ドラゴンクエストIX 地上で輝く星空に   作:サムハル

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番外編 ニードの小さな冒険譚3

 

しばらくして、たくさん泳いで楽しんだ後、浜辺で全員休んでいた

 

 

エイリーク「楽しかったねー!皆でこうやって遊べるなんて最高!」

 

 

 

リッカ「うん、とっても楽しかった!私もこんなにはしゃいだ事なかったから新鮮だった」

 

 

 

ソール「なによりですね。ルイーダさんが言ってたみたいに、リッカさんにとって羽を伸ばす目的もありましたし、来た甲斐がありました」

 

 

 

ロード「しかし、ちょいと疲れたな」

 

 

 

ナイン「なんか飲み物とか買ってこようか」

 

 

 

ロード「おー、珍しく気が利くな。ならよろしく頼むわ」

 

 

 

ニード「ナイン、俺も行くぜ」

 

 

 

ナイン「うん、ありがとうニード」

 

 

浜辺にある売り場で全員分の飲み物を買って先程いた場所に戻ると、やけに人が集まっていた

 

 

ニード「あれ?なんか人が集まってんぞ」

 

 

 

ナイン「え、なんだろう」

 

 

ニードと一緒に人ごみをかき分けて覗くと

 

 

男の人「いいじゃん、ちょっとだけだからさ」

 

 

 

リッカ「えっと....」

 

 

 

エイリーク「大丈夫だよ、リッカ。今私達こっちの人達と遊んで....あれ、いないし!?」

 

 

 

女の人「ねー、こっちで一緒に遊びましょ?」

 

 

 

ソール「わわわ....お、俺は別に...」

 

 

 

ロード「だりぃ....」

 

 

リッカちゃんとエイリークには見知らぬ男達が、ソールとロードにはたくさんの女の人達がそれぞれ声をかけられていた

 

 

ナイン「なんか.....人気だね、皆」

 

 

 

ニード「ソール達はまだいいけど、リッカ達困ってんじゃねえか。おい、お前ら!」

 

 

ニードが怒った顔で男達に声を荒らげた

 

 

ニード「そいつらは俺様の連れだ!あんまり困らせてるなよ!」

 

 

 

リッカ「ニード!」

 

 

 

男の人「あー?なにこいつ、まだ子どものくせにでしゃばってんじゃねえよ!」

 

 

男の人がニードに殴りかかった

 

 

バキッ

 

 

男の拳がニードの頬に当たる

 

 

ニード「いってぇな....!」

 

 

 

リッカ「ニード!!大丈夫?」

 

 

リッカちゃんが急いで駆け寄った

 

 

男の人「イチャイチャしてんなよ!」

 

 

その様子に腹を立てたのか男の人がもう一度殴りかかろうとする

 

 

パシッ

 

 

僕はその腕を掴んだ

 

 

ナイン「ごめんね、それ以上僕の仲間に手を出すようなら容赦はしないけど」

 

 

 

男の人「次から次へと!お前ら!」

 

 

男の人が声を出すと周りにいた男達が取り囲んだ

 

 

エイリーク「んー、どうする?ナイン。私、手加減あんまりできないんだけど」

 

 

 

ナイン「そうだね。どうしようかな」

 

 

 

リッカ「ど、どうしよう」

 

 

 

ニード「大丈夫だ、リッカ。俺から離れるなよ」

 

 

 

男の人「お前ら、やっち」

 

 

男の人がそう言いかけた瞬間

 

 

バギィ!

 

 

男の人「ぶへえ!?」

 

 

ズザザザ!

 

 

横からの飛び蹴りが顔にあたり、男の人が吹っ飛んでいった

 

 

ロード「ったく、変なのに絡まれたもんだぜ」

 

 

 

ソール「大丈夫ですか?エイリークさん、リッカさん、ニードさん」

 

 

エイリーク達の方ではソールが男の人を投げ飛ばしていた

 

 

エイリーク「ありがとう、ソール!殴ってもよかったんだけど、怪我させるのも困るから悩んでたの。よかった!」

 

 

ソールとロードの加勢に怖気付いたのか男達は全員逃げていった

 

 

ニード「おお、やっぱり強いんだな、お前ら」

 

 

 

ロード「こっちもこっちで手間取って悪かったな」

 

 

 

ソール「ナンパなんて初めてされましたよ。ちょっとドキドキしました」

 

 

 

エイリーク「これがナンパってやつなのねー。あまりいいものじゃなさそう」

 

 

 

リッカ「ナンパ....!?私、そんな事されるような感じじゃないのに」

 

 

 

ナイン「ニード、ナンパってなに?」

 

 

 

ニード「......あれだ、その.....気になる女の子や男の子に声かけて、遊んだりいろいろしたりしようとする事、みたいな?」

 

 

 

ナイン「えー!?じゃあ、僕ってソールにロードにエイリークもナンパしたって事!?」

 

 

 

ニード「ば!?」

 

 

僕のその声に全員がギョッとした顔でこっちを見た

 

 

ソール「ええ!?ナインさん、何か勘違いしてませんか!?」

 

 

 

ロード「バッカ野郎!!何人聞きの悪い事叫んでんだ!!お前もそのガキになんて説明しやがった!」

 

 

 

エイリーク「うっそー!?ナインのもナンパだったの!?」

 

 

 

リッカ「えー、ナインはそんな事するとは思えないんだけどな」

 

 

 

ニード「ちげえちげえ!!ナインの馬鹿!!ナンパは大抵その.....い、いやらしい意味も、あるんだよ!!」

 

 

 

ナイン「いやらしい?あ.......下心って事かー」

 

 

 

ソール「そうですね。ちょっと大人の汚い所が含まれた言葉です」

 

 

 

ロード「ガキが理解するにはまだはええよ」

 

 

 

ニード「なんで俺様がこんな説明を.....」

 

 

その後、飲み物も飲んで休憩終わった後、これからについて話していた

 

 

ソール「それでは俺達は武器とか持って調査に行ってきます。リッカさんとエイリークさんはそこの売店で待っててください」

 

 

 

ロード「さっきみてえなのに絡まれたら大声出すか、ぶん殴れ。怪我させても回復しなくていい。自己責任だし痛い目見た方があいつらも寄ってこなくなるからな」

 

 

 

エイリーク「わかった!躊躇わずにいくね!」

 

 

 

ロード「おー、やってやれ」

 

 

 

ソール「エイリークさんがやると本当に大怪我させそうですが.....」

 

 

 

ニード「な、なあ。この格好で武器使えんのか?怪我しそうだぞ」

 

 

 

ナイン「ちょっと怖いよね。気をつけないと」

 

 

 

ロード「俺達は最悪武器なしでも問題ないが、お前らはちょっとあれか。まあもし戦闘になったら俺達がやる。お前らは下がってな」

 

 

 

ナイン「魔法でも戦えるよ?」

 

 

 

ソール「そうですね。じゃあナインさんは魔法中心でニードさんを援護してあげてください」

 

 

 

リッカ「気をつけてね」

 

 

 

ニード「心配すんなって。調査だけなんだからすぐに決まってんだろ」

 

 

その後、ビーネさんに報告して浜辺に人が行けないようにしてもらい、そして謎の洞穴があるという場所に案内してもらった

 

 

ビーネ「ここがその洞穴となる」

 

 

ビーネさんに連れられた場所はあれだけ近かった海がかなり遠ざかっており、砂浜だらけとなっていた。そしてその場所に人が一人入れそうな程度の穴があいた洞穴がある

 

 

ソール「随分と小さいですね」

 

 

 

ビーネ「中は広いようでな。地下があるのではと読んでいる」

 

 

 

ロード「そうみたいだな。空間が下にあるのを感じるぜ」

 

 

 

ビーネ「では気をつけたまえ!何かあったらすぐに戻ってくるのだぞ!」

 

 

 

ナイン「うん、ありがとう」

 

 

四人で順番に入っていく

 

 

乾欠の洞穴

 

 

中は思っていたより広く、そこら辺からポタポタと海水が垂れてくる

 

 

ニード「おー.....なんか声が響く。ワクワクしてくるな」

 

 

 

ソール「冒険って感じですよね」

 

 

 

ロード「お?宝箱の匂いがするぜ。探索開始といくか」

 

 

 

ナイン「宝箱か。ニード、いいお土産になりそうだよ」

 

 

 

ロード「まあ中身次第だがな。貴重なもんなら俺達がもらうぜ」

 

 

 

ソール「魔物の気配は、一つ感じますね。それ以外は特に」

 

 

 

ナイン「確かに。わりと大丈夫そうだね」

 

 

 

ニード「なんだ、そんなに魔物いねえのか。つまんねえの」

 

 

 

ロード「こんな街中に現れるやつだぞ。厄介なやつの可能性は高い。警戒はしておくべきだ」

 

 

その後、進んでいくと宝箱が落ちていた

 

 

ニード「おー、宝箱!なあ、俺開けてもいいか?」

 

 

 

ナイン「ふふ、もちろん。開けるの気持ちいいよ」

 

 

 

ソール「あまりない体験ですからね。ぜひどうぞ」

 

 

 

ロード「罠もあるから気をつけるんだぞ」

 

 

 

ニード「よっしゃ!何入ってんのかなー」

 

 

ニードは意気揚々と宝箱を開けた

 

 

ニード「これは....?指輪?」

 

 

ニードは宝箱の中から桃色の宝石がついた指輪を取り出した

 

 

ロード「あー、ピンクパールか。お前にやるよ。そこまで貴重ってわけじゃねえ。海がないと作れないけどな」

 

 

 

ソール「稀にお店でも見るやつですね」

 

 

 

ナイン「ちょっとほしいかも」

 

 

 

ロード「はいはい、ガキにはまた今度な」

 

 

 

ニード「へへ、じゃあもーらい!」

 

 

ニードは嬉しそうに指にはめた

 

 

ロード「あっちにも宝箱の匂いがするからいってみるか」

 

 

 

ニード「おう、すげえな、ロード!そんなのわかるなんて!」

 

 

 

ロード「盗賊だからな」

 

 

その後、次の宝箱には白い真珠のネックレスが入っていた

 

 

ロード「売れば金にはなるだろうぜ。どうする?」

 

 

 

ソール「お金はセントシュタインの件もあってずっと潤沢なままなんですよね」

 

 

 

ロード「確かに。じゃあこれくらいいいか、それもお前にやるよ」

 

 

 

ナイン「リッカちゃんにあげたら?喜ぶかもよ」

 

 

 

ニード「リ、リッカにか!?」

 

 

 

ソール「いいじゃないですか。ニードさんやこの街との思い出にもなりますよ」

 

 

 

ニード「そ、そうかな?へへへ。じゃあ渡してみるか」

 

 

 

ロード「お熱いねー」

 

 

そんな事を話していると、こちらに近づいてくる気配がした

 

 

ドスン!

 

 

ニード「ん?」

 

 

 

ロード「こっちに歩いてきたか」

 

 

 

ナイン「ん?あの魔物、かな」

 

 

音の先を見ると四足歩行の少しでっぷりとしたトカゲのような生き物が立ってこちらを......どこかを見ていた

 

 

魔物「どー」

 

 

オレンジの体をした魔物からなんだかぬけたような声が出た

 

 

ソール「......なんだか、随分と敵意がなさそうな魔物ですね」

 

 

魔物はこちらに目を合わせず、時折謎に首を傾げている。ずっと口は軽く開いている

 

 

ナイン「可愛いかも」

 

 

 

ニード「まあ、襲ってこないなら可愛いかもな」

 

 

 

ロード「バカそうなやつだな。こいつ、なんか悪さしてんのか?ほっといてよくね」

 

 

 

ナイン「おーい」

 

 

試しに大きな声を出してみる

 

 

魔物「どー?ムシャムシャ」

 

 

しかし、変わらず首を傾げるだけで特に何かをしてくるわけではない。前足で掴んでいた魚を数匹丸ごとボリボリと食べている

 

 

ニード「ただのバカだろ、こいつ」

 

 

 

ソール「あははは、なんか拍子抜けですね」

 

 

その様子に少し和んでいると、その魔物の尻尾が動いているのを見た

 

 

その尻尾は槍のように鋭くなっており、乾いた地面をカンカンと叩いている。しかし、それが小さな塩水が貯まった水溜まりに触れた瞬間

 

 

ジュワ!

 

 

全員「!?」

 

 

その水溜まりが一瞬で干上がった

 

 

ロード「こいつ、まさか!この尻尾で海を干上がらせたのか!」

 

 

 

ナイン「海が干上がった原因か!」

 

 

 

ニード「なんか、悪さではないんだろうけど」

 

 

 

ソール「なるほど。害はそこまでないですが、ずっとここにいられても困りますよね。ちょっと申し訳ないですが」

 

 

全員で武器を構える

 

 

魔物「どー?」

 

 

 

ニード「悪いけど、倒されてくれよ!」

 

 

 

 

 





リッカ「わ!この焼きそばってやつも美味しい!」


エイリーク「ねー!このソースがいい味だしてる!」


サンディ「中々イケるわね!」


エイリーク「サンディも気に入ってるー、私も作れるようになろうかな」


リッカ「サンディ?」


エイリーク「あ、ううん、なんでもない。それにしても、海鮮が取れにくくなってるからあまりメニューなくて残念」


リッカ「そうみたいね。たこ焼き?とかイカ焼き?とか」


エイリーク「また今度かなー。食べてみたかった」


リッカ「楽しい思い出になったよ。ありがとう」


エイリーク「まだ早いよー、四人とも頑張ってるだろうし」


リッカ「そ、それもそうだね。なんか、ニードやナイン達が頑張ってるのに私だけこんな事してていいのかな」


エイリーク「気にしなくていいと思うよ。ほら、私だって今こうやってナイン達に任せて楽しんでるし」


リッカ「そうだけど」


エイリーク「代わりに、帰ってくる前に一緒に料理とか作って待ってようよ。お腹すかせてくるだろうし、きっと喜ぶよ!」


リッカ「あ、それいいですね!エイリークさんは料理得意なの?」


エイリーク「もちろん!私、ベクセリアって町で食堂やってたんだよ」


リッカ「そうなんだ!じゃあ私の方が教えてもらう事になりそう」


エイリーク「そんなの気にしないで!二人で楽しくやろ!」


リッカ「うん!」

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