割と許容範囲でした。
それでもいつもより気持ち長めな話です。
「『へー、果穂お前いい店知ってんじゃん』
『コーヒーが美味しいんだよ。パパの友達が経営してるの。私のとっておきの場所だよ』
『そんな事いってよぉ、昨日の前原とも来たんじゃねーのか?』
『そんなわけないじゃん。瀬尾君がは、初めてよ!』
・・・ってとこかな」
「すっげぇリアリティのあるアテレコだな」
「前に果穂と似たような会話をあの店でしたんだよ」
「ああ実体験・・・」
オープンテラスのあるカフェの向かいの民家。そこから俺たちは果穂と瀬尾の様子を観察している。果穂たちの元に老夫婦がやって来た。瀬尾が偉そうに伸ばしていた足を戻してその老夫婦を通す。
「すげーな。あれ、渚と茅野かよ」
「パーティ用の変装マスクあるだろ。俺がちょいと
「うーん、菅谷呼んで正解だった」
あの老夫婦の正体は渚と茅野。俺もさっき間近で見たけどどっからどうみても本物の老人だった。すげーんだよな菅谷。
ついでに言えば今いるこの民家も矢田と倉橋がビッチ先生から直伝された接待テクで家主を押さえてくれている。
みんなそれぞれ得意なテクを活かしてこの場を整えてくれている。
「ヌルフフフフ。首尾は上々のようですねぇ。では作戦を開始しましょう」
殺せんせーがそう宣言した。それと共に俺、磯貝、岡野は一階に降りて民家を出発する。向かう先は道路に庭木がはみ出た民家。インターホンを押すと家主である主婦の人が出て来た。
「昨日お話したものです。本日そちらのお宅の木を剪定しに参りました」
既にこの家には話が通してある。家主の人は何も疑わずに俺達を通してくれて、キッチンへ消えた。
「・・・さて、準備するか」
磯貝の掛け声と共に木に登って確認をする。この道にカフェから果穂たちが出てきて通る手筈になっている。
殺せんせーの作戦はこうだ。
まず、撹乱担当の渚と茅野が老夫婦に変装しカフェに潜り込む。
茅野がトイレに立ちそのトイレを占領。立った際に果穂たちに聞こえるように「100m先のコンビニにトイレがある」話しておく。
次に渚が騒ぎを起こして2人の気をそちらの方に向かわせる。
2人の視線が逸れてる間に射撃の腕を買われている速水と千葉がコーヒーに向かって奥田特製の下剤を発射。
ちなみにあの2人、もう巴の射撃の腕に追いつきそうらしく
「たった数か月でここまでいくだなんて・・・すごい才能ね・・・」
と、この前腕組みしながら不敵に笑っているのが印象に残っている。ちょっと怖かった。
果穂たちが下剤入りのコーヒーを飲めばあとは2人が腹を下すのを待つだけ。
2人がお腹を下してトイレに駆け込む、が茅野が入っているので使えない。店にトイレは一つしかないので近所に借りるしかない。
ここで茅野が伝えた「100m先のコンビニ」が効いてくる。コンビニの事を思い出して二人は走り出す。
そのコンビニまでに通る道がここ。そこを通るタイミングを目掛けて俺と磯貝と岡野が枝を切り落として2人にぶつける。
枝がぶつかって地面に突っ伏され泥だらけになった果穂たちは己の状況の把握するまでもなくトイレに駆け込むことになる。
2人は泥だらけで慌ててトイレに駆け込む姿を世間様に晒すことになる・・・
というのが筋書らしい。
俺達は連絡担当の杉野から合図があるまでここで待機することになっている。
待機するまでの間、ナイフを片手になんとなく物思いに更けていた。
あの二人の頭上に枝をおもっきり切り落とす。あの二人に屈辱を与える。
そりゃさぞかしスッキリするだろうけど
それって・・・俺が望んでることなのかな。
俺、そこまで恨んでたっけ?
そりゃ大っぴらに許せる相手ではないけどさ。
・・・・・・・・・
いや、殺せんせーは俺のためにこの作戦を立ててくれたんだ。
何か考えがあって・・・
そんなことを考えていると磯貝のスマホに電話が入った。
「2人に連絡。杉野からあの2人が下剤入りコーヒーを飲んだってさ」
「了解」
姿勢を直して俺達はカフェの方向を見つめる。2人がここを通る瞬間を狙って枝を切り落とす。いつもの暗殺みたいにするだけだ。
少し待っているけどなかなか2人がやってくる気配がしない。ここを通るはずじゃ?
「なんか、遅くない?」
「ああ、まだ下剤が効いてないとか?」
岡野と2人で頭を傾げた。もしかして反対の方に言ったとか?
「今、杉野と話してみるな」
磯貝がテレパシーを使って連絡を入れたとき、目を見開いた。
「・・・なんかあったか?」
「杉野からなんだけど・・・もう既に2人とも出たって・・・それに」
「大変だ!」
キュゥべえが大慌てで俺たちの前に現れた。
「あの2人が魔女の結界に巻き込まれた!」
ーーーーーーーーーーーーーーー
果穂は今、外の天気とは裏腹に晴れ晴れとして上機嫌だった。ズルズルと続けてきたE組の元カレとすっぱり別れることが出来、心置きなく瀬尾と付き合うことができて幸せに満ち溢れていた。
エリート校の椚ヶ丘の中でも選りすぐりのエリートである五英傑。その五英傑の1人である瀬尾を彼氏に出来て果穂は喜んでいた。
顔と優しさだけの前原とは違い、賢い上に帰国子女でワイルドな瀬尾のほうが果穂には魅力的に見えていた。
「しかし雨の中のオープンカフェって良いモンだな。ここだけ濡れてないって優越感?昨日のアレとは大違いだな!」
「きゃははは!ひっどーい!」
第三者の視点からすれば、制服でオープンテラスで行儀悪く座り、大声で話し、会話も下品な2人。そんな2人の行いは椚ヶ丘の評判を下げかねないものであった。
しかし校内で形成された選民思想と差別意識により、二人にはそれが感じられなくなっていた。
「あんのー、そこ通ってもいいですかいのう。奥の席、座りたいので・・・」
「その足、ほんの少しひっこめて」
「はぁ?」
瀬尾は面倒くさそうに伸ばしていた足を戻し、道を開けた。
「通ろうとすりゃどきますよおじいちゃん。嫌味ったらしく口に出して言わなくてもホラ」
「ど、どうも・・・」
ヨボヨボと横を通っていく老夫婦を瀬尾は汚いものを見る目で見ていた。
「なんだあれ、老いぼれがこんな店来んじゃねーよ」
「だーめ、聞こえる~」
2人は老夫婦を嘲笑った。己の学校の評判どころかこのカフェの評判ですら下げかねないが、二人はそんなことも気にせずに次のデートの予定を立てていた。
しばらくすると老婆の声が聞こえた。
「あなた、この近所にトイレはあるかしら。100m先のコンビニにはあったけど・・・」
「おいおいここで借りりゃいいじゃろうが。席は外でもこの店の客なんだから」
「そうでしたそうでした。ちょっと行ってきますよって」
そう言って席を立つ老婆を横目に2人の嘲笑は続く。
「やだボケかけ。あーはなりたくないね私たち」
「お、しまっ・・・」
ガシャンと大きな音を立てて老翁がテーブルの上にあったコップやらサラダやらを落としてしまった。あまりの大きな音に果穂と瀬尾は思わずに老翁の方に目を向けた。2人のコーヒーに少しの波紋が起きたことに気が付かずに。
「いーかげんにしてよさっきから!」
「ガチャガチャうるせーんだよボケ老人!」
「あっああ・・・」
老翁は果穂たちの怒号に怯えるように、つたない手で落としたサラダとコップを片づけていた。
「すいませんのぅ・・・連れがトイレから帰ったら店出ますので・・・」
そう謝る老翁に舌打ちをして瀬尾と果穂はコーヒーを啜った。
「客層悪いな、今日は」
「ごめんねぇ。普段かはスマートな客ばかりなのに」
嫌になった気分はコーヒーで忘れよう。そんな気持ちで過ごしていた後だった。急に腹が苦しくなってきたのだった。
「なんかお腹痛くなって来た・・・」
「え・・・お、俺も・・・」
果穂だけでなく瀬尾も腹を押さえキリキリとする体に苦しみ出したのだった。
「おまえ・・・ここのコーヒー大丈夫か?」
「バカな事言わないでよ。私の行きつけに!!」
瀬尾に食中毒を疑われ、果穂は怒りを露わにした。
「お、俺トイレ!」「ずるい!私が先!」
我先とお互い譲らずにトイレに駆け込んだ。しかし、そこは使用中になっており、2人は大慌てでトイレのドアを叩き倒していた。
「ちょっ、なんで空いてないのよぉ!?」
「ああっ!さっきのババァ!」
何いるであろう“ババァ”に早くでていってもらうためさっきより激しくドアを叩いた。しかし、その“ババァ”はマスクを外し、少女の姿になって鼻歌交じりに鶴を折っていることを二人は知らない・・・。
「ちょっと店長!他にトイレないの!?」
2人にすごまれ店長は困惑する。ふと、2人に脳内に老婆の言葉が過ぎる。100m先のコンビニ・・・。瀬尾が行動するのが早く、傘を取り店の外へと駆け出した。遅れて果穂も傘を取り店を出た。
「何一緒に来てんのよ!あんた男なんだからそこらでしなさいよ!」「できるか!」
バシャバシャと音を立ててコンビニへと向かう2人。しかし、いくら走ってもコンビニにたどり着かない・・・。
「あれ?コンビニはまだ?」
「あのババァかなりボケていやがったな!」
怒りながら走り出す2人には今の異常事態に気が付く暇がない。が、いつのまにか雨が降っていない事、まわりが住宅街から布の壁になっている事、そんなことがあれば嫌でも気が付く。
「は?なんなのここ・・・」
「おい、こんなとこにイベントとかあったか?」
痛む腹を押さえながら辺りを見回す果穂と瀬尾に大きな影が忍び寄った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「はぁ!?魔女の結界に巻き込まれたって・・・」
「すぐそこだ!早くしないと!」
俺達は顔を見合わせた。すぐさま枝を切って地面に降り、魔女の結界がある場所へと向かった。
「ここだ・・・」
「今全体ラインしたからマミっちたちも来るはず」
「よし、行くぞ!」
結界の封印を解き、俺達は結界の中へ入って行った。中は布で出来た空間だった。磯貝の剣で立ちはだかる使い魔を倒して進んでいくと・・・
「・・・分かれ道か」
先の道は二手に分かれていた。
「巴たちは?」「まだっぽいな」
「杉野たちは?殺せんせー巻けない?」
「・・・反応がないな。どうしよう・・・」
今、この場で戦えるのは磯貝しかいない・・・悩んでる暇はないな。
「俺と岡野はこっちいくから磯貝はもう片方に行ってくれ」
「前原っ・・・お前危ないんじゃ・・・」
「僕がついていこう」
キュゥべえが俺の肩にぴょいと乗っかった。
「僕がいればテレパシーで状況を伝えられる。迷ってる暇はないよ。急いで!」
磯貝は俺に目をあわせて頷いた。・・・信用してくれるんだよな。
「見つけたらすぐに連絡するから!」
「二人とも無茶するなよ!」
磯貝と別れて俺と岡野は先を急いだ。キルトの道を進むと開けた所に出て、あるものを目撃した。
「あ!」
そこにいたのは果穂と瀬尾。目の前には出来損ないの人形のような魔女が2人に対して迫っていた。
『磯貝!2人を見つけたぞ!』
『待て、今使い魔に囲まれて・・・今片づける!』
くそっ・・・磯貝は今来れそうもない・・・。巴たちはまだか・・・杉野たちも・・・
「な・・・なによっこのバケモノ!」
「来るな来るなぁ!!」
身縮こまらせて怯える果穂に、傘をへっぴり腰で振り回す瀬尾。
「ヤバい!」「行くな岡野!」
岡野がナイフ片手に魔女に特攻していく。でもそれよりも早く魔女が果穂たちに向かって攻撃を繰り出した。
「「ギャーーーーーーーー!!!!」」
「キュゥべえ!!」
あたりが光が包まれた。魔女の攻撃したハサミは2人を通り過ぎて壁に衝突。攻撃を受けずにすんだ果穂と瀬尾はショックのあまり白目を向けて魂が抜けたかのように倒れてしまった。
「一体・・・!」
岡野は何かに気が付いたのか俺の方に目を向けた。
「前原アンタ・・・」
「岡野はいいからそこの2人を連れて下がってろ!」
岡野は頷いて果穂と瀬尾を回収して後ろに下がった。
俺はというと攻撃をかわされて怒り気味の魔女と対峙する。さっきまで持っていた物よりカッコよくなったナイフを持ち、魔女を睨みつけた。ナイフを持つ手が震える・・・。せめて、せめて磯貝が来るまで持ちこたえねぇと・・・。
「前原!岡野!大丈夫か!」
ドゴッと音を立てて壁が崩壊した。そこから飛び出て来たのは磯貝だった。
「磯貝ナイスタイミング!」
「前原・・・」
磯貝は何かを言いたげなものを押さえて笑うと共に魔女と対峙した。
「・・・いくぞ!」
魔女は大層ご立腹で暴れている。魔女が俺たちに向かってハサミを投げて来た。
「ハァ!」
それを磯貝の剣で弾き返してしまう。魔女が驚いているであろう隙に俺は魔女の懐に入って攻撃。魔女が俺に気が付いたのか次は俺に向かって攻撃を開始した。それを寸前のところでかわす、かわす、かわす。
「前原の奴・・・運動神経がいい方だけど、あんなにかわせる方だっけ?」
「前原陽斗の固有魔法は回避だ。集中すれば一対象の攻撃をかわすことができるんだ」
キュゥべえが岡野相手に説明している間、俺は
攻撃する魔女の手が衝撃破で弾かれた。
後ろを見ると磯貝がタイミングをみて攻撃をしたようだ。けど、魔女はまだピンピンしていている。俺がナイフで攻撃しても魔女には効いてない・・・。
魔女は俺を無視して磯貝に攻撃を繰り出してきた。磯貝はハサミをはじいた。だけどすぐに第二刀が降りかかった。
嘘だろ・・・磯貝が・・・!
「ティロ・フィナーレ!!」
その声はどこからともかく結界内に響き渡った。声と共に放たれた輝く弾丸はハサミごと魔女の腕を飛ばし、魔女から甲高い声があがった。
「大丈夫?二人とも。遅れちゃってごめんなさい」
「巴!すっげータイミングだな!」
「いいからそういうのは!今はあの魔女を倒すのが先決よ!」
魔女が動き出したとたん、待ち針みたいな使い魔が次々と突き刺さっていった。あれは中村の魔法か!巴に遅れて中村たちも駆けつけて来た。
「ひなた!なんか他にも人いるの!?その人ら無事!?」
「大丈夫!こいつら漏らしただけだから問題ない!」
「いらないだろその報告」
果穂たちは片岡と三村に任せておくとして、魔女の方に目をやった。魔女は片腕を飛ばされて更に暴れている。
「前原君磯貝君・・・いけるかしら?」
「おう、まだいけるぜ!」
「俺たちは大丈夫だ、巴」
巴は笑みを浮かべるとマスケット銃を手にして発射した。弾丸は魔女を通り過ぎて壁に撃ち込まれ、そこからリボンが放たれる。他のところからもいつの間にやら撃ち込まれた弾痕からリボンが放たれ魔女を取り囲んだ。リボンが絡み合って魔女の動きが鈍くなっていく。巴はリボンを引っ張って俺らに合図をした。
「お膳立てしてもらったし、いくぞ!」
「おう!」
俺は磯貝と共に走り出した。リボンを引きちぎろうとする魔女のもう片腕に向かって磯貝が剣撃を放って動きと止める。そこに俺が攻撃を加えて魔女の意識を向けさせ、俺に攻撃が向かっていく。俺はその攻撃を回避して魔女の首筋にナイフを突き立てた。魔女がこれまでになく大きな奇声を上げて体を振り回した。
「うわっ!」
魔女の攻撃は回避できたけど態勢を崩してしまって、魔女から落ちていく。
「危ない!」
巴がリボンで受け止めてくれたから床に激突は避けられた。その間を縫うように磯貝が飛び出してきた。
「これで終われぇぇぇぇ!!」
磯貝の怒気混じりの剣撃が魔女にクリーンヒットして切り裂いたあとから黒い闇が噴き出していった。
「勝った・・・のか?」
少し呆然としていると結界は消えて元の雨の降る住宅街へと戻って行った。
俺は片岡と三村の間を抜け、未だに白目向いて気絶している果穂と瀬尾に近づいた。
「・・・ねぇ前原君。あなたの願いって」
巴が何かを言いたげに俺を見ていた。その顔はあまり感心できないといった顔だった。
「ん、まあ、ご察しの通り果穂たちを助けてくれってキュゥべえに言ったんだよ」
「そう・・・いいの?前原君はそれで」
巴の言いたいことがわかった。
例の仕返し作戦は概要だけは烏間先生以外はみんな知っている。つまりは果穂たちが俺の仇と知っているということだ。
それなのに俺がみんなと一緒にこの果穂と瀬尾に対して復讐するはずが奇跡を使ってまで助けた。それで俺は魔女と戦い続ける運命になった。
お前はそれでいいのか、とでもいいたいのだろう。
「・・・いやさ、俺別にこの二人に対して恨みとかねーんだわ。この作戦にのったのもみんなが俺に対して怒ってくれたが嬉しかったのとちょっとこの二人にギャフンって言わせたかったぐらいなんだよな。色々頑張ってくれてわりーけど。
だからって言っていいかわかんねーけど、魔女に襲われている果穂たちを見殺しにしたら俺・・・一生後悔しそうだなって思ってよ」
俺は果穂たちを見つめた。未だに気絶している二人の髪と服は雨でどんどん湿って行く。だけどケガはないようだった。漏らしてるけど。
「ま、こいつらは俺に恩売られたなんて思ってねーだろなーって優越感で十分だわ。これからよろしくな巴」
そう聞いた岡野に軽く小突かれた。
「なんだ、見直したよ」
「お、なんだ岡野?俺に惚れたか?」
「はぁ?そんなわけないじゃん!バカ!」
辺りから笑いが溢れていく。
「そういえば、作戦どうしよ」
岡野がそれを口にしたときだった。
「・・・まあ、いいでしょう。その姿もまた、屈辱でしょうし」
背中にヒヤリとした空気を感じた。その声をした方向を向くと
ものすごく気まずそうに顔を背ける渚たちと
真顔とも怒ってるともわからない顔色の殺せんせー。
『悪ぃ・・・』
手を合わせて深々と謝る杉野を見て今の状況を理解した。
バレたんだ、魔法少女のことが殺せんせーに。
「殺・・・せん・・・せー・・・」
巴の顔はさっきの堂々とした顔とは違い、罪悪感に苛まれるような、怯えるような真っ青な顔をしていた。
降り注ぐ雨は俺たちの体を打ち続け、空気が冷えていくのを感じた。それは物理的なものなのか、心情的なものか、今の俺にはわからなかった。
魔女図鑑
裁縫の魔女
(真名不明)
出展魔法少女まどか☆マギカ(Mobage)
作者は某二次創作ゲームで知りました。
最初はおりマギの魔女にしようかと思ったのですが、当初予定の奴が強すぎるよなぁと思ったので変更しました。
猫の魔女はまたどこかで出そうかと思います。