ドラゴンクエストIX 地上で輝く星空に   作:サムハル

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35.暴走

 

ジャダーマ「なんだ!?」

 

 

ジャダーマの前には先程とはまるで打って変わった様子のナインがいた

 

 

ナイン?「俺の仲間に手を出したのはお前か!!」

 

 

ナインのその怒声が空間に響き渡る。その声と同時にナインの周囲に雷が落ちてくる

 

 

ソール「なに......あれ」

 

 

 

ロード「どうなって.....ぐっ」

 

 

 

エイリーク「ナ....イン?」

 

 

ナインはベージュの髪が逆立ち、黄色の目は黄金のように光っている。目は釣り上がり、ナインの周囲にはバチバチと電気が纏っている様子がある

 

 

ジャダーマ「なんなのだ、貴様は!!」

 

 

 

ナイン?「消えろ!!!裁きの雷!!」

 

 

ナインのその声と同時にジャダーマに激しい雷が落ちる

 

 

ドゴオオォォン!!

 

 

ジャダーマ「ガア......オオオオォォォ......我の力が!力が消えていく......オオオオオオ!!!」

 

 

ジャダーマから闇の力のようなものが消えていく

 

 

闇の力のようなものがなくなると、そこには大神官が倒れていた

 

 

ナイン?「........」

 

 

ドサ!

 

 

ナインはそのままふっと倒れてしまった

 

 

サンディ「......ちょ、ちょっと.....ナイン?大丈夫?本当にナインだよね?」

 

 

 

エイリーク「今の......なに?」

 

 

 

ロード「あのガキ.....じゃ、なさそうだったよな」

 

 

 

ソール「サンディさんもご存知ないんですね......」

 

 

三人が血を流しながらもゆっくりやってくる

 

 

サンディ「ちょ、三人ともマジ平気!?早くこれこれ!」

 

 

サンディは三人の様子に慌てて僕の鞄から薬草を放り投げた

 

 

大神官「うう.....」

 

 

 

サンディ「あ、やば」

 

 

大神官の呻き声にサンディは慌ててソールの後ろに隠れた

 

 

大神官「わしはここで何を.....?そなた達は、何者だ。なぜここにいる?」

 

 

 

ソール「覚えて、ないのですか?」

 

 

 

ロード「おっさん、光る果実食べてからここに来たんだぜ」

 

 

 

大神官「そうじゃ!わしは光る果実を食べた。その後は.....よく覚えておらん」

 

 

 

エイリーク「大神官さん、人々を導く力をって言ってたよ。でも、変な姿になっちゃって、人々を恐怖で支配するって言ってたんだよ」

 

 

 

大神官「そんな事が.....。わしが覚えているのは自分が自分でなくなっていく恐怖だけじゃ。まさかそんな姿になって世界を支配しようとしていたとは......。

 

 

では、そなた達がわしを救ってくれたのじゃな、ありがとう。そうじゃ!ダーマ神殿に帰らなくては。転職を待つ人々のためにもな。そなた達も転職したいのならば、ダーマ神殿に来るのじゃぞ」

 

 

大神官はそのまま急いで帰っていった

 

 

ナイン「ん.....」

 

 

 

四人「ナイン!!」

 

 

 

ナイン「あれ......皆.....僕、どうなって」

 

 

 

サンディ「あんた!アレ何なの!?ワケわかんない雰囲気出すし、雷ドバーンってするし、マジ意味わかんないんですケド!」

 

 

 

ナイン「へ....なに、なんの事?ジャダーマは?」

 

 

 

ソール「こっちも覚えてないんですか」

 

 

 

ロード「お前、いきなり雰囲気変わったと思ったら話し方も変わってジャダーマにクソ強そうな雷浴びせて倒したんだぜ」

 

 

 

ナイン「僕が!?雷を出したの!?」

 

 

 

エイリーク「えー、ナインもわかんないの?」

 

 

 

サンディ「どういう事だしー。あんたちょっと怖いんですケド」

 

 

 

ナイン「......あれ?ねえ、そこにあるのって」

 

 

僕達の奥に、見覚えのある黄金の果実が落ちている

 

 

サンディ「ちょっ.....これって女神の果実じゃん!大神官のおっさんに食べられちゃったはずなんですケド!?」

 

 

 

ロード「これが.....」

 

 

 

ソール「女神の果実?話に出た黄金の果実ってこれですか」

 

 

 

エイリーク「へー、なんか美味しそう」

 

 

三人が近寄っていこうとすると

 

 

サンディ「ダメダメダーメ!!今の見たでしょ!マジヤバゲキヤバなんだって!!」

 

 

サンディが三人の前に出て手を広げて止めている

 

 

エイリーク「あ、そうだった」

 

 

 

ソール「あの魔物ですらない姿は怖かったですね」

 

 

 

ロード「なんだよ、近づくのもダメなのか」

 

 

 

サンディ「一応ね。ナイン、さっさと回収しちゃって」

 

 

 

ナイン「うん」

 

 

僕は女神の果実を拾って鞄の中に入れた

 

 

ソール「ナインさんは持ってていいんですか?」

 

 

 

ナイン「この鞄は特殊だからね」

 

 

 

エイリーク「えー、凄ーい!いいなー」

 

 

 

サンディ「ま、これで女神の果実を人間が食べるとロクな事ないってのがわかったデショ。とりあえず、さっさとこんなトコおサラバしましょ。三人も心配だし、宿屋で休もー」

 

 

 

ロード「.......おう」

 

 

夜、ダーマ神殿

 

 

あれからダーマ神殿の宿で休んだ後、大神官さんの様子を見にきた。大神官さんは普通に転職のお仕事をやっていた

 

 

ナイン「大神官さん、もう大丈夫ですか?」

 

 

 

大神官「おお、そなた達は!助けてくれてありがとう。あの時の事はやはりうまく思い出せないのだ。あの果実は人間が食べていいものではないようだな。そなた達も転職をするのか?転職して存分に力を付けてくれたまえ」

 

 

 

ナイン「えっと、全員転職するって事でいいんだよね。僕とエイリークが戦士に」

 

 

 

ソール「はい。俺は僧侶に!」

 

 

 

ロード「俺がぶとうかだな」

 

 

 

大神官「うむ、承知した。全知全能なる職業の神よ、この者達に新たな道を示したまえ」

 

 

大神官さんがそう言うと、不思議な光に包まれていく。頭の中に新しい技や情報が入ってくる

 

 

大神官「うむ。これでナインとエイリークは戦士に、ソールは僧侶、ロードはぶとうかとなった。何かあればまた来るとよい。本などで装備や武器について情報も集めるのだぞ」

 

 

 

ナイン「ありがとうございます!」

 

 

 

ロード「思ってたよりすぐ終わるんだな」

 

 

 

ソール「なんか、不思議な感覚でしたね。俺もこれで魔法書とか読めるんでしょうか」

 

 

 

エイリーク「コツは掴めるはずだよー。わかんなかったら私が教えるね」

 

 

 

ソール「お願いします。ナインさんもエイリークさんも俺に聞いて大丈夫ですからね」

 

 

 

ナイン「そこまで変わってないように思えるんだけど」

 

 

 

ロード「まあこれから変わるんじゃねえの?とりあえず、一旦また腕試しするか」

 

 

 

三人「うん/はい!」

 

 

その後、全員で魔物相手やソール達相手に模擬戦闘をしたり、お互いの戦闘のやり方、魔法のコツなど意見を交換しあって新しい職業に慣れていった

 

 

ロード「よっと!」

 

 

ロードがすばやく魔物に勢いよくせいけんづきを放って魔物を倒した

 

 

ロード「んー、まあこんなもんか」

 

 

 

ソール「ロードさんは流石ですね。職業に慣れるのが早いです」

 

 

 

ロード「まあ元々体術は得意だったし、武器もある程度なんでもできるからな。俺の得意な所を残せる職業にしたってだけだ。俺がいきなり僧侶なんかになったら、お前みたいに苦戦しまくりだと思うぜ」

 

 

 

エイリーク「でも、ソールもホイミやスカラできたじゃん!凄いって!私全然できなかったんだから」

 

 

 

ソール「ありがとうございます。でも、エイリークさんみたいにバギの魔法出来ないんですよね。難しくて」

 

 

 

ナイン「風魔法は特殊?なんだってー。扱える人とそうでない人がいるみたい」

 

 

 

エイリーク「そうそう。私は偶然だったけど、多分使えない人の方が多いみたいよ。そこは気にしない気にしない!私は.....力加減もう少し頑張らないと、剣ずっと折っちゃうし.....」

 

 

エイリークは果敢に魔物に斬りかかるのはいいが、馬鹿力のせいで剣が耐えきれず、何本か剣を折ってしまっている

 

 

ソール「エイリークさんのは剣で斬るというより、殴る感じですからね。そんなに力まなくていいですからね」

 

 

 

ロード「おー、こええこええ。魔物と剣が泣いてるぜ」

 

 

 

エイリーク「なんですって!!」

 

 

ぶん!

 

 

エイリークはロードに向かって勢いよく拳を放った。しかし、ロードはひょいっと気軽に避けていく

 

 

ロード「あたるかよ、バーカ」

 

 

 

エイリーク「馬鹿にすんなー!!」

 

 

エイリークはロードの言葉に更に怒って白熱していく

 

 

ナイン「わ、わあ、二人とも」

 

 

 

ソール「ナインさんは盾の方も使うの上手いですね。俺と同じです」

 

 

 

ナイン「あ、話続けるんだ」

 

 

 

ソール「一々止めるのも大変ですので。盾でしたら、いい技ありますよ。教えましょうか。ビッグシールドっていいます」

 

 

 

ナイン「あ!それ前にやろうとしてできなかったんだよねー」

 

 

 

ソール「そうなんですね。仲間を守る事が出来ますが、大きくて動きにくいデメリットもあるので注意してください。練習してみましょうか」

 

 

 

ナイン「うん。あと、そろそろもう少し進んでみない?遠くに小さいけど町があるみたいだよ」

 

 

 

ソール「町?」

 

 

僕は遠くを指差すと、ソールもそっちを見てくれた

 

 

ソール「あ、本当だ。海の近くにありますね。ブールシーみたいに港町ですかね」

 

 

 

ナイン「わかんないけど行ってみようか」

 

 

 

ソール「はい」

 

 

 

ロード「ちょ、待てって、そろそろ落ち着けって」

 

 

 

エイリーク「うるさーい!!」

 

 

バギィッ!

 

 

ロード「ぐほっ....や、やべ.....おい....な、あいつら、どこに」

 

 

 

エイリーク「ロード覚悟!!」

 

 

 

ロード「待て、謝る、悪かっ、ぐあああ!!!」

 

 

 

 




サンディ「テンチョーいないんですケド!マジでどこにいるんだし!」


エイリーク「テンチョー?お店の人なの?」


ソール「サンディさんって人探ししてたんでしたっけ」


サンディ「そう。まあテンチョーって言ってもアタシのバイトの人なんだケド、見たらすぐわかるって感じ。でもドコにもいないし」


エイリーク「どんな人ー?」


サンディ「なんかチョーデカくて、ゴツくて、オッサンなのー」


ソール「な、中々酷い言われようですね」


サンディ「いやいや、マジでそうなんだって!人相ワルすぎてマジでドン引きって感じだし」


エイリーク「ふーん、でもそういう人ほど意外と優しかったりするよね」


サンディ「えー、テンチョーは.....優しくないワケじゃないケド、ビミョー」


ソール「この4人だと誰に似てますか?」


サンディ「え、誰にも似てないですケド。全員あんなオッサンと比べられないし。まあでも......性格はロードっぽいかも?わりと喧嘩早い所あるし」


エイリーク「そう!!聞いてよ、サンディ!ロードったら本当にムカつくの!さっきもさー!」


サンディ「はいはい、アタシも見てたわよ。ってゆーか、あれはドッチもドッチでしょ」


エイリーク「えー!」


ソール「ロードさん、酷い有様になってましたよ。珍しいですけど、あそこまでする必要なかったですよ。程々にしてくださいね」


エイリーク「ぶー、ソールの意地悪ー」


ソール「俺が悪いの....?」

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