とあるロドスの日記帳   作:セニョール・大介

1 / 28
 アークナイツって、面白いね


とある男の日記 その一

X月Y日

 

 唐突だが日記をつけることにした。なんでかと言うと、小説で見た交換日記なるものに触発されたからだ。

 …まあ、交換する人なんか居ないけどね。

 

 最初ってことだし、自分のプロフィール? 的なものを書いてみようと思う。まあ、プロファイルをそのまま書いてるだけだけどね。

 

 

基礎情報

 【コードネーム】 ヴィネ

 【性別】 男

 【戦闘経験】 あり

 【出身地】 不明

 【誕生日】 4月13日

 【種族】 不明

 【身長】 184cm

 【鉱石病感染状況】

メディカルチェックの結果、非感染者に認定。

 

能力測定

 【物理強度】優秀

 【戦場機動】優秀

 【生理的耐性】普通

 【戦術立案】欠落

 【戦闘技術】優秀

 【アーツ適正】優秀

 

個人履歴

 元傭兵かつ現国際トランスポーター。ウルサス帝国と極東の戦線という他に比類のない危険地帯をくぐり抜けた後、ロドスに訪れる。当初は所属する気はなかったようだが一定の協力期間を経てロドスに籍を置く。

 非常に豊富な戦闘経験を持ち、かつアーツの運用も優れたものでロドスにおいて貴重な優れた戦力。また、国際トランスポーターの経験から広い人脈を持つ。

 

 

 改めてプロファイルを見ると貴重な優れた戦力と書いてあるが、元傭兵の少女やアビサルなんたらとかいうバケモンの存在を忘れてないか? アビサルなんたらのスカジなんか同じ人型生命体なのか疑問に思うくらいだ。

 

 

X月Y日

 

 今日はオペレーターとしての仕事が入った。ウルサス帝国の移動都市チェルノボーグの調査に向かへとのことだ。

 俺は調査みたいなまどろっこしいことはできないので、一緒に来た天災オペレーターのアーススピリットさんの護衛に徹した。

 長いのでアースさんと略すが、アースさんは顔がいい。オトナの色気というものだろうか、なんかそういうのをすごい感じる。いや、それ自体は良いのだが、なんか距離が近い。休憩で適当なベンチで休もうとすると毎回隣に座られる。そして体を預けられたりする。

 

「いいじゃない。私と貴方の仲でしょ?」

 

 なんて言われるが我男ぞ? 二十代のピッチピチの男やぞ? なんて拷問だよぉ。

 

 

 

X月Y日

 

 調査二日目。今日も楽しいチェルノボーグ探索だが、軍事警察の巡回にあたってしまった。言動の節々、その行動から嫌でも源石感染者差別の最前線ウルサス帝国を思い知らされる。感染者のアースさんを事前に避難させてなかったら面倒なことになっただろう。

 

 巡回に当たるなど、いくつか障害が立ち塞がったが調査は順調。この分なら、今日にでも帰れそうだ。アースさんが「私はもうちょっと二人だけでも良いわよ」て零してたけど勘弁してください。

 それと調査には関係ないが気になることがあった。源石感染者の集団レユニオン・ムーブメントの構成員らしき奴らが都市のスラムに散見される。確かにウルサスらへんに本拠地があるとは聞いているがチェルノボーグは活動範囲ではなかったはずだ。報告のときにケルシー先生やアーミヤさんに伝えておこう。

 

 

X月Y日

 

 調査が終わり、ロドス本艦に帰還した。報告の際レユニオンのことを伝えるとケルシー先生が苦虫を噛み潰したような顔をしていて面白かった。先生に睨まれた気もするけど気の所為気の所為。

 そうだ、レユニオンといえば傭兵業、国際トランスポーター業のときに半年ほど接触したことがある。

 あのときはやばかった。命の危機がひっきりなしに起こるんだもの。ある少女にはバカみたいな火力で焼かれかけたり、逆に凍らせかけられたり、まぁ散々な目にあった。こっちは仕事を引き受けてレユニオンのところに行ったのにひどくない? 雇い主に殺されかけてるんだけど。

 なんか、最後の方になると「また、会おう」だの「アレク、君はレユニオンに来るべきだ」だの言われたけど、ムリ、絶対にムリ。いや、何人かは話が通じるし、いい関係になったけど給料でないし、何人かの雰囲気? がめっちゃ怖かったんだもん。

 それに、三ヶ月くらい前にまた別の仕事でレユニオンのところに訪れたのに門前払いされた。なんか感染者がその力を使って立場を改善しようとか言う粗暴なところになってたし。

 

 …これ以上思い出すと完治済みの火傷、凍傷の痛みがぶり返してきそうだ。レユニオンの話題に触れるのはもうやめよう。

 

X月Y日

 

 今日はロドス艦内が慌ただしい。何やらチェルノボーグでオペレーターを何十人も動員する作戦が始まるらしい。

 ベテランオペレーターのAceさん、使徒のニアールさん、鬼教官のドーベルマンさんに、我らがCEOのアーミヤさんら豪華面子が参加する大規模作戦らしい。

 目的はドクター救出…、へ? ドクターの姿を見ないと思ったらチェルノボーグに居たのか。じゃあ、偵察任務もそのためか。妙にケルシー先生に念を押されてたから怪しいとは思ってたけど…。

 

 スカジだったりの化け物組はいかないのかって? あの人達、強すぎて多分街にも影響及ぼすんだよな(白目) 腐ってもウルサスは大国。一企業(それにしちゃあ過剰すぎる戦力持ってるけど…)のロドスが喧嘩を売るような真似できないんだよ。ん? 俺は行かないよ。わざわざ有給届けを出したくらいだからね。あんなに戦力がいるのに有給消費中の俺まで駆り出されるわけ無いだろ、常識的に。

 

 

X月Y日

 

 Y○u f○○l !!!!!!!!!!

 

 ふざけるなぁああああああ! 

 

 あのヤブ医者がよぉおお! 

 

 

 

 ふぅ。不味い不味い。怒りで我を失うところだった。

 結論から言おう、俺もチェルノボーグに行くことになった。

 有給中、部屋で惰眠を貪っていた俺は突然ケルシー先生に呼ばれたんだ。その時は源石病の検査とかかな? なんて思ってたよ。でも違った。

 

「レユニオンの動きがきな臭い。念には念を入れて君もチェルノボーグに向かってくれ」

 

 とか抜かしやがるんだ。いや、行くのはいいよ? いや良くはないけど。でもさぁ、アーミヤさんたち昨日のうちに出発してんだわ。何が悲しくて一人でなにもない荒野を移動しないといけないんだよぉおお。

 

 クソッ、この任務が終わったらボーナスと休暇をせびってやる。

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。