BlueArchive ZERO   作:skyfish_0

1 / 9
舞台: キヴォトス

概要: ベアトリーチェが儀式を完遂することが出来ず、色彩がキヴォトスに顕現せず、カイザーコーポレーションがウトナピシュティムの本舟を掌握し、キヴォトスを支配した世界線のストーリー


エピソード1 逃避

場面は荒廃したミレニアムサイエンススクールの無人のゲーム開発部室、そこに青い着物を身につけた人物が入ってくる。

 

[部室の棚に置いている部員が映っている記念写真を手に取り見つめる]

 

──────────────────────

 

被害報告書

 

ウトナピシュティムの方舟、及び天童アリス奪還作戦 失敗

 

サンクトゥムタワー及びD.U、トリニティ総合学園自治区、ミレニアムサイエンススクール自治区がカイザーコーポレーションにより占領。(その他詳細不明)

 

・オペレーションメンバーの死傷者及び行方不明者

 

ゲヘナ学園・風紀委員会

空崎 ヒナ 死亡

 

ゲヘナ学園・風紀委員会

銀鏡 イオリ 死亡

 

トリニティ総合学園・ティーパーティ

美園 ミカ 行方不明

 

トリニティ総合学園・正義実現委員会

剣先 ツルギ 死亡

 

トリニティ総合学園・正義実現委員会

羽川 ハスミ 死亡

 

トリニティ総合学園・正義実現委員会

静山 マシロ 死亡

 

トリニティ総合学園・正義実現委員会

仲正 イチカ 死亡

 

ミレニアムサイエンススクール・Cleaning&Clearing

美甘 ネル 行方不明

 

ミレニアムサイエンススクール・Cleaning&Clearing

一之瀬 アスナ 死亡

 

ミレニアムサイエンススクール・Cleaning&Clearing

角楯 カリン 死亡

 

ミレニアムサイエンススクール・Cleaning&Clearing

室笠 アカネ 負傷

 

ミレニアムサイエンススクール・ゲーム開発部

花岡 ユズ 死亡

 

ミレニアムサイエンススクール・ゲーム開発部

才羽 モモイ 行方不明

 

ミレニアムサイエンススクール・ゲーム開発部

才羽 ミドリ 死亡

 

連邦捜査部・S.C.H.A.L.E

先生 死亡

 

──────────────────────

 

『────れて──────って思ってる』

 

胸を押され突き飛ばされると同時に爆音が鳴り響いた。

 

血と火薬の臭いが嗅覚を刺激する。

 

銃を拾おうとした瞬間、違和感に気づいた。距離感が掴めない。

 

そして、顔に激痛が走ると同時に銃を踏みつけられた。

 

???「花岡ユズ、誇り高い女だった。今日殺した誰よりも精神の強い女だった。だが、無能な仲間を持ったばかりに無意味な死を遂げるとは。」

 

地面から立ちあがろうとした瞬間、前髪を引っ張られ頭を持ち上げられた。

 

???「このアーマーが無ければ即死だった。舐めてかからなくて正解だったよ。」

 

カイザー兵「中将!ご無事ですか?!今の爆発は…」

 

???「何でもない。それより残党は?」

 

カイザー兵「頭は粗方始末しました。残りの鼠共も既に拘束しています。」

 

???「よろしい、さて…こいつはどうするかな。」

 

殺される。

 

そう思った瞬間震えが止まらなかった。

 

あの時、無理矢理にでも引き留めていれば。

 

自分が皆を止められなかった所為で、自分が皆を守れなかった所為で、自分が無力だった所為で、大切な人を全て失った。

 

???「爆風に巻き込まれたようだな。顔半分が真皮まで焼けている。右目は破片で潰れたか。カメラを持ってくれば良かったな。この顔を見せてやりたいぜ。」

 

私は奴の手を振り払い反対方向へ全力で走った。

 

カイザー兵が銃で標準を定める。

 

???「やめておけ。どうせ逃げる場所などない。」

 

???「達者でなーー!!!!!才羽モモイーー!!!!!」

 

静寂の中に奴の笑いだけが響く。

 

どれだけ走っただろう。行先も無く顔の痛みに耐えながら走るしかなかった。

 

行き着いた先は見知らぬ地だった。建物は全て焼け落ち、荒廃した街の中心で巨大な桜の木だけが存在感を放っていた。

 

この地までもカイザーの手に落ちている。

その時、自分には逃げる場所などないのだと悟った。

きっとキヴォトス全域が既に占領されているのだろう。

 

ただ絶望感と罪悪感に打ちひしがれる。生きる希望も失い、気づけば口に銃を咥えていた。

 

5発もあれば足りるだろう───。

 

引き金に指を入れた瞬間、後ろから声をかけられる。

 

カイザーの兵士だろう。奴等に殺されるくらいなら、自分で───。

 

指に力を入れた瞬間、銃を木刀で弾かれた。

 

後ろを振り向くと、そこには青い着物を身につけた白髪の女性が立っていた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。