巴マミは暗殺者   作:百乃綾香

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ようやっと杏子本格参戦の回です

アニメ暗殺教室10thとまどドラ、ワルプル廻天楽しみですね!!




22時間目 おねだりの時間

 

「では本日はここまで。放課後は先生は職員会議に出るので質問等があったら夜、直接先生にご連絡ください。ではみなさん、気を付けて帰りましょう」

 

そう言って先生はマッハで教室を後にしていった。

 

「マッハなんだからそこまで急がなくてもいいのに」

「なんか理事長先生への差し入れ買いに行くんだって」

「アイツ超破壊生物のくせに下手に出るよな・・・」

「しかも律にお金使って財布空っぽなんじゃなかった?」

「烏間先生に借りたらしいよ」

「烏間先生も大変だな」

「というか理事長はともかく、他の先生は殺せんせーのこと知らないよね?騒ぎにならない?」

「というかいままでよくバレないよね」

「そもそも会議でるの烏間先生が出張だからだし、表向きの参加はビッチ先生だし」

「ビッチ先生一人でやれるのかな」

「潜入のプロなんだし、いけるでしょ」

 

と、みんな好き勝手に言っていた。

 

「さて、今日の魔女狩り見学する人ー?」

 

巴さんがいつものように魔女狩り見学の誘いをかけていた。

 

「あ、僕行ってみようかな」

「あら渚君珍しいわね。初めてじゃない?」

「うん、今日うちの親も出張でいないからさ」

「そう、いいわよ。今日は三村君の初陣なんだし」

 

巴さんに背中を叩かれて、少し緊張気味に三村君は笑っていた。

 

「ともかく自分で戦うのは初めてだからさ、サポート頼むよ」

 

巴さんによればいつも駅前に集合して魔女退治をしているということらしい。

 

 

 

「さて、みんな集まったわね」

 

駅前の広場に集まった見学を含めたメンバーを見渡すとカルマ君がいないことに気が付いた。

 

「あれ?カルマ君は?彼も魔法少年でしょ?」

「カルマはいつもいないぞ。探さなくてもよびだせるからってさ」

「ふぅん・・・」

 

彼の能力は耳にしてるし、実際に使ってる場面に遭遇したことあるけど、なんだか少しだけでもいいから、みんなと共闘しているところ見て見たかった気がするな。

 

「ならカルマ君呼ぼうかしら?助けがいるならいつでも呼んでもいいよって言われているし・・・」

 

と巴さんがポケットに手を突っ込むと、少しぎこちない顔になってポケットを探りまくったあと、駅のロッカールームへと走って行った。

 

「あれ?どうしたの巴ちゃん」

 

すぐに戻ってきた巴さんは顔が青ざめていた。

 

「どうしよう・・・スマホがない・・・多分教室かも・・・」

「あちゃー・・・」

「仕方ないわ・・・みんな先に探しておいて。結界を見つけたら奥田さんテレポートで私のところに来てつれてくること、いいわね」

「あ、はい!」

「本当にごめんなさい。すぐに戻るから」

 

といって巴さんは学校の方へ走って行ってしまった。

 

「しっかりした巴にしては意外だな」

「ま、人間だれしも完璧じゃないってことよ。カルマも必ずしも呼ばないとってわけでもないし、行きますか!」

 

中村さんの音戸でパトロールに向かうことになった。

 

「それにしても三村が契約だなんて意外ってわけでもねーけどどういった心境で?」

 

前原君の質問に三村君は少し照れくさそうに答えた。

 

「別に大した事があったわけでもないけど・・・律って新たな戦力が来ただろ?みんなの力を鍛えるのもいいけど、個人個人がそれぞれ出来ることがれ場いいだろうなって」

「ふーん・・・立派じゃん」

「それに将来役立つような魔法が手に入るってなったらじっとしてるのもなーってさ」

「それってどんなのなの?」

 

岡野さんに聞かれ、それはちょっと・・・と恥ずかしそうにしてしまった。

 

「お、三村お前・・・エッチな事とか!?」

岡島(アンタ)じゃないんだからそんなこと聞かない」

 

と、駄弁っているけれどなんだか魔女の気配とやらはなさそうだった。

 

「うーん・・・巴ちゃん(スペシャリスト)がいないと厳しいねぇ」

「いつもは巴さんどうやって探してるの?」

「えっと・・・魔女は負の感情を好むっつてたから・・・そういった事件が起きる場所を重点的に探していたな」

「ここらで事件ねぇ・・・」

 

そういって不破さんはスマホで調べ始めた。

 

「うーん・・・不審者情報とかなら結構あるけどね」

「参考にそれってどんなの?」

「えっとねぇ」

 

神崎さんに促されて不破さんはスマホに映っている情報を読み上げた。

 

「なんか、黄色い大男がうろついているだとか、コンビニスイーツを買いあさる・・・黒づくめの男とか、・・・・・・巨乳女性にヌフフフフフって声をかける謎の男の声だとか・・・」

 

だんだん覇気がなくなっている不破さんの声と読み上げられた情報にみんな同じことを考えていた。

 

「それってさぁ・・・」「うん・・・」「殺せんせーのことじゃねぇか」

 

うん、おおむね殺せんせーのことだよね・・・

 

「なにやってんだよあのタコ」「サイテー」

「うーん・・・あ!黒づくめの男がコンビニ強盗を退治したってニュースもある!」

 

別にフォローするつもりでもないだろうけど、殺せんせーの不審者感がぬぐえるわけではないよね・・・。

 

「例のコンビニこの辺だ!この近くに魔女がいるのかな?」

 

その話を聞いてみんなは顔を見合わせた。僕らは強盗があったというコンビニ近くを探してみることにした。

 

「あ・・・あそこかな・・?」

 

片岡さんが指差したのは薄暗い路地裏だった。魔女がいなくても何かが出そうな雰囲気があった。

 

「ここか・・・?」

 

一歩足を踏みいれると景色はとたんに変わり薄暗い月明かりに照らされた寝室のような場所へと変わった」

 

「結界が不安定だ。使い魔の結界みたいだね」

「使い魔だけなら様子見だけでもしとく?うちらぺーぺーなんだし」

 

中村さんの発案に巴さんの言葉を思い出したけど、「まあいいか」と中にいる使い魔を追うことにした。

 

「・・・あれかな?」

 

落書きみたいな鳥が一匹飛んでいる。

 

「あれ一匹だけ?ほかにうじゃうじゃいないんだ」

「みたいなだね。そんな結界もある」

「なら・・・巴ちゃんいなくてもいけるかもね。メグ、あの使い魔に攻撃してみて。丁度水飲み場みたいなのに止まってるし」

「え、・・・うん、巴さん呼ばなくてもいいのかなぁ」

 

片岡さんがこっそり水飲み場に近づいて水を魔法で動かした。

けれど使い魔は気配に気が付いてさっと逃げてしまった。

 

「あ、ダメ!逃げられる・・・」

「待て、片岡!」

 

片岡さんが使い魔を追おうとしたときだった。

 

「ちょっとちょっとアンタ達」

 

だれかに声をかけられた。

 

「あれ使い魔だよ?グリーフシード持ってるわけないじゃん」

 

その声の主はチャイナ服っぽい格好にポニーテールに髪を結った女の子だった。

 

「あの恰好って魔法少女?」

「多分・・・」

 

僕らがひそひそと話す声が聞こえたのかそうではないのか、ポニーテールの彼女は僕らのほうを睨みつけた。

そうこうしていると使い魔は逃げ去ってしまい、風景は元の薄暗い路地裏へと戻っていた。

 

「あ・・・逃げちゃった・・・」

「いいんだよ逃がしても。だいたいこんな大人数で使い魔狩る事ないじゃん。魔力の無駄無駄」

「・・・べつにいいでしょ。こちとらペーペーなんだから。使い魔相手に練習台にしたっていいでしょ」

「練習台・・・ね。そういうことならいいけどさ」

 

その少女は少し納得がいく回答がでたのが想定外だったのかちょっとだけふてくされていた。

 

「でもそんなギャラリー多めなのはどうかと思うよ~?コスプレ男までつれてさ」

 

それでも少女はこちらが気に入らないのか難癖をつけてきた。

 

「俺と三村はキュゥべえと契約した正真正銘の魔法少年だ」

 

磯貝の発言に少女はギョっとこちらを見やった。

 

「はぁ!?魔法少年だぁ~!!???おいキュゥべえ!それ本当か!!!」

「本当だよ。彼らは本物の“魔法少年”だ」

「・・・マジで?」

「マジも大マジだよ」

 

えええ・・・と少女は頭を抱えた。

 

「男でも契約できんのかよ・・・初めて知ったよ。・・・どうなっていやがる・・・」

 

と、ぶつぶつ呟いていた。

 

「・・・で、さっきから何が目的なんだよアンタは」

 

後ろでしびれを切らした前原君が少女にそう問いかけた。それを聞いた少女は頭をかかえて困惑していたところから一転して邪悪な笑みを浮かべた。

 

「なにって・・・ちょいとばかし問題があってね、あたしの縄張りの魔女が減ってきて困ってるんだ。なんでちぃーとばかし魔女を分けてほしいなぁとね」

 

そういってニタリと笑う少女に僕は寒気を感じた。顔が暗い。

 

この子は・・・危険だ!

 

「なぁ、アイツって前に巴が言ってた『縄張り争いをしにきた魔法少女(ヨソモノ)ってこと?」

「多分・・・」

 

少女に不信感を抱きつつも磯貝君が少女の前に出た。

 

「お前の要求はわかった。だけどこっちも魔女をそうそうと明け渡すにはいかないんだ。まず、お前んところの魔女がどのくらい減っているのか教えてくれ」

 

磯貝君の交渉の姿勢に少女は深くため息をついた。

 

「話し合いで解決したいって感じ?」

「ああ、争わずに済むならその方が良いだろ?」

「ふぅん・・・」

 

少女はうなじをポリポリと掻いていた。

 

「まどろっこしいんだよ。あのヒーロー気取りよりかは話が通じそうだけどよ。でもそんな話し合いしたってムダなんだよ」

「なんでムダなのよ」

「結局話し合いしたって破綻するだけなんだよ、成果の取り合いってのはさ。それにアンタ達と交渉しにきたってわけじゃない」

 

そういうと少女はこちらに槍を向けた。

 

「アンタ達の縄張りを奪いにきたんだよ!」

 

少女は槍を持って突撃してきた。狙いは・・・三村君だ。

 

「うわっ!!」

 

三村君は持ってたステッキをマジックのように傘にかえて少女の攻撃を一旦は防いだ。そこに片岡さんの水攻撃をぶつけようとしたとき、

 

「ふん!」

 

少女が動くが速く、水攻撃は浴びたものの三村君の武器をはじいて脇腹に攻撃が入った。

 

「かつ・・・」

「三村!!」

 

三村君は腹を押さえて倒れ、少女は自らに攻撃をした片岡さんに狙いを定めた。

 

「しゃらくせぇ攻撃してんじゃねぇよ!」

 

少女は今度は片岡さんに攻撃しようと突撃しようとした。けれどそれは少女の目の前に急に現れた何者かが少女に蹴りをいれられて阻止された。

 

「急に目の前に現れんな!って・・・なんだアンタか」

「これはどうこうこと?佐倉さん」

 

巴さんが“サクラさん”と呼んだ少女は巴さんを睨みつけていた。

 

「なんでアンタ急に・・・そんな魔法使えなかったはず、ってああ、アンタか」

 

巴さんの後ろには奥田さんがおり、怖がりつつも少女を睨みつけていた。

 

「遅かったじゃん。アンタの仲間のキノコ頭の男やられちゃったけど?」

「なんでこんなことするの?あなた、そんなことする「うるせぇんだよ。縄張り奪いにきたんだよ」

 

巴さんは少しだけ動揺はしつつも銃口を少女から外さずに睨みつけていた。少女は気まずそうな顔で巴さんにそう吠えた。

 

「風見野の魔女が減っちゃってね。少しばかり椚ヶ丘の魔女くれてやってもいいのによ」

「それは無理な相談ね。こっちもギリギリなの。他を当たってくれる?」

 

実際は劣化版グリーフシードがある上、カルマ君の魔法で魔女を呼び出せることが出来る。ギリギリだなんて嘘だ。だけど、そんなことこの子(ヨソモノ)に知られるわけにはいかない。

 

「いやいや、こちとら魔女が椚ヶ丘(こっち)に集まってきているって情報を聞いてやってきたんだ。独占ってひどくない?」

「魔女が集まってきている?初耳よ、そんなこと。何がどうあれ私の仲間を傷つけた事見過ごせないわ」

 

巴さんが魔女が集まってきているという情報を知らないはずがない。というか僕に関しては巴さんからそんな話を聞いたわけだし。少女にハッタリが通じたのかはわからないが少女は不機嫌そうにうなじを掻いた。

 

「・・・・・・・・・・・・ちっ、分が悪いな。出直すか」

 

少女は大ジャンプで飛び上がってどこかへと去って行った。

巴さんはその間少女に銃口を向けつつも、その顔はどこか寂し気に見えた。

少女が去ったのを確認すると巴さんは三村君の方を向いた。

 

「さて、大丈夫三村君?」

「ああ、なんとか・・・」

 

いつの間にか傍らに奥田さんがいて、三村君の腹には黄色い包帯にみたいなのが巻かれていた。

 

「あの赤い子が睨み利かせてる中、よく治療できたな」

「三村航輝は『何かを注目させる力』を望んで契約したからね。注意を反らせるのは得意だよ」

「まだそこまでいかないけどな・・・つっ」

「大丈夫?少し傷跡をみせて」

 

巴さんは包帯を少し外して三村君の傷跡を診ていた。

 

「よかった・・・あまり深くはなさそうね」

 

巴さんは黄色い包帯を改めて巻きなおした。

 

「それを一日中巻いていたら傷跡も回復するから」

「ありがとな巴。がっつりいかれたかと思ったけど・・・」

「それは磯貝悠馬の固有魔法の影響だね。仲間と認識している者に利をもたらす魔法なんだ。ただ、どんな利益をもたらすかは僕にもわからないけどね」

「要はメリットだけパルブンテってこと?」

「そうなるかもね」

 

神崎さんの要約にふんわりした肯定をしたキュゥべえ。それはともかく僕は巴さんに気になることを聞いた。

 

「巴さんちょっといい?」

「どうしたの渚君」

「さっきの子、サクラさんだっけ?知り合いなの?」

 

それを聞いた時、巴さんの顔が暗くなった。

 

「・・・・・・・・・」

「あ、無理に答えなくてもいいから・・・」

「ううん、いいの。ちょっとした昔馴染み?・・・かな」

 

ふぅとため息をつく巴さんは、ぽつりと呟いた。

 

「昔はあんなんじゃなかったんだけどね・・・でも、いいの。こういうのよくあることだし・・・でも、昔馴染みだからって縄張り明け渡すつもりもないし、次みんなを傷つけたのなら容赦はしないから安心して!」

 

巴さんはそう笑っていた。けれど、その笑顔にはどこか固そうな何かがあった。

 

 

 

 

 

 

「チッ・・・なかなか面倒だな」

 

杏子はどこかの屋上でどら焼きを焼け喰いしていた。

 

「男の魔法少女なんてもんがいるだなんてなぁ・・・ま、マミ以外はトーシロみたいだし、一人ずつ相手してやれば・・・」

 

ふと、杏子は背中に殺意を感じ、後ろを振り向いた。

 

「だ、誰だ!!・・・ぁ!」

 

振り向いた直後、杏子の腹に鋭い痛みが走った。杏子の腹には鞭みたいな黒い細長い何かが貫かれていた。

 

「テ、テメェ・・・」

 

鞭を抜かれ、滴る血を押さえながら杏子は攻撃した主を睨みつけた。その先には黒いワンピースに赤いマフラー、黒いロングウエーブの髪をなびかせた少女が立っていた。あのメンバーのほかにも魔法少女がいたのか・・・杏子はそう睨んでいた。

 

「・・・!!」

 

対して黒い魔法少女は何かを呟くと、あっという間に飛び去ってしまった。

 

「あ!待ちやがれ!!つっ・・・・・・」

 

追いかけようとしていたが、腹の痛みに耐えれずその場で膝をつき、少女が去った先を見つめるしかなかった。

 

「な・・・なんなんだよこの街はよ」

 

まだ冷たさを感じる夜の風が杏子の髪をなびかせ、この街のいびつな何かを感じていた。




FM神浜

「初めてこのラジオを聞くみなさん初めまして!」

「そして前回聞いてくれたみんな、評価感想ありがとうね。ついに色がついたよ!もっと評価してゲージを満タンに!そして赤色を!!」

「先輩!おねだりがすぎますって!お便り読みますよ!


RN メグお姉さまの親衛隊さん

メグお姉さまの活躍をもっと下さい!!衣装や魔法の詳細についてくわしく知りたいです!!」

「じゃあ、ここで簡単にメグちゃんの解説するよ。

衣装は7巻の魚魚の衣装にフリフリスカートをつけた感じの衣装よ。デザインセンスない作者だからだれか書いて」

「他力本願止めましょうよ。おまけイラスト描く約束は!?」

「小説と並行して描く余裕はないよ、悲しいけどね。
で、魔法の詳細なんだけど、水流操作は液体だったらなんでも操れるよ。血液を出して漫画みたいに武器にできるし、誰かの体の血液を頭に集約させて脳みそポーン♪も可能!」

「ひぃ!?」

「まあ、メグちゃんはしないだろうけどね」

「ひどい設定ですね・・・。えー、みなさんのお便りお待ちしております」

「今日はここまで。じゃ、まったねー」
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