作者自身、国語力というものが欠如している自負があり、見返してはいるのですが見つけられません。
もしこの話を見て下さっているのなら、ご迷惑をおかけしますがもう一度誤字報告していただければ幸いです。
突然だけどロドス最強決定戦への参加が決まったヴィネです。決定戦の目玉、トーナメントが開幕するのは明日ですけどその前座、鬼ごっこやら宝探しやらが本日開催されます。
ええ、そして私は今までの経験を買われて宝探しの宝を隠す係になり、宝を隠してきたところです。
「よーい、どんッ!」
こんなドクターの声掛けで始まったのですが…
「こっちからヴィネの匂いが…」
助けてください、お願いします!
なんかすごい勢いで宝に迫ってくる人達がいるんだけど!?
なに、俺の匂いをたどるって? 犬ですかきみたちは? …いや、ループスやらなんやら居たわ。それ以外にも五感が鋭い人達ばっかだわ。泣きそう…。
いやー、念には念にと宝物をアーツで適当に散らばしたり(正確な場所は自分でもわかんないよ)してなかったら五分で見つかってたかも。
そうなりゃ興冷めも興冷め。明日、対戦する人に殺されてたかも知んない。
「はぁ、もうちょっと真面目に隠すべきだったかな」
「少し頭を冷やせ。…君が本気で隠すとなると三時間でも足りなくなる」
はは、隣りに座ってるフロストリーフさんがなにか言ってるけど、そんなわけない。それより─
「フロストリーフさん? すごい頭が寒くて頭痛とかするんですけど」
頭を冷やせ、ていうのは物理的にですかぁ? ちょ、まじで頭がキーンってなってる。やめてフロストリーフさん。傭兵時代におちょくりまくったの謝るからさぁ。
──
続いて鬼ごっこの部。そういえばこのロドス最強決定戦ってドクターにこういうオペレータが居ますよ、こんな能力を持っていますよ、と教える一面もあるらしい。
…これ一部のオペレータが暴れ散らかしてるせいで目的が達成できてなくない?
「速さで、行く」
「逃げる前に私の許可っはとったのかしら? ねぇ、狼さん」
うん、眼下で繰り広げられるグレイディーア(鬼)さんとレッドさんの一対一、これを見ていたらやっぱり疑問に思う。
鬼ごっこのフィールドってさ、起伏に富んでいたり、障害物も色々あるのよ。でもさ、この二人そんなのお構いなしにただただ何もないところばっかり走るんだもん。これじゃ、分かるものも分からないよ…。
ん、なんだって? 他の人達? …察してくれ。やんごとなきお方が最初からフルスロットルだった、以上。
いや~、酷すぎる虐殺だったねあれは…
「どうした? そんな遠い目をして。音楽、聞くか?」
「お願いします。今は現実逃避したい気分なので」
明日多分あの二人のどっちかと当たるんだけど! マジ無理。同じくスピードを売りにしている俺はアーツだよりなのに、あの人達ときたら素の身体能力であれだよ? 勝てる気が…、いやちょっとだけあるかも? ほんのちょっとだけど!
まあ良いや。フロストリーフさんの音楽を睡眠導入剤に一眠りと行きますか…。というかフロストリーフさん、なんでさっきの落ち着く曲から恋の歌に切り替えたの? ちょっと情熱的すぎるよ、この曲。
凄い恋愛の良さを歌ってるけど、相手が居ない人間はどうすれば良いんですか? 教えてください!
「…ん? フロストリーフさん、何故私の膝の上に座るのですか?」
「此処のほうが彼女らの動きがよく見えるからだ」
「さいですか…」
そんな変わらないだろうに。まあいいや、寝よう。明日は本当にキツくなるんだから、調子を整えておかないと。
あ~あ、フロストリーフさんヒンヤリしてて心地いいなぁ…
──
「…ヴィネ?」
反応はない。ただ安らかな吐息が聞こえるだけだ。
「寝たか」
ヴィネの膝上に座ったまま向きを変え、抱きつくような形を取る。
「…」
抱きついて感じとれるのは筋肉質な、戦士の体。普段のおちゃらけた、もしくは誠実な態度で忘れそうになるが、彼は何年も戦場を渡り歩いた歴戦の傭兵でもあった。
彼との出会いは三年ほど前のこと。
雇い主の敵対組織との抗争。相手の戦闘員が部隊の背後を取りに来ていたからお返しに背後を取ってやった。
『な、なぜだ……後ろ……だと……』
『私に後ろから斬られるということは、あなたがそれだけ遅いということ』
『その通り』
『!』
敵は一人だけだったはずなのにいつの間にか現れ、あまつさえ背後を取られた。
反射的に斧を背後に振るが─
『ちょっと、見た目に対して武器が雄々しすぎない?』
男はいつの間にか、倒した敵を回収してその場を離れようとしていた。
『ごめんけど、こいつ坊ちゃんだから。ちょっと死なせるわけにはいかないんだよ』
その場はそれで終わり、その抗争も沈静化して次なる戦場へ、そしたら…
『あ!』
『…』
今度は味方として再会を果たす。そこで初めてお互いの名前を知った。
最初は矢面に出ない姿勢を見て腰抜けだなんだと思っていたが…
『大丈夫?』
『ッ…』
戦闘をこなすたびにヴィネの実力が露わになる。ふらっと何処かにいけば必ず戦果を上げ、私のピンチのときにもふらりと駆けつけてくれた。
『…』
『ねえ、ちょっとデートでも─、ちょっと冷た! 待って謝るから、だから凍らせるのはやめてぇええ!』
私が感染者なのにも関わらずに接してくれた。他の奴らは蔑み、妬み、関わろうともしなかった私に対してだ。そんなことは初めてだった。
少し鬱陶しさも感じたが、それ以上に心が落ち着いた。二人でいることにも幸せを感じるようになった。
「なあヴィネ、頼むから…私を一人にしないでくれ」
他の女と話しているのを見るだけで胸が苦しい。二人っきりのときは心が安らぐ。
最近、ヴィネが言っていた。少し寂しい、と。やはりそうだったのだ。私もヴィネとまともに話せなくて寂しかった、寒かった。やはり両思い。なのに、なのに…。
「安心しろ。お前のことは私が絶対に守る。だから…」
ただただ隣りに居させてほしい。
こうして温もりを感じさせて欲しい。
自分でもここまで寂しがり屋になっていたとは思わなかった。かつての私なら一人の時間を望み、人との交わりを忌避していただろう。
…私を変えたのはヴィネ、お前だ。
…だから責任を取って貰う。私がお前のことだけを考えているように、お前も私のことだけを見てくれ。
「暖かい…」
抱きつけばヴィネの温もりが感じられる。
さらに力を入れればもっと鮮明に感じられる。体温や心臓の鼓動さえも…
「渡さない。ドクターにも他のオペレーターにも」
この温もりだけは私の物だ。
…なんか、フロストノヴァと似かよっちゃった()
作者は、しおり機能というものを投稿小説の情報を見て初めて知ったくらいのハーメルン初心者です。
これからもご迷惑をおかけすることになるでしょうが、どうかご容赦のほどを…。