たちむかえ! 作:匿名
字数合わせのため、最後の方が概要っぽくなってしまいましたので、申し訳ありませんが、読み飛ばして頂いても構いません。
――『選ばれしもの』――
――真実を、知りたいか――
(あぁ、知りたい)
――では己に問え、真実とは何かを――
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現実は、必ずしも真実を映さず見出そうとしない。
だが真実は、必ずしも現実には映らず見出されはしない。
その狭間に何を見い出し、そして何を得るか。
現に在る事が真(まこと)とは限らない、たとえ普遍の日々が“そう”であっても
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今、彼の目の前にはとりあえず進める一つの道が広がっていた。周りは、恐らく霧、のせいか全く、白以外はない。足元の地面には、砂利、それにわりと大きめな石の礫、少し離れた辺りには若干の岩らしきものだけ。
それらが、単なる感触として、身に伝わり、憶測の限りで彼は認識できている。何ら生命の気配も感じられず、涼し気な風が音を立てて肌を抜け、どこか遠くでは川か滝か、その流水の音も少し別の音程で耳に届く。すれ違う僅かな音が、静寂を守らせていなかった。
どうやら、ここはどこかの山岳地帯の頂上付近かと思われる。
「……なんだ、ここ……俺は……」
彼は周辺を、不思議そうに、また怪しんで見渡した。どこか訳あり様(ざま)の顔になっていて、なんとも言いようのない雰囲気で、何かを、頭の中、心の何処かから探しているようであった。
どうやら、何から何まで理解できない、いや、理解できないのではなく、殆ど、全てを、理解する事さえ、そして何を理解していいのかさえ“わからない”状態また状況に、今、陥ったと言うのが、妥当だろうか。
さて、“何か”がこれから始まるようだ。これが『運命(さだめ)』の道を辿ることが出来るのか、またそうなるのか。
全ては誰か、そして“何か”に委ねられる……のかも知れない。
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何処にでもいそうで平凡な、という言葉には当てはまらない、とある学生。
そんな彼が、待ちに待った高校の一大イベントの“修得学旅行”で、不思議な経験と知識を得ることとなり、そして彼はこの“修学旅行”を第一歩として、『あるもの』を巡っていく激動の人生を歩んでいくこととなる。
しかし将来のことなど当然の如く知らず、未だ平穏な日常をのんびりのほほんと愉快に楽しく高校の友人らと暮らしているところから……と言っても、既に『あるもの』が動き出している“現実世界”から物語は始まる。
そんな、ほんの少しの時の中で出会った“修学旅行”の物語。