ドラゴンクエストIX 地上で輝く星空に   作:サムハル

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いろいろお話作るの楽しいからいいんですけど、番外編ばかりだとストーリーの進行遅いと思われないか少し心配です。ドラクエIXは仲間のストーリーないのが悪い


番外編 救世主サンディ

 

セントシュタイン城下町

 

 

リッカの宿屋

 

 

慣れた手つきで宿屋の扉を開けると、いつも通り冒険者達で賑わっていた

 

 

「あ、ナイン!おかえりなさい」

 

 

リッカちゃんが僕達に気づいて大きく手を振ってくれた。僕達はそのままリッカちゃんの元に向かった

 

 

「おかえり、ナイン。今回は少し長かったね、無事でよかった」

 

 

「ありがとう、リッカちゃん。アサ君はどうしてる?」

 

 

「アサ君ね、とっても頑張り屋さんで凄く助かってるの。今呼んでくるね」

 

 

リッカちゃんがそう言うと、奥からこちらに走ってくる音が聞こえた

 

 

「お、呼ばなくてもいいみたいだぜ」

 

 

「え?あ、アサ君!」

 

 

リッカちゃんも音のする方に振り向くと変装したアサ君がこちらにやってきた

 

 

「ナインさん達だ!おかえり!」

 

 

青緑の短髪が綺麗に茶髪に染まっており、服は以前見た綺麗な服を着ている。以前のアサ君とはとてもわからないようになっていて僕は感心した。アサ君は嬉しそうにニコニコと笑っている。その顔は変装してても前と同じアサ君の笑顔だった

 

 

「ただいま、アサ君」

 

 

「ちゃんと大人しくしてたんだろうな、アサ?」

 

 

ロードにそう言われてアサ君は少し慌てた様子でリッカちゃんに近寄った

 

 

「も、もちろんだよ!ね、ねえ、リッカさん!」

 

 

「ふふふ、うん。アサ君にはとっても助けられてるよ」

 

 

優しく笑うリッカちゃんに安心したのかホッとした様子でアサ君は胸を張っている

 

 

「ふー、ほらな!兄ちゃん心配しすぎ!」

 

 

「へっ、どうだか。お前の事だから隠れて冒険者達から金の匂いがしそうな話でも聞いてんじゃねえかと思ってたんだがな」

 

 

「げ、なんでそれを....」

 

 

「アサ?」

 

 

アサ君の小さな呟きをロードは聞き逃さなかったようだ

 

 

「うふふ、賑やかだと思ったらナイン達が帰ってきたのね。おかえりなさい」

 

 

話し声を聞いてルイーダさんもやってきた

 

 

「アサさんの様子を見にきたんです」

 

 

「ふふ、そう。優しいお兄ちゃんね。まあ特に問題はないわ。いろんな人達に話しかけてくれて情報もいろいろ聞き出してくれるし、やってほしい依頼もそれとなく勧めてくれるからこっちは大助かり。たまーに、お小遣い貰ってるみたいだけど、ね?」

 

 

ルイーダさんはニコニコしながらアサ君に顔を向けた。アサ君はドキッとした顔で明後日の方向を向いた

 

 

「なるほど。まあそっちがいいなら俺も特に何も言わねえよ、サンキュー」

 

 

「ホッ....で、ナインさん達どうしたの?俺に用事?」

 

 

「別に大したことじゃないのよ。アサ君が心配ってロードが言ったから次の目的地に行く前にちょっと様子みにきたの」

 

 

「そうなんだ。次はどこに行くの?」

 

 

「アサも好きな場所だろうぜ。宝石の街、ピエドラだ」

 

 

「ええ!?ピエドラって、あの!?マジでー!!いいなー、いいなー!ねえ、兄ちゃん俺も連れてって!!」

 

 

アサ君はピエドラと聞いた途端目をキラキラさせてロードの服を引っ張っている。見た目は今はあれだけど、兄弟だからこうやってじゃれ合ってるのは可愛いな

 

 

「あら、ピエドラに行くの?ナイン。ならちょうどいいわね、お願いしたい事があるの」

 

 

ルイーダさんもピエドラと聞いてなにか思い出したような顔をした

 

 

「どうしました?」

 

 

「私、ピエドラの街の町長さんと知り合いなの。それで、少し前にお願いされてた物があったのよ。それを入手したのはいいんだけど、中々ピエドラに行く人達がいなくてね.....。ついでで悪いんだけど、お願いできる?」

 

 

「なるほど。いいよ、ルイーダさん。ね?」

 

 

「はい、町長さんのお名前聞いてもいいですか?」

 

 

「名前はジスト。優しいおじさまよ、私の手紙も付けとくし私の名前言えば何かわかってくれるはずだから。それじゃあ悪いけどお願いね」

 

 

ルイーダさんから荷包を受け取った

 

 

「ねーえー、いいじゃんかよー、兄ちゃん。俺も宝石みたいー」

 

 

話の横ではまだアサ君が甘えていた。ロードも少しイライラしてきたような顔になっている

 

 

「俺達は遊びに行くんじゃねえんだっての!!」

 

 

「まあまあ、ロード。それなら連れていく?その方がもういいかもよ」

 

 

僕が苦笑いしながらそう提案するとアサ君がこっちに勢いよく振り向いた

 

 

「ホント、ナインさん!?いぇーい!!」

 

 

「おい、ナイン。お前そんな勝手な事言って、本当にヤバくなったらどうするつもりだよ」

 

 

「きっと大丈夫ですよ。アサさんもずっとここにいるより、たまには外に出た方がいいかもしれませんし」

 

 

「そうそう。ねー、アサ君。たまには冒険もしてみたいもんね」

 

 

ソールとエイリークもアサ君に優しく笑って話している

 

 

「なんとかなるよ、大丈夫」

 

 

「やれやれ、何を根拠にしてるんだか。店はいいのか?こいつ借りても」

 

 

「私達はそこまで問題ないわ。元々いなくても大丈夫だったんだし。まあ、長く借りられると困る事も増えてくるから早めにね?」

 

 

「そりゃあこっちも同意見だ。ま、早めに終わらせて戻ってくる。それじゃあ突然で悪かったな」

 

 

「大丈夫よ、お願い聞いてくれてありがとね。気をつけて」

 

 

 

 

船を入手したと聞いてからアサ君はまた興奮していたが、いざ見て乗ったらそれはもう大興奮して走り回っていた

 

 

「すっげー!!!超金持ちみてーな船!!マジすげー!!あはははは!!」

 

 

甲板や船の中を縦横無尽に元気に走り回るアサ君にロードが頭を押さえている

 

 

「....バカがうるさくて悪いな」

 

 

「元気でいいじゃん、とっても楽しそうだよ」

 

 

「うふふ、見てて微笑ましいわね。可愛いわ」

 

 

「賑やかになりましたね。アサさん、船は初めてですか?」

 

 

「うん!!初めてだよ!!それがこんな大きな船なんて超ラッキー!!マジでありがとう、ナインさん達!」

 

 

ぴょんぴょんと跳ねて体全体で喜びを表現しているようなアサ君に微笑んで手を振り返した

 

 

「ま、賑やかなのはアタシも構わないんですケド、ようやく宝石の街に向かうワケよね。なんかおつかい頼まれちゃいましたケド」

 

 

「そうだね。まずは街についたらその町長さん、名前なんだっけ」

 

 

「あ、なんでしたっけ」

 

 

「ギズモみたいな.....」

 

 

アサ君の事ばかりで咄嗟に出てこず三人で首を傾げていると、ロードが呆れたような顔をした

 

 

「覚えとけよ。ジストだってよ、まあそんな簡単なおつかいとっとと終わらせて女神の果実の事とか聞いて回るぞ」

 

 

5人でそう言って話していると、気になったのかアサ君もやってきた

 

 

「兄ちゃん、俺も操縦してみたい!」

 

 

「ダメだ、これはそんな簡単に出来るやつじゃねえんだぞ」

 

 

「えー、ケチんぼ兄ちゃん」

 

 

「おーおー、後で覚えとけよアサ」

 

 

すぐに断られたアサ君は口を尖らせたが、ロードのその言葉に怯んだ。しかし、なにかに気づいたようにすっと顔を戻した

 

 

「あ.....でも、ここ操縦席だからか船の中で高くてより景色が楽しめるね」

 

 

「そうですよ。甲板や船の先からもよく見えますがここからもまた違った景色が楽しめますよ」

 

 

「海風が気持ちいいね、俺こういうの好きだよ」

 

 

「お、流石俺の弟。わかってんじゃねえか、そうそう。そういうのを楽しむのも船旅のいい所だよな。後2時間くらいはこのままだからお前らも自由にしとけ」

 

 

「「「はーい」」」

 

 

ピエドラ

 

 

島が鉱山と街のみで出来ている特殊な島。鉱山からは昔から宝石がとれ栄えている。今は町長が鉱山を管理しており、一般の人達は入れないようになっている。街には宝石を見ようと多くの冒険者や商人が絶え間なくやってきて賑わっている。別名宝石の街

 

 

船着場に船を停めたが、そこにも多くの船が止まっておりたくさんの人がいるのがわかった

 

 

「わ〜、ここが宝石の街か」

 

 

「すっげー!人がたくさんだ、あの奥に見える山が鉱山かな!」

 

 

僕とアサ君はキョロキョロと周りを見渡した。人も多く、いろんな人が行き交っている

 

 

「人混みに紛れたらあっという間にわからなくなるから、あんまり離れるなよ」

 

 

「はーい。ねえねえ、兄ちゃん。宝石ってどこで売ってんの?俺買えるかな?」

 

 

「あ、それアタシも知りたいんですケド!アタシに似合う宝石あるかなー」

 

 

「大体店で売ってるぜ。そこら辺に入ればすぐだ。だけどアサ、お前の持ってる金じゃとてもじゃねえが買えねえよ。宝石は高いんだぞ」

 

 

「ぐぐ、そっかー、残念....」

 

 

「金儲けって言ってたけど、どうやるの?」

 

 

「んなもん、鉱山に入るんだよ」

 

 

「鉱山に入れるんだ。人がいっぱいいそうだね」

 

 

「いや、普通は入れねえよ。町長から正式に許可貰わねえとな」

 

 

「え?じゃあ兄ちゃん、許可取ったの?」

 

 

「まさか。俺がそんなダルい事すっかよ。ほら、あれだよ。バレなきゃ犯罪じゃねえってやつだ」

 

 

ロードの発言に全員が少し引いたような顔になった

 

 

「ロードさん?まさか今回もそれをするおつもりですか?」

 

 

ソールが少し怒ったような顔になっている

 

 

「自由時間さえくれりゃあちょこちょこっと」

 

 

「絶対ロードさんには誰か付いていてくださいね。不法侵入なんて俺がいるのにさせる訳にはいきませんから」

 

 

「「うん」」

 

 

「な!?別にいいじゃねえかよ、んな堅苦しい事言わねえでさ!頼む!」

 

 

僕達の反応が予想外だったのかロードは手を合わせてソールに頼み込んでいるがソールは呆れた顔をしている

 

 

「ダメです、絶対ダメ」

 

 

「.....アサ、俺なんかよりよっぽどソールの方がケチんぼだろ?」

 

 

「えー、兄ちゃんの気持ちもわかるけど、今回はナインさん達の反応の方が正しいと思うよ。ほら、こんなに大勢不法侵入は出来ないし」

 

 

「問題はそこじゃないんですケド」

 

 

「でも、町長さんの許可が必要ならちょうどいいんじゃない?お届けものがあるんだし、それ渡す時に鉱山に入っていいか聞いてみましょ。ジストさんだっけ、優しいおじさまみたいだしきっと許可くれるわ」

 

 

「そうだね。ルイーダさんもそう言ってたし。だからロード、鉱山に入れると思うよ」

 

 

「.....それもそうか。それなら金儲けは出来そうだな、よかったよかった」

 

 

「黄金の果実の事も忘れないでくださいね」

 

 

「黄金の果実?それって、あのラボオのおじさんが持ってたやつだったよね。そういえば前もそんな事聞いてたけど、なんでそれ探してんの?もしかして、やっぱりお金になんの!?」

 

 

アサ君は黄金の果実と聞いて少し首を傾げた後、思い出したようにそう言った。どう説明しようか悩んでいるとエイリークがアサ君にしゃがみこんだ

 

 

「あれはね、残念な事にお金にはならないんだけど、見た目以上に危ない物だから私達が回収してるの。いくつかあるみたいだからここにもそれがないか確認しに来たの」

 

 

「そうだったんだ。めちゃくちゃ綺麗だって聞いたからお金になるのかと思っちゃった。どう危険なの?」

 

 

「詳しくは知らなくていい。とりあえずアサは黄金の果実の話を聞いたら近寄らねえようにな。それか俺達に教えてくれ、いいな」

 

 

「わかった。ナインさん達も兄ちゃんも強いのはわかってるけど気をつけてね」

 

 

「もちろん。アサ君も心配してくれてありがとね、私嬉しい」

 

 

エイリークはアサ君を抱きしめた。アサ君は少しびっくりしながらも、少し嬉しそうに笑った

 

 

「えへへ、やった!」

 

 

「......鼻の下伸ばしやがって。あの酒場でも似たような事してんじゃねえだろうな、こいつ」

 

 

「とりあえず、町長さんの家に向かいましょうか。街の人達に聞いていきましょう」

 

 

「うん、そうだね。行こうか」

 

 

僕達は街の中に入ろうとすると、サンディは街の奥を見ながらその場で止まっていた

 

 

「サンディ?」

 

 

「......」

 

 

「サンディってば!」

 

 

「え、わ!ごめん、ちょっとボーっとしてた。なに?」

 

 

「どうしたの?大丈夫?」

 

 

「ヘーキヘーキ、ちょっと鉱山が気になっただけ。とっとと町長の所行ってアタシにピッタリの宝石見つけるんだから!」

 

 

サンディはそのままふよふよとソール達にくっついていった

 

 

「大丈夫かな」

 

 

 




サンディ「ってゆーか、やっぱりこういうのも欲しくない?」


エイリーク「私もほしいけど、お金が足りないからさ。宝石とかも素敵だけどその分高いからいつもより個数買えないよ」


サンディ「うぐぐ.....ソールに言ってもう少しお金増やしてもらわない?」


ロード「なにやってんだよ」


エイリーク「あ、ロード。あのね、ピエドラで何買うか考えてたんだけどあまり決められなくて」


サンディ「見て、ロード。この雑誌に書いてあるのどれも可愛いんですケド、どれも高いの!ヤバくね?」


ロード「あー、まあ確かにな。でも、こんな感じのだったらここじゃなくて街の奥の方にもうちょい手頃なやつが売ってた記憶あるぜ」


サンディ「え、それマジ?じゃあここにこだわる必要ないじゃん。エイリーク、もっといいの探そ」


エイリーク「そうなんだ。ロードありがとう、助かる」


ロード「おー、そろそろ着くから皆呼んでたんだ。お前らも早く出てこいよ」


二人「「はーい」」


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