこのままじゃぶつかってしまう。
とか言う僕も片足突き出した状態で驚いたから、今にもバランス崩して転びそうだ。
「…!あ!エルちゃん前!!前見てください!!」
サイドテールの女の子がようやく僕に気づき、《エル》と呼ばれたハーフツインの女の子に呼びかける。
「…!え!?うわぁ!ちょっとどいてぇ!」
「ちょっ!?ちょっと待って!?」
呼びかけられた彼女は僕が前にいることに気づき慌てて声をかけるが、時すでに遅し、僕と女の子の間は数メートルしか離れておらず、このままだとぶつかる寸前だった。
ツルン!
「えっ…きゃあっ!」
「うわぁ!」
そして、僕の身体が下に傾くと同時に、エルさんも足を滑らせ転倒しかける。
「エルちゃん!?…!ふぇ!?ひゃあっ!?」
「ちょっ!?これ人間ドミノ倒し!?うわあっ!?」
更にどういう訳か、サイドテールの子とハーフアップの子が立て続けに転倒しかけ、ハーフアップの子の言う通り人間ドミノ倒しになりかけ、僕は背中が地面に接触しかけた。
…だけど人間ドミノ倒しになりかけた僕達は、何故か地面に接触せず、ドミノ倒しにもならず…
4人共浮いていた。
「えっと…僕達助かった?」
「そうみたいですね…」
「凄い!私達浮いてる!」
「エルちゃん…はしゃいでる場合じゃないよ…」
呆気に取られてる僕達をよそに、エルさんは浮いていることにはしゃいでいた。
ハーフアップの子はそれに呆れているけど…。
これって誰かの個性?
「みんな…大丈夫?」
と思っていたら、茶色いボブカットの女の子に声をかけられた。
ということはこの子の個性かな?
「私の“個性”、ごめんね勝手に。
でも、ドミノ倒しになって転んだら縁起悪いもんね」
そう言いながら女の子は手を合わせる。
すると、僕達の身体に重力が戻る感覚を覚え、僕らの足が地面につく。
「えっと…」
「いえ、助かりました。ありがとうございます!」
僕が何を話そうか考えていると、サイドテールの女の子が一番にお礼を言った。
何だろう…この子凄く礼儀正しい…。
「お礼なんていいよ。
緊張するよねぇ」
と思っていたら今度は僕に向かって話しかけられる。
「へ…あ……えっと……」
女子との会話に慣れていないせいか、僕はまともな言葉を返せないでいた。
頭はキャパオーバー寸前だ。
「みんな、お互い頑張ろう!」
そういている間にもボブカットの女の子は手を振って去ってしまった。
…女子と喋っちゃった!!
(喋ってない。)
今の僕の頭はこれでいっぱいだった。
だって生まれてこの方、まともに女子と話したことがないのである。
それが話しかけられたってなれば、そりゃ舞い上がるに決まっている。
「あの…大丈夫ですか?」
「…!はっ、はい!」
興奮する僕をよそに、サイドテールの子が僕の様子がおかしいと思ったのか心配そうに声をかける。
僕はまたびっくりして上ずった声で返事をしてしまった。
「よかったです!赤くなったので、てっきり熱があるのかと…」
「ソラちゃーん…それはないと思うよ…」
彼女はどうやら僕の体調が悪いのかと思っていたみたいだ。いや、女子に話しかけられて舞い上がってただけだよ!?
今もこうして緊張しているし…。
「あの…」
「…!なっ…何?」
更にエルさんが後ろから僕に声をかけてくる。
戸惑いながらも振り向いてみると、申し訳無さそうな顔でこちらを見ていた。
「ごめんなさい!私が前を見ないで走ったせいで…」
彼女は僕に走ってぶつかりそうになったのを謝ってきた。
自分のせいで僕が転びそうになったと思い、自分の行為に負い目に感じているみたいだ。
僕はすぐに彼女にフォローをかけた。
「あ…いや、僕も自分で躓いて転びそうになったし…お互い様だよ…。
お互い転ばすに済んだし。
でも、次からは前見て歩いた方がいいよ」
「そうです。早く会場へ行きたい気持ちはわかりますが、落ち着いて行動しないとダメですよ。
ヒーローたるもの、焦りは禁物です」
「はい…気をつけます…」
サイドテールの子からも叱られ、彼女は反省してるみたいだ…。
「まぁまぁ…」とハーフアップの女の子がなだめようとする。
「…ホントだよ」
「「「「…!」」」」
すると、横から声が聞こえ、聞こえた方に振り返ってみると、
こっちから見て左が白、右が黒のツートーンという奇抜な髪色のツンツンした外ハネヘアに、ツリ目気味の細い眉、空色の瞳。
何故か右目に黒い眼帯を巻き、紺色のブレザーの上から藍色のコートを着た、僕より5cmくらい背が高い男子が、コートのポケットに手を入れた状態でこちらを不満げな顔で見ていた。
この人、結構イケメンだ…。
「さっきあの子の個性で浮かんでなかったらそこのそばかすの彼が、お前達の下敷きになって恥をかくところだった。
お前は大好きなアニメのイベントで大はしゃぎしている小さいガキか?」
どうやら一連の出来事をしっかり見ていたらしい…。
しかも何気に言ってる言葉が容赦ない…!
正直恥ずかしい…。
「小さいガキじゃないもん!確かにまだ子供だけど…」
一方嫌味っぽくさっきの行動を白黒髪の少年に咎められたエルさんは、顔をぷくーっと膨らませ不満げに返す。
それを見た彼はため息を吐く。
「はぁ…こういう奴も受験するって思うと先が思いやられるな。
ここに来ているってことは、お前等もヒーロー目指しに来たんだろ?
こんなことやってないでさっさと会場に入れば?」
白黒髪の男子は数歩進んで、呆れながらそう言った。
そうだった、会場に早く向かわないと…。
「あの…貴方は誰なんですか!?
いきなり横から急に話しかけてきて、そのまま去るのは可笑しいです!」
すると、サイドテールの子が何処か納得いかないのか、名前を名乗るよう要求してきた。
「あのなぁ…名前を聞くんなら自分から名乗れよ…。
まぁ、いいや。どうせ実技試験のどっかで鉢合わせることになるだろうし、自己紹介しておくよ。
俺の名前は《天羽エイル》、個性は飛翔。
どんな個性か見ればわかる」
楽明中3年
──ー天羽エイル
────個性『飛翔』
白黒髪の少年…天羽君は、文句を言いながらも渋々自己紹介してくれた。
「エイルさん…ですか。私はソラ=ハレワタールです」
「あ、虹ヶ丘ましろです!」
「虹ヶ丘エルだよ。貴方に言われなくても会場行くもん!」
「僕は…み…緑谷出久です…」
天羽くんが自己紹介してくれたので、僕達も自己紹介をした。
サイドテールの子がハレワタールさんで、ハーフアップがましろさん…。ましろさんとエルさんは名字が同じ…。親戚かな?
「ハレワタールに、ましろにエル…そして緑谷か…。
それじゃ、早く会場行けよ」
天羽くんはそう言いながら手を振って、校内へと向かって去っていった。
朝から知り合い増えた…!
というか、女の子とまた話した…!
「あの…出久さん…でいいですよね?」
「…!ハレワタールさん!?」
「ソラって呼んでください!時間を取らせてしまってすみません。
時間も迫ってますし、一緒に会場へ行きましょう」
「あ…うん、そうだね。じゃあ、一緒に行こうか」
こうして僕は初めて知り合った女の子3人に囲まれて、会場へと向かったのだった…。
────────────
ソラside
ー雄英高校・試験説明会場ー
私達は校門でたまたま知り合った出久さんと一緒に中へ入り、実技試験の概要を聞くために説明会場に集まっていました。
出久さんは私達の真下に座っていました。
出久さんの隣にいる、ベージュ色の爆発した感じの髪の男子は同級生でしょうか…。
すっごい機嫌の悪そうなオーラが漂っています…。
そして、私達の席順は右に私、ましろさん、エルちゃん。そして左隣には…
「…隣お前らかよ…。これも何かの嫌がらせか?」
「私達嫌がらせしてないもん!!」
今朝校門であったばかりのエイルさんがいました。
エイルさんは私達を一目見るなりげんなりした顔でそう言い、そっぽを向きました。
エルちゃんはそれに対して不貞腐れていましたが、私はエイルさんの態度にカチンと来て思わず言い返しました。
「嫌がらせも何も…試験会場のどっかで鉢合わせになるって言ったの貴方では?」
「確かに言ったよ。でも、偶然にしては程がありすぎるし、お前らみたいなお気楽集団と一緒にいると正直疲れる」
「…お気楽集団というのは訂正していただけませんか?
私達も本気なので」
「本気に見えないのは気の所為か?」
「…ソラちゃん…顔怖いよ…」
ましろさんがドン引きする中、私とエイルさんはお互いにそれぞれ作り笑顔、ジト目&呆れ顔で牽制し合い、言い争いました。
後から聞いたんですけど、ましろさん曰く『2人の空間だけ温度が冷え切っていた』とのことでした。
互いに言い争いを続けていると、突如会場が暗くなりステージ中央のスポットライトが3つ照らされました。
「ソラちゃん!天羽くん!始まるみたいだよ!」
「「…!」」
それに気づいたましろさんに呼びかけられ、言い争いを続けていた私達は一旦静かになり、前を向きました。
そして、壇上にはトサカのように逆立った金髪にサングラスをし、頭にはヘッドフォン、黒のライダースジャケットに黒いレザー素材のズボン、黒い手袋といった全身黒ずくめの服装、首にスピーカーといった出で立ちの男性が立ちました。
…!!この方はもしかして…!
『受験生の諸君、今日は俺のライヴにようこそー!!!』
プロヒーロー
──ープレゼント・マイク
────個性『ヴォイス』
やっぱり!!プロヒーローの《プレゼント・マイク》です!!!
ソラシド市に来て、彼がMCを務めるラジオが面白くてハマりいつも聴いていたのですが、まさかこんなところで生の彼を見れるとは…!!
私は興奮して目を輝かせていました…!!
…?てことは彼も雄英の講師ってことですか!?
雄英は教師もプロヒーローがやっているとは聞いたのですが、雄英凄すぎません!?
『エヴリバディセイヘイ!!!』
「「イェーイ!!!」」
私とエルちゃんは彼のコールに応えるように大声でレスポンスしました。
ましろさんや他の人達は緊張してるのか黙っていますが…確かにこういう説明の場では質問以外では静かにするのが常識ですが…
コールされたら返すのが礼儀ですよね!?
「お前ら、この空気の中よく堂々とレスポンスできるな…」
「だってコールされたら返すのがお約束ですよね?」
「こういうのには乗らなきゃ!」
「みんな緊張してるもん…あと、一応ここライブ会場じゃないよ?」
「うっせえ…」
なんか横からだけじゃなく下からも何か聞こえて来たんですけど!?
私が可笑しいんですか?
『おっと!一部だけど華麗なレスポンス!!
返してくれた受験生リスナーサンキュー!!!』
マイクさんに褒められました…!
こちらこそです…!
『じゃあ、受験生のリスナーに実技試験の概要をサクッとプレゼンするぜ!!
アーユーレディー!?
YEAHH!!!』
「「イェーイ!!!」」
「だから真面目かお前らは…」
だってコールアンドレスポンスはタスクですから!
すると、真下から小さく声が聞こえ、覗いて見ると…下で出久さんがブツブツ喋っていました。
ヒーロー好きと伺ってはいたのですが、興奮する程大好きなんですね…!!
でも、ここでそれは不味いような…。
「何かブツブツ聞こえるなと思ったら緑谷か…。ヒーローオタクかあいつ。
興奮するのはわかるけど、少しは抑えろよ…」
エイルさんは完全に呆れています。
ましろさんもエルちゃんも、苦笑いで出久さんのことを見ていました。
試験の内容は10分間の『市街地模擬演習』。
マイクさんの説明と共に、スクリーンにはここからA〜Gの演習場に私達がグループ分けされることが示されていました。
会場は受験票に記されているとのことなので、私達は急いで受験票を取り出しました。
「私は…『F』です!」
「私は『C』グループだ!ソラちゃんと別れちゃったよ!」
「『B』…嘘でしょ!?3人共別々!?」
会場は私はF、ましろさんがC、エルちゃんがBと見事に3人共別々にされていました。
これじゃまるで…
「つまり、同校同士で協力させねぇってことか」
爆発頭さんの言う通り、友達同士で協力させない目的が見え見えです。
その理由は恐らく…。
「同校の人達を別々にさせたのは、協力させず敢えて個々の実力を見るためってことでしょうか…」
「恐らくそうだろうな。俺には関係ないけど」
「エイルさんも同じ考えなんですね…」
私はエイルさんの受験票を横目で確認しました。
エイルさんは…
「エイルさんも『F』なんですね!私も一緒です!」
「堂々とアピールされたって嬉しくも何ともねぇよ。
てか、人の受験票勝手に見るな!」
「それはすみません。とにかく、試験の時はよろしくお願いしますね」
「はいはい。勝手にしろ」
ルールは単純、演習場に多数配置されている3種の仮想ヴィランを沢山倒してポイントを稼ぐ。
勿論、人を襲うなどアンチヒーロー的な行為は禁止。
成る程…仮想ヴィラン…ロボをどれだけ倒せるかが、カギになってきますね…。
…てことは、これまでランボーグと戦ってきた私達にとっては有利な条件では…!?
ですが、ヒーロー科の試験がただ仮想のヴィランを倒せばいいっていう至極簡単な内容でいいのでしょうか?
ヴィランを倒すだけがヒーローはない筈。
それに…
「質問よろしいでしょうか!?」
『OK!』
眼鏡の人が疑問点があるのか、手を上げて質疑応答の許可を求めました。
マイクさんは快諾し、眼鏡の人は立ち上がりそのまま続けました。
「このプリントには4種のヴィランが記載されております!
誤載であれば日本最高峰たる雄英において、恥ずべき痴態!!
我々は受験者は規範となるヒーローのご指導を求めてこの場に座しているのです!!」
彼の言う通り、説明のプリントには3種ではなく4種と記載されていました。
では…何故3種と説明したのでしょうか。
「ついでにそこの縮毛の君!」
「…!」
質問に続いて眼鏡の人は後ろを向き、出久さんを指さしました。まさか…
「先程からボソボソと…気が散る!!
物見遊山のつもりなら、即刻雄英から去りたまえ!!」
「すみません…」
やっぱり出久さん、さっきのブツブツ注意されました…。
出久さん、萎縮しちゃってます…。
『OK!OK!受験番号7111君、ナイスなお便りサンキューだ!!』
質問に答えるべく、マイクさんが説明します。
4つめのヴィランは0Pのお邪魔虫。
つまり、単なるギミック。
一応倒せるけど、無理せず戦闘を避けろとのことでした。
「ありがとうございます!失礼しました!」
それに眼鏡の人は納得したのか、マイクさんが説明し終わると着席しました。
成る程、あれはOPのギミック扱い…。ゲームでいうところの対峙しても経験値も報酬も貰えず、デメリットしかない敵というところですね…。
ですがこれはゲームではなく、入学者を選抜する試験。
単に敵を倒すポイントを競うだけなら、こんな邪魔になるギミックをわざわざ置く必要ないのにわざと置き、しかも逃げることを推奨している。
ヒーローの卵を見つける試験がこれでいいのでしょうか?
いや、わざわざそういうってことは、この試験には教師にとっては何か別の目的も隠れてる。そうにしか思えません。
『俺からは以上だ!!
最後にリスナーへ、わが校訓をプレゼントしよう!!
かの英雄《ナポレオン=ポナパルト》は言った!!
『真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者』と。
更に向こうへ!!
“Plus Ultra”!!』
「…いよいよですね…」
マイクさんのプレゼンを聞き終わった私達は、それぞれ着替えてバスに乗って試験会場へ移動しました。
────────────
ー試験会場Fー
「広いですね…」
流石雄英…。
街1個分レベルの演習場を作っちゃうとか、流石国立です…。
うちの学校のグラウンドよりも広い…!!
ちなみに服装、アイテムの持ち込みは自由だと言われていたので、私達3人はそれぞれいつものトレーニングウェアを選択しました。
ー試験会場Bー
「広っ!?お金のかけ方可笑しいでしょ!!」
ちなみにエルちゃんのトレーニングウェアは薄紫色のパーカー、中のインナーは黒。ネイビーのショートパンツに、白いトレーニングタイツ、靴は紫色のスニーカーです。
これらはエルちゃんが気合入れて鍛錬に励みたいと、自分で選びました。
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ましろside
ー試験会場Cー
あまりにも広すぎる演習場に思わず息を呑む。
まさか、試験会場こんなに広いなんて思わなかった…。
「ソラちゃん、エルちゃん、2人共大丈夫かなぁ…」
私は思わず2人の身を案じる。
「ううん、2人なら大丈夫。
私は私で全力を尽くそう!」
けど、それは直ぐに振り切った。
今は自分の試験に集中しなきゃ!!
2人なら絶対切り抜ける。
だって、私達3人一緒にで今日の為に頑張ってきたんだから!
──────────ー
ソラside
ー試験会場Fー
試験内容によっては変身せず、そのままジャージ姿で受けようと思いましたが…。
内容が内容なので…
「全力をかけて、本気で挑ませてもらいます!!」
私はミラージュペンを取り出し構えました。
みんなの前で変身することになるのは、勿論承知の上です!
むしろそうしないと替え玉とか疑われそうなので…。
私は変身する態勢に入りました。
「…!何するつもりだ?あいつ」
怪訝な表情で横目で見ているエイルさんを尻目に。
ー試験会場Cー
「やるよ!ここまで来たんだ!」
ー試験会場Bー
「絶対に合格を勝ち取る!」
ましろさん、エルちゃんも、シンクロするようにミラージュペンを構えました。
周りの人がただ疑問に思う中、一人だけ私たちのやろうとしていることに気づいていたことに、私たちは気づいていませんでした。
「あれって…まさか…」
ーーーーーーーーーーーーーーー
そんなことも知らず、私たちの意志に呼応するように、ミラージュペンは《スカイミラージュ》へ変化しました。
「「「スカイミラージュ!!」」」
私たちの格好はそれぞれのイメージカラーのワンピースドレスへと変化し、スカイミラージュを前に構え、スカイトーンの羽の部分を下げます。
「「「トーンコネクト!!」」」
そしてスカイトーンを白いくぼみにセットすると、下げた羽が上がり、球体のバーサライタが回転しました。
「「「ひろがるチェンジ!!」」」
「スカイ!」
「プリズム!」
「マジェスティ!」
スカイミラージュのボタンを押して、それぞれ変身のトリガーとなる掛け声を叫びます。
すると、次回いっぱいにドーム状の空間が広がりました。
ドーム状の空間が広がると、私達は髪型がそれぞれ毛先がピンクに染まった水色のツインテール。
グラデーションがかかったピンクの編み込みウェーブロング。
紫色のハーフツインへと変化し、円盤に降りてジャンプすると、それぞれの色のブーツ、ヒールが履かれました。
「きらめきHOP!」
頭には羽を模したアクセが着けられ、耳にはそれぞれイヤリング、イヤーカフが付けられました。
そして足場を利用し、また円盤へと下がっていきます。
「さわやかSTEP!」
次に、ワンピースドレスがましろさんは、フリルたっぷりの白いワンピースに。
私は白と水色を基調とし、腰にリボンが付いたワンピース。
エルちゃんは紫色を基調とした下がミニスカートと前開きのロングスカートを合わせたドレスとなり、更に私とエルちゃんの脚には白色のニーハイが履かれました。
変身もいよいよ最後、思いっきり大ジャンプ!!
「はればれJUMP!」
手が光に包まれると、それぞれ手袋が着けられる。
私が手を左肩に添えると光が伸びてマントが出現し、最後はウィンクで締めて名乗りと決めポーズです!
「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!」
「ふわりひろがる優しい光!キュアプリズム!」
「降り立つ気高き神秘!キュアマジェスティ!」
ー試験会場Fー
変身し終わると、周りは驚いたのか大体固まっていました。
そんな中、間近で見ていたエイルさんがこちらに近づいて
「は…!?お前…プリキュアだったのかよ…!?
てことは、ほかの2人も…!?」
戸惑いと困惑が入り混じった声で沈黙を破りました。
私の様子を見て、ましろやエルちゃんもプリキュアであることに気づいたみたいです…!
◆オリキャラ紹介◆
天羽エイル
イメージCV:入野自由
誕生日:12月17日
年齢:15歳
身長:171cm
個性:飛翔
容姿
白と黒のツートーンのツンツンした外ハネヘアに空色の瞳、ツリ目気味の細い眉。右目に黒い眼帯をしている。
結構イケメン。
雄英高校入試の日にソラ達が出会う少年。
クールで落ち着いた性格かつ常識人。
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というわけでオリキャラ&ヒロアカキャラ初登場、試験のチュートリアル回でした!!
冒頭のとこは、前の話から引用してます。
原作の大幅なコピーにならないようになるべく気をつけたいけど…規約違反でBANとかは本当に勘弁です…!
さて、眼帯くんこと天羽エイルくん、いかがだったでしょうか。
彼が眼帯をしている理由はまだ明かせませんが、決して中二病では無くちゃんとした理由で眼帯をしています。
いきなりソラちゃんと衝突しちゃったり、出会い方はお互い良い印象とは言えませんが…エイルくんとソラ達ひろプリキャラや、デクくん達ヒロアカキャラとどう絡んでいくか、お楽しみに。
次回は0話前編以来の戦闘回!
戦闘描写めちゃくちゃ難しいけど…頑張るしかない…!!
次回もお楽しみに!
ー追記ー
引越準備に伴い、11月まで暫く更新お休みします。
(現在次の話を執筆中なので更新できたら更新しますが、次の話を更新した後は引越関連のドタバタが落ち着くまで更新を暫くお休み致します。)