ドラクエIX 地上で輝く星空に   作:サムハル

35 / 84
番外編 ニードの小さな冒険譚2

 

次の日、セントシュタイン城下町

 

 

入口

 

 

僕達は一足先に出てリッカちゃん達を待っていると、いろいろと荷物を持ってきたリッカちゃんとニードが出てきた。ニードの手には細長い板のような物がある

 

 

ナイン「ニード、なにそれ?」

 

 

 

ニード「サーフボードっていうらしいぜ。なんか、ルイーダさんがこれ貸してくれるって」

 

 

 

リッカ「ルイーダさんが言ってたんだけど、海の街ではこういう板に乗って波に乗るんだって」

 

 

 

ロード「サーフィンだな。確かにやる人が多いが.....目的は調査だぞ」

 

 

 

エイリーク「えー、なにそれ楽しそう!私もやってみたーい!」

 

 

 

ソール「ロードさん、観光地なんですから少しくらいいいじゃないですか。時間あったら俺達もやってみましょう」

 

 

 

ナイン「うん、やってみたいね」

 

 

 

リッカ「あと、日焼けしないようにって他にもいろいろ」

 

 

リッカちゃんの手には謎の入れ物や黒い眼鏡などいろいろある

 

 

ソール「ああ、確かに。日差しが強いのでそういうのは必要だと思います」

 

 

 

エイリーク「私もあるよー。リッカ、わからなかったら私にも聞いていいからね」

 

 

 

リッカ「あ、そうなんだ。それならよかった。お願いします、エイリークさん」

 

 

 

ニード「とりあえず向かおうぜ。ブールシーだっけ?」

 

 

 

ナイン「そうだね。向かおうか」

 

 

道中

 

 

魔物と遭遇するが、僕達は問題なく倒していた

 

 

ソール「ニードさん、剣に慣れてるみたいですね」

 

 

 

ニード「まあな。村の中では戦える方だからよ。ナインがいた頃より少し鍛えたからあれより強くなってるはずだぜ」

 

 

 

ナイン「おー、流石ニード」

 

 

 

ニード「お前はあれから大丈夫なのか?ちゃんと俺があげた地図と魔物図鑑使ってんだろうな?」

 

 

 

ナイン「うん、大活躍してる。ありがとね、ニード」

 

 

 

ロード「お前の持ってるあの図鑑と地図か。図鑑の書き込みお前の字じゃねえなと思ったらこいつのだったのか」

 

 

 

リッカ「あれ?ニード、その魔物図鑑大事にしてなかったっけ」

 

 

 

ニード「そ、それは....昔の事だ!今は別になくても困らねえからな。読み漁ったからよ」

 

 

 

ナイン「そっか、大切にするね」

 

 

 

ソール「ニードさん、戦えるなら確かに調査くらい来てもよさそうですけどどうしますか?」

 

 

 

ニード「やってみてえけど、その間リッカはどうすんだ?一人にさせとくのはまずいんじゃね?」

 

 

 

リッカ「私は別に一人でも」

 

 

 

ニード「ダメだ。慣れてるウォルロ村でもセントシュタインでもないんだぞ、誰かそばにいた方が安心だろ」

 

 

 

リッカ「うーん.....まあそれはそうだけど」

 

 

 

エイリーク「リッカが心配なんだよね、ニードは。どうする?女の子同士で残っとこうか?男達で調査に行くみたいな」

 

 

 

ニード「そんなんじゃねえよ!」

 

 

 

ロード「おー、ゴリラ女がいれば何かあっても平気だろ」

 

 

 

エイリーク「なんですって!?」

 

 

エイリークがロードにぶんっと風をきる音をたてて殴りかかるが、すっとロードが避ける

 

 

ソール「ちょっと、二人とも。ニードさんもリッカさんもいるんですからやめてください」

 

 

 

ナイン「リッカちゃん、どうかな?エイリークがいてくれるって」

 

 

 

リッカ「うん、それなら大丈夫。ニード、調査頑張ってきてね」

 

 

 

ニード「おう」

 

 

 

ブールシー

 

 

青い海と白い砂浜が街一面に広がる海の街。青い屋根がついた白い建物との景色が有名で、夕焼けは絶景としても人気で常に観光客が押し寄せてくる。ホテル、レストラン、商店街などいろいろな物が取り揃えられており、一日中過ごす事ができる

 

 

全員「おー!!」

 

 

海と街全体の景色に思わず感嘆の声をあげる。白と青のコントラストが美しい

 

 

リッカ「すごい、こんな綺麗な場所があるんだ」

 

 

 

ニード「あれが、海なのか?でかいってより、もう見えないくらいじゃねえか」

 

 

 

ソール「名前と噂は聞いてましたが、これは予想を超えてますね。すごい綺麗です」

 

 

 

ナイン「綺麗な場所だね、街も大きいしこれは楽しめそう」

 

 

 

エイリーク「早速海に行きましょう!」

 

 

 

ロード「海よりまずはここの偉いやつに会いに行くぞ。調査に来たって事言わねえとな」

 

 

 

ニード「村長みたいな人か。その人なら確かに干ばつについて知ってるはずだよな」

 

 

噴水公園

 

 

街の中央にある大きな噴水のある場所でそれぞれ行き交う人に聞いていた。観光客ばかりであまり知らない人が多くて少し苦戦していた

 

 

リッカ「あ、皆さん。こちらの方がここの街の市長さんとお知り合いだそうで案内してくれるみたいです」

 

 

 

ナイン「あ、よかったー。ありがとう、リッカちゃん」

 

 

 

ソール「ありがとうございます、案内お願いします」

 

 

 

おじさん「はいよ、ついてきなさいね」

 

 

全員でおじさんについて行くと坂の上に少し大きな家があった

 

 

市長の家

 

 

おじさん「すいませんね、市長。なにやら市長に用事がある旅人が来たので案内しましたよ」

 

 

 

市長「お?という事は、あの依頼書の件かな?」

 

 

 

ロード「その通りだぜ。依頼書見てやってきた。なんで干ばつが?」

 

 

 

市長「ありがとな。俺は市長のビーネという、よろしく頼むぞ!」

 

 

色黒の肌と服の上からでもわかる鍛えられた肉体を持つ大きな声の市長、ビーネさんが笑って挨拶してくれた。部屋にはニードが持っているようなサーフィンの板がいくつも置いてある

 

 

ナイン「旅人のナインっていいます。こちらは仲間達で右からソール、ロード、エイリーク。友達で旅行に来たニードとリッカです」

 

 

 

ビーネ「うむ、ナインだな!それに仲間達も!まずは海の街、ブールシーにようこそ!調査だけでなく、この街でゆっくり過ごして行ってほしい!そして干ばつの件についてだが、観光客がいる浜辺にはあまり被害は出てないのだが、そこから少し離れた浜辺で頻発しているのだ。

 

 

元々海には満潮と干潮、つまり海の波が引く時間と押し寄せてくる時間があるのだが、満潮になる事がなぜかなくなってな。どんどん浜辺から海が遠ざかっていくんだ」

 

 

 

ソール「海が遠ざかる?どういう事ですか?」

 

 

 

ロード「自然の原理とは思えない現象だな」

 

 

 

ビーネ「なぜかはわかっていない。そして、時を同じくしてその場所に謎の小さな洞穴が出来たのだ。海が引いてその姿を現したのかは不明だが、そこの調査をお願いしたい。頼まれてくれるか?」

 

 

 

エイリーク「もちろんです!」

 

 

 

ナイン「そこに魔物はいるんですか?」

 

 

 

ビーネ「わからない。あまり気配は感じないが、詳細はわからない。万全の体制で頼むぞ。念の為、観光客達がそこに行かないようにしているが、もしものために行く際は連絡を頼む。その時間だけ浜辺全体に人を寄せないようにしよう。なによりも安全第一だ」

 

 

 

ナイン「わかった」

 

 

その後、海に近いホテルの部屋にそれぞれ荷物を置いたあと、浜辺に向かう事にした

 

 

浜辺にはたくさんの観光客達が遊んだり泳いだりしている。全員薄い布のパンツと胸当てのようなものだけをつけている

 

 

リッカ「え、な、なんで皆こんな肌着みたいな格好なの?」

 

 

 

ニード「お....おう....目のやり場に」

 

 

 

ロード「これは水着っていうやつで、こういう海で泳いだりする時に役立つもんだ。これなら水の中でも動きやすいからな」

 

 

 

エイリーク「少し恥ずかしいけど、皆同じ格好だしいっか。あそこでレンタルしてるみたいだし、私達も着替えちゃいましょ」

 

 

 

ソール「この格好だと暑いですし、周りから浮いて目立ちますからね」

 

 

 

ニード「げ!?お、俺もか!?」

 

 

 

ナイン「何か問題あるの?」

 

 

 

ニード「い、いや....人前で脱ぐのが慣れてないだけで....別に」

 

 

 

リッカ「私も恥ずかしいかも」

 

 

 

エイリーク「大丈夫大丈夫、二人でいれば平気だから」

 

 

リッカちゃんはエイリークにゆっくり背中を押されて着替えの所に向かった。あ、こそこそとサンディもそっちに行った

 

 

ロード「俺達も行くぞ、結構快適なんだからな」

 

 

 

ニード「わ、わーったよ」

 

 

しばらくして

 

 

水着を選んで着替えおわり、エイリークとリッカちゃんを待っていた。僕は黄土色、ソールは紅色、ロードは灰色、ニードはオレンジの水着をそれぞれ履いている

 

 

ナイン「なんか、落ち着かないな」

 

 

 

ソール「いつもは服や鎧とかありますからね。俺も少し変な感じです」

 

 

 

ロード「こんなもんだろ。普段より素早く動けて俺はいい気分だぜ」

 

 

 

ニード「.......」

 

 

ニードは着替えてから僕のそばを離れようとせず、ロードとソールに近づこうとしない

 

 

ナイン「どうしたの?ニード。ソールとロードの方にも行きなよ」

 

 

 

ニード「いや....なんか、男として負けた気分がするから行かねえ」

 

 

 

ナイン「?」

 

 

 

ニード「もっと鍛えなきゃか」

 

 

なぜかニードがブツブツと呟きながら胸やお腹を触っていると、エイリークとリッカちゃんもやってきた

 

 

エイリーク「お待たせー!」

 

 

 

リッカ「えっと....やっぱりちょっと、恥ずかしい」

 

 

エイリークとリッカちゃんはお揃いの白い水着を着ている。リッカちゃんは恥ずかしいのか顔を赤らめている

 

 

エイリーク「どう?オソロにしてみたの。仲良しみたいでしょ!」

 

 

エイリークの近くでサンディも着替えており、どこから見つけたのか小さな白い水着を着ていた

 

 

ソール「わ、わあ.....えっと、コメントに困りますね」

 

 

 

ロード「孫にも衣装なんじゃねえの」

 

 

 

エイリーク「ちょっと!褒めてよねー!」

 

 

 

ナイン「よく似合ってるよ。二人だけじゃなくて、街の雰囲気にも合ってる」

 

 

 

リッカ「あ、確かに。ふふふ、ナイン、ありがとう」

 

 

 

ニード「ぐ.....」

 

 

 

リッカ「ニード、大丈夫!?血が」

 

 

慌てたリッカちゃんの声にニードを見ると鼻から血を流していた

 

 

ナイン「わあ、ニード大丈夫?怪我したの?」

 

 

僕が回復魔法をかけようとすると、ニードがこっちに手を振ってきた

 

 

ニード「ち、ちげえ....ちげえよ、ナイン、リッカ。これはその、大丈夫なやつだから今はほっとけ」

 

 

 

リッカ「そ、そうなの?」

 

 

 

ナイン「よくわかんないけど、ニードが大丈夫なら」

 

 

二人でキョトンとしているが、ソールとロードとエイリークは苦笑いしたり呆れていたりしていた

 

 

ロード「どうする?このまま俺達で調査に向かうか?それともここまで来て着替えたんだ。少し遊んでくか?」

 

 

 

エイリーク「うん、せっかくだし遊んでからにしよ!サーフィン?っていうのやってみたいし!」

 

 

 

ソール「そうですね。急ぐものでもなさそうですし、少しだけ」

 

 

 

リッカ「皆、泳げるの?」

 

 

 

ナイン「ううん、僕は泳げないかな。皆は?」

 

 

 

ロード「俺は泳げるぜ。お前らは?」

 

 

 

ソール「得意ってわけではありませんが一応」

 

 

 

エイリーク「泳げるよー!」

 

 

 

ニード「お、俺は.....わからねえ」

 

 

 

ナイン「綺麗に分かれたね。それなら一人ずつ付いて教えてもらおうよ」

 

 

 

エイリーク「そうね、ちょうどいいし泳げるようになっておけばいざという時に役立つはずだから。リッカ、私と泳ぎの練習しよっか」

 

 

 

リッカ「うん、エイリークさんお願いします」

 

 

 

ロード「じゃあお前は俺とな」

 

 

 

ニード「お、おう」

 

 

 

ソール「ナインさん、俺でいいですか?」

 

 

 

ナイン「もちろん。よろしくね、ソール」

 

 

それぞれペアになって海に入っていく

 

 

リッカ「わ!思ってたよりずっと温かい」

 

 

 

ニード「確かに。川よりも温かいんだな。でも、なんか、足が付かないのは不安だぜ」

 

 

 

ロード「ここら辺は日差しが強いからな。それにこうやってたくさんの人がいるからより温まりやすい。体に力入れすぎないで足を左右に動かしてみろ、動きやすいだろ?」

 

 

 

ナイン「これが海の中かー。ソール、僕中覗いてみたい」

 

 

 

ソール「わかりました。息を止めて顔を海に入れてみましょうか。あ、塩分があるので長く目を開けてちゃダメですからね」

 

 

 

ナイン「はーい」

 

 

僕に続いてリッカちゃんとニードも海に顔を付けてみた

 

 

海の中は綺麗な水色が澄み渡っており、差し込む日差しがキラキラとあちこちで反射してとても美しかった。遠くでは小さな魚達が群れで泳いでいるのが見える

 

 

ナイン「ぷはっ、凄いよ、ソール!中すごいキラキラしてる!」

 

 

 

ソール「ふふふ、そうですよね。海ってすごい綺麗ですよね」

 

 

 

ニード「すげー....こんなの知らなかった」

 

 

 

リッカ「私も。ちょっと感動しちゃった」

 

 

ニードとリッカちゃんも海の中の景色を目を輝かせている

 

 

エイリーク「どう?リッカ。少し慣れてきた?」

 

 

 

リッカ「うん、おかげさまで」

 

 

 

エイリーク「じゃあ手を離すから少し浮いたり足動かして泳いでみよっか」

 

 

 

リッカ「わ、わかった。がんばってみます」

 

 

 

エイリーク「ゆっくりでいいからねー」

 

 

 

ニード「ロード、俺も泳いでみる」

 

 

 

ロード「了解。さっきも言ったけど力入れすぎるなよ。溺れるからな、リラックスさせるんだ」

 

 

 

ニード「おう!」

 

 

リッカちゃんとニードは手を離して、ゆっくりと泳ぎ始めた

 

 

ソール「ナインさんはどうしますか?」

 

 

 

ナイン「僕、もっと潜ってみたいな。ソールは潜った事はある?」

 

 

 

ソール「潜るですか。出来なくはないですけど、それをするにはまず泳げないとですから、ナインさんがもう少し泳げるようになったらにしましょう」

 

 

 

ナイン「そっか、じゃあ僕も泳いでみようかな」

 

 

 

ソール「ナインさんはリラックスできてますから早そうですね。まずは浮いてみましょう」

 

 

それから僕達はしばらく海で泳いで楽しんだ

 

 

 





ニード「海ってこんなに楽しいんだな!俺知らなかったぜ」


ロード「海はいいよな、綺麗だし気持ちいいし景色もいいから俺も好きだぜ」


ニード「ロード、俺今度はサーフィンってのやってみたい!出来るか?」


ロード「もちろんできるぜ。ただ、サーフィンはかなりバランス感覚が必要だぞ、大丈夫か?」


ニード「さっすがロード!まずはやってみないとだろ!」


ロード「やれやれ、懐かれたもんだな。なんでさっきは距離取ってたんだよ」


ニード「え....いや、それは.....だって、ソールとロード結構筋肉あったから並びたくなくて」


ロード「あ?あー.....。まあそれは当然だな、戦いばっかだから鍛えておかねえと自分の身が守れねえからよ」


ニード「俺ももっと鍛えないとかな」


ロード「ただの村人にそんな鍛えなくてもいいだろ」


ニード「それはそうだけどよ....」


ロード「ま、とりあえずサーフィンやってみるか」


ニード「おう!」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。