巴マミは暗殺者   作:百乃綾香

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ほむらちゃんの真意に関してはまどマギ履修済みの読者が察してくれればいいと思っているので、作中でのフォローはあまりしません。

ご了承ください。


25時間目 土下座の時間

「そんなところにいたのか、暁美ほむらぁぁぁああああ!!!!」

 

突然現れた青い髪の女の子が神崎さんに向かって刃を振りかざす。

 

「神崎さん!」

 

私が動くよりも早く、杉野君が神崎さんに手を伸ばして突き飛ばした。場所を代わった杉野君が代わりに刃を受けてしまった。

 

「ああぁあ!」

 

背中に刃を受けて杉野君は倒れてしまった。一拍遅く、リボンを展開して襲い掛かった青い子を拘束した。

 

「貴女、何をするの!」

「くっ・・・」

 

マスケット銃を構え青い子に牽制する。対して青い子は私たちを睨みつけている。佐倉さんみたいに縄張りを奪いにきた・・・というだけではなさそうだ。青い子は杉野君を心配そうに見つめる神崎さんを特に恨んでいる。その視線におびえながら神崎さんは青い子を見返した。

 

「アンタ、仲間を作るようなことしなかったくせに・・・逃げた先で仲間も身代わりもつくって一体なんのつも・・・り・・・」

 

青い子は神崎さんの顔をじっくりと見つめる。うらめがましい表情はみるみるうちに素っ頓狂な顔になっていった。

 

「あれ・・・暁美ほむら・・・じゃ・・・ない・・・」

 

青い子の顔は真っ青に変わり、拘束されたまま膝をついて頭を下げた。

 

「申し訳ありませんでしたあああああああ!!!!!」

 

 

 

 

「私目の勘違いで襲い掛かり、ケガを負わせてしまった事深くお詫びいたします!大変申し訳ありませんでした!!!」

 

拘束を解かれた青い子は綺麗なフォームで土下座している。

佐倉さんと同じだ。この子も誰かとクラスの子を勘違いしたんだわ。・・・正直勘弁してほしい。縄張りのことだけではなく、よく似た誰かが恨みを買っているということなのだろうか。

 

「もういいよ。お前の魔法で傷治してもらったし」

 

最初は睨みつけてた杉野君も青い子の謝罪の勢いが凄すぎて怒りの感情も削がれてしまった。

 

「というか凄いなお前の魔法。巴もここまで一瞬で治せないぜ」

「わたくしが自慢できるのはその位で・・・至らぬところが多く、今回の事をしでかしてしまいました。大変申し訳なく」

「だからもういいって!」

 

杉野君の背中には傷は何一つ残ってない。あの子が治したからだ。ついでに切り裂かれた服は私の魔法のリボンで繕って直したので襲われた跡は何一つ残ってない。

 

「ところで君・・・見滝原からの転校生だよな?」

 

様子を見ていた前原君が青い子の顔を覗き込みながらそういった。

 

「あ、そうです・・・みなさん何で知って・・・ってあ、椚ヶ丘の生徒ですものねみなさん」

 

あ、なんか見たことあるかと思ったら・・・今日集会で紹介されてた子だわ。近くで見たらこんな顔なのね。

 

「美樹さやかちゃん、だよな」

「え!私の名前覚えてるんですか!?」

「当り前よ!君可愛いしってイデデデ」

「こんなところでナンパしないの!えっとさやかちゃんでいいかな?何があったのか教えてくれない?うちらを襲った理由」

 

岡野さんに促され、美樹さんは少し気まずそうに口をもごもごさせた後、覚悟を決めたのかぽつりぽつりと話し始めた。

 

「私が見滝原って所から来たの知ってますよね?私生まれも育ちも見滝原なんです。

先々月、クラスに転校生が来たんです。その子の名前が“暁美ほむら”っていうんです。綺麗な黒髪の美人でした。・・・髪の感じはそのカンザキさんでしたっけ?に似てるんです。顔の雰囲気は全く似てませんけど」

「それだけで襲ったのかよ」

「・・・スミマセン」

 

杉野君の呆れた顔に美樹さんはまた気まずそうに顔を伏せてしまった。

 

「続けていいから」

「ああ、はい。なんかその転校生、まどか・・・あ、アタシの親友の名前なんですけど、その子にミョーに目を向けていて、不気味っていうかなんていうか?近づこう?って感じがして・・・下心あったんじゃないですかね?初対面なのに・・・けど、アタシとか仁美にはのけ者にしようかって感じでずっと睨んでる事多かったんです。別に直接「邪魔」って言われたわけじゃないですけど・・・なんか目がそういってる気がしたんです。

んで!転校生がきた当日にまどかとCDショップに寄ろうかとしたら転校生が現れて、なんでか知らないんですけど行くことを止められたんです。アタシ、なんかムカついてその転校生と言い争ってたら急にまどかが走り出して追いかけたんです。そしたらアタシたち魔女の結界に迷い込んでてって・・・魔女ってわかります?」

「さやかちゃんの恰好に誰もツッコんでない時点でここにいるみんな魔女の事も魔法少女知ってるし、契約済みだったり候補者だったりするけどね~」

「・・・男子もいますよね?」

「男子もそうだよ?」

 

倉橋さんの少し間の伸びた説明に美樹さんは目をひん剥いて驚いた。

 

「お、男の魔法少女ぉ!?そんなんありぃ!!??」

「つい最近みたリアクションだな・・・」

 

菅谷君のツッコミは聞こえてないのか、理解が追いつかない頭を抱えて美樹さんはぶつぶつ呟いていた。

 

「男も契約できるんだ・・・へぇ・・・ああ・・・そうなんだ・・・うん・・・」

 

何かを思いつめたようにぶつぶつし続ける美樹さんが心配になるけど話はつづけてほしい。

 

「あの、美樹さん。話続けてもらえる?」

 

我に返った美樹さんは慌てて正気に戻った。

 

「ああ、スミマセン。えっと魔女の結界に迷い込んで・・・その中でそこにいるキュゥべえと出会って、ついでに転校生も魔法少女って知って・・・まあ色々あったんですけど話が長くなるんで端折りますね」

 

美樹さんの顔は少し強張ると深く深呼吸をして覚悟を決めたのか話を続けた。

 

「2,3週間くらいたった頃ですかね、私たちの街にワルプルギスの夜が現れたんです」

 

私はその名前に耳を疑った。まさかここでその名前を聞くとは思わなかった。しかも見滝原に現れただなんて・・・初耳。

 

「ワルプルギスの夜って?」

 

矢田さんの疑問に私が答えた。

 

「伝説上の最大最悪の魔女よ。現れただけで多くの人を犠牲にする・・・とても恐ろしい魔女よ。美樹さんそんな恐ろしい相手と戦っていたのね」

 

私の言葉に美樹さんは目を大きく開け、少し泣きそうになったのを隠すように下を向いて頷いた。

 

「ハイ・・・。だけど勝てませんでした。ワルプルギスからの攻撃をまどかが・・・アタシから庇って、庇って・・・まどかは・・・」

 

下を向いたまま美樹さんは拳を握って震わせた。その場にいるみんなはその美樹さんのようすからしてその“まどか”っていう子の顛末がわかった。

 

「最後まで言わなくていいから・・・」

「あ、ごめんなさい・・・でも、友達や家族は守れたんで良かったんです。・・・でもっ」

 

美樹さんはまた強く拳を握った。でもさっきとは震えている意味が違う。

 

「あの転校生は・・・アイツは!アイツは・・・!まどかを死なせたアタシのことをボロクソに罵倒して罵って・・・何か言い返そうとしたらアイツ、いつの間にかいなくなってたんです!キュゥべえに聞いたら「この町を見捨てた」って言って・・・アタシ、その転校生のことが許せなくて・・・!!

椚ヶ丘に来たのもあの転校生に復讐するためなんです。特に根拠があるわけじゃないんですけど・・・。でも先走って、見た目だけで勘違いして皆さんにご迷惑をおかけしました。大変申し訳ありませんでした!」

 

また深々と土下座する美樹さんに私たちは顔を見合わせた。狙われた神崎さんと最大の被害者である杉野君はほぼ許している状態なので私たちも特に責める気はないんだけど。

 

「美樹、顔を上げてくれ」

 

磯貝君が膝をついて美樹さんに話しかけた。

 

「君の事情はわかったし、杉野も神崎も不問にすると言ってる。だからもう謝るのは終わりにしようか」

「でも、アタシのしたことは・・・」

「だったら俺たちの魔女退治に同行してくれないか?グリーフシードはこっち持ちにするけど、巴もそれでいいか?」

 

磯貝君に聞かれ、私は少し戸惑いつつも

 

「今回は・・・贖罪の意志があるのならいいわ。これ以上のトラブルはよしてほしいし」

「あ・・・ハイ!やらせてください!」

 

美樹さんはしっかりと頭を下げた。一時的に協力者が一人加わった。

それはそれとして私はキュゥべえに目を向けた。

 

「それにしてもキュゥべえ」

「なんだいマミ」

「見滝原にワルプルギスの夜が来てるだなんて聞いてなかったわよ。なんで教えてくれなかったのよ」

「聞かれなかったからさ。今の君にとっては見滝原は過去の町だろ?気にする必要ないじゃないか。それに今の君たちにはやることがあるだろ?」

「そりゃそうだけどねぇ」

「やること・・・?」

 

美樹さんが不思議そうに頭を傾げたので、私は暗殺のことがバレないようにそっと話題を反らすことにした。

 

「受験よ。私たち3年生だから」

「えー!まだ6月ですよー?そんな早くから?」

「そううかうかしてられないわよ。ぐずぐずしてるとすぐ受験日が来るんだから」

 

・・・半分嘘だけど、殺せんせーの受け売りなこともあって真実と受け入れたのか美樹さんは感心したように息を吐いた。

 

「はぁ~受験生って大変だなぁ。仁美もお稽古事減らしたいって言ってたし・・・椚ヶ丘入るための勉強も辛かったしなぁ。他のみなさんもですか?」

「ええ、みんな私のクラスメイトよ」

「クラスメイトぉ!!??そんなことあるんですか!!??」

 

ギャグ漫画のように目をひんむいて驚く美樹さんに私は少し苦笑した。私もそれは4月の間何度も思ったけどね・・・。もう慣れちゃったわ。

 

そんなこんなで美樹さんを加えての魔女探しを始めることになった。道中で美樹さんの話になった。

 

「しかし美樹はなんで不意打ちを仕掛けたんだよ」

「ああ、私が狙ってた子なんですけど、あの子時間停止が使えるんです」

「ザ・ワールドが使えるの!?その子スタープラ○ナっぽい!?」

「すたー?」「不破さんは無視していいから」

「ああハイ・・・アタシがそれを知ったのはワルプルギスとの戦いのときで、詳しい事は知らないし、なんで黙っていたのか分かんないし・・・」

 

美樹さんはグチグチと文句を言っていた。

 

「美樹さん、あんまり愚痴はよろしくないわよ」

「ああ、ごめんなさい。まあ、攻撃しようとしても避けられるのはそういうことかと思ったんです。攻撃しようしたら後ろに動いてアタシに攻撃して見下した態度とって・・・」

「美樹さん、美樹さん」

「あ・・・ごめんなさい。こんな感じであの子に勝つにはあの子に気付かれないようにしないといけなくて・・・」

「暗殺しようとしたってこと?」

 

不破さんが口にした疑問に美樹さんは足を止めた。

 

「あ、暗殺なんて!そんなことするわけ!」

 

その言葉は汚れてるとでもいいたいように美樹さんは言い返した。けど、すぐにその勢いはなくなった。

 

「暗殺ってそんな・・・殺すつもりは・・・いや、でも、殺されそうになったことあるし・・・あたしは悪い奴が魔法少女でも戦うつもりだし・・・」

 

美樹さんは暗殺という単語に動揺し、自分に言い訳するようにぶつぶつと呟いていた。

 

「いや、でもアタシはアイツにちょーと痛い目に遭ってほしかっただけで死んでほしいわけじゃ・・・暗殺じゃなくて不意打ちですよ不意打ち!」

 

と、強く言い返したものの、すぐに落ち込んでしまった。

まあ、普通は暗殺なんて縁遠い話よね。むしろ私たちが近すぎた?

 

「不意打ちってたって・・・思いっきり声出してたよな」

 

杉野君に指摘され、美樹さんは「え?」ってその方を向いた。

 

「さやかちゃんアレじゃあバレバレだよ」

「不意打ちで声を出すのはなあ」

「あと剣筋が正直すぎるよな」

「あの動き見られたら避けられるよね」

「わかりやすいよねぇ」

「なんかダメ出しされた!」

 

みんなからダメ出しされて美樹さんはうぐぐと唸っていた。だいたい正論だから美樹さんは言い換えなくて少し不貞腐れていた。

 

「って!そんなこと言ったって先輩方だって人相手の不意打ちとか暗殺とか関係ないですよね!?」

「魔女退治も似たようなものでしょ?不意打ちも暗殺も。まさか美樹さんはいつも真正面から魔女と戦ってるの?」

 

私の言葉に美樹さんは「あう・・・」と言葉を無くして「ハイ・・・その通りです・・・」としょんぼり答えた。

 

「正面突破だけじゃダメよ。魔女はどんな技を使ってくるかも分からないんだし・・・っと、そう言っている間に見つけたわ」

 

たどり着いたのは人のいない錆びれた公園だった。遊具にはロープが掛けられていて、しばらく遊ばれていないのか、すっかり錆びだらけになっていた。

 

「今日は魔女単体みたいね」

「魔女一匹だけとか・・・あるんですね」

「ごく稀に・・・だけどね。でもそれだけ強力って可能性もあるわ。見学のみんなは大人しくしててね」

「うん・・・あ!マミちゃん、ここ弟の病院に近いから・・・お願いね」

「ええ、もちろんよ」

 

結界の封印を解いて入っていく。全員が入るとさっそく魔女がお出ましになった。

 

「みんな適度に散って!美樹さんは私たちに合わせて」

「はい!わかりました!」

 

見学にバリアを張って魔女を囲んでいく。注射のような魔女はプスプスと鳴き声をあげながらフォークのような何かを構えていた。

 

「三村君、アレお願いできる?」

「ああ」

 

離れた所に三村君がカードを等間隔に差していく。魔女は刺されていくカードに注目して私たちから目を反らしている。

 

「片岡さん、今!」

「了解!」

 

魔女がカードに攻撃を仕掛けたと同時に片岡さんの魔法で足元の血だまりを動かして魔女に這わせる。血は魔女の注射器の頭に入れられていく。入り込んだ血で魔女の体はぶくぶくに膨らんでいく。

 

「うわぁ・・・グロイ・・・」

「言ってる場合じゃないわよ!まだまだいくわ!」

 

ブクブクに膨らんで混乱している魔女に向かってマスケット銃を撃ち込んだ。それと同時に三村君のカードに仕込んでおいたリボンが魔女に向かって放たれて魔女に巻き付いていく。等間隔で並んだリボンに引っ張られて縛られ、魔女は身動きが取れずにうごうごと蠢いている。リボンを解こうと暴れる魔女を抑えるべく私たちはリボンを掴んで引っ張っておく。

 

「美樹さん、一気にやっちゃって!」

「は、はい!」

 

美樹さんがサーベルを構えて魔女にとびかかった。一刀二刀三刀と斬り捨て、華麗に着地。プスプスプスと鳴き、プチとつぶれるような声を上げて魔女は霧散した。魔女がいたところにグリーフシードが落ちて結界が崩れていった。

 

「よし、無事にグリーフシードもゲット。みんな浄化するわよ」

 

みんなが浄化のため私のまわりに集まる中、美樹さんは動かずにその場で留まっていた。

 

「美樹さんもいらっしゃい」

「え・・・いや、私はいいです。勘違いで襲ってしまったお詫びで戦ったので・・・」

 

アハハ、と気まずそうに笑って美樹さんは私たちに背を向けて去ろうとしていた。

 

「いいじゃないの。みんなで倒した証よ。貴方にも使う資格はあるわ」

「こちらもちとは言ったけど使うなとは言ってないからな。美樹も遠慮なく、な」

 

磯貝君は美樹さんに笑いかけてそう言った。

 

「え・・・いいんですか?」

「もちろん」

 

美樹さんは遠慮がちにそっとソウルジェムをかざした。グリーフシードはみんなの穢れを一気に吸い取った。使用済みのグリーフシードをキュゥべえに渡してこの場で解散という形になった。

みんなは帰路に立ち、今この場にいるのは私と美樹さんだけになった。

 

「今日は大変失礼をいたしました」

「もういいのよ。むしろしつこいくらいよ。でも次はないからね。次みんなを襲いでもしたらこの町での活動はさせないから」

「うっ・・・はい・・・以後気を付けます・・・」

「じゃあ、また会えるといいわね。美樹さん」

「はい!さようなら!」

 

美樹さんは笑顔で去って行った。本来はアレが彼女の本当の姿なのだろう。だけど、ワルプルギスの夜が来たことで親友を無くし、あのように荒れてしまったのだろう。暁美ほむらという少女が見滝原を去ってしまい、彼女を憎むしかなかった・・・。あ、そういえば・・・

 

「そういえばキュゥべえ。まだ窃盗犯と思わしき魔法少女の名前教えてもらってないわよね」

「ああ、そうだったね」

 

キュゥべえは立ち止まり、私の前にちょこんと座った。

 

「日米の軍事基地に侵入し、武器を盗難したと思われる人物。と、僕が推測しているその人物は・・・」

「もったいぶらなくていいから」

 

少し間をおいてキュゥべえがその名前を発した。

 

「暁美ほむらだ」

 

暁美ほむら・・・って、さっき美樹さんから聞いた名前じゃない!彼女が・・・例の窃盗犯なの?

 

「本当にその人がやったの?」

「その可能性が高い。というか見滝原とその近辺で活動する魔法少女の中で彼女ぐらいしか可能性がないしね」

 

暁美ほむら・・・恐ろしい魔法少女ね。話によれば彼女は時間停止がつかえるらしい、となれば相当強力な魔力の持ち主だろう。そんな彼女がこの町に来ないとも限らない。警戒しないと。

 

 

 

 

マミたちと別れた後、さやかは街を歩いていた。

 

「あの金髪のロール髪の人、かっこよかったな~。あんな人数を指示してカッコよく魔女を取り押さえて・・・しかもアタシみたいなのに華持たせてくれて・・・。

それに見滝原出身なのかな?なんか親近感わくな~」

 

すると、さやかに声をかけるものがいた。

 

「美樹さん美樹さん!」

「あ、あれ・・・えっと・・・」

「同じクラスの!」

「ああ!ハイハイ、どうしたの?」

 

相手は編入したクラスの女の子だった。名前はまだ覚えてないけれど。

 

「えっと・・・どうしたの?」

「見ちゃったんだけど・・・」

「見ちゃったって・・・何を!?」

「エンドのE組と仲良くしているところ!美樹さん初日だから知らないんじゃないかって」

「エンドの・・・E組?」

 

聞きなれない単語にさやかは首を傾げるとその子は続けた。

 

「ほら、集会で醜態を晒してたあのクラス!あんま表立って交流するの良くないよ。落ちこぼれと仲良くしてると変な目で見られるし・・・」

 

割と心配している子にさやかは困惑しつつも反論した。

 

「でも、そんな悪い人たちには見えなかったけど・・・」

「そりゃ個人個人はね。でもクラス全体は笑い物。その姿を見かけたら指を刺されるから仲良くしてる美樹さんまで笑われるよ!」

 

その子の言動にさやかは困惑と少しの嫌悪をかんじた。そして

 

(なんで・・・あの人たち、自分たちがE組だって言ってくれなかったんだろう・・・)

 

マミたちE組に対する若干の不信感を覚えたのだった。




魔女図鑑

Arzt Kochen

出典 魔法少女かずみ☆マギカ 第五話

属性は(度が過ぎる)献身  弱点は必要とされない事



生態的な説明はかずみ本編をご覧ください
作中のターニングポイントにいる魔女ですが作中の描写を見るがぎりはあまり強そうには見えない・・・かなりあっさり倒されたし・・・
一応使い魔が成長したもの、とだけ言っておきます
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