剣の勇者の魔王譚   作:のひけしもぬき

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#6

それから謁見の間を出ると、それぞれの自己紹介を始める。

 

「俺は剣の勇者の天木錬だ。さっきもいったが俺はつるむのが嫌いだ。ナオフミや他の勇者のところに行け。」

「そんなことを言わないでくださいアマキ様。私はウェルトと言います。私たちはこの国に家族がいるのです。どうか配慮してください、一週間だけでいいので。」

「わかったから。ただ使えなかったら置いていくからな。」

「ええ、ありがとうございます。これから、剣の勇者様のお役に立てるよう誠心誠意お仕え致しますのでよろしくお願いします」

 

 ウェルトは礼儀正しい感じがする。

 装備も、この国から支給される鎧に武器なので、国の兵士なのかなと思う。

 

「我輩はマルドだ。よろしくな、剣の勇者殿」

 

 偉そうな鎧だ。こいつはすぐ解雇したい。

 

「私はテリシアと言います。主に魔法で皆さんを支援するのが役目です。適性は水と回復です。よろしくお願いしますね」

 

 テリシアはにこやかに微笑む。

 魔法使いみたいな出で立ちだが、僧侶系の魔法も使えるのか。

 

「あたしはファーリーよ。攻撃魔法が得意よ。よろしくね、勇者様」

 

 ファーリーはテリシアと違い、色気のあるお姉さんといった感じだ。確実にモトヤスがナンパしそうである。

 

 「まず装備を買いに行く。武器屋に案内してくれ。」

 「支度金は銀貨600枚ですからね。まずはアマキ様の装備を整えるのが一番でしょう」

 

 伝説の武器以外装備できないし防具もあるが偽装工作のためにも寄らなくては。

 

「そうだな。この服では防御力がないようだ。剣を育てるにしても、まずは店売りの剣を使った方が良いだろう」

「では、アマキ様こちらです。」

 

 

「いらっしゃい」

 

 店に入ると店主に元気良く話しかけられる。筋骨隆々の、まさしく絵に描いた武器屋の店主って感じの人がカウンターに立っている。

 

 「片手剣と鎧を銀貨300枚……、ウェルト一日暮らすのに幾らいる?」

 「そうですね、一週間街中にいるとしたら銀貨100枚あればそこそこ贅沢できます。」

 「あんちゃん街は初めてか?」

 「レン様は剣の勇者様です店主さん。」

 「あんちゃんが剣の勇者様ですか。先ほど槍と弓の勇者様が来ましたよ。」

 「そうか、片手剣と鎧を銀貨300枚の範囲でくれ。」

「それなら…」

 

「鉄鎧とブラッドクリーンコーティングした鉄の剣だ。200と100で銀貨300枚だ。」

 「ああ。」

 

 出された鉄の剣に触れる。すると

 バチン!

 

 「くっ!」

 

 突然強い電撃を受けたかのように持っていた鉄の剣が弾かれて飛ぶ。

 

「お?」

 

 店主たちが不思議そうな顔で俺と剣を交互に見る。

 

 伝説の武器による装備制限だ。

 

 「…そうか、この剣以外持てないのか。ん?」

 「どうかされましたかレン様?」

 「…ウェルトこの店主の腕はいいのか?」

 「はい、いいですよ。城下町一です。」

 「人柄は?」

 「いいと思います。悪い噂は聞こえないです。」

 

 この人は贔屓にしたいな。

 

 「店主、俺はこの剣以外使えないようだ。」

 「そうか、じゃあ鎧だけか?」

 「あと店にある剣を全て見たい。」

 「それはどうしてだ?」

 「どうやら伝説の武器は同種の武器に触ったらコピーできるようだ。だからコピーしたい。金はできるだけ払う。」

 

 俺の言葉に店主は少し驚いたまま固まった。

 

 「じゃあ槍と弓の勇者が触っていったのは…」

 「ああ、コピーしていったんだろう。」

 「盗みみたいなものだろう。しかし、なんであんちゃんは素直に言ったんだ?黙って触ればいいだろ?」

 「珍しいものや高価なのは飾っていないだろ。それに協力してもらいたいからな。店主にも生活があるから専属は無理だと思うが、持ってきた素材で装備を作ってもらいたい。」

 「まあ、いいぞ。好きに触っていけ、金はいらない」

 「ありがとう」

 

 よし、この人は候補だな。

 

 

 

 コピーし終わって店を出た。

 

 しかし、銀製や魔法銀製の剣にも悪魔特攻があってよかった。

 

 これからは銀をたくさん手に入れなければな。




 銀鉱石<銀製<魔法銀<魔法銀製

 銀鉱石は2%(web版に出てる)、銀製は5%、魔法銀は10%、魔法銀製は15%ほど悪魔への攻撃力が上がる設定です。

 この物語はweb版を基準にしています。
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