『東方再生録』〜アバッキオの幻想入り〜   作:ディオ・フランドー(ル)

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7話『姿を現す策士の九尾』

紫「…そろそろね、藍、彼に会って来なさい」

藍「かしこまりました、紫様、…ついにこの世界に来た理由を話すときが来ましたか」

紫「向こうは私達の想像以上に状況の把握が早いわ、彼から一時的に奪った記憶もお返ししてあげなさい」

 

その頃アバッキオは、開けた一本道を歩いていた。

 

アバッキオ「町はこっちか?…流石に、体力もきている、それに喉も渇いてきた…」

 

そんな時、30mほど前にベンチが見えた。

しかし、誰かが座っていた。

 

アバッキオ(先客あり、か…、仕方ない、もう少し先で休むとするか)

 

そう思い、ベンチを通り過ぎようとしたその時。

 

?「レオーネ・アバッキオ様」

アバッキオ「ッ!?」

 

不意を突かれた。

 

?「私は、あなたをここに、幻想郷に連れてきた者です」

アバッキオ「何だと?」

?「先に自己紹介を、…私は今回あなたを連れてくるように命じた八雲紫様の式神、八雲藍と申します」

アバッキオ「……」

藍「…疑っていますか?」

アバッキオ「一つ聞く、…なぜ俺をここに連れて来た?」

藍「本当だったらあなたは冥界に行く予定でした、…しかし、あなたは紫様に気に入られた、故にこの幻想郷に連れて来られたという訳です」

アバッキオ「待て、俺は死んじゃいない、サルディニア島にいたはずなのに、気付いたらここにいた、記憶上に死んだなんて事実は一切ねぇ」

藍「私は、その奪った記憶をお返しに来ました」

アバッキオ「何、奪った…?」

藍「はい」

 

そう言った刹那、藍は自分の袖の中から丸い物を出す。

それは―――。

 

アバッキオ「…DISC?」

 

 ―――このDISC(記憶)は、紫が一度奪うことにしていた。

そこで、記憶を奪うことの出来る存在を、現世から探し出したのだ。

記憶を奪うことの出来る能力を持つ者の名は―――エンリコ・プッチ。

紫が『現世とは別の世界を一つ作った神であり、イエス・キリストの親友』だと教え込み、協力させたのだ。

 

藍『幻想郷へご招待します』

 

トスッ

 

アバッキオ『うッ…』

 

ドサァァッ

 

藍『紫様、準備が整いました』

紫『分かったわ、…プッチ、頼んだ通りに頼むわ』

プッチ『分かりました、神のご意思とあらば…、”ホワイトスネイク”ッ!』

 

ズァ…

 

ビシュァッ

 

プッチ『お望みの通り、過去20分程度の記憶を、DISCとして抜き出しました…』

 

こうして、アバッキオの記憶の一部は欠落していたのである。

 

藍「記憶を入れます、動かないでください」

アバッキオ「近付くなッ!ムーディー…」

藍「攻撃はやめた方がいいです、あなたの大事な記憶です」

アバッキオ「俺がそれに触れたとして、その後何が起こるか分からねぇ、それは今ここで壊すッ!」

 

ドゴァッ!

 

アバッキオ「…ッぐ…」

 

ドサ…ッ

 

?「やはりこのやり方でなくては駄目だったではありませんか…」

藍「すまないな、プッチ…、

 (…今の動きを読んで後ろにプッチを置いておいてよかった…)

 「プッチ、今の会話の記憶の部分を抜いてくれるか?」

プッチ「かしこまりました…、『ホワイト・スネイク』」

 

ビシュァッ

 

藍「そのDISCは壊してくれ、あとはこのDISCを戻すだけ…」

 

ウィイィィン…

 

藍「あとは…、…橙、あれを持ってきて」

 

その瞬間、境界が開いた。

 

橙「はぁーい」

 

その後、水の入った500mlペットボトルが10本ほど入った、『ご自由にお取りください』と書かれた箱を橙が持ってきた。

簡単に言えば記憶を簡易的に操作するつもりなのだ。

 

橙「らんしゃまお待たせ〜」

藍「あぁ、ありがとう、橙、…あとは彼をベンチに座らせて…」

 

ドサッ

 

藍「これでいいでしょう、…さぁ、プッチ、橙、戻るわ」

プッチ「かしこまりました」

橙「はーい!」

 

結果的に、アバッキオは自分が死んだ事実の記憶を取り戻した。

しかし、幻想郷に来た理由は、分からないままだ。

 

To Be continued.

 




名前:エンリコ・プッチ
スタンド名:ホワイトスネイク

人や動物の記憶、能力をDISCにして奪い取る。
そのDISCをスタンドを持たない者、その記憶のない者に入れると、その者はスタンド能力が手に入り、または経験していない記憶を手に入れることが
出来る。

破壊力  :C
スピード :C
射程距離 :B
持続力  :A
精密動作性:B
成長性  :B

A…超スゴイ
B…スゴイ
C…人間と同じ
D…ニガテ
E…超ニガテ

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